函館市企業局交通部

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函館市企業局交通部
Hakodate City Tram Department
Hakodate Transportation Bureau type 9600 tramcar.jpg
9600形電車「らっくる号」
種類 地方公営企業
本社所在地 日本の旗 日本
〒042-0935
北海道函館市駒場町15番1号
業種 陸運業
事業内容 軌道事業
代表者 秋田孝(公営企業管理者)
藤田光(交通部長)
外部リンク 函館市企業局交通部
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函館市企業局交通部(はこだてしきぎょうきょくこうつうぶ)は、北海道函館市地方公営企業である函館市企業局の交通部局。軌道(路面電車函館市電)事業を行っている。2003年平成15年)3月31日までは路線バス事業(函館市営バス)も行っていたが、函館バス移管された。事業所は、函館市駒場町15番1号。路面電車は札幌市交通局が運営している札幌市電とともに北海道遺産の一つに選ばれている。

2011年3月31日までは函館市交通局の名称であったが、水道局(現、函館市企業局上下水道部)との統合による企業局の発足により、交通部門は現在の名称に変更された。

目次

[編集] 概要

1897年に亀函馬車鉄道(きかんばしゃてつどう)が、東京馬車鉄道の技術指導により開業した馬車鉄道を起源とし、1913年にその路線を引き継いだ函館水電が電化して北海道初の路面電車として運転を開始した。その後いくつかの電気事業者の手を経て、1943年、電力統制のため鉄軌道事業を道南電気軌道に譲渡。同年、陸上交通事業調整法により、函館市が譲り受けた。昭和40年代後半から中心部の空洞化と市街地の拡散が進み、函館バス株式会社と市営バス事業とのエリア協定もあり、非効率な路線設定と経営の不採算性が生じていた。順次市営バス事業を函館バスに移管し[1]現在に至る。

