函館市青函連絡船記念館摩周丸
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函館市青函連絡船記念館摩周丸(はこだてし せいかんれんらくせんきねんかん ましゅうまる)は北海道函館市にある博物館船である。日本国有鉄道(→北海道旅客鉄道)青函航路に就航していた津軽丸型連絡船「摩周丸(2代目)」の船体を使用(博物館船)し、内部も一部現役当時のものを残している。
函館市青函連絡船記念館摩周丸の前身は「函館シーポートプラザ」で、摩周丸はその一部という位置づけであった。
目次 |
[編集] 沿革
| 摩周丸(2代目) | ||
|---|---|---|
| 船歴 | ||
| 船籍国 | 日本 | |
| 船籍港 | 国鉄時代 : 東京港 民営化後 : 函館港 |
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| 所有 | 日本国有鉄道→北海道旅客鉄道 | |
| 就航 | 1965年6月30日 | |
| 終航 | 1988年3月13日 | |
| 性能諸元 | ||
| 総トン数 | 8,327.71t | |
| 全長 | 132.0m | |
| 全幅 | 17.9m | |
| 機関 | ディーゼル機関 | |
| 出力 | 13,250hp | |
| 速力 | 21.15kt(最大) | |
| 乗客定員 | 1,200名 | |
| 貨物積載量 | 貨車 48両 | |
| 姉妹船 | 津軽丸・八甲田丸・松前丸・大雪丸・羊蹄丸・十和田丸 | |
| 信号符字 | JHMI | |
[編集] 青函連絡船時代
- 1964年12月24日 - 三菱重工神戸造船所にて起工。
- 1965年6月30日 - 国鉄青函連絡船に就航。
- 1977年3月7日 - 青函航路開設70周年を記念し各船のシンボルマークを発表。摩周丸は「摩周湖」。
- 1984年3月3日 - 航海中に火災が発生し、乗組員3名が死亡する。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1988年3月13日 - 終航。
[編集] 終航後
- 1988年7月9日 - 9月18日 - 青函トンネル開通記念博覧会の函館会場にて展示。
- 1989年7月 - JR北海道と函館市及び函館商工会議所などが第3セクター「函館シーポートプラザ」を設立。摩周丸の船体はJR北海道から函館シーポートプラザへ売却。
- 1990年 - 函館どっくにて展示船への改装が行われる。
- 乗船口付近の改装、旧消音機室のホールへの改装、旧船長室・航海士室付近の窓の大型化と部屋割の変更、展示室となった旧グリーン指定席・寝台室の部屋割りの変更はこの時点で施工された。
- なお、アスベストの除去は展示室部分のみであり、公開する予定のない区画のアスベスト除去は施工されなかった。
- 1991年4月26日 - 旧函館桟橋駅の跡地に函館シーポートプラザが運営するショッピングモール「ピアマーケット」とともに「メモリアルシップ摩周丸」として一般公開を開始。
- 当初はピアマーケット内に函館駅の改札口が設けられており、連絡通路と跨線橋を介してホームへ向かうことができた。
- 連絡通路は平成9年に開通した「ともえ大橋」の架橋の支障となるため撤去されたが、改札口は機能を失ったものの、遅くとも2005年の建物改装時まではほぼそのままの形で残されていたほか、現在も連絡通路の名残が外壁の一部に残っている。
- 1993年 - 相次ぐテナント撤退により函館シーポートプラザが開業3年目にして経営不振に陥り、8億円の債務超過を抱え問題となる。
- このころ、函館市とJR北海道による5億円の無利子融資によって経営再建を図ったものの、テナントの撤退が続き経営再建には至らず。
- 1996年 - JR北海道が函館シーポートプラザの経営支援としてピアマーケットを買い取る。
- 1997年 - 地ビールメーカー「函館麦酒工房」が空きテナントを活用し、ピアマーケット1階に工場及びレストランを開設。
- 2001年8月 - 「ピアマーケット」及び「メモリアルシップ摩周丸」の運営会社であった函館シーポートプラザが、多額の負債のため摩周丸の買い取りを函館市へ打診。
- 函館シーポートプラザ側からは3億8000万円での船体購入が打診され、初期リニューアル費用等を加え総額4億6000万円にも達することから購入の是非を巡り賛否両論が上がったものの、函館市は後に保存活用の為購入する事を決定。
- 2002年8月 - 特定非営利活動法人「語りつぐ青函連絡船の会」が中心となり汽笛の修復が行なわれ、14年ぶりに鳴らされる。
- 2002年9月 - 函館麦酒工房が赤字続きの直営レストランを閉鎖し業務を工場での醸造のみに縮小したため、ピアマーケットの商業施設としての営業終了。但し、イベント等での使用は継続。
