北杜市立甲陵中学校・高等学校

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北杜市立甲陵中学校・高等学校
北杜市立甲陵高等学校
過去の名称 私立長坂高等学校
長坂町外三町村学校組合立長坂高等学校
長坂町外三町村学校組合立甲陵高等学校
国公私立の別 公立学校
設置者 北杜市
学区 学区制限なし
校訓 立志躬行
設立年月日 1957年
創立記念日 10月23日
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 普通科
学期 2学期制
高校コード 19135D
所在地 408-0021 
山梨県北杜市長坂町長坂上条2003
北緯35度49分31秒東経138度22分41秒
外部リンク 公式サイト(中学校)
公式サイト(高校)
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山梨県北杜市立甲陵中学校・高等学校(ほくとしりつ こうりょうちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、山梨県北杜市長坂町長坂上条にある公立中高一貫校であり、甲信地区有数の進学校として知られている。 平成24年度より、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されている。

高等学校の設置学科[編集]

概要[編集]

校名の由来[編集]

甲斐源氏の興隆した逸見の丘陵に立つ学校を意味し、源清光がこの地を治め、その末裔武田氏が中原に鹿を追ったように、天下に冠たる学校にするよう師弟一体となって努力しようとの願いが込められている。

中学校[編集]

2004年に甲陵高等学校に併設され、山梨県下初の公立中高一貫校になった。校舎は高等学校と同じ敷地内にあり、2階部分の渡り廊下、3階部分の屋外通路でつながっている。

高等学校までの6年間を見通した教育課程が組まれており、併設高等学校の教員による授業もある。

市立の中学校ではあるが、通学者を「通学時間が概ね1時間程度以内、または、北杜市に保護者ととも居住する生徒を基本とする」と原則的に定めると共に、入学を希望する生徒には入学試験が課される。中学校に入学した生徒は無条件で併設高等学校へ進学することができる。

1学年は40人1クラスであるが、主要5教科の授業では、2クラス、または3クラスに分けて少人数で行う。授業時間は併設高等学校と異なり、1コマ50分である。

中高合同の行事として、入学式・学園祭・強行遠足等が行われている。

中学学校行事[編集]

  • 4月上旬  入学式(中高合同)
  • 4月中旬  宿泊研修(1泊2日) 1学年
  • 6月下旬  紫蝶祭(中高合同、3日間)2008年度までは9月上旬だったが、高校3年生の受験などの影響で6月になった。
  • 7月中旬  第1回学校説明会
  • 10月中旬 強行遠足(中高合同)
  • 10月中旬 第2回学校説明会
  • 10月下旬または11月上旬 修学旅行 3学年
  • 11月下旬 文化発表会
  • 1月上旬 中学入学試験
  • 2月上旬 オーストラリア語学研修(5泊6日)2学年
  • 3月上旬 学習発表会
  • 3月中旬 卒業式

高等学校[編集]

独自の教育方針(教育システムの項で詳述)により甲信地区有数の進学校として知られ、長野県など県外から通学する生徒や、県外や国外から入学して寮で生活する生徒も多数いる。

1クラス30人(留学する生徒などの影響で、実際には29-31人)で、1学年4クラスになっている。

かつては進学校ではなかったが、受験者数の減少を抑止するため、大手予備校代々木ゼミナールと提携を結ぶなどして進学校化を実現させた。以前、通常授業の一環として予備校留学を企画するものの、世論の注目を浴び、断念したことがある。

公立の高校ではあるが、独自の入学試験で入学者を決めている(山梨県内の公立校は本校と大月短大附属高校が独自入試を実施)。

沿革[編集]

  • 1957年 - 私立長坂高等学校として開校。
  • 1968年 - 長坂町外三町村学校組合立長坂高等学校として公立に移管。
  • 1972年 - 長坂町外三町村学校組合立甲陵高等学校に改称。
  • 1985年 - 普通科特別進学コース設置。
  • 1990年 - 第1回紫蝶祭が開催される。
  • 1991年 - 普通科特別進学コースのみの募集となる。
  • 2004年 - 長坂町外三町村学校組合立甲陵中学校設置。中高一貫教育を開始。
  • 2004年 - 北杜市・小淵沢町学校組合立甲陵中学校・高等学校と改称(設置者の長坂町高根町大泉村明野村須玉町白州町武川村と合併したことに伴う)。
  • 2006年 - 北杜市立甲陵中学校・高等学校と改称(設置者の北杜市小淵沢町が合併したことに伴う)。

高等学校学校行事[編集]

