哲也-雀聖と呼ばれた男

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哲也-雀聖と呼ばれた男
ジャンル 麻雀ギャンブル漫画、少年漫画
漫画
原作・原案など さいふうめい(原案)
作画 星野泰視(漫画)
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 単行本:講談社コミックス
文庫版:講談社文庫
発表号 1997年33号 - 2005年2・3合併号[1]
発表期間 1997年7月30日 - 2005年1月7・12日[1]
巻数 単行本:全41巻
文庫版:全22巻
話数 全339話
テンプレート使用方法 ノート

哲也-雀聖と呼ばれた男』(てつや じゃんせいとよばれたおとこ)は、原案:さいふうめい、漫画:星野泰視による麻雀を題材とした日本漫画作品。1997年から2004年まで週刊少年マガジンで掲載された。単行本全41巻、文庫版全22巻。また、2000年には『勝負師伝説 哲也』(ギャンブラーでんせつ てつや)としてアニメ化された。

目次

[編集] 概要

時代は戦後復興期の日本。1人の青年、哲也が麻雀において勝負師または玄人(バイニン:麻雀賭博において絶技のイカサマを習得した者)として成長していく姿や数多の玄人たちとの鎬を削る麻雀勝負など、哲也の玄人としての生き様を描く。2000年度(平成12年)第24回講談社漫画賞少年部門受賞。

雀豪として名を馳せた色川武大の著書『麻雀放浪記』『ドサ健ばくち地獄』などを参考、再構成したものであり、これらの著書に記されたキャラクターも数多く登場する。

ギャンブルの主題は麻雀であるが、作中には花札オイチョカブ)やチンチロリンなどの麻雀以外のギャンブルも時節登場する。

原作者のさいふうめい曰く、『哲也』の世界では、学歴と麻雀の能力は反比例関係にあるとされている。

[編集] あらすじ

勝負の世界でしか生きられない人々がいる。人は彼らをギャンブラーと呼ぶ。

登場
昭和19年(1944年)、阿佐田哲也15歳。真珠湾攻撃から3年たったこの年、哲也は軍需工場で勤労動員させられていた。ある昼休み仲間と一緒に同僚のおっちゃん(元弁士・軽演劇役者)に博打を教えてもらっていた。その時、空襲が起きあたり一面が焼け野原になる惨事の中、逃げずに生き延びたおっちゃんから「運の悪い奴が死ぬんだ」と教わる。翌年、戦争に負け日本は貧しい状況にあった。何とか職を得た哲也は、就職先で博打をやっていることを知りその場に赴く。負け続けて土壇場に追い込まれた哲也は勝負師としての才能を開花させた。賭場での印南との出会いを経て横須賀で米兵相手に麻雀をやれば儲かると聞いた哲也は横須賀へ向かう。
坊や哲誕生
昭和21年(1946年)、哲也は新宿にいた。横須賀で負けなしだった哲也は新宿でも勝ち続けていた。ある日相手が掛け金を払えずもめていた場に房州という男性が現れ、サシ馬勝負をすることになるも完敗しプロの恐ろしさを知る事になる。哲也は房州に弟子入りし次第に力をつけていく。コンビ芸を使う双子と対決した哲也は房州と組むことで勝利し、新宿最強コンビが誕生した。連日連夜勝ちを収めていた二人であったが、房州は自分の限界を悟り新宿を去る。哲也は新宿に残り、半年後には黒いシャツをトレードマークとし、坊や哲という通り名を得る存在となった。
新宿一対死神
昭和22年(1947年)、新宿で勝ち続ける哲也の前に彼のオヒキを志望する男・ダンチが現れる。それと前後してヒロポンと呼ばれる覚醒剤を使い、ガン牌を特技とするようになった印南と再会した。恐ろしい博打うちでありながらヒロポンなしでは何もできない体になっていた印南に対し引導を渡すため哲也はダンチをオヒキにして印南と対決する。
不死身の女・リサ
印南との対決から数日後、ダンチが素人に負け続けていると聞いた哲也はその雀荘へと赴いた。その素人は、絶対に放銃しない不死身のリサと呼ばれる女性だった。彼女は恋人・コロに捨てられたことを機に危険を感知する力を入手していた。コロとの再会を望むリサの素性を知った上で哲也は彼女をオヒキに加える。
遠征
リサと別れた哲也・ダンチは千葉に渡り、哲也はかつての師・房州と再会。久々に麻雀をするも房州は新宿で打っている頃よりも切れていた。哲也は当初房州に圧倒されるも、勝負中に房州を超えるまでに成長する、しかしその勝負中に房州は天和を置き土産に息を引き取った。その後、房州の通夜の最中にドラ爆の鷹という男性が現れるも哲也が勝利し千葉を後にする。
コンビ決裂の危機
相変わらず勝ち続けている哲也とダンチ。しかしある時、ダンチは一家離散の仇・根津夫婦を発見し、勝負を挑む。しかし、勝負の最中にコンビに亀裂が入り敗北。これを前後してコンビ決裂となり、ダンチは雀ゴロになりさがり賭場を荒らし始め、それを見かねたユウさんと哲也との勝負に敗れ、玄人として一皮剥けて根津夫婦に再戦を挑む。
大阪ブー麻雀
根津夫婦の一件を果たしたダンチは、「大阪にブー大九郎と呼ばれる凄腕の玄人がいる」という情報を仕入れ、哲也と大阪へ遠征する。大阪へ到着した哲也・ダンチはブー大九郎本人と出会い彼に勝負を挑み、彼の圧倒的な早あがりに歯が立たず、2度敗北した。文無しとなった哲也・ダンチは借金の肩代わりとして丁稚奉公の真似事をしてまで大九郎に再戦を挑む。
近藤との再会
ブー大九郎に勝利した哲也・ダンチは、新宿へ帰路する途中、国鉄ストの影響で帰りにくくなっていた。その最中でとある議員の使いが、哲也・ダンチをその議員のもとに導いた。その議員は、かつて横須賀で米兵相手の博打を共闘した戦友・近藤だった。彼は横須賀で哲也と別れてから様々な経緯のなかで国士無双をあがる型(フォーム)を身に付けた。近藤は哲也に自分の型を見せるために勝負を挑む。
博打列車~ダンチの初恋
近藤と別れた哲也・ダンチは博打列車に乗車し帰路へ向かう中、ドテ子・クソ丸と出会う。その後はドテ子は哲也を気に入り新宿の仲間入りをする。その後、ダンチはカン子と呼ばれる大学生と恋仲になっていた。ダンチは彼女がいることで麻雀でもツキまくっていた。しかし、ダンチはだんだん半ツキに追い込まれていき、ある日カン子が男爵の令嬢で詐欺師であったことも発覚した。そしてダンチは…。
麻雀ビル
カン子と別れて数日後、ダンチは信に多額の借金ができていた。それを前後してダンチに借金を取り立てに来た信は、彼と哲也に借金を帳消しにする仕事を持ちかけてきた。それは信の融資で建てた麻雀ビルの店長からの依頼で「店長の経営する麻雀ビルに巣食う玄人を追い出す」という内容だった。哲也・ダンチは仕事を引き受け、麻雀ビルの玄人と交戦する。
玄人殺しの銭亀
麻雀ビルの一件から数日後、銭亀と呼ばれる刑事は、警察権力を傘に立てて玄人達からカツアゲ当然に巻き上げていた。哲也は銭亀を刑事と知っておきながらも玄人の流儀を貫き勝利するが、刑務所行きとなる。その後、新宿の玄人達は銭亀にその報いとして銭亀を陥れる策略を立て、作戦に成功し勝利を収める。その後、哲也は銭亀から逃げるように北へと旅立つ。
旅立ち
銭亀に追われながら更なる強さを求める哲也は金沢魚津佐渡島弘前津軽海峡函館と回り、己の強さに磨きをかけ、新宿へと帰路をとる。
頂上決戦
新宿にかえってきた哲也にさらなる敵が現れる。ドサ健と名乗る男性は新宿を自分の物にするため上野四天王を差し向ける。四天王を倒した哲也は遂にドサ健と対決。新時代の頂点を決める闘いが始まった。
さらなる旅立ち
ドサ健に敗れた哲也は己の麻雀を問う旅に出る。箱根浜松彦根大阪鳴門沖・高松八幡博多武雄長崎大牟田知覧へ渡り、己の限界を超える。
新宿への帰還と決戦
新宿へ戻った哲也はダンチと再開しダンチ新撰組と哲也との間でいざこざが起きてダンチ新撰組隊士黒土・白銀コンビとの戦い。また、池袋の玄人バク、牌彫り師キバ、中、神保の葬式麻雀の最中あらわれた警視庁の菊川と海渡の戦い。
そして、全てはこの時の為に。哲也は遂にドサ健と最後の勝負に挑む。勝つのは哲也かドサ健か…。