[編集] 歴史

  • 1894年明治27年)1月 亀函馬車鉄道株式会社設立[2]
  • 1897年(明治30年)12月12日 亀函馬車鉄道が弁天町(後の函館どっく前) - 東川町(後の東雲町)間の馬車鉄道を開業。
  • 1898年(明治31年)
    • 1月9日 十字街 - 鶴岡町(後の函館駅前) - 東川町間を開業
    • 8月19日 函館馬車鉄道に改称。
    • 9月29日 鶴岡町 - 海岸町間が開業。
    • 10月21日 海岸町 - 亀田間が開業。
    • 12月12日 東川町 - 湯川 間が開業。
  • 1903年(明治36年)7月8日1904年(明治37年)4月29日とも)海岸町 - 亀田 間が廃止。
  • 1911年(明治44年)10月1日 函館水電が函館馬車鉄道を買収。
  • 1913年大正2年)
    • 6月29日 東雲町(後の労働会館前) - 湯川間が電化(北海道初の路面電車)および、新川車庫完成。
    • 10月31日 弁天町 - 十字街 - 東雲町間が電化
  • 1914年(大正3年)
    • 5月1日 宝来町 - 谷地頭間が開業
    • 10月31日 十字街 - 函館駅前 - 海岸町、函館駅前 - 松風町間が電化、全線で電気運転開始
  • 1915年(大正4年)9月1日 大門前 - 湯の川間において貨物電車の運転を開始
  • 1921年(大正10年)大型ボギー電車50形の運行開始
  • 1925年(大正14年)10月1日 海岸町 - 亀田(後のガス会社前)間が開業[3]
  • 1926年(大正15年)1月20日 新川車庫火災により電車31両が焼失
  • 1932年昭和7年)10月14日 貨物電車廃止
  • 1934年(昭和9年)
    • 3月21日 函館大火により、電車48両および新川車庫等の運行に必要な諸施設が焼失
    • 3月28日 一部路線の運行が再開され、同月31日までに全線復旧し運行を再開
    • 8月1日 帝国電力に改称
    • 12月27日 大火で焼失した新川車庫の代替施設として、駒場車庫完成[4]
  • 1936年(昭和11年)2月15日 柏木車庫完成
  • 1940年(昭和15年)8月6日 大日本電力に合併
  • 1943年(昭和18年)
    • 2月3日 道南電気軌道に譲渡
    • 11月1日 函館市に譲渡、函館市役所交通局が発足
    • 12月22日 函館市交通部に改称
  • 1945年(昭和20年)7月9日 鮫川(後の湯の川温泉) - 湯川 間が廃止
  • 1950年(昭和25年)9月14日 宮前線・亀田(後のガス会社前) - 宮前町間 (0.6 km)開業[5]
  • 1951年(昭和26年)7月1日 宮前線・宮前町 - 五稜郭公園前 (1.2 km)延伸開業(全通)[5]
  • 1952年(昭和27年)10月1日 公営企業としての函館市交通局が発足
  • 1954年(昭和29年)11月21日 本線・亀田 - 鉄道工場前 (1.3 km)延伸開業[5]
  • 1955年(昭和30年)11月27日 本線・鉄道工場前 - 五稜郭駅前 (0.4 km)延伸開業(全通)[5]
  • 1959年(昭和34年)9月2日 湯の川線・湯の川温泉 - 湯の川間 (0.5 km)延伸開業(全通)[5]
  • 1966年(昭和41年)5月25日 梁川車庫完成(旧・函館西武、現・パボッツ所在地)
  • 1968年(昭和43年)6月1日 3系統(駒場車庫前 - 函館どつく前)でワンマン運転開始。
  • 1973年(昭和48年)10月1日 梁川車庫閉鎖(車両数75両→58両)
  • 1974年(昭和49年)
    • 1月9日 交通事業財政再建団体に指定される
    • 4月19日 柏木町庁舎・車庫(柏木町電停南側。現・函館まるかつ水産柏木店及びホリデイスポーツクラブ敷地)を閉鎖。深堀町のバス車庫構内(競馬場前電停北側。現・函館競馬場駐車場)に移転
  • 1978年(昭和53年)
    • 11月1日 本線の一部(ガス会社前 - 五稜郭駅前間)廃止 (-1.6 km) [5]
    • 12月8日 深堀町バス車庫敷地売却に伴い、深堀庁舎から管理部および運輸部を函館市末広町分庁舎(十字街電停近く、元・丸井今井函館店、現・函館市地域交流まちづくりセンター)の4階へ移転。1階には定期券類の販売所も設けられていた。
  • 1988年(昭和63年)3月31日 再建が終了し交通事業財政再建団体の指定が解除される
  • 1991年平成3年)函館市交通事業健全化計画策定
  • 1992年(平成4年)4月1日 東雲線(宝来町 - 松風町間)廃止 (-1.6 km) [5]
  • 1993年(平成5年)4月1日 本線の一部(函館駅前 - ガス会社前間)・宮前線(ガス会社前 - 五稜郭公園前間)廃止 (-3.6 km) [3]
  • 1994年(平成6年)4月1日 バスロケーションシステム運用開始[6] 
  • 2002年(平成14年)10月7日 末広町分庁舎閉鎖に伴い、同庁舎に入居していた管理部および運輸部が駒場車庫構内に新築された管理庁舎へ移転。
  • 2003年(平成15年)4月1日 函館バスへ市営バス路線6系統を移管し、バス事業廃止
  • 2011年(平成23年)4月1日 函館市水道局と統合し函館市企業局交通部となる。

[編集] 軌道事業

函館市電
函館市内を走る路面電車
函館市内を走る路面電車
函館市企業局交通部の路線図
路線総延長 10.9 km
軌間 1372 mm
電圧 600 V(直流

最盛期には6路線合計17.9 km(12系統)の路線を有していたが、乗客の減少から経営状態が厳しくなり、1978年(昭和53年)、1992年(平成4年)、1993年(平成5年)に路線の一部を廃止し、現在は4路線合計10.9 km(2系統)の路線を運営している。

