南魚沼市バイオマスタウン構想

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南魚沼市バイオマスタウン構想(みなみうおぬましばいおますたうんこうそう)とは、環境共生を謳い、豊かな自然環境の保全と活用を図り、持続可能な循環型社会の構築を推進することを目的としている。

経過[編集]

  • 2008年平成20年)- 1月、南魚沼市湯沢町循環型社会形成推進地域計画を公表。
  • 2009年(平成21年)- 3月31日、南魚沼市バイオマスタウン構想が第33回で公表(農林水産省大臣官房環境バイオマス政策課バイオマス推進室)
  • 2010年(平成22年)- 全国300ヶ所が目標。
  • 2012年(平成24年)- 2月10日、農林水産省バイオマス事業化戦略検討チーム初会合。[1]
    • 3月1日、バイオマス&エネルギー expo in 新潟が開催。[2]

 

効果[編集]

  • バイオマスの有効活用による循環型社会の形成
  • 堆肥の利用促進による安全・安心な農産物づくり
  • 地域の活性化
  • 環境への負荷の軽減

事業[編集]

  • 堆肥の安定供給事業
    • 南魚沼広域有機センターで、家畜排せつ物を主原料として、 約5,000 t /年(15.51 t /日)の規模で堆肥を生産(家畜排せつ物 23,065 t /年を全て堆肥化しても、堆肥生産量は 10,287 t /年)
      • 水田耕地面積 6,050ha(H20耕地面積統計)に対し、年間 1 t /10aの基準で施肥するとすれば、本市全域で60,500t/年の堆肥が必要。
      • 優良農地(圃場整備済みで 20a/区画以上)が全体の33.5%であるため、優良農地の約50%の供給力しかない。
      • きのこ栽培に伴い発生する食品廃棄物(きのこ等の非食用部 72,264 t /年)を堆肥原料。
      • もみ殻 6,419 t /年、わら 31,893 t /年。[3]
      • 家庭系食品廃棄物 12,168 t /年はついては、簡易型堆肥化装置により堆肥化。
  • 木質ペレット化事業
    • 「きのこ栽培」ハウスで必要とする灯油 1,100 KL /年に相当する木質ペレットは、2,420 t /年となる。
      • 製材工場等残材 2,191 t /年、建設発生木材 4,908 t /年、剪定枝(果樹・公園)123 t /年、林地残材 2,959 t /年。
  • メタン発酵事業
    • 下水汚泥(27,828 t /年)等や食品廃棄物をメタン発酵の原料として利用し、メタン発酵施設から生み出されるバイオガスを電気や熱エネルギーに変換し有効活用する。また、メタン発酵施設から発生する発酵残さを原料として、堆肥、土壌改良材、液肥を製造し、安全・安心な地域農産物の生産に活用する。
  • 廃食用油(1,268 t 年)をバイオディーゼル 事業化。

バイオマスの利活用推進体制[編集]

  • 「南魚沼市バイオマス利活用推進部会(仮称)」を設置。

利活用目標[編集]

  • 廃棄物系バイオマス:現在の利用率92%を96%に向上。
  • 未利用バイオマス:現在の利用率31%を41%に向上。

バイオマスタウン構想策定委員会[編集]

バイオマスタウン構想策定庁内事務局会議[編集]

  • 企画政策課 企画政策課長(事務局長)・(企画主幹・企画班)
  • 農林課 農地林務係長
  • 環境課 環境係長
  • 下水道課 工務係長
  • 環境衛生センター センター管理係長
  • 商工観光課 商工主幹

脚注[編集]

  1. ^ バイオマス事業化戦略検討チーム”. 農林水産省. 2012年3月20日閲覧。
  2. ^ バイオマス&エネルギー expo in 新潟”. イネ原料バイオエタノール地域協議会(JA 全農) (2012年3月1日). 2012年3月20日閲覧。
  3. ^ O-3 潜在能力を100%活かした高機能型セルラーゼ高生産トリコデルマ•リーセイ株の構築研究”. 長岡技術科学大学. 2012年3月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]