千歳型航空母艦

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千歳型航空母艦
Chitose light carrier configuration.jpg
千代田(1943年12月1日)
艦級概観
艦種 航空母艦
艦名
前級
次級
性能諸元 (改装完成時)
排水量 基準:11,190t 公試:13,600t
全長 (水線長:185.93m)
全幅 20.8m
吃水 7.51m (公試平均)
飛行甲板 180.0m x 23.0m
エレベーター2基
主缶 ロ号艦本式缶4基
機関 艦本式タービン2基
+ 艦本式ディーゼル2基
2軸推進 56,800hp
最大速力 29.0kt
航続距離 11,810nm / 18kt
乗員 967名
兵装 40口径12.7cm連装高角砲4基
25mm3連装機銃10基
搭載機
(常用 + 補用)
艦上戦闘機 21+0
艦上攻撃機 9+0
合計 30+0機

千歳型航空母艦(ちとせがたこうくうぼかん)は、大日本帝国海軍航空母艦千歳型水上機母艦太平洋戦争中に航空母艦に改造したものである。

概要[編集]

千歳型は、1942年(昭和17年)6月30日に出された通達「官房機密第8107号」によって、水上機母艦から改装された航空母艦である(水上機母艦時代の解説は千歳型水上機母艦の項目を参照)。

1942年6月のミッドウェー海戦で、一気に4隻の空母を失った日本海軍は空母兵力の建て直しを図り、千歳型水上機母艦および大型優秀客船を空母へ改装することを決定した(このときに決定したのは本艦型の他に「あるぜんちな丸」「ぶらじる丸」「シャルンホルスト号」の3隻)。1942年末から改装に入り、「千代田」「千歳」の順で竣工した。従来、千歳型水上機母艦ははじめから空母改装を予定して設計されていたとするのが通説であったが、近年では帰着甲板を設ける程度で、空母化を見越した設計ではなかったとも言われている。そのため工期はおおよそ10ヶ月とされ、実際に約1年を掛けて空母への改装を行い、1944年(昭和19年)のはじめに完成した。

完成後の千歳型は、「龍鳳」や「瑞鳳」に準じた性能をもつ小型空母で、乾舷がやや高いこと以外はよく似たスタイルをもっていた。なお、1944年秋のレイテ沖海戦に於いて瑞鳳の飛行甲板後端に「づほ」と書かれた航空写真が残っているため、「千歳」にも「ちと」、「千代田」に「ちよ」の文字が書かれていたとも言われているが、それを直接裏付ける写真や文献、証言等は現時点では存在しない。

同年6月のマリアナ沖海戦で初陣を飾ったが、同年10月のレイテ沖海戦で両艦とも撃沈された。

同型艦[編集]

参考文献[編集]

  • 長谷川藤一/著『軍艦メカニズム図鑑日本の航空母艦』(グランプリ出版、1997年)
  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第4巻 空母II』(光人社、1989年) ISBN 4769804547
  • 歴史群像太平洋戦史シリーズ特別編集『日本の航空母艦パーフェクトガイド』(学習研究社、2003年)

関連項目[編集]