[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

阿佐田哲也(あさだ てつや)
- 置鮎龍太郎
本作の主人公。「天運」と呼ばれる人並み外れた強運を持ち、後の麻雀界において「雀聖」と呼ばれるまでの存在になった稀代の玄人。房州が新宿を去ってから半年後、「坊や哲」の通り名を持つ新宿一の玄人として知られ、同時に黒いシャツがトレードマークとなり、「黒シャツ」とも呼ばれるようになる。
年齢は物語開始時および白シャツ時代は15~17歳。黒シャツを着てから最終回までは18~23歳。最終学歴は在学中に学徒動員先でガリ版誌を発行し、無期停学処分を受けたため事実上の中学中退である。終戦後、運送会社丸三通運に就職し、花札の賭場で負け続けていたときに後の「雀聖」が覚醒。後に印南と出会い、麻雀の世界に身を投じることになる。
白シャツ時代は年相応に感情的だったが、黒シャツを着てからは冷静になった。作中では極めてクールな表情が多く描写されているが、中期に入るとテツオ&ダチンとの出会いを始め、ギャグ的な表情も見せるようになる。玄人故に他人への情はそれほど見せないが、玄人に向いていない者を博打の世界に入れないよう追い返すなど不器用な優しさもある。子供や女性に対しては基本的には優しいが、時には冷たく、博奕などが絡むと厳しくなる。哲也と出会い、好意を寄せてくる女性はリサを始めドテ子など複数人いるが、自身は好意に(あえて)気づかない。その一方で幼なじみの小夜子に対しては想いを寄せていたが、小夜子自身は鎌田についていってしまい、決別。
主に新宿を根城とするが、強敵を求める、または玄人としての自分を見つめ直すためにしばしば遠征に出ることもある。ドサ健に負け、二度目の遠征をしたときには新宿に帰るまで暫くタバコ断ちをしていた。長崎に遠征した際に、ドサクサに紛れて長崎盛り場新聞に一時就職することになる(後に退社)。
作中に文学の教養がある場面が何度か存在し、文庫本を何度も読み返してはページの端に文章などを書き込んでいる。ちなみに、持っている本は夏目漱石の未完の遺作「明暗」。
「夢喰らいのバク」との戦いの最中、何の前兆も無く強烈な睡魔に襲われるナルコレプシーを患い、以降は勝負の最中でも容赦無く襲い掛かる睡魔とも戦わねばならなくなる。苦しみながらそれでも勝利を収め続け、最後にはドサ健と三番勝負を行い、一手差で勝利する。
モデルは、麻雀を題材とした小説を執筆する際に阿佐田哲也を筆名として用いていた色川武大。色川自身もナルコレプシーに悩まされていたが、それは玄人を引退した後からである。
作中で哲也の着ているシャツが白から黒に変わったのは、編集部から「修行時代を終えた哲也のイメージを変えてほしい」と依頼された際、星野は阿佐田哲也の小説のなかに「風呂に入らず服も洗わないのでシャツが黒くなる」という描写が存在することからの連想で、黒シャツに決めたという。その後、「シャツ1枚では寒い」ということからジャケットを着ている描写がある[2]が、「カッコ悪いから結局辞め、一貫して黒シャツ1枚のままで通した」と語っている。また、「基本的に哲也は物語では負けていないはずなので、洋服を買うぐらいの金は持っている」とのこと[3]。このほか、哲也の浴衣姿のイラストも存在し、当時連載中だった『マガジン』の表紙のために一度だけ描かれた(これは、女性ファンには好評だったという逸話がある)[4]
房州(ぼうしゅう)
声 - 大塚周夫
哲也の師匠。本名「剣崎六郎」。千葉出身。終戦直後の新宿の麻雀打ちからは「房州さん」の敬称で親しまれており、「麻雀は力(運だけでは駄目)」「積み込みこそ芸術だ」という信念を持ち、天賦の才を感じた哲也に数々の秘技を教え、実戦を通して鍛え上げた新宿随一の玄人。ある日を境に新宿から忽然と姿を消したが、数年後に思いがけない形で再会を果たし、1人の玄人として哲也の前に立ちはだかる。
哲也との初対面時には、哲也が優位だったところを、最終局面で当たり牌である「撥」を雀卓の下に隠すという離れ技で勝利(どうやって隠したのかは謎)。哲也はこの時「新宿で勝ちたい」という一心で房州に弟子入りする。玄人の厳しさを叩き込み、「力」そのものを理解させた上で数々の玄人技を伝授し、「新宿最強コンビ」を結成する。しかし長続きせず、ある日賽の目をしくじった房州が衰えを感じ、戦意喪失。勝負自体は哲也の天運で辛くも勝利を収めるも、この日を境に「自身の頂点(ピーク)は衰えた」と確信。別れを告げ、再会を約束し新宿を去った。
哲也が千葉を訪れた際に息子・中により再会を果たし、「最後の麻雀」をする。衰えるどころか新宿で打っていた頃より切れていて、哲也は歯が立たずに苦戦。しかしある局で、房州が国士無双、哲也が大三元を聴牌した際、「欲目を捨てる」ことに開眼した哲也が「四開槓」ルールを利用した流局を選択。房州が(ダンチと)中のカンを見逃したこともあって「勝ちに等しい流し」の結果、房州の役満を阻止し流れが大いに変わった(当時のルールでは国士のカンあがりなどに様々なルールが存在していた)。
そこからはあえてサマなしのヒラで打ち続け、一方的な状態となっていたが、最後は自身が天和・純正九連宝燈をあがり……。
作中で使用した技は「積み込み」をはじめとする「ツバメ返し」「2の2天和」「通し(2の2のサイン)」。麻雀で本気を出す時、「ゴゴゴゴ」という擬音が演出される。これは、「房州(千葉)の海はゴゴゴゴと鳴る」ことからと思われるが、星野曰く元ネタは荒木飛呂彦の作品『ジョジョの奇妙な冒険』の影響であると供述している。さいは、「房州の海の感じだ」と星野に言ったことがある[5]
モデルは、同じ役割で『麻雀放浪記』に登場する出目徳。
ダンチ
声 - 高木渉/疋田由香里(少年時代)
本名「早見たつを」。対印南戦をきっかけに哲也のオヒキとなる。リーゼントと白いスーツがトレードマーク。初登場時は「一晩で九蓮宝燈を二回和了った」が口癖。何故ダンチと呼ばれるかは謎。両親(声優:岸野幸正萩森侚子)はジャズ喫茶を経営していたが、戦後の不景気と根津夫婦によって負わされた麻雀による借金で一家離散となった。お調子者で、彼が原因のトラブルも数多いが、哲也の信頼は厚い。
他の登場人物に比べると感情的な面があり、どこか突き抜けた性格を持つ玄人と比べると人間らしさがある。そのためか負けている描写も多いが、雀力は哲也も認めている。技も非常に多種多様にこなし、時に見抜いた技を練習せずに使いこなす器用さを持っており、彼のサポート無しには勝てない相手も多かった。
ある一件で一時哲也とコンビを解散し、対立。玄人の流儀に反する麻雀を打つが哲也に敗北し、哲也の一言で目を覚まして一皮を剥き、玄人として根津夫婦に再戦し勝利する。哲也が2度目の遠征に行っている間に「ダンチ新撰組」という組織を率いていたが、哲也が帰ってくると組織をそっちのけで哲也のオヒキとして打ちたがっていた。終盤では哲也との同時ツバメ返しも披露、腕に磨きがかかっていた。
神保の葬式麻雀の時に警視庁コンビに右手をつぶされ麻雀が出来ないようにされたが、ホンビキ界へ転進、「黄金のサウスポー」の異名で通るまでになっている。その後に哲也が「打ってくか」とダンチを誘うシーンがあり、少なくても牌を握れる程度には治ったようである。
モデルは、色川武大のアウトロー時代の相棒として『捕鯨船の男』『なつかしのギャンブラー』に登場するダンチ。
印南善一(いんなみ ぜんいち)
声 - 戸谷公次
哲也が麻雀打ちとなるきっかけを作った男。函館出身。左利き。まだ麻雀打ちとなる前の哲也が勝負師としての道を見つけた頃に現れ、一歩も退かない勝負を通じてお互いに力を認め合った上で「哲ちゃん」「印南」と呼び合う仲となる。哲也との花札賭博(オイチョカブ)でイカサマのやり方を教わる代わりに横須賀の米軍基地での麻雀が一番儲かるという情報と、その米軍の通訳ができる大学生崩れの近藤に会うことを教えた。結核を患っているために体力の関係で長丁場の勝負を苦手としていたが、それでもなお哲也と麻雀での真剣勝負を望むようになる。
その1年後、とある雀荘で「牌が透けて見える」と言うほどの凄まじいガン牌を駆使する玄人となっていた所で哲也と再会。集中力を高めるためにヒロポンを常用していた上、結核の悪化もあって骨と皮だけのやつれ果てた姿となっており、その異様さから巷では「死神」と呼ばれていた。哲也が用意したガン牌封じの秘策にも屈する事無く勝負を繰り広げたが、哲也の技の前に敗れた直後に忽然と姿を消し、後に故郷の函館で玄人を貫き神の領域を見て壮絶な最期を遂げた。その後の遺体は鬼伊庭により埋葬された。
哲也のことを、初対面時は「阿佐田」(アニメでは「坊や」)、後に「哲ちゃん」と呼ぶ。
モデルは、『左打ちの雀鬼』に登場する印南善一。
ドサ健(ドサけん)
声 - 大塚明夫(ゲームPS2版)
物語中盤に登場する主要人物。
哲也の宿敵。東京大空襲の時に母親が焼死し、アメリカを憎む。かつてはママの恋人であり同棲もしていたが、ドサ健の性格が変わってしまった事でママと別れる。
哲也が北への旅から戻って来た時、上野の支配者として「麻雀の近代化と、同時に自分たちにとって都合のいいカモを量産する」ことで、新宿の陥落を目論んでいた。哲也と初めて戦ったときはサラリーマンを装い、本気で戦わなかった。その上で組むように諭すも相容れず、新宿と上野の闘争へと発展してゆく。上野四天王が敗れた後はついに自ら乗り出し、背景を捨てて哲也と戦い勝利。
少年時代、(神保以外)誰からも愛されずに育ってきたため、「孤独」を自身の型(フォーム)としている。
哲也との戦いの後、ラスベガスへ渡りギャンブルで勝った金300万ドルを持って帰国。だがアメリカに対する復讐心は到底満たされず、更なる上を目指すため成長した哲也と戦うも、三番勝負で敗れる。
その後、ラスベガスにてディーラーとして働く。
最終学歴は尋常小学校中退であり、哲也が作中で唯一学歴コンプレックスを感じる人物である。
極度の緊張が襲うと、対局が終わった後に嘔吐する。喧嘩が強く3人相手で戦うと無傷で勝利する。数人の米兵に殴られても倒れない丈夫さを持っている。
モデルは、『麻雀放浪記』『ドサ健ばくち地獄』に登場するドサ健。

[編集] 準主要人物

ママ
声 - 永島由子
哲也や房州が好んで立ち寄る新宿のバー「葵」の店主。本名「まゆみ」。勝負事やストーリーには基本的に深く絡まないが、勝負の前には「出銭はゲンが悪い」として勘定をツケにしておくなど、勝負師に対して一定の理解を示す。かつてはドサ健の恋人であり同棲もしていた。
ユウさん
声 - 平田広明
房州と顔馴染みの玄人。本名「秋本雄次」。花巻出身。房州が「ユウさん」と呼ぶほどの深い仲であり、玄人としての流儀や賭場の掟に対して非常に厳しい。誰とも組まない一匹狼(ただし、近藤編ではオヒキを連れて旅打ちにきていた)だが、哲也をして「勝てない相手とはやらねえんだ」と言わしめるほどの実力者であり、哲也と本気で戦ったのはドサ健一派の罠に落ちた時の一度だけ。故郷の花巻に、芸能界を夢見る妹がいる。その後妹が国民的大女優に化けたため彼女の保護者兼マネージャーを買って出た。
相当な腕力の持ち主であり、玄人の流儀に反し、賭場の掟を破ったチンピラ(周坊)を一蹴するほど喧嘩が強い。
原作での初登場は根津夫婦の件で哲也とダンチがコンビ決裂した時。アニメ版では哲也が房州とのコンビ結成前後、オリジナルストーリーである5話に登場。アニメ版では徳三、エビスとの対決において哲也を叱咤し、このとき房州が哲也に出会う前、コンビを組める相棒を探し求めていたことが明らかになる。
ドテ子
声 - 吉倉万里(ゲームPS2版)
哲也たちが大阪から東京へ行く鈍行列車での賭博列車で出会う。哲也に惚れており、「ダーリン」と呼んで積極的なアプローチをする。雀力的にはさすがに玄人にはかなわないが、哲也のサポート役として戦い見事勝利したこともある。本人に自覚はないがトラブルメーカーでもある。弱者に優しいところがあり、新宿の浮浪児狩りから子供たちを匿った。
金貸しの信(かねかしのしん)
声 - 緒方賢一
高利貸しカラスが一度鳴く度(=1日)に1割の利子が付く法外な融資カラス金」を扱う他、ヒロポンの横流しなども行っている。哲也と印南の勝負に顔を出して以来、しばしば哲也たちの前に現れるようになる。容姿は眼鏡を掛けており、普段は帽子とコート、スカーフを着用している。「シシシシシ」と笑うのが特徴。取立て厳しいカラス金の金貸しではあるがちまちました金にはこだわらなく、哲也と印南の名勝負を見て印南の借金をチャラにした(元々、印南の勝ち分の足りない部分は見物料と言っている)男気ある一面も持っている。哲也達とは、時に敵となり時に味方となることもある、中庸の立場の人間といえる。
哲也やその対戦相手の技を理解するほどの確かな眼力と頭脳を持ち、基本的に見に徹して勝負は振らず和了らずなどカモにされないだけの実力はあり、哲也たちの勝負の場に第三者として参加する場合もある。玄人相手に高利で金を貸し、手荒く儲けている彼は玄人たちからの評判が悪いが、ダンチに金を貸し、その取立てのために哲也を麻雀ビルへと導いたり、ドサ健による麻雀の近代化(新宿没落計画)には一枚噛んだり、哲也とドサ健の最終決戦にも同席したりするなど、新宿で行われる主な勝負の陰には必ず彼がいた。従って、それらの意味で新宿の玄人社会の生き証人でもある。作中終盤のこのとき、初めて帽子の下が明らかになった(意外にもハゲ頭ではなく、7:3分けであった)。

