南海フェリー

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南海フェリー株式会社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
640-8404
和歌山県和歌山市湊2835番1
設立 1975年8月20日
業種 海運業
事業内容 一般旅客定期航路事業
代表者 代表取締役社長 兜 秀昭
資本金 100,000,000円
従業員数 77名
主要株主 南海電気鉄道 100%
主要子会社 南海フェリー商事
特記事項:データは2008年3月31日現在。
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徳島港を出港する「フェリーつるぎ」(2005年9月)

南海フェリー株式会社(なんかいフェリー、Nankai Ferry Co., Ltd.)は、日本の海運会社。紀伊水道和歌山市徳島市を結ぶフェリーを運航している。

本社所在地は和歌山県和歌山市湊2835番地の1。南海グループに属している。

目次

[編集] 概要

和歌山港側のみ南海電気鉄道(南海)和歌山港線と連絡しているが、かつては徳島側の発着港であった小松島港でも国鉄小松島線と連絡しており、本州側の南海と四国側の国鉄線を繋ぐ鉄道連絡船として機能していた。また、明石海峡大橋開通までの長年にわたり、南海フェリーと南海による徳島 - 和歌山 - 大阪難波間の連絡は徳島と大阪、さらには本州の各都市間の主要なルートのひとつだったが、本州側の鉄道連絡が私鉄であった事や、航路自体も私鉄系列会社による運営であった事などから国からはあまり重要視されていなかったほか、四国側の連絡路線である小松島線が1985年(昭和60年)をもって廃止された。

周辺の交通環境が大幅に変わった現在でも、和歌山港駅には駅とフェリー乗り場を結ぶ連絡通路が以前と同様に活用されているほか、南海との連絡運輸が実施されており、南海各駅および徳島港では相互間を通しで乗車船できる切符が販売されている。また、南海本線座席指定制特急サザン」などがフェリーの接続を考慮したダイヤグラムになっているなど相変わらず鉄道との結びつきが強い。1995年に発生した阪神・淡路大震災のさい山陽本線山陽新幹線が長期不通となったが、このときは四国内の交通と併せて、四国の他地域と関西および以東を結ぶ迂回ルートのひとつにもなった。

明石海峡大橋の開通以降、徒歩での利用客の多くは同橋経由の高速バスに移ったため、神戸淡路鳴門自動車道経由では高額な通行料金が必要となる大型トラックや自家用車のほか、四国から関西空港へ向かう利用者に焦点をあてた利用増に努めている。他にも各種割引制度の導入やスピードアップのほか、南海本線と和歌山港線の直通列車を増発するなど、グループを挙げて可能な限りの対策がとられているものの、高速バスには便数や所要時間の面で対抗しきれていないのが現状である。なお、同じ南海グループのバス会社(南海バス徳島バスおよび四国交通)も、徳島各地と大阪市内や関西空港を結ぶ高速バスを運行している。