[編集] 路線

  • 路線距離(営業キロ):10.9 km
  • 軌間:1372 mm
  • 停留所数:26(起終点含む)
  • 複線区間:全線(起終点の終端部分を除く)
  • 電化区間:全線(直流600 V)
  • 最急勾配:58.3 ‰(青柳町 - 谷地頭)[7]
本線
函館どつく前 - 函館駅前 (2.9 km)
湯の川線
松風町 - 湯の川 (6.1 km)
宝来・谷地頭線
十字街 - 谷地頭 (1.4 km)
大森線
函館駅前 - 松風町 (0.5 km)

[編集] 廃止路線

本線
ガス会社前 - 五稜郭駅前 (1.6 km):1978年(昭和53年)11月1日廃止[8]
函館駅前 - ガス会社前 (1.8 km):1993年(平成5年)4月1日廃止:1991年(平成3年)策定の函館市交通事業健全化計画に基づき廃止[8]
東雲線
宝来町 - 松風町 (1.6 km):1992年(平成4年)4月1日廃止[8]
宮前線
ガス会社前 - 五稜郭公園前 (1.8 km):1993年4月1日廃止:1991年(平成3年)策定の函館市交通事業健全化計画に基づき廃止[8]

上記のほか、改キロにより1977年と1983年に各0.1 km減。

[編集] 運行系統

2系統・5系統が朝 - 19時は交互に12分間隔(両系統が重複する湯の川 - 十字街間は6分間隔)、19時以降は24分間隔(同12分間隔)で運転されている。重複区間は2000年代まで日中5分間隔(各系統10分間隔)であった。(時刻については湯の川電停起点)

2系統:湯の川線 - 大森線 - 本線 - 宝来・谷地頭線
湯の川 - 五稜郭公園前 - 松風町 - 函館駅前 - 十字街 - 谷地頭
5系統:湯の川線 - 大森線 - 本線
湯の川 - 五稜郭公園前 - 松風町 - 函館駅前 - 十字街 - 函館どつく前

このほか、途中折り返し系統や駒場車庫前発着の出入庫系統、通勤・通学・観光客の状況により運転する臨時便がある。両系統重複区間のみの運行となる湯の川・駒場車庫前 - 函館駅前は5系統となる。

[編集] 廃止系統

区間は系統最長のもの。廃線による区間短縮や、途中止まりなども存在した。

1系統:東雲線経由
五稜郭駅前 - ガス会社前 - 五稜郭公園前 - 松風町 - 宝来町 - 十字街 - 函館どつく前
湯の川 - 五稜郭公園前 - 松風町 - 宝来町 - 十字街 - 函館どつく前
3系統:宮前線経由(通称「ガス会社回り」)
湯の川 - 五稜郭公園前 - ガス会社前 - 函館駅前 - 十字街 - 函館どつく前
4系統:本線
五稜郭駅前 - ガス会社前 - 函館駅前 - 十字街 - 函館どつく前

6 - 12系統は、臨時などの増発便や夜間入庫便に別の系統番号を割り振ったものであった。

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[編集] 停留場一覧

  • 路線名
    • ※1:大森線
    • ※2:宝来・谷地頭線
  • 所在地
    • 全て北海道函館市に所在。
    • 2箇所のものは函館どつく前・谷地頭方面乗り場を先に記載。
路線名 停留場名 路線距離 通算距離 接続路線 所在地
湯の川線 湯の川 0.0 0.0   湯川町2丁目
湯の川温泉 0.5 0.5   湯川町2丁目
市民会館前 0.8 0.8   湯川町1丁目
駒場車庫前 1.0 1.0   駒場町・深堀町
競馬場前 1.3 1.3   駒場町・深堀町
深堀町 1.8 1.8   柏木町
柏木町 2.3 2.3   柏木町
杉並町 2.9 2.9   松陰町・杉並町
五稜郭公園前 3.5 3.5   本町
中央病院前 3.8 3.8   本町
千代台 4.1 4.1   千代台町
堀川町 4.7 4.7   千代台町・中島町
昭和橋 5.0 5.0   堀川町
千歳町 5.3 5.3   千歳町・新川町
新川町 5.6 5.6   千歳町・新川町
松風町 6.0 6.0   松風町
※1 0.0
函館駅前 0.5 6.5 北海道旅客鉄道函館本線(函館駅 (H75)) 若松町
本線 0.0
市役所前 0.3 6.8   大手町
魚市場通 0.8 7.3   豊川町・大手町
十字街 1.3 7.8 函館市電:宝来・谷地頭線 豊川町
末広町 1.9 8.4   末広町
大町 2.3 8.8   大町
函館どつく前 2.8 9.3   入舟町
※2 十字街 0.0 7.8 函館市電:本線 豊川町
宝来町 0.4 8.2   宝来町
青柳町 1.0 8.8   青柳町
谷地頭 1.4 9.2   谷地頭町