[編集] 東京

[編集] 新宿

トビ
声 - 神奈延年
新宿の玄人。握り込みやカベ役を駆使するギリ師。房州に弟子入りした哲也が戦った相手であり、まだ玄人になる前の哲也に骨身に沁みるほど玄人の世界の厳しさを伝える重大な役目を担った人物でもある。彼の座る卓は他の卓と違い、半荘精算ではなく一局精算のルールで相手から金を巻き上げる。性格は冷酷かつ非情だが、握り込みとカベ役しか使用しないあたり、玄人としてはハンチクである。
哲也は房州に課せられた「力」とは何かを知るために戦うも、無一文状態であったため負けを恐れ、そこに付け込まれる。それでもトビの握り込みを見破ったが、逆に引っ掛けられ敗北。金がないことを知られ鉄拳制裁を受ける。
後に「力」を理解し、左手芸を覚えた哲也との再戦では、カベ役を用いるもイカサマを演出した哲也(牌をすり替えるふりをして全く同じ牌を持ってくるという行為)に釣られ、以降アヤを付けられず左手芸を使い放題の哲也に惨敗。報復を受け、金を毟り取られた。
マスター
声 - 龍田直樹
新宿の雀荘の店長(アニメでは「浜地の店長」)。トビのカベ役にもなり、哲也のイカサマ演出にアヤをつけた。房州・哲也コンビと双子芸人の対決でも観戦しており、双子芸人を「百戦錬磨の玄人」と高く評価している。その後、勝ち続けている房州・哲也に客が減ることを理由に出禁を言い渡す。
神保の葬式麻雀に参加。
双子芸人(ふたごげいにん)
声 - 兄:沢木郁也/弟:島田敏
ギリ師。浅草で芸人を職業としている双子の玄人。右黒子が兄、左黒子が弟である。房州と哲也による「新宿最強コンビ」の最初の相手。特技は右手に嵌めている指輪を駆使した握り込みやスリカエ、飲み物などを使った会話による通しの組み合わせである。哲也は双子相手に最初一人で挑み、通しを見破るも牌の受け渡し方法が分からずコンビプレイに苦戦。そこで房州が現れ、コンビ打ちをするきっかけとなった。房州・哲也は「2の2の天和」や「ツバメ返し」で圧勝、哲也が偶然に思いついた「エレベーター」で止めを刺された。
職業は芸人だが、売れないため麻雀が実質上の本職。生まれてからずっと一緒で麻雀では6年コンビを組み、房州・哲也コンビに敗れるまでは負けたことがなかった。最後は内輪もめを起こし、逃げるように去っていった。
神保の葬式麻雀に参加。
徳三(とくぞう)
声 - 江川央生
アニメオリジナルキャラクター。東洋一を自称し、麻雀の本場である中国で無敗を誇ったという触れ込みから「大陸コンビ」と呼ばれている。エビスと共に出兵先の中国で味わった闇麻雀の一方的な無法に苦しみ、それに対抗するために命を賭けてコンビ技を磨き抜いた。積み込みに必要な牌を瞬時に手元に引き込む選別眼、山を作り上げる速度、正確な賽振り、通しなどを組み合わせ、相手が技を仕掛ける前に役満を上がる超短期決戦を得意とする。哲也と出会う前の房州を自慢のコンビ技で打ち負かしたが、掛け金を払わずに逃げられた経験がある。
エビス
声 - 西脇保
アニメオリジナルキャラクター。中国で共に辛酸を味わった徳三のオヒキを務める。
銭亀(ぜにかめ)
新宿を担当する刑事。本名「亀和田」。賭け麻雀に臨んで負けた場合は警察権力を傘に立てて相手を賭博罪で取り締まるため、「勝ったら刑務所、負けたら一文無し」として「玄人殺しの銭亀」と呼ばれている。麻雀打ちとしては三流以下だが、刑事という立場を利用して相手に刑務所送りをちらつかせ、玄人を思うままに操る厄介者。その上、取調べと称して無抵抗の相手に暴力を振るって玄人を言いなりにしたり、警察権力を笠に着て金や女を手に入れてきたたちの悪さである。権力を使い放題にしているからか、玄人を世間知らずだと思い込んでいる。
ダンチは刑事とは知らずに銭亀から和了ったことで刑務所送りになったことがある。また、哲也は刑事と知っておきながらも玄人を貫き勝利する。後に哲也を含めた新宿の玄人達は、銭亀を陥れる策略を練る。その内容は銭亀邸の隣家で銭亀に見せるようにわざと博奕を行い、銭亀が警察たちを連れてくることを踏み、到着時には何も無かった現場になっているというもの。それを繰り返し、最終的にはチャリティ・コンサートを開き、銭亀を陥れることに成功する。この件で銭亀は警察署長からクビを宣告され、一緒にいた女からも「玄人は世間知らず」の言葉に対し、「(銭亀自身は)博奕を知らない」ことを指摘された。そこからヒステリー状態になり、拳銃を乱射しながら旅先まで哲也を追い続けるが、哲也が函館に到着した頃には刑事を辞めており、函館に所帯を持ち、食堂の主人に納まることで終わりを迎えていた。
徳次(とくじ)
新宿の玄人。銭亀の言いなりにされていたが、後に改心する。
メガネ
新宿の玄人。眼鏡と腹巻が特徴。
ズク村(ズクむら)
新宿の玄人。片眉が特徴。リンゴ売りもしている。
木座神(きざがみ)
声 - 緑川光(ゲームPS2版)
プロ雀士。哲也が北への旅から帰還した際、近代化したビジネスの雀荘でカタギ(一般人)の客をカモる為に雇われた玄人。丁寧口調。麻雀においては聴牌が早い上にリーチを掛ければ必ず一発であがるという運の持ち主を自称、新宿の玄人達は軒並み彼に敗れていた。
席を立ち座りする度にスーツのボタンの留め外しを行う癖があるが、その不自然さを怪しんだ哲也は席替えを行い木座神と雀ボーイを引き離し、木座神の右腕をへし折る。その腕は義手であり、「聴牌が早い」こと然り、「リーチを掛ければ必ず一発であがる」こと然り、義手を用いた「エレベーター」でトス役の雀ボーイと卓下で牌の受け渡しを行うことで成り立つものであった。すなわちベタ師(エレベーターを使うイカサマ師)であった。
哲也に一発あがりを封じられてからは一方的に敗北。その後は上野のパシリとして忌田にこき使われる哀れな日々を送っていた。

[編集] 上野

アメリカかぶれ
声 - 立木文彦
米軍物資の横流しで儲けた成金。哲也がリサと一時的にコンビを組んだときに戦った相手。英語日本語まじりで話す。リサにリサ自身と大金を賭けたサシウマを行うが敗れる。その後、再びリサにサシウマを挑み、不死身の能力を失ったリサを追い込むも、リサとコンビを組んでいる哲也に敗れる。二度に渡り、リサに自分自身を賭ける勝負を挑み、自分のものにしようとしたことからかなりの女好きであると思われる(また、勝負事に女が絡むと強くなるらしい)。
哲也曰く、金と暇を持て余し、手の指にタコができてないことから玄人ではないが、大物手が来る強運の持ち主。
神保の葬式麻雀に参加。
忌田(いみた)
上野の支配者であるドサ健の参謀格。新宿を上野の支配下に入れるため、様々な策略を練る。ドサ健と別れた後、ホームレスになっていた。

[編集] 上野四天王

(ノガミしてんのう)

奄美のハブ(あまみのハブ)
上野四天王の1番目の刺客。名前の通り、ハブのような形相が特徴。ゆで卵が好物。口三味線(口蛇皮線)により相手の僅かな表情の変化を見つけ、そこから心理を読み相手を追い込んでいく心理読みの達人。
過去にドサ健と戦った事はあるが、心理読みが見破られて敗北する。
実はモデルとなった人物は、将棋棋士羽生善治であり、「"人間コンピュータ"と異名をとっている羽生が森雞二と対局した際、周囲が「森九段の勝ちだ」と考えた局面で森自身が「羽生が間違うはずがない」と考えて詰むはずのところを違う手にいってしまった」というエピソードから、さいは「人間コンピュータ・羽生」から名前を借り、「人を狂わす毒をもつ奄美のハブ」を考え出したという[6]
ミミイ&タミイ
上野四天王の2番目の刺客。グラマラスなボディを持つ双子姉妹。実はオカマ。双子であることを利用し、対局中に相手に知られないよう上がり役とトス役が入れ替わることで二人分のツキを活用していた。コンビ技も使える。
春木文彦(はるき ふみひこ)
声 - 銀河万丈(ゲームPS2版)
上野四天王の3番目の刺客。ピアニスト・春木芸能プロダクション社長。麻雀では子が和了った手を自分が親番のときにそっくりそのままコピーして和了るのが特技。だが、それはピアノを弾く仕草から積み込みとスリカエを併用して成立するものであった。
神保の葬式麻雀に参加。
神保公房(じんぼ きみふさ)
声 - 青野武(ゲームPS2版)
戦争孤児を預かる教会の神父。ドサ健の育ての親であり、師匠でもある。「神の目」と言われている画像記録(フォトグラフィックメモリー)という瞬間記憶術を持っており、洗牌・山積み時に全ての牌の位置と種類を記憶する。これはイカサマではないため、見破られても平然と使い続けた。孤児を養うためゴミ拾いを生業としており、麻雀においても「ゴミを集めて宝にする」打ち手。クズ手だろうがとにかく上がり続け、役満・八連荘を目指す。
1936年二・二六事件が起こっている最中に房州と打ち、敗北。玄人を引退する(この時点で神保は玄人を9年間もやっていた)。
ドサ健が送り込んだ上野四天王の刺客の一人でもあるが、最初はドサ健の求めに応じなかった。しかし、哲也が房州の弟子と知り、再び玄人として交戦する意思を固める。もっとも、神保自身の玄人の血は「あの夜(房州と交戦した日)」の事を忘れられず、ヒリ付く緊張感のある勝負を求め続けていた。
最短ルートを辿る圧倒的な早アガリからの八連荘で大きくリードするが、限界を超えた哲也の早積みに画像記録が追いつかなくなり、激戦の末敗北。勝負後、画像記録によって眼球に負担をかけすぎたために失明。
孤児院の子供達は「今度は自分たちが(神保に)恩を返す番」とドテ子のたこ焼き屋で働く。また、子供は使いになることもある。
哲也が二度目の遠征から帰還した際、目が見えずともその成長振りに感心し、房州との過去「あの夜」のことを話す。
物語の終盤で亡くなり、哲也の提案で多くの玄人が神保の葬儀に参加する。

[編集] 外伝・未成年の秀

秀(ひで)
大学生。「未成年の秀」の渾名が着いているが、実際は大学4年生で22歳。警察が来ると「自分は未成年で麻雀を学習しようと見物していただけだ」と言い逃れをする。実は警察と裏で手を組んでおり、自分より強い打ち手を見つけると電話をかけ警察に密告し、自分より強い玄人を賭場から追い出した後で素人相手に荒稼ぎするという卑怯な手口を使っていた。しかしこれは勝負に対する自信のなさの裏返しであり、哲也の報復戦ではダンチの策略により警察という盾を失い運が尽きて哲也に敗北。その直後、警察を利用して荒稼ぎする所業が仇となりタガミが通報した警察に(哲也も道連れに)逮捕された。
敗北後、哲也に「安全に遊びたいなら お家でやりな 未成年」と捨て台詞を吐かれた。
タガミ
本編の狂言回し。秀の謀略に対抗するために「博打の仇は博打で返せ」と哲也を丸め込んで秀に報復戦を促した後、秀と同じ手管を使い警察に逮捕させた。その後、哲也も道連れに刑務所に送ったことで出所した哲也から勉強の成果を見てもらう(復讐する)為に何処かへ連れて行かれた。