  • 新入生宿泊研修会(4月)、1学年
新入生が入学直後、1泊2日で高校での学習方法を実践的に学ぶ。例年清里周辺の宿泊施設で行われる。
  • 学園祭(6月)
紫蝶祭(しちょうさい)」と呼ばれる。3日間かけて行われる。例年2日目の日曜日の内容が一般に公開されている。
  • 大学見学ツアー(7月~9月)、1学年(年度によって2学年)
東京大学東京工業大学一橋大学東京外国語大学東京学芸大学など、都内の大学の見学を行なう。生徒各自がそれぞれ交通手段を調べて現地に集合、移動し、各大学に在籍する甲陵高卒業生の話を聞いたり、研究室を見学する。
中学生と合同で行う。女子は高校から甲斐大泉駅甲斐小泉駅を回って高校に戻り、男子は天女山入口から八ヶ岳横断道を通り、長坂町小泉を下って高校に戻るコース。ゴール地点での昼食は長年「どん兵衛 赤いきつね」であったが、現在はPTAが作る豚汁である。
生徒それぞれがコースを選択して行く先を決定できる。コースはアメリカ中国韓国タイ台湾北海道沖縄関西広島九州シンガポールマレーシアなどから生徒の希望で4コース程度に絞られる。
  • 甲陵音楽祭(12月)
校内のコンサートホールで行われ、団体、個人を問わず自由に参加できる。
  • スキー教室(2月)、1学年
1泊2日でスキーの実習研修を行う。例年、小海リエックスバレースキー場で行われる。
  • 生徒会の日(7月・12月・3月)
生徒会主催のもので、生徒の発案・企画で行う。例年球技会が行われるが、特に12月は受験生に配慮して別の行事が組まれることが多い。
  • 宿泊学習会 (長期休業期間中)
長期休業中、希望者を対象に行われる。
  • 予備校講師による講習会(主に4月下旬や長期休業時)
特に提携する代々木ゼミナールを中心とした外部講師による講義を行っている。近年では、富田一彦、西谷昇二、佐々木和彦、土屋博映、青木邦容、堀川晋、望月光などの有名講師が同校で講義を行っている。

教育システム[編集]

甲陵高等学校では、特色のある様々な教育システムが実践されている。

  • 単位制・講座選択制
主に国語数学英語の3教科において、その科目の教師から自分の希望する教師の授業を選んで学ぶことができる。学年が上がるに従って、レベル別のクラス編成が教科ごとになされる。
  • 90分授業
90分を1コマとし、毎日(月曜-金曜)4コマの授業が行われている。これは、まとまった内容を一度に行うため十分な授業時間を確保し、学習効率をあげると共に、1科目ずつじっくり時間をかけて学ぶためである。なお、授業においてはA4ノートの使用が義務付けられる。これは1ページに収まる情報を増やすことで余白不足をなくすと共に、B5で配られることが多いプリント類の添付を容易にして整理しやすくするためであり、灘高等学校でも用いられているノートサイズである。
  • 校内模試(週末テスト、Weekly Test)
一般校のように中間・期末考査はなく、毎週末に2教科、または1教科ずつテストが行われている。これにより、試験範囲を狭い単元に明確化して集中した受験が可能になると共に、学習内容の定着と弱点の早期発見が図れる。調査書記載の評定もこれにより決定される。なお、3年の夏休み以降は校内模試がなくなり外部模試へと切り替わる。
代々木ゼミナールとの提携により、衛星放送によるサテラインの授業を受講できるシステムが整っている。公立高校へのサテライン導入は全国初のことだった。
  • SSH
平成24年度よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されている。

施設[編集]

甲陵高等学校では、公立学校では珍しい施設や特徴的な施設がある。

「ミューズホール」の名称で呼ばれる中規模コンサートホールを備え、客席は約650名分ある。入学式卒業式などの式典、説明会や集会、授業の他、学園祭音楽祭、部活動や講演会、またプロのコンサートもここで行われる。
男子寮の「立志館」では、通学が困難な遠隔地からの男子生徒を受け入れている。また、名称はないが女子寮もあり、若干名の女生徒がここから通っている。
中学校と共有の体育館は、県内公立校で最大規模の大きさである。
校舎の前にはギリシア神殿風の柱が並んでおり、洋館風の外観になっている。これは古代ギリシアプラトンが創設し、古代世界最大の名声を誇った学校「アカデメイア」に由来する。
敷地内には10体を超える銅像があり、噴水になっているもの、金色のものなど、目を引くものが多い。その多くは元校長の林邉智氏が制作したものである。校舎正面にある銅像の台座には、「アカデメイア」の文字がギリシア文字で刻まれている。
校舎正面に、代々木ゼミナールサテライン放送受信用の、高さ3メートルを超えるパラボラアンテナがある。

交通[編集]

姉妹校[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]