[編集] 車両

[編集] 現有車両

車両外側は、広告などがペイントされており、同じペイントの車両は1両も無い。

2010年4月1日現在、営業用車9形式32両、除雪車2両、装飾車3両、計39両を保有する。

[編集] 箱館ハイカラ號

箱館ハイカラ號 切符を発売する女性車掌
箱館ハイカラ號
切符を発売する女性車掌

「チンチン電車」として観光客向けに走らせている。元々は成田市成宗電気軌道で運行されていた物で、1918年に函館に移管され客車として運行されていた。その後1937年にササラ式除雪車に改造され、1992年函館市制70周年記念事業として当初の姿に復元された。運転士のほか車掌も乗務しており、女性車掌が切符を発売・回収している。運賃は通常と同じで一日乗車券と2日乗車券は提示で利用できるが、イカすカードバス・市電共通乗車カードは利用できない。運行期間は4月中旬 - 10月31日で、火・水曜日は点検のため運休する。

系統番号は表示せず、駒場車庫前 - 谷地頭・函館どつく前の運転を基本とする。出入庫および関連便で湯の川 - 駒場車庫前・谷地頭・函館どつく前が設定されるほか、8月の旧盆を含む繁忙期はかつて基本系統であった五稜郭公園前 - 谷地頭・函館どつく前を設定の上で増発される。

[編集] 過去の車両

  • 1943年11月に函館市交通局へ譲渡された形式
  • 函館水電・帝国電力・道南電気軌道時代に改造等により形式消滅
    • 50形 - 新川車庫火災および昭和9年の函館大火で全車焼失したため
    • 200形(初代) - 昭和初期に100型へ車体更新されたため
  • 函館市交通局が導入した車両
    • 600形 5両 半鋼製ボギー車 1954年製造 1973年廃車
    • 700形 5両 半鋼製ボギー車 1957年製造 1973年廃車
    • 706形 1両 全鋼製ボギー車 事故車518号の車体更新車 1964年改造 1979年廃車
    • 1000形(元都電7000形

[編集] 車庫

車庫は駒場車庫のみであるが、かつては柏木車庫と梁川車庫が存在した。現在、柏木車庫跡にはスポーツクラブが、梁川車庫跡には複合遊戯施設(旧・函館西武)が建っている。

[編集] 運賃

通常時は対キロ区間制運賃を採用する。乗車時に整理券を取り、降車時に運賃表の整理券番号に合わせて運賃を支払う。

普通運賃(大人1乗車の運賃。こどもおよび身体障害者手帳提示の身体障害者は半額、5円の端数は切り上げ[9]。1994年12月10日改定、2011年現在)

  • 2 kmまで:200円
  • 4 kmまで:220円
  • 7 kmまで:240円
  • 10 kmまで:250円

イベント、キャンペーン時は200円均一運賃となる場合がある。

過去の運賃[12]

  • 1944年(昭和19年):10銭均一
  • 1947年(昭和22年)7月:1円均一
  • 1952年(昭和27年):10円均一
  • 1978年(昭和53年):100円均一
  • 1988年(昭和63年)10月:180円均一
  • 1992年(平成4年)10月:対キロ区間制導入。2kmまでが180円で、4kmまでが200円、7kmまでが210円、7km超が220円