[編集] 麻雀ビル・雀荘東和

満州小僧(まんしゅうこぞう)
東和の雀ボーイ。小柄な老人。腹に大量の字牌を隠し持ってすり替えをしており、絶えずお喋りや駄洒落を連発して隠した牌の音を誤魔化していた。それに腹を立てた哲也にナイフで服を裂かれ、隠していた字牌がばれて麻雀ビルを去る。
神保の葬式麻雀に参加。
竹(たけ)、忠(ちゅう)
宮大工で麻雀暦50年の高齢の老人コンビ。長年の蓄積から人の心が読める(実際には当然そう思うであろうことを言ったり、経験から相手の通しを見破っているだけ)。「時間ローズ」を利用して哲也、ダンチを苦しめる。その実力に一度は屈服しかかるも、彼らの演出する不自然さを見破った上で、逆手に取られ倍速、それ以上の時間ローズを繰り出されたことで敗れる。
神保の葬式麻雀に参加。
東和店長
麻雀ビルの店長。信から多額の融資を借用し3階建ての麻雀ビルを建てた。客を食い物にする玄人が巣食っており、収入が殆どないため信に借金を返せずにいたが、これは騙りで、実は信の借金を踏み倒すために玄人を雀ボーイとして雇っていた。印南からガン牌を教わったと言っているが、実際には面識すらない。また印南を馬鹿にした発言が哲也の怒りを買い、勝負を挑まれる。
超人的な記憶力の持ち主で、その記憶力は"円周率を三千桁分記憶できる"ほど。一度記憶した物は忘れないと豪語し、その能力で脳内に戦時中の陸軍研究所のデータを記憶していた。実力は印南以上と自負しているが、記憶力でこそ彼に勝るものの、勝負への覚悟では劣る。ある眼鏡のレンズで強い光に反射する溶剤を使ったガン牌で哲也とダンチを一人で翻弄するも、技を見破られ、失ってからは一方的に敗北する。
敗北後、返済しない店長の態度に業を煮やした信に「俺の為に働くか、今すぐ死ぬか」の二択を迫られ、それに抵抗した拍子に蝋燭の火が燃料に引火し麻雀ビルそのものが炎上した。哲也に「これから店長の処分をどうするか」と聞かれた際、信は「店長の記憶している陸軍の研究データをネタにGHQからムシれるだけムシる」と答えた。信に連れて行かれた後の消息は不明。

[編集] ダンチ新撰組

第282話「雀道不覚悟」に登場。新宿に屯所がある。1年前にダンチが結成した雀道グループ。隊員はそれぞれダンチの下で更生されてダンチに恩を持つ。雀道と呼ばれる局著法度を持つ。黒土・白銀以外はダンチと同じく、リーゼント・白いスーツといった格好である。団員の苗字にそれぞれ色の名前が入っているのが特徴。

哲也がダンチを殴った事で隊員達は怒る。哲也が帰ってきた事によってダンチが腑抜けになり、屯所に来なくなった事で哲也を新宿から追い出すため哲也に勝負を挑む。ダンチ&哲也対黒土&白銀で哲也達が勝ち隊員達は新宿から出て行き新大久保に行った。

神保の葬式麻雀に参加。

青野敬二(あおの けいじ)
副長。
緑川勝(みどりかわ まさる)
一番隊組長。
紫雲達也(しうん たつや)
二番隊組長。
黄山譲(きやま じょう)
三番隊組長。
黒土亮(くろつち りょう)&白銀昭吾(しろがね しょうご)
ダンチ新撰組の中で最も実力が高い2人組。双方があがり役・オヒキであり、自分達の麻雀を新時代「双方向(デジタル)麻雀」と呼び、「新時代の麻雀を切り拓く」目的で哲也・ダンチに勝負を挑む。哲也・ダンチらのベテラン玄人の麻雀をあがり役をオヒキが立てる「古典的(アナログ)麻雀」と呼び軽蔑する。

[編集] 池袋

夢喰らいのバク(ゆめくらいのバク)
白目の玄人。幻覚剤を使い、相手に夢を見させることを得意とする。アメリカンクラッカーを常に持っている。
雀荘「西口天国」のマスターと手を組み、幻覚剤入りのお茶を相手に飲ませ、その状態の相手に「夢」と称する好配牌を相手に送り込み運が良いように思わせ、最終的には振聴やノーテンをあがりと勘違い(幻覚)させることで、哲也らを苦しめた。
かつて「夢の国」と呼ばれた満州で事業を始めたが、日本の敗戦ですべてを失い人格が歪み他人の夢を喰うようになった。
ドテ子が稼いだ金を「自身がタコの素材を提供したから」と横取りしようとし、断られると麻雀で勝負、勝利して奪った。後から来た哲也との戦いに敗北し、金は返却された。
神保の葬式麻雀に参加。
西口天国マスター(にしぐちてんごくマスター)
池袋の雀荘「西口天国」のマスター。バクと共謀する。

[編集] 木場産業

キバ
木場産業で牌を彫る牌彫り師。麻雀牌を大事にせず、自身の彫った牌と工場で生産された牌の区別を付けない玄人を嫌っており、自ら玄人達に戦いを挑み136人もの相手に勝利した。自身の麻雀牌を使用する際には、負けたら「人骨牌」の材料にすると言い、命を賭けさせて戦わせている。が、実際はブラフであり、負けた相手を木場産業の工場に連れて行き、牌作りに従事させていた。
命がけで彫った牌を使用しているため、各々の牌の重さを把握できる。しかし白だけは「彫っていない」ため識別不可。
哲也と戦い圧倒、ぎりぎりのところまで追い詰めるも戦法を見破られ、白に近い重さを持つ二索に細工を施されたことで敗北。自身の誇り高い性格まで逆手に取られ、そのまま上がっていれば勝ちが確定するであろうアガリを見逃すことまで哲也に予想されていた。このことでキバは哲也を1流の玄人と認めた。
彼の彫った牌は言うだけあって相当素晴らしいものであり、哲也と花村太一を魅入らせた。材料は牛骨だと思われる。
神保の葬式麻雀に参加。
花村三兄弟(はなむら)
昔哲也に負けた事がある3兄弟。長男・太一(たいち)、次男・継生(つぐお)、三男・幸三(こうぞう)の3兄弟。哲也に再戦しようとして雀荘で待っていた。
太一がキバの彫った牌に魅入られ、哲也のいない所でキバと戦うも3兄弟は敗北、太一は連れて行かれる。
その敵をとるため哲也と組み、キバと戦う。勝負の最中、継生は哲也の異変に気づく。

[編集] 桜田門

警視庁コンビ
神保の葬式麻雀に登場した2人組み。アメリカに留学して心理学、統計学を学んでおり、調査、分析能力が高い。神保の葬式麻雀で香典を盗み、香典が入った壷でダンチの右手を潰し、麻雀が出来なくなるほどの重傷を負わせる。その能力で哲也の打ち方、イカサマを何時やるのかを解析して追い込んだが、ドサ健の参戦で敗北する。
あげくの果てには哲也達を賭博の現行犯で逮捕しようとしたが、ダンチの右手を潰した壷から指紋が発見された上、その場に居合わせた哲也の仲間達の証言により、逆に犯罪者として上司に逮捕される、間抜けな最後を迎えた。
なお、この2人が哲也に戦いを挑む理由が作中では語られていない。
菊川(きくかわ)
コンビの1人。玄人を馬鹿にした台詞をはく。
海渡(かいと)
コンビの1人。

[編集] その他

おっちゃん
声 - 平野正人
哲也の中学時代、軍需工場で一緒に働いていた老人。元活動弁士、軽演劇役者。中学生の哲也たちに麻雀などの博奕を教えていた。そのなかで「よちよち歩きの癖に小技を使う奴は運をなくす」「あがれなくてもいい」と語っていた。空襲時は防空壕に逃げず、工場の最上階にいて工場ごと無事だった。このとき哲也に「運の悪い奴が死ぬんだ」などと、運の概念を教えた。これをきっかけに哲也は運の存在を早く意識するようになる。その後、別の工場に異動となった哲也はおっちゃんに会うことはなかった。また、アニメ第1話の哲也の回想にて運の証を思わせる刺青があることが判明。
ヒロポン
哲也の中学時代の親友。哲也と共におっちゃんに博奕を教わっていた。博奕は弱いが力は強い。チンピラからカツアゲをするが返り討ちにされ、哲也がチンピラに仕返ししたとき運の概念を教わった。終戦後、哲也と再会する。
磯地(いそじ)
声 - 稲田徹
中学時代の哲也の移動先「日本特殊鋼管赤羽工場」の教官。ガリ版誌を発行した哲也を無期停学にした。性格が悪く威張り散らしてばかりいるため生徒達からは評判が悪く、哲也らは影で「イボジ」と渾名している。「お国のため」などと大口を常に叩いていたが、終戦後日本が負けたことでかっぱらいとなった。
亀鉄(かめてつ)
横須賀の米軍基地に一年間通い、映画館を一軒買った麻雀打ち。印南が哲也に麻雀をやれば儲かる話をしたときに偶然居合わせた人物。
大熊(おおくま)
声 - 里内信夫
リサに負けていた玄人。哲也の言動から察すると雀力は高いと思われる。
リサ
声 - 石橋千恵
女性の麻雀打ち。玄人を生業としていた恋人のコロに捨てられたショックで失語症となったが、その代わりにあらゆる危機を察知して回避する能力を得た。その過程でバーのママとは知り合い。コロと再会するために麻雀を始めた。雀力・技術こそハンチクではあるものの、絶対に相手の当たり牌を出さないために「不死身のリサ」の異名を持つ。勝負を切り上げるまでは、稼いだ紙幣を胸の谷間に挟んでおく癖がある。コロと再会するまで一時期哲也とコンビを組む。
完璧な能力であるが故にもろくなりやすく、アメリカかぶれとの再戦時に捜し求めていたコロを見た途端、能力が破綻してしまい危機に陥るが哲也に助けられる。勝利後の金は全て哲也から託されコロのところに行くよう促され別れを告げられる。このとき声が戻り、哲也に感謝し別れる。
根津(ねづ)
声 - 夫:肝付兼太/妻:上村典子
夫婦の玄人。カモを見つけると素人を装ってわざと負け続け、ハコになった所でレートの吊り上げを提案し、その直後からエレベーターなどを駆使したコンビ打ちで本領を発揮して金を巻き上げる。ダンチの家庭を崩壊させた張本人。相手を負かしたとき、金の足りない相手には他の玄人と違い、自分達では殴らず知り合いのチンピラを連れて代わりに暴行させる。この一件で哲也とダンチのコンビ解散の危機に陥るが、玄人を自覚したダンチに夫婦の特技である子が空リーチをかけ、親のヤミテンの当たり牌を導き出すコンビ技を「安い手品だ」と見破られ敗北。報復を受け、ダンチに金を毟り取られた。
周坊(しゅうぼう)
声 - 高戸靖広
根津夫婦に敗れ、一時哲也とコンビ解散になり、玄人から雀ゴロに成り下がったダンチが組んでいたチンピラ。玄人の流儀に反したため、それを見兼ねたユウさんの怒りを買い、高下駄キックによる制裁を受ける。その後、ダンチ共々哲也に完敗。
神保の葬式麻雀に参加。
宮木武士(みやき たけし)
講談出版の編集者。哲也がナルコレプシーを患った際、大学病院の中で出会う。そのとき哲也が文庫本に書いていた文章に目を通し、その文才をいち早く見抜き、哲也を気に入る。後に哲也と再会し、ドサ健との最終決戦に向けて信から借金を哲也と分けて借り、同席した。

