北陸鉄道8000系電車
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| 北陸鉄道8000系電車 | |
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8000系(8800番台) (内灘駅構内・2004年7月撮影) |
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| 編成 | 2両(2M) |
| 編成定員 | 240 人 (座席定員88人)[1] |
| 車両定員 | 120 人 (座席定員44人)[2] |
| 最大寸法 (長・幅・高) |
18,180 × 2,800 × 4,300 mm[3] (8800形) 18,500 × 2,872 × 4,300 mm[4] (8900形) |
| 車両質量 | 34.0 t (8800形) / 32.5 t (8810形) 35.0 t (8900形) / 33.5 t (8910形) |
| 軌間 | 1067mm |
| 電気方式 | 直流 1500 V |
| 主電動機 | 直巻電動機TDK807/3C形 100kW[5] |
| 編成出力 | 800 kW |
| 歯車比 | 14:85=1:6.07 |
| 制御装置 | 電動カム軸式抵抗制御 ES573A |
| 駆動装置 | 中空軸平行カルダン |
| ブレーキ方式 | HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ |
| 保安装置 | ATS |
| 製造メーカー | 東急車輛製造 |
| 備考 | 元京王3000系。 |
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この表について
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北陸鉄道8000系電車(ほくりくてつどう8000けいでんしゃ)は、北陸鉄道(北鉄)に在籍する通勤形電車。京王電鉄3000系を1996年(平成8年)12月と1998年(平成10年)10月の二度にわたって譲り受けたもので、浅野川線で運用されている。
なお、本項では本系列の他、2006年(平成18年)11月に同じく京王3000系を譲り受けて石川線向けに投入した7700系についても併せて記述する。
目次 |
[編集] 導入に至る経緯
1990年代に金沢市の都市開発計画の一環として、浅野川線北鉄金沢駅の地下移転が決定した。同線ではそれまで10形式に及ぶ雑多な旧型車が使用されていたが、これらは全て半鋼製車体であったことから、路線の地下化に伴い必須となる火災対策・不燃化基準に対応させることが不可能であった。そのため、北鉄では基準に適合する中古車両の購入を検討していた所、京王重機整備より京王3000系譲渡の打診があり、これらを購入して従来車を代替することとした。こうして8000系の導入が決定したのである。なお、本項で扱う両系列の購入に際して、北鉄では近代化助成制度に基く助成金の交付を受けている。
また、8000系導入に際しては架線電圧1500V昇圧も同時に施工されることとなり、1996年(平成8年)12月19日をもって従来型吊り掛け駆動車を全て置き換えた[6]。なお、浅野川線では同日よりワンマン運転を開始し、8000系も当初よりそれに対応した仕様とされている。
その後、石川線に残存していた旧型車の代替と、夏季の実質的な冷房化率100%達成を目して[7]、2006年(平成18年)11月に7700系モハ7701-クハ7711の2両が石川線に投入された[8]。外観上における基本的な仕様は8000系に準じているものの、同線の主力形式である7000系(元東京急行電鉄7000系)と互換性を持たせるため、主要機器については大幅な設計変更が加えられているが、詳細は後述する。
[編集] 車両概要
[編集] 8000系
種車は京王3000系第1 - 5編成の両端クハで、いずれも分散型冷房装置を搭載する。第1, 2編成は全長18,180mmで裾絞りのない車体幅2,700mmの片開扉車、第3編成以降は全長18,500mmで裾絞りを有した車体幅2,800mmの両開扉車と、種車によって車体の仕様が大きく異なり、北鉄では前者は8800番台(モハ8800形-モハ8810形)、後者は8900番台(モハ8900形-モハ8910形)にそれぞれ区分された。
いずれもクハを種車としていることから、入線に際しては廃車解体された京王3000系中間電動車デハ3000形・3050形の発生品[9]を流用して電装化・2M編成化が施工されているが、主抵抗器のみは種車が強制通風式であったのに対し、豪雪地帯での使用を考慮し自然通風式のものを新製して搭載した。制御器は東洋電機製造製電動カム軸式ES573A型、主電動機は同TDK807/3C型[5]、台車はペデスタル式空気バネ台車の東急車輛製造製TS801A型である。パンタグラフはモハ8800形・8900形の連結面寄りに1基搭載しているが、その際当該部分の冷房装置を1基撤去し、空いたスペースにパンタグラフ台座およびパンタグラフを新設する形を採っている。なお、その台座は積雪時のパンタグラフ下部と屋根間の空間確保のため背高形状となっていることが特徴である。