[編集] 乗り換え

乗換乗車券の一例
乗継乗車券の一例

宝来・谷地頭線 - 本線函館どつく前方面を十字街で乗り換える場合と、途中が終点の電車で終点以遠まで乗り換える場合は、目的地までの運賃を支払った上で運転手から乗換乗車券の発行を受けることで、直通運賃が適用となる。乗車カード利用時も乗換乗車券が発行される。

[編集] 乗り継ぎ

電車とバスを乗り継ぐ場合は、市電(バス)降車時に乗務員に行き先を告げ、支払う運賃に乗継料金40円(小児20円)加えた金額を支払い乗継乗車券を利用すると、乗り継いだ先の運賃が割引になる。乗車カード利用時は情報がカードに記録されるため、乗継乗車券を受け取る必要はない。乗継指定停留場(所)で函館バスとの乗継に限り、指定停留場(所)以外での乗り継ぎや、函館帝産バスなど函館バス以外との乗り継ぎには適用されない。

乗継乗車券は発行当日、乗り継ぎ先降車時刻が2時間以内に有効。乗継乗車券のみで乗車できる区間は、乗り継いだ先の運賃が200円区間までで、これを超える場合は現金またはカード乗車券で差額精算が必要となる。カード乗車券で乗り継ぐ場合は自動的に精算される。

乗継指定停留場(所)
「湯の川」:函館バス「湯倉神社前」
「深堀町」:函館バス「深堀町」
「五稜郭公園前」:函館バス「五稜郭(市営バス運行時代は五稜郭電停前)」
「函館駅前」:函館バス「函館駅前」・「棒二森屋前」

この制度は当初、電車から市営バス、市営バスから電車、市営バス同士でかつ目的地までの直通系統がない区間を利用する場合のみの制度だった[13]。 

[編集] 各種乗車券・定期券

  • 乗車券
  • 定期券[15]
    • 通勤定期券(1月券、3月券)
    • 通学定期券(1月券、3月券)
    • 全線定期券(1月券、3月券):函館市電全線と函館バスが指定する区間全線に乗車できる定期券。
    • 昼間割引全線定期券(1月券、3月券):9時30分以降に乗車し、16時までに乗車した場合に使用できる時間帯限定定期券。函館市電全線と函館バスが指定する区間全線に乗車できる。
課題

函館市交通事業経営計画(第2次)(函館市交通局、平成22年3月) (PDF)では下記の3点を課題とし、調査検討を行っている。

  • エコロジー・パス(環境定期券)などの新しい割引制度の導入を検討している。
  • 通勤定期券、通学定期券の割引率の見直しを検討している。
  • ICカードモバイル等の新媒体による運賃支払いの導入は調査中である。

[編集] 無料電車

郊外の大型ショッピングセンターに客足をとられ、厳しい状況が続いている市中心部商店街の活性化を目的に無料電車が2009年5月 - 2010年1月の間、運行された。具体的には、「函館駅前」と「松風町」の商店街に近い2電停で乗降した利用者の運賃を函館商工会議所が負担すると言うもので、毎月第2、第4日曜日と1月1日・2日にお買い物電車として6往復運行する「大門号」[16][17][18]が対象となった。対象を中心部で買い物する利用者に限定するため、当初は乗客にチケットを配布し、後で精算する方法も検討されたが、利便性を重視する観点から、前述したように当該電停で乗降した乗客全てを無料にした。運行時刻は交通局ホームページにも掲載され、買い物客からも好評を得た[19]

[編集] 市電・バス利用証

函館市障害者等に対する市営交通機関等利用証交付規則[20]に基づいて、平成大合併前(函館市の場合は2004年以前)の旧函館市エリアに住んでいる人で70歳以上の高齢者障害者身体障害知的障害精神障害)、原爆被爆者、戦傷病者、児童扶養手当または旧母子福祉年金受給世帯には無料(介護人含む)、無料、半額の利用証が交付され、料金が減免される[21]。「福祉乗車証」「市電・バス利用証」の項を参照。

[編集] 路線延長

五稜郭公園前 - 富岡 - 美原間、湯の川 - 函館空港間の路線の延伸が検討されたことがあるが、具体化には至っていない。函館駅前土地区画整理事業の整備の指針となった顔づくり計画の策定時に、駅前広場へのスイッチバック方式による乗り入れを検討したが、路線延長のための事業費、幹線道路における通行の流れ、交差点の信号処理の問題で見送っている[22]

