南種子中継局

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南種子中継局(MBC,KTS,KKB,KYT)
南種子中継局(NHK)

南種子中継局(みなみたねちゅうけいきょく)は、鹿児島県熊毛郡南種子町の大中峰に存在するテレビ放送の中継局。鹿児島県内の離島(奄美群島トカラ列島)方面へ電波を伝送する拠点としても機能する。

種子島内の中継局では種子島中継局西之表市)に次ぐ送信出力を有する。主な受信エリアは南種子町。屋久島町の一部(宮之浦から尾之間の東側)でも視聴される。

送信設備[編集]

地上デジタルテレビジョン放送[編集]

  • 全局2008年4月14日に本放送開始。2008年2月27日に総務省九州総合通信局より放送予備免許が交付され、3月6日から試験電波の送信を開始。3月27日から試験放送を行っていた。
  • 中種子町・西之表市方面(北東)へはほとんど電波が漏れない放送エリアとなっている。これは、宮崎県の放送局が親局(送信所)を設置している鰐塚山のチャンネル(13 - 16チャンネル)が重複するためである。[1]
ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面
1 MBC
南日本放送
16 10W 87W 鹿児島県 3,175世帯 水平偏波
2 NHK
鹿児島教育
13 全国
3 NHK
鹿児島総合
15 鹿児島県
4 KYT
鹿児島讀賣テレビ
17
5 KKB
鹿児島放送
14
8 KTS
鹿児島テレビ放送
18

地上アナログテレビジョン放送[編集]

チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面
6 NHK
鹿児島教育
映像30W
/音声7.5W
映像120W
/音声31W
全国 不明 水平偏波
9 NHK
鹿児島総合
映像115W
/音声29W
鹿児島県
55 KTS
鹿児島テレビ放送
映像100W
/音声25W
映像860W
/音声210W
57 KKB
鹿児島放送
59 MBC
南日本放送
映像860W
/音声220W
61 KYT
鹿児島読売テレビ
映像860W
/音声210W

脚注[編集]

  1. ^ 鰐塚山に送信所を設ける放送局のうち、アナログテレビで唯一UHFを使用するテレビ宮崎は30年史『UMKテレビ宮崎の30年』で種子島の一部を放送エリアとしている。ただし、地上デジタル放送では公式には放送エリア外としている。
  2. ^ 『鹿児島テレビ10年史』 『MBC50年の軌跡』より。具体的にはKTSが紫原→蒲生→枕崎→南種子→中之島→名瀬、MBCが城山→田代→種子島→南種子→中之島→名瀬、となる。

関連項目[編集]

その他の種子・屋久地域の中継局[編集]

参考資料[編集]