車体は前述のパンタグラフ新設を除きほぼ原形を保っているが、先頭部FRPが北鉄のコーポレートカラーであるオレンジ色のものに新品交換された他、正面運転台側窓上に列車無線アンテナが設置され、1998年(平成10年)に入線した8903編成[10]では正面窓下の通風口が廃止された。前面の行先表示器は列車種別と行先を併記するタイプのものを備えているが、8801編成のみは「北鉄金沢-内灘」固定表示のアクリル板に交換されている[11]。また、側面行先表示幕非装備の第1・2編成を種車とする8800番台の編成は、運転室直後の側窓内側に側面行先表示幕を新設している[12]。
なお、前述のように浅野川線では1500V昇圧と同時にワンマン運転の開始を予定していたことから、本系列は当初からデッドマン装置・運賃箱・車内運賃表示機等ワンマン運転関連の機器を搭載して登場した他、モハ8810形・8910形の運転台直後の扉に半自動扉扱い用車外スイッチが設置されている。その他、全編成とも正面床下に大型の排雪器(スノープラウ)を装備[13]し、運転台からの操作によりレール面からの高さ調整を行う機能を備えている。
8800番台2編成・8900番台3編成の計10両が浅野川線に所属し、番台ごとの区別なく運用されている。
[編集] 7700系
種車は京王3000系第11編成の両端クハで、車体外観は8900番台とほぼ同一である。また、分散型冷房装置を搭載する車両であること、電動車化に際しては連結面寄りの冷房装置を1基撤去し、空いたスペースにパンタグラフを新設したこと、ワンマン運転関連の機器を新規搭載したこと等も8000系と同様であった。
しかし、石川線の架線電圧は600Vであることから、種車の主要機器をそのまま移設搭載した8000系とは異なり、電装品は入線に際してそのほとんどが換装され、7000系と同様1M1T編成化された。制御器はCS20A型、主電動機は日立製作所製HS836Frb(MT54)型、台車はモハ7700形が住友金属工業製FS342型、クハ7710形はDT21T型といずれも西武鉄道および東日本旅客鉄道(JR東日本)からの廃車発生品で揃えられ、7000系との仕様の統一が図られた。ただし補助電源は静止形インバータが新製され、クハ7710形に搭載されている。また、新設されたパンタグラフ台座は通常形状のものとされ、8000系のような背高形状にはなっていない。
車体関連では8000系8903編成と同様に正面窓下通風口が廃止されたことに加え、前照灯周りが8000系ではクリーム色とされていたのに対し、本系列では前照灯周りも含めオレンジ一色とされたこと、正面排雪器が7000系と同一形状のものとされたこと[14]が主な相違点である。その他、種車の製造年次の相違から、客用扉窓の支持方法が8900番台のHゴムタイプに対し、本系列では押さえ金タイプとなっている。なお、半自動扉扱い用車外スイッチは本系列では各車の運転室直後の扉に設置されている。
本系列は2007年(平成19年)2月より営業運転を開始し、7000系と共通運用で使用されている。
[編集] 車歴
- 8000系
| 車番 | 竣工年月 | 京王時代の旧番 | 製造年 |
| モハ8801-モハ8811 | 1996年(平成8年)12月 | クハ3751, クハ3701 | 1962年(昭和37年) |
| モハ8802-モハ8812 | 1996年(平成8年)12月 | クハ3752, クハ3702 | 1963年(昭和38年) |
| モハ8901-モハ8911 | 1996年(平成8年)12月 | クハ3753, クハ3703 | 1963年(昭和38年) |
| モハ8902-モハ8912 | 1996年(平成8年)12月 | クハ3754, クハ3704 | 1964年(昭和39年) |
| モハ8903-モハ8913 | 1998年(平成10年)10月 | クハ3755, クハ3705 | 1964年(昭和39年) |
- 7700系
| 車番 | 竣工年月 | 京王時代の旧番 | 製造年 |
| モハ7701-クハ7711 | 2006年(平成18年)11月 | クハ3761, クハ3711 | 1967年(昭和42年) |
[編集] 脚注
- ^ 数値は8800番台。8900番台は編成定員250人(座席定員92人)。
- ^ 数値は8800番台。8900番台は車両定員125人(座席定員46人)。
- ^ 8810形の全高は4,025mm。
- ^ 8910形の全高は4,055mm。
- ^ a b 端子電圧375V時定格出力100kW
- ^ 従来車の内モハ3301・3563の2両は昇圧後も残存したが、これは近代化助成制度の車両代替規定に基く代替廃車用車両確保の目的で残存したものであった。その後同2両は1998年(平成10年)に入線した8903編成の代替で廃車となっている。
- ^ 7000系第1編成(7000形)は非冷房車であり、夏季には予備車扱いとされていたが、検査入場等で車両不足をきたした際には運用に入ることがあった。
- ^ 近代化助成制度の車両代替規定に基く従来車の廃車は、本系列入線直前の2006年(平成18年)10月に行われた。
- ^ 抵抗制御方式で直巻電動機を搭載した第1 - 9編成のいずれかより流用されている。
- ^ 種車の廃車時期の関係で入線が遅れたものである。
- ^ そのため急行運転を行っていた当時は、同編成のみ正面窓内側に設置された種別板による種別表示を行っていた。
- ^ 前面行先表示幕連動の電動幕であるが、前述8801編成は「北鉄金沢-内灘」を掲出した状態で固定している。
- ^ 8802編成は深夜の除雪運転時に優先的に使用するため、排雪器を先端形状が尖ったものに交換されている。
- ^ 運転台からの高さ調整機能は持っていない。
[編集] 関連項目
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