[編集] 横須賀

ジェファーソン中尉
横須賀の進駐軍軍人。米軍基地の賭場の勝ち頭。麻雀を生きる道と定めた哲也が最初に出会った強敵。
太平洋戦争中、フィリピンのマニラにて戦場で銃弾の雨の中を渡り歩いてカスリ傷一つ負わずに生還した太い運の持ち主。胸につけた勲章は、その運の証であり、プライドの源でもある。麻雀では確率・理論などは完全無視で場を見ず、持ち前の強運で不要牌を切っていく攻撃重視の戦法をとる。
哲也との交戦時には勝ち続け、オーラスの時点でダブル役満を張っていたが、運が揺れ倍満直撃を喰らい敗北。その後、哲也は米軍基地の賭場を荒らしまくった。
性格は残忍かつ酷薄で、日本人を目の仇にしており、自分の卓に入れ負かすことに異常に執着している。近藤曰く「日本人を殺して偉くなったような奴」。部下に対しても情のかけらもない。その上感情が高ぶると、すぐに拳銃で人を射殺する危険な性癖を持っており、イカサマをした日本人や天和をあがったキャブを射殺している。最後の詳細は描かれていないが、部下を罪もないのに殺してしまったことから、軍法会議は免れないものと思われる。
先述からイカサマを見抜く目はあるようだが、キャブが天和をあがった際に「イカサマだ!」と言いがかりをつけていた。
キャブ
ジェファーソンの部下。沖縄で日本語を習得しており、仲介通訳も行った。ジェファーソンが哲也に負けたとき、「中尉の負けたところが見られたから気分がいい」と発言していることから、彼を嫌悪していることがわかる。麻雀の腕や運は芳しくなく、負け続けている場面が多い。
ジェファーソンが哲也に負けたことが原因で小突き回され、金がなくても無理やり麻雀をやらされ、莫大な借金を背負わされた。これを理由に、賭場を荒らしていた哲也を逆恨みし殺そうとするが、高レートの大勝負で勝たせてやる代わりに、キャブ自身が博奕を辞めるという条件で和解。哲也・近藤はキャブに天和積みを教え、勝負の途中でキャブがトイレに行く際、代わりに哲也が積み込みをする密約を交わす。しかし勝負時にジェファーソンと哲也の揉め合いが原因で積み込みができず危機に陥る。が、最期はキャブ自身が天和を自力で引き出し逆転。直後、ジェファーソンに殺された。
この事件が原因で、米兵の間で賭博にからむトラブルが続発し、軍により博奕禁止令が出され、米軍基地のすべての賭場が閉鎖された。その後、死亡したキャブに近藤は「最期にどでけえ運を掴んだ」と言ったのに対し、哲也は「あいつには運がなかったよ…死んじまったんだから…」と哀れんだ。

[編集] 千葉

剣崎中(けんざき あたる)
声 - 松野太紀
房州の一人息子。哲也が千葉へ遠征した先の雀荘でアルバイトをしており、後に房州と哲也の再会を実現させた。哲也とドラ爆の鷹との勝負を目の当たりにした事がきっかけとなって玄人の道を歩むと決め、哲也と共に東京へ向かおうとした矢先に哲也の機転で煙に巻かれて別れる。
5年後に「館山の房州」の通り名を持つ凄腕の玄人となって房州の命日に哲也の前に再び現れる。そのとき、少年であるはずの容姿は哲也と別れた後、玄人になるために地獄の日々を送り、自分の麻雀を掴むために人の10倍牌を触り続けたため、房州そっくりの中年の姿となっていた。吐く台詞もティーンエイジャーではなくなっている。千葉の浜金谷の旅館にて哲也と交戦。中は若さと引き換えに得た技・他家の上山積み込みを利用したオープンリーチ一発ツモで哲也を苦しめるが、哲也に逆モーションで逆手を取られ、敗北する。その後、哲也と共に房州の墓を訪れ、墓に花牌を供え哲也に「博打は辞めない」ことを伝え、別れる。このとき、哲也に負けたことで多少、若返っていた。
ドラ爆の鷹(ドラばくのたか)
声 - 柴田秀勝
戦闘機パイロットの玄人。本名「鷹羽」。楊枝を咥えた長身の男。太平洋戦争時に出征先のラバウルで250回以上出撃し、米軍機68機を撃墜して無事に生還したと語る強運の持ち主。生前の房州と面識があったらしく、葬儀の際に偽の清算表を持ってきて香典を奪おうとした。房州の玄人技を「運の細い奴が使う貧乏臭い技」と一蹴し、持ち前の強運とドラ爆で哲也に襲い掛かる。
しかし、カン出来ることや単騎待ちとなる過程はヒラで確かに自身の運ではあるが、ドラ爆そのものはただの積み込み技であった。最終的には哲也に見抜かれ逆利用されてドラ爆を自ら食らい敗北。決着後には哲也に「ラバウルの生き残りというのも嘘(ブラフ)なんだろ」と言われてしまった。

[編集] 大阪

ブー大九郎(ブーだいくろう)
盲目でモグリ(無免許)ながら腕利きの医者。ブー麻雀の達人。
サングラスと手拭いが特徴。戦争で視力を失い、一度盲牌しただけで全ての牌を判断する触覚と、洗牌時に全ての牌の位置を記憶してしまう記憶力を発達させ、牌理を逆手に不要牌を利用して和了し、ブー麻雀においては敵なしの高みにまで登りつめた。空気を読む感覚も非常に鋭敏で、彼の前では左手芸はおろか、全てのイカサマ技を使うことはできない。子供達に麻雀を教えていたりもする。
ダンチが対局後に胃痛を起こした際には触診、原因を見抜き治療を施した。
盲目ゆえに、大九郎と麻雀を打つ際には何の牌を切ったかを発声しなければならないルールがある。ダンチは四索を切った際、北と嘘を吐いたが大九郎に声でばれた。
哲也・ダンチは二度に渡り敗北。二度目は文無しで交戦したため、負け分代わりに大九郎の手足として丁稚奉公の真似事をすることになる。子供達が麻雀を教わりに来た際に「永遠に来ない両面を待つより 次に確実にツモるカンチャン待ちで待つ方が理にかなった手や」「麻雀ってのはな 額縁を外す戦いなんや」などと大九郎が諭したのを聞き、そこから攻略のヒントを掴んだ。三度目の交戦時、哲也は「大九郎の記憶力を狂わせる」ことが攻略の鍵と答えを出し、彼より「早くあがらなければならない」という額縁を外し、遠廻しに打つという行為に出る。結果、哲也は辛くも勝利を収める。
攻撃力・守備力ともに完璧で、イカサマ技なしで哲也を二度負かし冷や汗をかかせた、数少ない玄人の一人である。
近藤祥二(こんどう しょうじ)
大学を辞めた雀ゴロ。ロイド眼鏡を掛けた青年。哲也が横須賀で米兵と打った際には通訳をした。その後、大学に入り直そうとしたが、なけなしの金を大学職員(と名乗っていた男)に横領されてしまう。止むを得ず再び麻雀の世界に戻るが、彼には玄人の持つような運がなく相当な苦労をしていた。
賭け麻雀で生きる中で、序盤にワザと振り込んで自分で自分の運を逃がし、クズ牌を集めて国士無双で和了る型(フォーム)を身につける。
自分の運の無さを武器に、闇タバコの仲介を経て一財産をなし、革新系大阪府議会議員(社会党)となった。政治家として国鉄ストを指揮している最中に大阪で哲也と再会。強運の哲也に自分の仕事を手伝わせることを条件に、自身は府議会議員の地位を賭け勝負したが敗北。約束通り府議会議員を辞めて、保守党から立候補を表明。選挙資金調達のために鳴門沖でゴールドマン兄弟と戦うも敗れ、人格が崩壊しかかっていた。
最終的にはかつての人格を取り戻し、燃え盛る炎に包まれた館から足を怪我した哲也を脱出させ借りを返すが、自身は猛火に包まれ生死不明となる。哲也は彼の生存を信じ、ゴールドマン兄弟から得た勝ち金を近藤のためにと港に置き去りにした。
年齢は哲也と同い年と思われる。哲也のことを「阿佐田」と苗字で呼ぶ数少ない人物である。哲也と横須賀で行動を共にしていた頃には積み込み程度の技術が使えた。
小原誠(おばら まこと)
近藤の秘書。麻雀は素人。
クソ丸
哲也たちが博奕列車の中で出会った力士。四股名は「神の山」。あだ名の由来は河原で太い大便をしていたことから。当初はドテ子と行動を共にしていた。絶大なツキの持ち主で、ドテ子と共にダンチ、ユウさん(およびオヒキ)、哲也を(牌ではなくカード麻雀でサマを使えず、ヒラでやっていた)負かした。ドテ子曰く「平幕では一番のお金持ちだけど相撲は弱い」と言っていたが、後の新聞記事にて平幕優勝していたことが判明。
モデルは、ほぼ同じ役回りで『麻雀放浪記』に登場するクソ丸。
暴風雨の目羅(ぼうふううのめら)
無秩序な麻雀を打ち、敵を混乱させることを得意とする玄人。彼の正体は大阪理科大数学教授であり、本名は「本間」。数学だけでなく演技も得意であり、二重人格を騙っていた。玄人の「目羅」として出向く時は黒いコートを着て仮面を被る(現職の教授が賭場にいては問題になるため)。哲也は『ジキルとハイド』の例えで「目羅=本間」と推理していた。
哲也が大阪へ二度目に遠征した際、大阪界隈の雀荘は彼に軒並み荒らされていた。夕方6時丁度に雀荘に現れ、その6時間の間荒れるだけ荒らし、役無しの鳴きから和了する時はリンシャンカイホーや海底などの偶然役という、合理性とはかけ離れた打ち方を展開、深夜12時丁度に去る。彼を相手にした者は圧倒的な無秩序の前に翻弄されてきたが、無秩序の正体は緻密な計算によるものであり、実際には秩序に支配されていた。一度は哲也を圧倒するが、再戦時には台風の目(無秩序の正体)を発見され、敗北する。
世界の難問・フェルマーの最終定理に挑戦しており、哲也に敗れた後、土下座の重の逆立ちをきっかけにこの難問に再び立ち向かうことを決意。そのことは新聞記事にもなっていた。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 金沢

ヤミテンの鎌田(かまた)
金沢で北陸最強と謳われている玄人。小夜子の恋人として、哲也の前に姿を現す。獅子鼻に持ちかけられた話から小夜子が文鳥を操れるのを知り、真面目な貧乏学生を装い接近、彼女を騙して壁役に仕立て上げた。正体は「口八丁の鎌田」と呼ばれているチンピラであり、夜はクラブで女達と豪遊し、代金は「その内払う」と言いながらツケを重ねてきた。ヤミテンで敵に現物を切らせ、壁役を使って相手の手牌を知るという戦法を得意とする。
一度は哲也を負かしたが、再戦時には哲也に壁役のからくりを見破られ敗北。口八丁のチンピラの本性を露にした上、獅子鼻の謀りでクラブの女達から報復を受けたが、それでも小夜子には見捨てられず、二人連れ立って金沢から姿を消した。
小夜子(さよこ)
哲也の小学校時代の幼馴染み。哲也が金沢へ遠征した際に再会する。哲也は彼女を想っていたが、すでに彼女は心底鎌田に惚れており、その本性を知っても最終的に彼に付いて行く道を選んだ。
獅子鼻(ししばな)
金沢の玄人。鎌田が北陸最強の玄人になるきっかけを作った張本人。名前の通り、異形の鼻の形が特徴。哲也に鎌田を紹介し、共闘しようと持ちかける。実は小夜子に横恋慕していた。

