前文

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前文(ぜんぶん)とは、法令憲法などの条項の前に置かれている文章であり、その法の趣旨や制定した目的、基本原則を書き記したものである。

前文が置かれている日本の法律等[編集]

憲法[編集]

法律[編集]

基本法[編集]

その他の法律[編集]

失効した法律[編集]

  • 教育基本法(旧)(昭和22年法律第25号、平成18年全部改正)
  • 警察法(旧)(昭和22年法律第196号、昭和29年全部改正。改正後は前文なし)
  • 農業基本法(昭和36年法律127号、平成11年廃止)
  • 観光基本法(昭和38年法律第160号、平成18年全部改正→観光立国推進基本法)

日本国憲法における前文[編集]

日本の憲法である日本国憲法前文では、おもに三原則である国民主権基本的人権の尊重平和主義について述べている。また、エイブラハム・リンカーンアメリカ大統領のゲティスバーグ演説にある、「人民の、人民による、人民のための政治」という言葉の内容を表記した、「国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」という言葉が入れられている。

ユネスコ憲章における前文[編集]

ユネスコ憲章の前文には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という名文から始まり、国際平和や人類の共通の福祉を推進することを目的に、ユネスコを創設するという内容が書かれている。

合衆国憲法における前文[編集]

アメリカの憲法であるアメリカ合衆国憲法では、米国が統一国家であることを宣言している。また、国内の平穏、一般の福祉の増進などといった、当憲法の制定目的が述べられている。

関連項目[編集]