- 2002年10月31日 - 旧青函連絡船「摩周丸」保存活用懇談会、第1回懇話会を開催。
- 2002年11月30日 - メモリアルシップ摩周丸としての営業が終了。函館シーポートプラザは函館市へ摩周丸を譲渡し、翌年には会社整理をして解散。
- 2003年1月17日 - 摩周丸が船体の補修を含めたリニューアルを行うため、タグボートに牽かれ函館どっくに回航。
- 2003年3月3日 - 補修を終えた摩周丸が1ヵ月半ぶりに桟橋に戻る。
- 2003年4月19日 - 施設名称を「メモリアルシップ摩周丸」から「函館市青函連絡船記念館摩周丸」と改めリニューアルオープン。
- 管理運営は函館市から財団法人函館市文化・スポーツ振興財団へ委託。
- 前年に復元された汽笛は、実際に運航する船舶が汽笛を鳴らすような悪天候の日を除いて毎日正午と午後5時に3秒ずつ吹鳴することを函館海上保安部より認められた他、年越しイベントや入出航模擬の際にも随時吹鳴されている。
- 2003年5月 - 旧青函連絡船「摩周丸」保存活用懇談会、旧青函連絡船「摩周丸」保存活用に関する提言を函館市へ提出。
- 2003年8月 - 函館麦酒工房が醸造を含め全ての営業を停止。
- 2004年4月 - 函館麦酒工房、株主総会をもって廃業。同時に、ピアマーケットの建物が完全に閉鎖された。
- 2005年1月 - 3月 - 指定管理者の公募及び選定を開始
- 2005年3月25日 - 指定管理者選定の結果、ピアマーケットの建物に新たに入居するクラシックカー展示施設「クイーンズポートはこだて」の運営会社である「ワールドクラシックカーミュージアム函館」とする事が函館市議会で可決される。
- 2005年4月1日 - 「クイーンズポートはこだて」のオープンに合わせ、函館市青函連絡船記念館摩周丸の運営が函館市から指定管理者である「ワールドクラシックカーミュージアム函館」へ移行。
- 2007年7月1日 - 9月20日 - 2008年4月からの新指定管理者公募開始。
- 2007年11月15日 - 「特定非営利活動法人 語りつぐ青函連絡船の会」が新指定管理者候補に選定。
- 2007年12月19日 - 函館市告示第450号により、特定非営利活動法人「語りつぐ青函連絡船の会」が次期指定管理者に指定。
- 2008年3月31日 - 「クイーンズポートはこだて」が集客の伸び悩みと収益の見通しが立たなくなり閉館。
- 2008年4月1日 - 函館市青函連絡船記念館摩周丸の指定管理者が「ワールドクラシックカーミュージアム函館」から特定非営利活動法人 「語りつぐ青函連絡船の会」に移行。資料整理等のため一時休館。
- 2008年4月3日 - 新指定管理者のもとで仮オープン。前指定管理者がほぼ投げ出したままだった補修作業及び展示内容のリニューアルが開始される。
- 2008年6月15日 - リニューアルオープン。シーサイドサロンの一角に「ニューサロン海峡」オープン。
- 2009年2月6日 - 経済産業省から館内の青函連絡船に関する資料および展示物等が近代化産業遺産に認定される。
- 2009年6月30日 - 老朽化が進んでいた前部マストの修復工事が完了する。
- 2011年7月24日 - 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸や可動橋と共に機械遺産44番に認定される。
[編集] 施設
(2009年1月現在)
- 乗船口棟
- 受付・売店
- 2階
- 出入口広間
- 補助汽船錨・煙突マーク実物展示
- 銅鑼・号鐘
- 3階
- 青函連絡船のあゆみ(実際に使用された船具やミニチュア模型を展示)
- グリーン指定椅子席(実物)
- 普通椅子席(実物)
- 船のしくみ展示室
- シーサイドサロン
- クイズ・ゲームコーナー
- ライブラリーコーナー
- 喫茶「ニューサロン海峡」
- 3階(屋外)
- 自動車搭載区画(復元)
- 4階
- 操舵室・無線通信室
- 摩周丸ホール(多目的ホール)
- 「ひも結び」コーナー
- 普通船室絨毯席(実物部品を用い復元)
- キッズコーナー
- 4階(屋外)
- 救命筏・救命艇(実物)
- 可変ピッチプロペラ(実物)
- アンカーチェーン(実物)
- 5階
- コンパス甲板
- 摩周丸は現在も法規上はれっきとした船舶であるが、海上に浮かぶ建築物とも見なされていることもあり消防法や建築基準法が適用されているほか、現在展示に供されていない区画(普通船室・グリーン自由席・貨車甲板・機関室・総括制御室・船首部など)に関してはアスベストが残存しているほか、安全管理上の問題から非公開とされている。
- 修繕に関しては函館市の予算で施工する場合と、指定管理者側が日常的な保守管理のほか、一般より修繕金[1]を募り工事を行う場合がある。
[編集] アクセス
[編集] 関連項目
[編集] リンク
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