[編集] 魚津

金剛上人(こんごうしょうにん)
哲也が魚津で出会った僧侶。魚津郊外にある山寺の住職。一見まともだが、実態はとんでもない破戒坊主。
玄人を見つけてはそれっぽい説教をし、寺に連れ込んで治外法権であることを利用し、高レートの麻雀を打つ。銀鬼・銅鬼と組み3対1で有り金を巻き上げ、金が無くなった玄人は寺でこき使っていた。敷地内にそれらしき墓があったり、「死ぬまでこき使ってやるわ」と言っていたりすることから、負けた玄人達の末路は悲惨なものである可能性が高い。
特別な技は使わないものの、坊主の修行を通して他人の「気配」を読むことに長ける。それを利用して通しを全く出さない連携プレイや同時リーチ等で哲也を翻弄した。当然、リーチをかければかわせないためにテンパイした者に振り込んだり、ツモ和了で仲間の点棒を削ることもあるが、相手を必ず3位以下(誰かが4位になっても、清算する金銭の出所は同じのため)にすれば、坊主3人の勝利となるウマオカのルールを採用し、それにより無敗を誇っていた。しかし、気配を読み、"完全に"気配を消し去る事に成功した哲也に逆転負けを喫する。勝負後それまで自分が葬ってきた玄人達の霊に怯えるかのような事を喚きながら発狂。
銀鬼、銅鬼(ぎんき、どうき)
金剛上人の弟子。二人とも筋骨隆々でやはり破戒坊主。金剛上人と同様に気配を読む訓練をつんでいる。
蜃気楼の漁師
魚津の老漁師。金剛上人敗北後、飢餓に苦しんでいた哲也を救う。哲也からは「おっちゃん」と呼ばれる。漁を手伝わせる内に言った、蜃気楼の例えが金剛上人攻略のヒントを与えた。

[編集] 佐渡島

小龍(シャオロン、しょうりゅう)
満州馬賊の頭目・黒龍(ヘイロン)の息子。密輸船の船長でもある。密輸船で新潟に渡航、中国米を飢餓に苦しむ日本に売る一方で、旧日本軍の武器弾薬を内戦中の中国へと横流しにする形で大儲けしている。かつて関東軍が満州に攻め入ったとき、両親が殺され、小龍自身も戦車の大編隊に殺されかけたが、運良く無傷で生き抜いた過去を持つ。大地の神・緑の大平原に守られた太いツキを持ち、麻雀では全局緑一色を狙う。最終局に哲也の天運に緑の大平原を破られ敗北する。因みに、小龍たちのルールでは發が含まれていなければ緑一色は成立しないようである。
その後偶然にゴールドマン兄弟と知り合い、哲也を呼び寄せるきっかけを作る。勝負の最中で気が変わったのか、近藤と協力して屋敷に火を付け、危機に陥っていた哲也を救う。
哲也のことを「黒シャツ」と呼ぶ。イカサマを使う玄人が多い中で、ヒラで強い数少ない玄人の一人でもある。
初枝(はつえ)
生きる自信を失い、海に身投げしようとしていた女性。なかなかの美人で、小龍からは「女郎として売れる」と評され、目を付けられていた。哲也に命を預け、代打ちを頼む。哲也に心惹かれていたようだが、その想いが叶う事はなかった。

[編集] 弘前

安寿子(やすこ)
雀荘「安寿」を経営する女性。空襲で生き別れた母親と再会するために、雀荘に自分の名を表している。玄人を気取っている弟から店を守るため、哲也に玄人技の指導を受ける。
登志夫(としお)
安寿子の弟で雀荘「安寿」の雀ボーイ。たいした雀力もないのに玄人を気取っている。
銀駒(ぎんこま)
居酒屋「駒」の店主で元玄人。かつて安寿子と登志夫の母親に救われた過去を持つ。
タニシ
哲也が弘前で出会った旅打ちの玄人。無精髭が特徴。退屈になると鼻毛を抜いて机に並べるのが癖。雀力は未知数だが相手の打ち筋を見て実力を判断できるなど、相当な実力者であると思われる。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 青函連絡船

テツオ&ダチン
哲也が青函連絡線の中で出会った麻雀覚えたての三流玄人コンビ。特技は覚えたての千鳥積みと、ハッタリを言い隙を見て自分のクズ牌と相手の有利な牌を入れ替える必殺の大技「卓廻し」である。それらのイカサマを用いて、素人から金を巻き上げていたが、無一文になった相手には巻き上げた金を半分返すなど人のいい一面もある。容姿は哲也とダンチの顔を入れ替えたような姿であり、リーゼントに赤シャツ、哲也と同じ目がテツオ、スーツにダンチと同じ目がダチンである。その容姿から船中に居合わせた玄人マニアが「リーゼント」「師匠」「奥州」「新宿」「赤シャツ」など、うろ覚えのキーワードから「哲也&ダンチ」と勘違いした。それが原因で恐怖の殺人玄人・鬼伊庭に勝負を挑まれてしまう。テツオとダチンは、特技で対抗するが、鬼伊庭の怖い顔に怖気づいて技が出せなかった。哲也は二人を助けるために、テツオに大三元一向聴を仕込み、勝利へ導く。その結果、鬼伊庭に殺されずに済んだ。
後に鬼伊庭と共に神保の葬式麻雀にも参加しており、彼らの特技である「卓廻し」はそこでは成功したらしい。
鬼伊庭(おにいば)
青函連絡線の海峡玄人。自称「函館一の玄人」。容姿は名前の通り鬼のような形相に一升瓶を抱えているのが特徴。坊や哲と交戦することを求めており、偽者だった場合は海に沈め殺してきたらしく、その数は30人は下らないという噂がある。
引っ掛けリーチ等を仕掛けることから雀力はそこそこあると思われる。
見かけに因らず、ダチンのハッタリに騙されるなど天然なところもあり、印南が大鳥に従わなかった事についても「自身なら大鳥に従っていた」と語っている。
テツオ&ダチンを哲也&ダンチと勘違いして勝負を挑むが、哲也の密かなテツオへの助けで敗れる。その後、素人だと思い込んでいた哲也こそが、本物の坊や哲だということに気づき、哲也に訊かれた印南の消息を伝え、印南の形見の財布を渡した。死亡した印南を埋葬したのは鬼伊庭であり、結果として印南の最期を伝える重要な役目を果たした。
テツオ、ダチンと共に神保の葬式麻雀に参加。
玄人マニア
青函連絡線にテツオ&ダチン、鬼伊庭らと居合わせた人物。テツオ&ダチンを哲也&ダンチと勘違いした。
神保の葬式麻雀にも参加し、真琴が書いた「玄人列伝」を読んでいた。

[編集] 函館

大鳥(おおとり)
函館のヤクザ。印南の中学時代の幼馴染み。印南が函館に帰郷し、倒れているところを拾い、友達として面倒を見るが、それは印南のガン牌は役に立ち、ヒロポンを与えれば言うことを聞く犬にするための偽りの友情だった。そのことを印南が知り、ソ連人と商談取引をするために印南をヒロポンで操ろうとするが、印南自身は「自分は玄人で大鳥の飼い犬ではない」と主張し、のどから手が出るほどほしいヒロポンを拒んだ。ソ連人を三度ハコテンにし、商談取引が無効になったため、印南の右手に重傷を負わす。そこで印南を殺そうとするが、氷室が麻雀でケジメをつけたほうがいいと発言したため、氷室を使いもう一度印南に犬になれと強要する。
氷室(ひむろ)
函館のヤクザ。大鳥の手下となって働く玄人。印南曰く、大鳥の犬中の犬。印南が死ぬ前に最後に戦った相手。牌を調べる時間があったとは言え、哲也も見破れなかった印南の指紋ガン牌を見破った。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 箱根

赤池(あかいけ)
箱根一の玄人で代打ちのプロ。五味からは「赤池先生」と呼ばれている。五味の代打ちとして芸者麻雀に臨む。
神保の葬式麻雀に参加。
五味(ごみ)
箱根の県会議員。千明を自分のものにしようとしている。
千明(ちあき)
料亭「紫水荘」の芸者。父親の麻雀賭博が原因で博打打ちを嫌っている。一人前の芸者になるのが夢。
絵里香、富美丸(えりか、とみまる)
料亭「紫水荘」の芸者。芸者麻雀に同席した。
紫水荘おかみ
料亭「紫水荘」のおかみ。雅眉毛が特徴。特技は薙刀。

[編集] 浜松

土下座の重(どげざのしげ)
東海道では有名な玄人。缶詰をせしめるのが特技。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 彦根

第203話「オヒキはつらいよ!」~第206話「一トン爆弾!」に登場。

一トン爆弾のリキ(いっトンばくだんのリキ)
自称「彦根一の玄人」。必殺技は「半荘に一回はドデカい手が入ってわけわかんねえ内に勝つ」、通称「一トン爆弾」。哲也をオヒキに麻雀を挑む。「喰えば喰うほどツキが太くなる」と公言する、とんでもない大食漢。
ダボ八とカッパを倒すべく哲也を強引に「ダンチ」としてオヒキにし、丼物を注文しその種類で牌を送り込む「食い物ローズ」や天気の話で萬子を送り込む通しなど無茶苦茶な戦略で挑み、困難に陥る。しかし、最終的には哲也の手助けで勝利する。
雀力はハンチクで簡単な両面待ちを間違えてしまうほどだが、食い物ローズを通し続けたその根性・異様さから、哲也は「彦根一の玄人だ」と認めた。
玄人の情報網には疎く、哲也が「坊や哲」であることを最後まで知らなかった。
神保の葬式麻雀に参加。
ナナ子
リキの妹。哲也をリキのオヒキに勧誘する。リキと同じく玄人の情報網には疎く、哲也が「坊や哲」である事実を最後まで知らなかった。ダンチを賞賛している。
神保の葬式麻雀に参加。
ダボ八(ダボはち)&カッパ
彦根を荒らし回っているらしい、流れ者の老人玄人コンビ。2人とも名前どおりの容貌が特徴。よぼよぼの見た目とは裏腹に雀力はそれなり。リキが喰えなくなればツキが落ちるとチャンスを待ってみたり、フリテンこいたのを見抜いたりしており、基本的な実力はリキより余程しっかりしている。一度はリキを負かしたが、哲也をオヒキに連れ再戦しにきたリキに(哲也の手助けで)敗北。その直後、ダボ八は「食べ物をローズに使っていたと思っていたが、それならあめ玉とかにするよな」と突っ込んだ。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 鳴門沖・金男島

ゴールドマン三兄弟
武器商人。圧倒的な資金力を背景に世界中のギャンブラーを倒しコレクションにする。近藤を人格崩壊寸前にまで追いやった張本人達。小龍が館に火を付けたことによって館が全焼し、ゴールドマン三兄弟の資産は無くなった。
ロバート
三兄弟長男。圧倒的資金力と執事マークのイカサマ封じで哲也を追い込むが、館が火事になり、キリーとジェフは逃げだし、ロバートもその場に耐えきれず逃げて精神が崩壊した。
キリー
三兄弟次男。館が火事になった際、三兄弟の中で二番目に逃げ出した。
ジェフ
三兄弟三男。館が火事になった際、三兄弟の中で最初に逃げ出した。
マーク
ゴールドマン家に仕える執事。元はカジノのディーラーであり、麻雀であれ、どんなイカサマも見抜く。小龍が館に火を付けたことによって消火に当たる。