南海淡路ライン(泉佐野港 - 津名港)の廃止(2007年2月)に伴い、南海グループでは唯一の航路となった。

[編集] 歴史

南海フェリーの前身である南海汽船時代も含めて歴史をまとめる。

  • 1951年(昭和26年)3月16日 - 南海観光汽船を設立する。
  • 1956年(昭和31年)5月6日 - 南海観光汽船により和歌山 - 小松島間航路が開通する。
  • 1956年(昭和31年)11月 - 南海汽船に社名を変更する。
  • 1958年(昭和33年)1月26日 - 南海丸遭難事故が発生、旅客139名・乗組員28名全員が死亡もしくは行方不明となる。
  • 1964年(昭和39年)12月 - 和歌山と小松島の間にフェリーが就航する。
  • 1975年(昭和50年)8月20日 - 南海フェリー株式会社を設立する。
  • 1975年(昭和50年)12月 - 和歌山 - 小松島航路の営業が、南海汽船から南海フェリーに譲渡される。
  • 1983年(昭和58年)7月 - 和歌山と小松島の間に高速船航路を新設する。
  • 1985年(昭和60年)3月 - 国鉄小松島線が廃止され、小松島港側の鉄道連絡が無くなる。
  • 1985年(昭和60年)11月 - 高速船航路を和歌山 - 徳島間に移設。
  • 1989年(平成元年)3月 - 新造船「くまの」が就航する。
  • 1992年(平成4年)12月 - 新造高速船「あるご」が就航する。
  • 1997年(平成9年)7月 - 新造船「つるぎ」が就航する。
  • 1998年(平成10年)4月 - 明石海峡大橋が開通し、影響で利用客が大幅に減少する。
  • 1999年(平成11年)4月 - フェリー航路を和歌山 - 徳島間に移設する。りんくうフェリー(泉佐野 - 徳島)の運航開始に伴い減便する。
  • 1999年(平成11年)10月 - 新造船「かつらぎ」が就航。りんくうフェリーが航路休止(後に廃止)となったため便数が12往復に戻る。
  • 2002年(平成14年)2月 - 利用客の減少に伴い高速船事業を廃止する。
  • 2006年(平成18年)10月 - 燃料高騰に伴い減便し、1日12往復のうち夜間2往復は繁忙期のみ運航となる。
  • 2007年(平成19年)4月 - 燃料高騰および利用者の減少に伴い減便し、平日9往復・休日8往復(多客期は9往復)の運航となる。「くまの」が運用から外れ、「かつらぎ」「つるぎ」による2隻での運航となる。
  • 2008年(平成20年)12月1日 - さらなる燃料高騰に伴い、上下第1便を通年運休[1]とする。また、年末年始の一部便を休航とすることが発表される[2]。なお、年末年始の運航についてはその後、各年ごとに需要を考慮しての判断に変更されている。[3]

[編集] 航路

[編集] 就航中の航路

  • 南海四国ライン
    • 区間:和歌山港 - 徳島港(フェリーターミナル)
    • 所要時間:約2時間(便によっては1時間50分 - 2時間10分)
    • 便数:実質8往復(ダイヤ上は9往復設定されているが、1往復は通年休航となっているため)。 ※終夜運航
フェリー(貨客船)にて運航している。

[編集] 過去に就航していた航路

  • 南海徳島シャトルライン
高速船旅客船)にて運航。1983年8月に運航開始したが、1985年3月の国鉄小松島線廃止を受け、1985年11月には徳島港発着に変更。以後スピードアップと増便を重ね、一時期は年間30万人を超える乗船者を記録[要出典]した。しかし1998年4月5日、明石海峡大橋が開通すると同時に徳島 - 大阪間の高速バスが開業したことから利用客が減少した。その後、減便のほか運賃割引などの対策を実施したが状況は改善できず、2002年1月31日をもって航路廃止された。

[編集] 船舶

[4]

[編集] 就航中の船舶

いずれも貨客船(フェリー)。船内には普通船室のほかグリーン席(リクライニングシート)が設けられている。また、ドライバー室も設置されている。

  • フェリーつるぎ
1996年11月竣工、1997年7月就航、2005年改造。2,604総トン、全長108.00m、幅17.50m、出力5,400ps×2基、航海速力18.7ノット(最大21.6ノット)。
旅客定員450名。車両積載数:大型トラック26台(乗用車換算156台)。臼杵造船所(臼杵)建造。鉄道建設・運輸施設整備支援機構と共有。
  • フェリーかつらぎ
1998年6月竣工、1999年10月就航、2005年改造。2,571総トン、全長108.00m、幅17.50m、出力5,400ps×2基、航海速力18.7ノット(最大21.6ノット)。
旅客定員450名。車両積載数:大型トラック26台(乗用車換算156台)。臼杵造船所(臼杵)建造。鉄道建設・運輸施設整備支援機構と共有。

[編集] 過去に就航していた船舶

  • フェリーくまの
貨客船(フェリー)。1988年8月竣工、1989年3月就航、2007年4月引退。2,137総トン、全長93.0m、幅16.0m、出力9,000ps、航海速力18.5ノット(最大20.5ノット)。
旅客定員430名。車両積載数:トラック12台・乗用車24台・バス4台。新浜造船所(阿南)建造。
引退後、フィリピンのセブフェリーに売却され改造、CEBU FERRY 1として就航[要出典]
  • あるご
旅客船(高速船)。1992年12月就航。