[編集] 市電広告

電車や関連施設に広告を出すことが出来る。広告には「直営広告」と「請負広告」がある。直営広告には、電車中つり、電車窓つり、電車額面、電車窓ステッカー、電車外窓ステッカー、カラー電車、電車乗車券、業務案内等印刷物、カラー電車、外窓ステッカー、料金箱液晶ディスプレーがある。請負広告には、電停(行灯・看板)広告、電車線路架設用電柱、電車車内放送など。これらは企業局交通部が指定した広告代理店が担当している[23]。指定代理店は株式会社サトーエージェンシー[24]

電車中つり、電車窓つりについては吊り広告も参照。 

[編集] バス事業

函館市営バス(1994年撮影)

函館水電時代に高木荘治のバス事業を買収、函館乗合自動車合資会社を設立(のちに函館水電が吸収する)。帝国電力時代に旭自動車株式会社と合併している。道南電気軌道時代に函館市に譲渡された[25]。1991年に策定された函館市交通事業健全化計画(目標:平成9年度に経営収支均衡、平成12年度に不良債務解消)が上手くいかず、バス事業を順次函館バスに移管し、経営主体の一元化を図ることになった[1]

函館バスへの移管の他に函館市交通局への一元化、第三セクターや南北海道の広域連合等による一元化も検討されていた。函館市交通局への一元化案は人件費比率の違いから収支採算性に大幅な 乖離がある上に渡島檜山管内における路線運行のための施設とノウハウを有していない、第三セクターや南北海道の広域連合等による一元化案はバス事業のノウハウを有する企業が存在するにもかかわらず、それを廃止してまで別の経営主体を設置する必要はあるのかとの問題があった。関連事業の展開など経営感覚をフルに発揮できる民間企業のうち、函館市域のみならず渡島 ・檜山管内における路線運行のための施設とノウハウを持っている函館バスへの移管案が選ばれた[26]

[編集] 営業所・出張所

  • 日吉営業所(→函館バス日吉営業所)
  • 昭和営業所(→函館バス昭和営業所)
  • 駅前出張所

[編集] バスロケーションシステム

旧函館市営バスで導入していたバスロケーションシステムはバス事業譲渡後も函館バス[27]に引き継がれたが、設備の老朽化を理由に2006年11月10日限りで旧バスロケーションシステムの使用を一旦終了した。

その後設備を更新し、2007年3月20日頃から新しいバスロケーションシステムの運用を開始した。接近案内を従来の予想時刻表示から到着までの予想所要時間に変更し、系統番号・行先等の表示もすべてLED式に変更した。これにより、系統番号にかかわらず到着時刻の早い順に表示可能なほか、インターネット上でもバスの現在位置を確認することが可能となった。

バスロケーションシステムを設置している停留所は、旧函館市営バスによるものと異なるので、「学園前」など一部のバス停では2006年限りでバスロケーションシステムが廃止された事になる。