[編集] 高松

瞳(ひとみ)
かつて「七色ローズの瞳」の通り名を持っていた横浜の元玄人。過去、哲也とダンチ相手に折笠と組んで勝負。哲也をして見切れなかった「七色ローズ」を見せて追い込むものの、最後の最後で折笠との呼吸が合わず、そこを突いた哲也の機転で敗北。仲間割れを起こした瞳は、玄人時の自身がつくづく嫌になり麻雀をやめ失踪。
現在では過去を夫に隠し、うどん屋「志水庵」のおかみとして幸福な生活を送っていたが、ひょんなことから折笠と出逢ってしまい、再コンビを組むことを要求されてしまう。
神保の葬式麻雀に登場。
志水庵の主人
高松のうどん屋「志水庵(しみずあん)」の店主で瞳の旦那。曲がったことと玄人が大嫌いで、人情深い。哲也と折笠との戦いを見ているうちに、玄人でも違いがあることに気づく。
折笠(おりかさ)
かつて瞳とコンビを組んでいた玄人。自己中心的な性格で、自身の腕はそれほど強くないくせに強くて頼れる玄人をオヒキにしたがるため、哲也から「三流玄人」と軽蔑される。
瞳と再びコンビを組むことを求めて追ってきた。瞳の過去をバラすと脅し、それをかばった哲也を見るとターゲットを変え、自身のオヒキになることを要求した。高松の玄人達と共に腕を負傷していた哲也を追い込むが、瞳が割って入った事によって敗北する。

[編集] 八幡

康平(こうへい)
八幡製鉄所に勤務する少年。給料日のたびに満鉄に麻雀でカモられている。大善のイカサマを哲也から知った後、哲也に麻雀の勝ち方を知ろうとして、哲也から人を容易く信じない事を言われた。
神保の葬式麻雀に参加。
大善(だいぜん)
八幡製鉄所所員で康平の先輩。眼鏡をかけている。満鉄にカモられている康平に「自分が東京で玄人をしていた頃、坊や哲が自信を持つことの大切さを教えられた」という話を語り、「2の2の天和」のやり方を教え込み、共に満鉄に対抗するが、実は満鉄と裏でコンビを組んでおり、素人を騙してイカサマを教え込み、自信を付けさせた時点で高レートを提案し、荒稼ぎするという(「大善」という名前と「愛想のいい外見」に相反し)卑劣な手段を用いていた。
最終的に同卓に着いた哲也に敗れ、だまされた少年達が来て嘘がまわりにばれた上、懲りずに「坊や哲」の名を口にするが、哲也はそれに対し大善に関わっていない事を言われ、だまされた少年達に満鉄共々袋叩きにされた。
満鉄(まんてつ)
八幡の玄人。裏で大善と共謀して康平や他の少年達の金を巻き上げる。金がある時は「給料日」と言って雀荘大丸でそこに居る人達に酒をおごる。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 博多

ター坊(ターぼう)
子供の雀ボーイ。迷彩を得意としているが、迷彩以外は出来ない。過去に古賀によって父の雀荘が奪われ、その後母が離婚して父が死んだことでトラウマとなり、常に笑った顔になってしまい、それ以外の表情を作れなくなる。哲也はわざと古賀が得意としている地獄単騎待ちでター坊に勝ち、古賀が自身の敵である事を知らせた。その結果古賀と戦い、勝利する。
神保の葬式麻雀に参加。
古賀(こが)
ター坊の父親代わりをしているが、正体はター坊の父親の雀荘を奪った玄人。地獄単騎待ちで和了を得意としている。
ター坊に負けた後雀荘は返すものの、借金がある事を教えた。

[編集] 長崎

諏訪真琴(すわ まこと)
長崎盛り場新聞の記者。眼鏡を掛けたポニーテールの女性。麻雀に関する記事を書こうとしているが、知識も技術も素人。実は長崎最大の財閥である長崎第一造船の社長令嬢。記事に対する情熱・意気込みは本物だがドテ子以上のトラブルメーカーで、やはり無自覚。哲也は彼女に散々振り回された。
モグラ編集長
長崎盛り場新聞の編集長。本名「小倉俊一郎」。編集部員や記者からは上記の愛称で呼ばれている。愛称の通り、モグラのような形相と小柄な体系が特徴。「長崎ジャーナリズム界の赤ペン先生」の異名を持ち、編集部員に対する添削指導は厳重に行う。しかし彼自身が記事を書くことはあまりないらしく、接待麻雀を行っている時間のほうが長かった。そのことから相当な雀歴があり、彼は「接待麻雀のプロ」でもある。また諏訪真琴を賭けた麻雀対決では、偽名を使っていた哲也(昼田)が新宿一の玄人「坊や哲」であることを見抜いていた。
荒巻(あらまき)
長崎盛り場新聞の社員。博打を打つと熱くなりやすく見境がなくなる。
豊福(とよふく)
長崎盛り場新聞の社員。世の中のすべてを知り尽くしているかのような語り口であり、情報通。
カステラ社長
南蛮カステラ本舗の社長。モグラ編集長が催した接待麻雀において、彼が「気持ち良く和了る」(気分良く勝利する)ことができれば自社の広告を長崎盛り場新聞に提供することを約束する。接待潰しの玄人の妨害のせいで危うく負けそうになるが、最後は哲也が細工した点棒により勝利。広告を取り付けることに成功した。
負けるのが大嫌いな上、不正も嫌っており不自然な勝ち方は望まない。ある意味タチの悪い接待相手。
接待麻雀潰しの玄人
接待麻雀潰しを生業とする二人組の玄人。カステラ社長と長崎盛り場新聞の広告取引の邪魔をする。最終的には哲也の策略で接待潰しは失敗に終わり敗北。
後に堂崎孝四郎の刺客である事が発覚する。
堂崎孝四郎(どうざきこうしろう)
国会議員堂崎源之助の四兄弟四男。一見真面目ぶっているが、中身は金にも女にもだらしが無い悪党。
堂崎家はほとんどの人間が政略結婚しており、それにより権勢を得ていた。彼もまた例に倣い、長崎の王になるため諏訪真琴と政略結婚しようとし、長崎盛り場新聞に嫌がらせをしていた。
自身の雀力は大したことはなく、金と暇を持て余した典型的なボンボン。
哲也とは二度戦い、一度目は行きつけの雀荘「天国と地獄」にて周り全てのギャルを壁役とするも、簡単に見破られて敗北。二度目は結婚式にて真琴を賭け、麻雀を打つ。長崎でも5本指に入る玄人を2人呼び、それでも負けそうになると「盛り場新聞を潰す」と汚い脅しをかけて巻き返した。が、モグラ編集長が盛り場新聞を廃刊すると言い出し、脅迫から解放。直後に逆転を許しまたも敗北。
最後は真琴の両親から「娘を賭けの道具にするとは」と非常識を咎められ、愛想を尽かされる。そのため結婚は無くなり父親を失望させ、王どころか後ろ盾すら失う結果となった。

[編集] 武雄

大楠(おおくす)
暴力麻雀団のリーダー。真琴に似た女が麻雀に負けたことで拘束、色街に売ろうとしていた。手下と共に暴力的な麻雀を仕掛ける卑劣漢。哲也のイカサマを封じて善戦していたが、作戦に引っかかり大楠は混乱、役満の直撃を受けて敗北する。往生際も悪く朝まで戦う事を強制したが、哲也から玄人黒田が用意した偽のベンツの鍵を渡されると騙され、女を開放した。ちなみに女は後姿こそ似ていたものの、顔は全く似ていなかった。
神保の葬式麻雀に参加。

[編集] 大牟田

白水俊弥(しろうず としや)
元海軍中尉。戦時中、日本海軍屈指のソナー員として潜水艦に搭乗し、敵艦の位置を正確に読み取り幾多の海軍兵を救った過去がある。しかし異常に発達した聴覚により相手の嘘がわかるため(理由は後述)人間不信となり、戦後は世捨て人のように廃坑の奥に引きこもって一歩も外に出ずにいた。
玄人ではないが、優れた聴覚を用いて相手の心音を聞き取り、人の心理・心の動きを読むことができる。そのため麻雀においては聴牌の気配や手役の大小をすべて知ることが出来、3年間無敗を誇っていた。
聴覚で哲也の聴牌気配を知り優位に立っていたが、最後の一賭けで敗北する。
敗北した後は素直に廃坑を出る。と、直後に廃坑が崩壊。白水は2,3日前から崩落の前兆を知っており、そのまま死ぬ気だった。だが哲也との戦いで「未来を見ていた」事に惹かれ、「未だ聞いた事が無い音を聞く事」を決意し、新たに生きる道を選んだ。哲也に対しては、知覧に居る醍醐三郎と戦えばドサ健との戦いで敗北した原因を知ることができると諭した。
その後は船の船長として働く。
家族構成は父親と1人の弟、1人の妹が居る。
松島(まつしま)、栗田(くりた)
白水の元部下。白水の心身を真剣に案じており、廃坑から出すべく、哲也に交戦を持ちかける。

[編集] 知覧

醍醐三郎(だいご さぶろう)
特攻隊大尉。元第四六九振武隊所属。戦時中、特攻の日に「あの世で打とう」と部下たちと約束をしたが、彼が搭乗した機体は燃料切れで墜落、死ぬことが出来ず自分だけ助かってしまう。その後は半ば自暴自棄になり、米兵相手に命懸けの麻雀を打っていた。哲也に米兵に殺されそうになった所を止められ、勝負を挑まれたが、哲也を殴って一旦は断った。再び会った時に、哲也の申し出を了承し米軍基地で死ぬ気の麻雀をする。
負けた後死のうとしたが哲也に止められる。それを振り切ってなおも弾に当たろうとしたが、桜島のシラスで機関銃は止まり死なない事に絶望。だがそこで、寺師から特攻前日の出来事を聞かされ、考えを改めるきっかけとなった。
確立を無視した打ち方と、捨て身がツキをもたらす特攻麻雀を得意する。
米軍基地で行った麻雀は機関銃が2丁用意されており、醍醐の点棒が無くなると発射される仕組みになっている。
和泉久子(いずみ ひさこ)
昭彦の姉で醍醐の婚約者。醍醐の子を産んでいた。
和泉昭彦(いずみ あきひこ)
久子の弟で醍醐の部下。戦時中、特攻の日に醍醐とあの世で麻雀を打とうと約束したが、最期に姉を醍醐に託し、帰らぬ人となった。
林田(はやしだ)、岡部(おかべ)
醍醐の部下。和泉と運命を共にした。
寺師(てらし)
元特攻隊軍曹。醍醐が哲也に敗北した後、特攻前夜の真実を話す。

[編集] 用語

  • 本項では本作に用いられた主要な用語について記述する。その他の用語については「麻雀用語一覧」を参照。
玄人(バイニン)
麻雀を生業(商売)とする者たちの総称。イカサマの使用の有無は問わず、麻雀が強く、それを商売とする者たちのことを指す。
オヒキ
コンビで麻雀を打つ相棒・補佐役のこと。
一局精算
半荘において、一局ごとにあがった人に点棒の代わりに現金で払うという取り決め。哲也対トビ戦、ダンチ対根津夫婦戦に採用された。
平、ヒラ
イカサマなしで麻雀を打つこと。