[編集] 運賃

2006年4月1日現在。詳細は公式サイトを参照。

旅客
  • 大人:片道2,000円(小児は半額)
    • 往復の場合、復路運賃が1割引(期限は往路乗船日より14日間、但し南海電鉄との連絡券は4日間)。
    • グリーン券:500円(小児は半額)
特殊手荷物

なお、特殊手荷物と共に乗船しようとする場合、旅客部分の往復割引を除き一切の特典・割引制度(後述の社会実験を含む)を利用できない。また、予約を受け付けていないほか、自動車優先となっており満車となった場合は乗船できない[要出典]

自動車

長さ (m) を基準とした体系となっており、運転者1名の旅客運賃を含む。

  • 5,600円(3m未満)から1m単位で増額。
    • 往路の乗船券控えを提示した場合、同乗者を含め復路運賃が1割引(期限は往路乗船日より14日間)。

[編集] おもな特典・割引制度

特典制度
  • フェリーポイントカード
徒歩で利用する旅客向けに発行。1回乗船ごとにスタンプ1個を押印され、1枚の台紙にスタンプ6個を集めると片道無料乗船券1枚と交換できる。ただし、各種割引乗船券(往復割引を除く)での乗船、徒歩以外での乗船(特殊手荷物や自動車を一緒に載せる場合)は対象外となる。
  • NASL(ナッスル)カード
自動車で利用する旅客向けに発行される。利用金額に応じたポイントを集めることにより運賃に充当できるほか、関西や四国各地の施設利用料が割引になる特典もある。
回数券・企画乗車券など
  • 乗用車ミニ回数券
4回分の料金で5回利用できる。利用は乗用車限定、期限は購入日を含め4ヶ月。
南海フェリーおよび南海が発行している、徳島港と南海主要駅(和歌山市駅を除く)相互間の往復乗船券および乗車券のセット券。徳島港発南海主要駅までの往復乗車船券が「浪花なみなみきっぷ」、その逆は「徳島とくとくきっぷ」と名称は異なるが、同区間であれば発売額は同じである。
  • 施設利用者向けのセット券
みさき公園泉南郡岬町)・ポルトヨーロッパ(和歌山市)利用者向け。
  • 高野山参拝者向けなどのセット券
和歌山港からのタクシーまたはバス利用券をセットにしている。
割引制度
該当の学生・生徒が利用する場合、学校学生生徒旅客運賃割引証を提出することで旅客運賃が2割引になる。また、南海各駅までを組み合わせた切符を購入する場合、フェリーと鉄道の営業キロが101km以上の場合、鉄道の旅客運賃も2割引になる。
  • 他の航路と提携した割引
    • ジャンボフェリー - 乗用車および同乗者の運賃が対象。それぞれの乗船半券(1ヶ月以内)を提示した場合は1割引。四国遍路の納経帳をあわせて提示した場合は2割引。
    • 宇和島運輸 - 乗用車および同乗者の運賃が対象。それぞれの乗船半券(1ヶ月以内)および四国遍路の納経帳をあわせて提示した場合は2割引。
  • スルッとKANSAIと提携した割引
徒歩で利用する旅客が対象。スルッとKANSAI 3dayチケットを提示し付属の優待券を提出することで乗船料金が2割引になる[5]
乗用車および同乗者の運賃が対象。会員証提示した場合は1割引(対象外の期間あり)。

[編集] 乗船券の販売状況

南海主要駅の自動券売機では、鉄道(発駅 - 和歌山港駅)とフェリーを組み合わせた切符が販売されている(スルッとKANSAI対応駅ではカードでの購入も可能)。また、徳島港の窓口ではフェリーと鉄道(和歌山港駅 - 南海の各駅)を組み合わせた切符が販売されている。ただし、自動券売機では南海本線高野線(「汐見橋線」区間を除く)・空港線の切符のみ購入できる(各支線や泉北高速鉄道線水間鉄道線への連絡切符は窓口にて販売)。

