原子心母
| 原子心母 Atom Heart Mother |
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| ピンク・フロイド の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | 1970年10月5日 | |||
| ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
| 時間 | 52:44 | |||
| レーベル | EMI(再発盤) キャピトル(再発盤) |
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| プロデュース | ピンク・フロイド&アラン・パーソンズ | |||
| 専門評論家によるレビュー | ||||
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| チャート最高順位 | ||||
| ゴールド等認定 | ||||
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| ピンク・フロイド 年表 | ||||
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『原子心母』 (げんししんぼ、原題:Atom Heart Mother) は、1970年に発表されたピンク・フロイドのアルバム。プログレッシブ・ロックを代表する名盤として知られる。ヒプノシスによる牛のジャケットも有名。
目次 |
[編集] 概要
ピンク・フロイドの本作は全英1位、全米55位を記録するなど各国でヒットした。それまでの彼らのアルバムは、どちらかと言うとアンダーグラウンドで難解な実験音楽的要素が強かったが本作では分かり易く聴きやすい内容になっている。このことがシド・バレット脱退後のバンドに初めて商業的、音楽的成功をもたらすことになる。
但しロジャーは後にこのアルバムを「フロイドの中で嫌いなアルバムの一つ」と述べている。「ロン・ギーシン(イギリスの前衛音楽家)とやったものは全て平凡で駄作。後の作品のステップでしかない」とも述べている(リットー・ミュージック社「ベースマガジン」2000年2月号インタビューより)。
表題曲「原子心母」はアナログA面を覆い尽くす23分を超える大作で、ストリングスやブラスバンド、コーラス隊などを大胆に使った作品である。原題の「Atom Heart Mother」とは、心臓にペースメーカーを埋め込んで、生きながらえている妊婦のことを書いた新聞記事の見出しから取られたもの。制作はメンバー4人だけでなく、ロン・ギーシンが加わっている。
アナログB面は、バンドの個人による書き下ろし曲と、メンバー全員の共作による曲が収録されている。ロジャー・ウォーターズ作「もしも」は、後の大傑作『狂気』のコンセプトの原形と言える。ただし、この曲自体は繊細かつ内向的で、後の作品のような攻撃性、社会性、大仰さは見られない。「デブでよろよろの太陽」はデヴィッド・ギルモアによる作品で、ライブレパートリーになった曲である。「サマー'68」はリック・ライト作であり、3人による曲の中で一番ポップである。最終トラックの「アランのサイケデリック・ブレックファスト」はバンド全員による共作で、ミュージック・コンクレート作品。見落とされがちだが、只の実験作と言ってしまうには惜しい美しい組曲。実際この曲をこのアルバムのハイライトに挙げる人は多い。1970年12月、ライヴでも1度だけ演奏された。尚、題名に入っているアランとは、当時バンドのロード・マネージャーだったアラン・スタイルスの事で、メニューの声もアラン・スタイルスによる[1]。
[編集] 「原子心母」について
アナログのA面を覆う23分強のこの大作は、元々はデヴィッド・ギルモアがコンサートツアー中に思いついたインストゥルメンタルである。ギルモアはこれを「Theme from an Imaginary Western」と呼んでいた。ロジャー・ウォーターズはこの曲に感銘を受け、バンドはこの曲をだんだん形にしていった。バンドはこの曲を「Amazing Pudding」と呼び、コンサートでも1970年1月にパリで披露されて以降、ライブのレパートリーになっていた。
しかし、バンドがこれを大掛かりなものにしようとした過程で、さらに肥大化していき果てはバンドメンバーの対立まで起きてしまった。ウォーターズは友人のロン・ギーシンに助けを求めた。ギーシンがアレンジし、結果出来上がった曲は、大作にふさわしいスケールの大きなもので、なおかつメロディアスなものであった。しかしながら、中間部分のギターソロを除けばやはり、ほぼクラシック作品であるといえよう。
「原子心母」はライブでのレパートリーとなり、1970年6月イギリスのバースで行われたコンサートで、コーラス、ブラス隊の加わったバージョンが初めて披露された。以降では数公演オーケストラ部隊との共演を果たしている。
タイトル「Atom Heart Mother」が決まったのは1970年9月「BBCインコンサート」出演のときである。このときまで正式なタイトルは決まっていなかったのだった。そこで、番組のディレクターがロジャー・ウォーターズにイヴニング・スタンダード紙(1970年7月16日)を渡して「この中にタイトルがありそうだ」と言ったという。渡された新聞の見出しは『原子力駆動による女性心臓 “Nuclear drive for woman's heart”』だった。「昨日、ロンドンの国立心臓病院で、原子力の心臓ペースメーカーの植込み手術に成功。患者は56歳の女性で数週間で退院予定。従来型の2年で電池交換が必要な化学電池式に比べて、プルトニュウム238を用いた原子力電池駆動の心臓ペースメーカーは最低10年間は交換不要…。」これがもとになって「Atom Heart Mother」というタイトルが決定した。
[編集] 邦題「原子心母」について
邦題は、「Atom=原子」「heart=心」「Mother=母」と英語をそのまま直訳したものである。このタイトルをつけたのは、東芝音楽工業(現・EMIミュージック・ジャパン)の洋楽ディレクターだった石坂敬一(現・ユニバーサルミュージック代表取締役会長兼CEO)である[2]。
[編集] 収録曲
- 原子心母 Atom Heart Mother (作曲:David Gilmour, Roger Waters, Rick Wright, Nick Mason & Ron Geesin)
- 父の叫び Father's Shout
- ミルクたっぷりの乳房 Breast Milky
- マザー・フォア Mother Fore
- むかつくばかりのこやし Funky Dung
- 喉に気をつけて Mind Your Throats, Please
- 再現 Remergence
- もしも If (作詞・作曲:Roger Waters)
- サマー'68 Summer '68 (作詞・作曲:Rick Wright)
- デブでよろよろの太陽 Fat Old Sun (作詞・作曲:David Gilmour)
- アランのサイケデリック・ブレックファスト Alan's Psychedelic Breakfast (作曲:David Gilmour, Roger Waters, Rick Wright & Nick Mason)
- ライズ・アンド・シャイン Rise and Shine
- サニー・サイド・アップ Sunny Side Up
- モーニング・グローリー Morning Glory
[編集] 再現
2008年6月15日、デヴィッド・ギルモアは、ロンドンで行われた「原子心母」のオーケストラ・アレンジを務めた前衛音楽家ロン・ギーシン主催の、「Atom Heart Mother」と題されたコンサートに出演し、10名のブラス奏者、地元合唱団、チェロ奏者のキャロライン・デイル、イタリアのフロイドのコピーバンドのマン・フロイド、ギーシン、と共に「原子心母」を演奏した。
[編集] 脚注
- ^ 株式会社新興楽譜出版社(シンコー・ミュージック)刊 立川直樹著:ピンク・フロイド 吹けよ風呼べよ嵐 0073-61049-3179
- ^ ギター・マガジン・ブログ: 邦題のオキテ その6
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