[編集] 玄人技

麻雀で勝ち続けるために幾人もの玄人が苦心の末に編み出し、磨き抜いた裏技の総称。作中では「サマ(イカサマの略)」とも呼ばれる。

作中では、基本的には玄人だろうが素人だろうがサマは禁止と言う建前で打っているが、サマをやった事を咎めるには現場を押さえるという大原則があったため、どんなに不自然な事が起ころうとも、「今まさに牌をすり替えようとして手牌にあるべき牌を握っている手」を掴んで押さえたりしない限りは、サマは確認できないものとして対局はそのまま続行されるし、終わった後でそれが発覚しても勝負が無かった事にはならない。

[編集] 積み込み系

山を作る段階で、自分に有利な牌を引くように仕込みを行う。

元禄積み
別名「千鳥積み」。自分のツモ順で必ず必要牌を引けるように、自山を作る際に順番を考えて積み込む。高い手役に絡める場合が多い。
ツバメ返し
自山下段に天和確定牌14枚を仕込み、相手の一瞬の隙を突いて1打目を打つ前に手牌と自山下段の14枚をそっくりすり替える玄人技の最高峰。名前の由来は、手牌と山が交錯する姿を飛翔するツバメが急旋回する動作になぞらえたものから。
2の2天和
コンビで協力して天和を積み込むコンビ技の最高峰。親番を迎えた上がり役とトス役がそれぞれの山に積み込みを行い、さらに上がり役とトス役が正確に賽の目2を出して初めて完成する。積み込みと賽振りの正確な技術、2の2を行う場の状況を読む判断力を必要とし、それに加えて完全に合致したコンビ同士の息と間など、玄人としてのあらゆる才量が問われる。
ドラ爆
正式名称「ドラ爆弾」。王牌(カン山)のドラ表示牌とドラに対応した手牌を積み込み、裏ドラやカンドラを異常な枚数で重ねる。名前の由来は、凄まじい攻撃力を爆弾の強烈な発破になぞらえたものから。なお、一部においては振り込んだ側が爆弾の被害に遭った様子を「ドラ爆撃」と位置付けており、共通の略称をそれぞれの意味で用いる場合がある。

[編集] 握り込み系

相手に見えないように手中に牌を忍ばせ、局面を意図的に操作する。

ギリ
握り込みの略称。手中に不要牌、または上がり役の当たり牌を忍ばせ、山から牌を取ると同時に手中の牌を入れ替える。大別して1枚抜きと2枚抜きの2種類がある。
左手芸
別名「ぶっこ抜き」。自分の不要牌2枚を右端に寄せておき、自山を直すふりをして山の右端に不要牌2枚を戻すと同時に、山の左端に仕込んだ必要牌2枚とすり替える。
エレベーター
手中に牌を2枚握り込み、相手の捨て牌に合わせて当たり牌を変更する。1人でも可能だが、コンビ打ちの際には卓下での牌交換を行うことで最大4枚を使っての操作となるため、その真価を発揮して変幻自在の当たり操作を可能とする。名前の由来は、卓の下で牌が上下に行き交う姿をエレベーターの動作になぞらえたものから。
拾い
相手の捨て牌に必要牌があった場合、ポンやチーを行って鳴いた牌の回収と同時に、または死角となる相手の陰を利用して必要牌を回収する。

[編集] その他

ガン牌
牌の背中に自分だけがわかるような傷や印を付けておき、その特徴を記憶して牌を見破る。通常は数枚の牌にのみ用いるが、印南は使用牌136枚の全てを正確に見破る驚異的な技術を持つ。
通し
コンビ打ちで多用される隠語。何気ない発言や仕草の中に、コンビだけにわかるような行動の指示や牌の情報が隠されている。
  • 例(通しを飲食物の注文に置き換えている場合)
コーラを1つ。」→「こーらひとつ」→「コーラ=萬子」、「ひとつ=1」→「一萬」
「おをくれ。」→「おちゃれ」→「お茶=筒子」、「く=9」→「九筒」
「やっぱりにする。」→「っぱりさけにする」→「や=8」、「酒=索子」→「八索」
「何かツマミをくれ。」→「なんかつまみをくれ」→「南」
作中で、瞳が逆に露骨にサインを送り、短期間で解読出来ない複雑なモーションで、相手はコンビ役以外読めないものを実行している。
コンビ技の一つ。卓に参加しない仲間が観戦を装って相手の後ろに回り、通しを使って仲間に情報を渡す。
誘い出し
コンビ技の一つ。トス役が空リーチを行い、トス役への安全牌と思わせて相手から上がり役の当たり牌を誘い出す。

[編集] 書籍

文庫版
  • 発売日・ISBNの順。
  1. 2006年01月06日 ISBN 978-4-06-360997-4
  2. 2006年01月06日 ISBN 978-4-06-360998-1
  3. 2006年02月07日 ISBN 978-4-06-360999-8
  4. 2006年02月07日 ISBN 978-4-06-370300-9
  5. 2006年03月07日 ISBN 978-4-06-370303-0
  6. 2006年03月07日 ISBN 978-4-06-370304-7
  7. 2006年04月07日 ISBN 978-4-06-370312-2
  8. 2006年04月07日 ISBN 978-4-06-370313-9
  9. 2006年05月12日 ISBN 978-4-06-370318-4
  10. 2006年05月12日 ISBN 978-4-06-370319-1
  11. 2006年06月09日 ISBN 978-4-06-370322-1
  12. 2006年06月09日 ISBN 978-4-06-370323-8
  13. 2006年07月12日 ISBN 978-4-06-370326-9
  14. 2006年07月12日 ISBN 978-4-06-370327-6
  15. 2006年08月10日 ISBN 978-4-06-370330-6
  16. 2006年08月10日 ISBN 978-4-06-370331-3
  17. 2006年09月12日 ISBN 978-4-06-370342-9
  18. 2006年09月12日 ISBN 978-4-06-370343-6
  19. 2006年10月12日 ISBN 978-4-06-370361-0
  20. 2006年10月12日 ISBN 978-4-06-370362-7
  21. 2006年11月10日 ISBN 978-4-06-370379-5
  22. 2006年11月10日 ISBN 978-4-06-370380-1
ガイドブック
  • 哲也 逆転のセオリー(監修:週刊少年マガジン編集部、作:九連宝燈の会)
  • 哲也 玄人(バイニン)に学ぶ勝負の鉄則(監修:週刊少年マガジン、構成:草野真一
  • 哲也 哲也の麻雀講座(監修:さいふうめい・星野泰視&週刊少年マガジン編集部、構成:谷津弘幸
  • 哲也 THE FINAL(ザ・ファイナル)(監修:さいふうめい・星野泰視&週刊少年マガジン編集部)

[編集] アニメ

表題を『勝負師伝説 哲也』(ギャンブラーでんせつ てつや)として、2000年10月から2001年3月までテレビ朝日で放送された。全20話。キャッチコピーは「喰うか喰われるか、負ければ地獄」。当初は土曜日18:30の放送時間枠が予定されていたが、表現内容の都合上などで深夜枠に変更された。このため、東映共同制作アニメ番組シリーズにおける事実上の前番組としてその時間帯に放送されていた『マシュランボー』になる。ストーリーは房州との出会いからドラ爆の鷹との勝負までだが、5話と6話はアニメだけのオリジナルストーリーとなっている。また、原作では根津夫婦が登場したのがドラ爆の鷹の登場の後となっているが、アニメ終盤にあわせたのか、ドラ爆の鷹の登場が根津夫婦が登場した後となっている。

印南が登場しヒロポンを使用したシーンがある8話~11話の物語終了時に「ご覧の皆さまへ この物語は当時の時代背景をもとにしたフィクションです。なお、作品に出てくる「ヒロポン」は覚醒剤の一種で、現在は法律で固くその使用を禁じられています。」との注意書きのテロップが表示された。

OPではドテ子や小夜子が出ているが、本編では登場していない[7]。視聴率は深夜アニメ番組としては非常に高く、放映当時、テレビ朝日の同時間帯の高視聴率記録を更新した。オープニングは和田アキ子。ナレーションは以前にも麻雀を題材としたアニメ『スーパーヅガン』でナレーションを担当していた青野武。放送10周年を記念しDVD-BOXが2010年2月21日発売された。

その後、テレビ朝日と東映共同制作によるアニメ番組シリーズは、3か月間のブランクを経て、土曜朝9時55分の関東ローカル枠に移動し『ののちゃん』がスタートした。

[編集] スタッフ

[編集] サブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 (絵コンテ)
演出
作画監督 美術
第一局 牌の魔術師 菅良幸 西沢信孝 青嶋克己 中村光毅
第二局 玄人の掟 小村敏明 谷口淳一郎 渡辺佳人
第三局 勝者の条件 遠藤勇二 市川慶一 杦浦正一郎
勝又アイ子
第四局 新宿最強コンビ誕生 中村哲治 増田信博 徳重賢
第五局 東洋一対新宿一 山田徹 浅沼昭弘 須和田真
第六局 底力 小村敏明 アベ正己 渡辺佳人
第七局 天運 佐々木勝利 窪秀巳 杦浦正一郎
勝又アイ子
第八局 忍び寄る死神 明比正行 内山正幸 徳重賢
第九局 死神封じ 遠藤勇二 谷口淳一郎 松本健治
第十局 魔眼再び (小村敏明)
立仙裕俊
市川慶一 渡辺佳人
第十一局 闇の終わり 中村哲治 増田信博 杦浦正一郎
勝又アイ子
第十二局 不死身の女 山田徹 青嶋克己 徳重賢
第十三局 華のいのち 小村敏明 浅沼昭弘 中村光毅
第十四局 届かぬ通し[サイン] 明比正行 アベ正己 渡辺佳人
第十五局 コンビの絆 立仙裕俊 窪秀巳 杦浦正一郎
勝又アイ子
第十六局 本物の玄人 西沢信孝 谷口淳一郎 徳重賢
第十七局 甦る伝説 遠藤勇二 内山正幸 中村光毅
第十八局 別れの天和 山田徹 市川慶一 渡辺佳人
第十九局 ドラ! ドラ! ドラ! 小村敏明 浅沼昭弘 杦浦正一郎
勝又アイ子
最終局 俺たちの世界 西沢信孝 窪秀巳 徳重賢

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[編集] 原作との比較

  • アニメ第1話の内容が原作第7話の内容となっているが、原作第1~2話の内容が哲也の回想シーンおよび原作のデブの役割がアニメではキツネ目に変更されているなど登場人物の一部の役割が変更・再編集されている。
  • アニメ第8~11話に登場したヒロポンのアンプルの形が原作では栓を折るタイプで、アニメではカッターのようなもので栓を切るタイプと異なる。
  • 原作と比べて暴力シーンなどが軽減されているほか、「指をぶっこ抜く」から「指をへし折る」に変更されているなど登場人物の台詞が一部差し替えられている。
  • アニメオリジナルストーリーが追加されている。

[編集] ゲーム

  • 勝負師伝説 哲也~新宿天運編~:GB
  • 勝負師伝説 哲也:PS2
  • 勝負師伝説 哲也~甦る伝説~:GBA
  • 勝負師伝説 哲也2 玄人頂上決戦:PS2
  • 勝負師伝説 哲也 DIGEST:PS2

[編集] パチンコ・パチスロ

パチスロ
パチンコ
  • CR哲也〜雀聖と呼ばれた男〜(2009年、大一商会

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ a b 実際には、2004年暮れの発売号である。
  2. ^ 第27話『死なない奴』
  3. ^ 『哲也 THE FINAL』21~22ページ
  4. ^ 『哲也 THE FINAL』201ページ
  5. ^ 『哲也 逆転のセオリー』91ページ
  6. ^ 『哲也 玄人に学ぶ勝負の鉄則』147ページ
  7. ^ 2人はもともと全20話中に登場する予定はなかった

[編集] 外部リンク

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