[編集] 社会実験

和歌山県と徳島県および南海フェリーがそれぞれ1億円ずつを負担し、高速道路におけるいわゆる「1000円高速」などの料金割引に対抗した運賃割引の社会実験を、2009年7月18日から同年8月31日までの毎日行った。この中では、条件を満たした乗用車について自動車航送運賃(運転者1名の旅客運賃を含む。)を1,000円としている[6]。その後、この結果を踏まえた割引を同年9月1日から2010年3月31日までの土曜・日曜・祝日および年末年始に実施した[7]

割引にあたっての主な条件としては、6m未満の軽自動車または普通車であることや、和歌山・徳島いずれかのナンバーであることまたは他県ナンバーの場合は和歌山県か徳島県で宿泊したことを証明するものを持参することとしていた[8]

[編集] 港への交通

和歌山港の乗り場
徳島港の乗り場

[編集] 和歌山港

[編集] 徳島港

[編集] オリジナルグッズ

  • テーマソングCD『海のむこうに -小さな旅立ち-』 - 同社の取締役営業部長が作詞し、宝子(シンガーソングライター、和歌山出身)が作曲と唄を担当。
  • キーホルダー
  • マグネット
  • ペーパークラフト
  • ジグソーパズル

[編集] キャラクター

2011年1月、「和歌山徳島航路活性化協議会」が企画し和歌山市在住のもえぎ若菜がデザインした、徳島県生まれで和歌山県育ちの女子高生という設定のキャラクター「高野 きらら」(たかのきらら)[10]が、翌2月には徳島県生まれで徳島県育ちの女子高生という設定のキャラクター「阿波野 まい」(あわのまい)がそれぞれ発表された[11][12]。なお、この2人は幼馴染で、現在も文通などで交流を続けているという設定となっている。

それぞれの名称は発表後に行われた公募で決定された[13]

[編集] 脚注

  1. ^ 主にゴールデンウィーク・お盆などの繁忙期に臨時運航
  2. ^ 年末年始は、12月31日の上下第9便および正月三が日の上下第2便が休航となった。 ※参考:南海フェリー「運航ダイヤの変更」について (PDF)(ニュースリリース) - 南海フェリー(2008年9月19日)[リンク切れ]
  3. ^ 2011年正月は上下1便のほかに臨時休航便があったが、2012年正月は通常運航(通年休航の上下1便のみ休航)とされた。
  4. ^ 日本船舶明細書I 2008年版 - 社団法人 日本海運集会所(2007年12月30日発行)
  5. ^ 以前は南海電鉄のほか近鉄名鉄グループの鉄道・バス・船等が乗り放題(一部例外あり)の企画切符ワイド3・3・SUNフリーきっぷを使えば乗船可能で、これを使えば徳島県徳島市から愛知県豊橋市まで乗り継ぐことが可能であったが、2006年3月末を最後に廃止された。
  6. ^ [1][リンク切れ]
  7. ^ [2][リンク切れ]
  8. ^ 2009年7月18日 - 同年8月31日[3] (PDF)[リンク切れ]、2009年9月1日 - 2010年1月3日[4] (PDF)[リンク切れ]
  9. ^ 和歌山バス(公式サイト)の「時刻表検索」などを参照。(2011年4月23日閲覧)
  10. ^ “南海フェリー:美少女キャラを採用 若年層の顧客狙い”. 毎日新聞. (2011年1月22日). http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/01/22/20110122k0000m040130000c.html 2011年1月23日閲覧。 [リンク切れ]
  11. ^ “名前考えてね。南海フェリー萌え系美少女キャラ”. わかやま新報. (2011年1月19日). http://www.wakayamashimpo.co.jp/news/11/01/110119_9410.html 2011年1月23日閲覧。 
  12. ^ キャラクター名前募集(第2弾ヒロイン)
  13. ^ 南海フェリー オリジナルキャラクター 名前発表!(ニュースリリース) - 南海フェリー(2011年4月21日)同月23日閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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