[編集] 路線

  • 循環1系統:棒二森屋前・函館駅前 - 堀川町 - 自衛隊前 - 深堀町 - 国立病院前 - 花園町 - 本通農協前 - サン・リフレ函館前
  • 循環2系統:昭和営業所前 - 亀田病院前 - 亀田小学校前 - 白鳥町 - 西武テーオー前 - 五稜郭電停前 - 田家入口 - 北富岡 - 昭和営業所前
    • 函館バスへ移管後、2003年4月1日をもって廃止[28]
  • 循環3系統:日吉営業所前 - 北中学校通 - 世界救世教前 - 鍛治団地裏 - 五稜郭公園裏 - 五稜郭電停前 - 深堀町 - 国立病院前 - 花園町 - 団地通 - 日吉町4丁目 - 日吉営業所前
    • 函館バスへ移管後、2003年4月1日をもって廃止[28]
  • 1系統:昭和営業所前 - 亀田病院前 - 高台坂下 - 五稜郭駅前 - 高台坂下 - 亀田港 - 港小学校前・市立函館病院 - 亀田港 - 開発建設部前 - 亀田町 - ガス会社前 - 松川町 - 中の橋 - 大縄町 - 総合福祉センター前 - 棒二森屋前 - 市役所前 - 十字街 - 元町 - 高竜寺前
  • 3系統:日吉営業所前 - 日吉町4丁目 - 団地通 - すみれ団地 - 東本通 - 本通農協前 - 芸術ホール前 - 五稜郭電停前 - 西武テーオー前 - 西武前 - 中の橋 - 大縄町 - 昭和通 - 棒二森屋前 - 市役所前
  • 3-1系統:函館駅前 - 堀川町電停前 - 五稜郭電停前 - 鍛治保育園前 - 本通農協前 - 東本通 - すみれ団地 - 団地通 - 日吉町4丁目 - 日吉営業所前
    • 函館バスへ移管後、2003年4月1日をもって廃止[28]
  • 5系統:臨空工業団地・日吉営業所前 - 日吉町4丁目 - 団地通 - 花園町 - 国立病院前 - 深堀町 - 自衛隊前 - 堀川町 - 松風町 - 函館駅前・棒二森屋前
  • 6系統:日吉営業所前 - 日吉町4丁目 - 花園町 - 学園前 - 湯川中学校前 - 湯倉神社前 - 根崎 - 湯の川温泉 - 競輪場通 - 宇賀浦町 - 松風町 - 棒二森屋前・函館駅前
  • 6-1系統:西武前・西武テーオー前 - 五稜郭電停前 - 東消防署前 - 競輪場前 - 競輪場通 - 湯の川温泉 - 根崎 - 湯倉神社前 - 湯川中学校前 - 学園前 - 花園町 - 日吉町4丁目 - 日吉営業所前
  • 8系統:日吉営業所前 - 日吉町4丁目 - 団地通 - 花園町 - 国立病院前 - 深堀町 - 五稜郭電停前 - 堀川町電停前 - 松風町 - 棒二森屋前・函館駅前
  • 14系統:函館駅前 - 総合福祉センター裏 - ガス会社前 - 宮前町 - 西武テーオー前 - 五稜郭電停前 - 深堀町 - 競馬場前 - 深堀中学校前 - 学園前 - 湯川支所前 - 湯倉神社前 - 函館大学前 - 香雪園
  • 16系統:日吉営業所前 - 花園町 - 国立病院前 - 深堀町 - 五稜郭電停前 - 西武テーオー前 - 宮前町 - ガス会社前 - 港 - 港小学校前 - 市立函館病院 - 港小学校前 - 港中学校通 - 北大前 - 臨港橋・フェリー前
  • 19系統:棒二森屋前・函館駅前 - 松風町 - 堀川町電停前 - 五稜郭電停前 - 深堀町 - 競馬場前 - 湯の川温泉電停前 - 湯倉神社前 - 戸倉町 - 湯川団地中央 - 函館空港
  • 24系統:函館駅前 - 総合福祉センター裏 - ガス会社前 - 宮前町 - 西武テーオー前 - 五稜郭電停前 - 競馬場前 - 学園前 - 湯川支所前 - 湯倉神社前 - 榎本町 - 滝沢町
  • 27系統:昭和営業所前 - 亀田病院前 - 亀田小学校前 - 白鳥町 - 西武テーオー前(27-1:変電所前 - 田家入口) - 五稜郭電停前 - 堀川町電停前 - 松風町 - 棒二森屋前・函館駅前
  • 30系統:日吉営業所前 - 北中学校通 - 世界救世教前 - 本通農協前 - 鍛冶1丁目 - 西堀病院前 - 保健所裏 - 五稜郭電停前 - 千代台 - 函館駅前
  • 32系統:日吉営業所前 - 団地通 - 白百合学園前 - 東山団地 - 亀田支所前 - 富岡 - 田家入口 - 五稜郭電停前 - 西武テーオー前 - 宮前町 - ガス会社前 - 大縄町 - 総合福祉センター前 - 函館駅前
  • 39系統:函館駅前 - 総合福祉センター裏(39-1:総合福祉センター前) - ガス会社前 - 宮前町 - 西武テーオー前 - 五稜郭電停前 - 深堀町 - 競馬場前 - 湯の川温泉電停前 - 湯倉神社前 - 戸倉町 - 湯川団地中央 - 函館空港
  • 41系統:昭和営業所前 - 亀田病院前 - 高台坂下 - 五稜郭駅前 - 亀田町 - ガス会社前 - 宮前町 - 西武テーオー前 - 五稜郭電停前 - 深堀町 - 競馬場前 - 湯の川温泉電停前 - 湯倉神社前 - 湯川中学校前 - 学園前 - 花園町 - 日吉町4丁目 - 日吉営業所前

