十二人の怒れる男
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| 十二人の怒れる男 12 Angry Men |
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|---|---|
| 監督 | シドニー・ルメット |
| 製作 | レジナルド・ローズ ヘンリー・フォンダ |
| 脚本 | レジナルド・ローズ |
| 出演者 | ヘンリー・フォンダ |
| 音楽 | ケニヨン・ホプキンス |
| 撮影 | ボリス・カウフマン |
| 編集 | カール・ラーナー |
| 配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
| 公開 | |
| 上映時間 | 96分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 制作費 | $350,000 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『十二人の怒れる男』(じゅうににんのいかれるおとこ、原題:12 Angry Men)は、1957年製作のアメリカ映画。シドニー・ルメット監督作品。オリオン・ノヴァ・プロダクション製作、ユナイテッド・アーティスツ配給。俗に「法廷もの」に分類されるミステリ映画であり、密室劇の金字塔として高く評価されている。
目次 |
[編集] 概要
元々はテレビドラマだったものを、劇場映画としてリメイクしたもの。テレビドラマ版の原作者レジナルド・ローズが映画版でも脚本を執筆、主演男優のヘンリー・フォンダが映画のプロデュースも担当している。本作品で監督デビューを果たしたシドニー・ルメットは、1957年度の第7回ベルリン国際映画祭金熊賞と国際カトリック映画事務局賞を受賞した。同年度のアカデミー賞で作品賞を含む3部門にノミネートされたが、『戦場にかける橋』相手に敗れ受賞には至らなかった。
ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられており、「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として引き合いに出されることも多い。制作費は約35万ドルという超低予算、撮影日数はわずか2週間ほどの短期間で製作された。
日本ではアメリカの陪審制度の長所と短所を説明するものとしてよく引用される。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
父親殺しの罪に問われた少年の裁判で、陪審員が評決に達するまで一室で議論する様子を描く。
法廷に提出された証拠や証言は被告である少年に圧倒的に不利なものであり、陪審員の大半は少年の有罪を確信していた。全陪審員一致で有罪になると思われたところ、ただ一人陪審員8番のみが少年の無罪を主張する。彼は他の陪審員たちに、固定観念に囚われずに証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。
陪審員8番の熱意と理路整然とした推理によって、当初は少年の有罪を信じきっていた陪審員たちの心にも徐々にある変化が訪れる。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え* |
|---|---|---|
| 陪審員1番 | マーティン・バルサム | 峰恵研 |
| 陪審員2番 | ジョン・フィードラー | 矢田稔 |
| 陪審員3番 | リー・J・コッブ | 宮川洋一 |
| 陪審員4番 | E・G・マーシャル | 鈴木瑞穂 |
| 陪審員5番 | ジャック・クラグマン | 阪脩 |
| 陪審員6番 | エドワード・ビンズ | 山内雅人 |
| 陪審員7番 | ジャック・ウォーデン | 青野武 |
| 陪審員8番 | ヘンリー・フォンダ | 内田稔 |
| 陪審員9番 | ジョセフ・スィーニー | 浮田佐武郎 |
| 陪審員10番 | エド・ベグリー | 金井大 |
| 陪審員11番 | ジョージ・ヴォスコヴェック | 大久保正信 |
| 陪審員12番 | ロバート・ウェッバー | 仲木隆司 |
※TV版の吹き替えキャスト。現存する音声のみ収録された為、DVDでは一部字幕スーパーとなっている。
[編集] 評価
2003年にアメリカ映画協会が選んだアメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100では、陪審員8番がヒーロー部門第28位にランクインした。2007年には同じくアメリカ映画協会が選んだ映画ベスト100中第87位に選出された。
2007年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。
[編集] 関連作品
この作品にインスピレーションを得て、日本では筒井康隆作『十二人の浮かれる男』や三谷幸喜作『12人の優しい日本人』など、陪審制度に題材をとった戯曲が作られた。また、テレビドラマ『伝説の教師』の第3話において、これからヒントを得たと思われる描写がいくつかある。
1997年にテレビ映画として、同じ脚本でリメイクされている。こちらは、ジャック・レモンが陪審員8番、ジョージ・C・スコットが陪審員3番、アーミン・ミューラー=スタールが陪審員4番を演じている。ジョージ・C・スコットは、この作品でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞している。この作品は日本では1957年版と区別するために『12人の怒れる男 評決の行方』というタイトルでビデオ化されているが、現時点ではDVD化はされていない。後の『CSI科学捜査班』のウィリアム・ピーターセン、『ギャラクティカ』のエドワード・ジェームズ・オルモス、『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』のジェームズ・ギャンドルフィーニも出演している。NHK-BSで放送された際には陪審員8番を滝田裕介が吹き替えた。
2007年にはロシア人監督のニキータ・ミハルコフによって、舞台設定を現代のロシアに置き換えて翻案した『12人の怒れる男』(原題:12)が製作された。ミハルコフによるリメイクはヴェネチア国際映画祭金獅子賞やアカデミー外国語映画賞候補に選ばれるなど、世界的に高い評価を得ている。日本では2008年8月23日より公開された。

