原子雲
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原子雲(げんしぐも、げんしうん)は、核爆発によって発生する雲。原子爆弾だけでなく、熱核爆弾(水素爆弾)によるものも原子雲と言う。
[編集] 概要
長崎市への原子爆弾投下による原子雲
地表面付近で核爆発が起こると、超高温の火球が生じて土壌や岩石等を気化させて取り込み、また大気中の水蒸気も吸収しながら上昇し冷却する。空中爆発の場合も、火球から発する強烈な衝撃波が地表面を粉砕して巻き上げ、吸収する。その結果、火球は巨大な積乱雲状の雲の塊となる。その下方では、周囲から空気が収束して火球の後を追うように上昇しつつ塵・埃・水蒸気等を巻き込むので、火球につながる雲の柱ができる。これらを総称して原子雲と言う。原子雲は積乱雲の原理でその直下には激しい雷雨を伴う。
火球ができるのは、濃密な大気の分子が核爆発により放出されるガンマ線やX線を吸収して励起する事による。また上昇するのは周囲の大気より高温なためであり、従って、例えば月面のような真空中では、理論的に原子雲はできないと考えられる。
その形状から「キノコ雲」の名称がより一般的であるが、火山の爆発によってできる噴煙も、キノコ型を呈する場合はキノコ雲と呼ばれるのに対し、原子雲は核爆発によるものに限定される。