[編集] 脚注

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  1. ^ a b 乗合バス事業の経営状況について 長崎県交通局 2011年8月16日閲覧
  2. ^ 函館人物史 佐藤祐知 函館市 2011年3月1日閲覧
  3. ^ a b 鉄道旅行地図帳 pp.24-25。
  4. ^ 市電50年のあゆみ 89ページ 2011年2月15日閲覧
  5. ^ a b c d e f g 鉄道旅行地図帳 p.25。
  6. ^ 函館市交通局の沿革 (PDF) 函館市交通局 2011年12月19日閲覧
  7. ^ 週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄「札幌市交通局・函館市企業局」 朝日新聞出版 p17
  8. ^ a b c d 週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄「札幌市交通局・函館市企業局」 朝日新聞出版 p19
  9. ^ 函館市よくある質問と答え(FAQ)市電の乗車料金が知りたい。 函館市 2011年5月28日閲覧
  10. ^ 市電利用促進キャンペーンについて 函館市企業局交通部 2011年6月12日閲覧
  11. ^ 開港152周年函館港まつり期間中の臨時ダイヤについてのお知らせ 函館市企業局交通部 2011年8月16日閲覧
  12. ^ 数字で見る函館市電…支える人たち(3) 函館新聞 2008年8月23日 2011年3月22日閲覧
  13. ^ タイムテーブル平成10年度 函館市交通局、社団法人函館市交通局協力会 1998年 p41
  14. ^ トワイライトパス 函館市企業局交通部 2012年1月8日閲覧
  15. ^ 乗車料金 函館市企業局交通部 2011年6月12日閲覧
  16. ^ 無料バス・市電 - 函館市交通局
  17. ^ 駅前・大門商店街買物電車運行時刻表 (PDF) - 函館市交通局ホームページ
  18. ^ お買い物は市電に乗って - 2009年5月10日函館観光は市電が便利。お買い物電車「大門号」の写真が掲載されている。
  19. ^週刊東洋経済』(東洋経済新報社)2010年4月3日号特集「鉄道新世紀」、「富山の次が出ないLRTの焦燥」内のCOLUMN「商店街の利用者を無料にした函館」(100頁)
  20. ^ 函館市障害者等に対する市営交通機関等利用証交付規則 函館市 2011年3月1日閲覧
  21. ^ 市政はこだて 平成23年3月号 函館市 p4
  22. ^ 平成22年第4回12月定例会 - 12月09日-03号 - P.81 市長(西尾正範) 函館市議会 2011年3月1日閲覧
  23. ^ 市電広告のご案内 函館市企業局交通部 2012年1月8日閲覧
  24. ^ 市電広告インデックス 株式会社サトーエージェンシー 2012年1月8日閲覧
  25. ^ 函館市交通局の沿革 (PDF) 函館市交通局 2011年2月11日閲覧
  26. ^ 函館市公共交通施策基本方針-電車・バス事業の確立をめざして- (PDF) 函館市 平成12年3月 2011年12月19日閲覧
  27. ^ 旧市営バス路線にのみ適用。31系統は函館バスの新規路線であるが3系統として案内(日吉営業所ゆきは「系統番号無し」で案内)。
  28. ^ a b c 函館バス時刻表 平成15年4月1日 函館バス株式会社 p13

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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