北沢産業網干鉄道

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北沢産業網干鉄道
DB2形網干駅駐車場に静態保存
DB2形
網干駅駐車場に静態保存
路線総延長 5.9 km
軌間 1067 mm
eABZq+l BHFq
0.0 網干
exDST
1.7 上余部
exWBRÜCKE
揖保川
exDST
5.2 中浜田
exABZlf exKDSTr
5.9 浜田港
exKDSTe
 ? 北沢船溜

北沢産業網干鉄道(きたざわさんぎょう あぼしてつどう)は、兵庫県姫路市網干駅から同市の浜田港駅までを結んでいた、北沢産業(厨房機器メーカーの北沢産業とは別会社)が運営していた鉄道路線の通称である。なお正式な路線名はない。

国鉄山陽本線と、姫路木材港姫路港浜田地区)を結んでいた貨物線である。

概要[編集]

沿線にあった東芝の工場(姫路工場・網干工場)に物資を輸送するため建設された専用線が発祥である。戦時中には貨車で通勤客を輸送していたこともあったという。戦後東芝が過度経済力集中排除法の適用を受け、網干工場が西芝電機として独立したことに伴い、専用線は北沢産業に譲渡された。

北沢産業の運営となったあと専用線は1966年に地方鉄道に転換されたが、実態は従前とほとんど変わらなかった。工場への物資輸送がトラックへと切り換えられ、末期は輸送量が激減していたが、国鉄の貨物合理化の流れもあり最終的に廃止された。

当線で使用されていたディーゼル機関車のうち、DB1が高砂市内に、DB2が北沢産業の北沢網干パーキングに保存されている。また太子町米田地区ではレール未撤去の廃線跡が存在する。

1960年代までは蒸気機関車を保有・使用しており、廃車後そのうち2両が三重県ナガシマスパーランドにあった「長島温泉SLランド」に保存されたが、すでに解体されている。

路線データ[編集]

  • 路線距離:網干駅 - 浜田港駅5.9km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:4駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:不詳

歴史[編集]

  • 1943年昭和18年) 東芝姫路工場が操業開始。この頃同工場への専用線が運用開始
  • 1950年(昭和25年)11月 北沢産業が専用線を譲受
  • 1966年(昭和41年)11月1日 網干駅 - 浜田港駅間の地方鉄道の免許を取得。専用線から地方鉄道に転換
  • 1973年(昭和48年)2月27日 木材輸送終了により、中浜田駅 - 浜田港駅間が廃止
  • 1984年(昭和59年)2月1日 国鉄との貨物連絡運輸を廃止。事実上休止となり、浜田機関区からの機関車回送のみとなる
  • 1987年(昭和62年)11月1日 網干駅 - 中浜田駅間が休止
  • 1989年平成元年)5月1日 全線廃止

駅一覧[編集]

括弧内は起点からの営業キロ

網干駅 (0.0) - 上余部駅 (1.7) - 中浜田駅 (5.2) - 浜田港駅 (5.9)

  • 上余部駅は東芝姫路工場の西端に位置し、同工場からの専用線が接続していた。
  • 中浜田駅は西芝電機工場の西端に位置し、同工場からの専用線が接続していた。
  • 上余部駅 - 中浜田駅間に揖保川を渡る延長213mの重厚なトラス橋が存在していた。
  • 戦前の弾丸列車は当線と交差する予定であった。
  • 余談だが、1982年に廃止になった山陰本線貨物支線(浜田港線)にも「浜田港駅」が存在した。

接続路線[編集]

輸送・収支実績[編集]

年度 貨物輸送数量(トン) 鉄道業営業収入(千円) 鉄道業営業費(千円)
1979 5,572 15,999 37,150
1980
1981
1982 4,386 21,189 44,277
1983
  • 民鉄主要統計『年鑑世界の鉄道』1983年『年鑑日本の鉄道』1985年

脚注および参考文献[編集]

関連項目[編集]