凍牌

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凍牌
ジャンル 麻雀漫画サスペンス
青年漫画
漫画:凍牌
作者 志名坂高次
出版社 秋田書店
掲載誌 ヤングチャンピオン
レーベル YCコミックス
発表期間 2006年No.14 - 2011年No.9
巻数 全12巻
話数 全115話
漫画:凍牌 〜人柱篇〜
作者 志名坂高次
出版社 秋田書店
掲載誌 ヤングチャンピオン
レーベル YCコミックス
発表期間 2011年No.11 - 連載中
巻数 既刊8巻
テンプレート - ノート

裏レート麻雀闘牌録 凍牌』(うらレートマージャンとうはいろく とうはい)は、志名坂高次による日本漫画作品。『ヤングチャンピオン』(秋田書店)において2006年No.14から2011年No.9まで連載。その後、『麻雀死闘黙死譚 凍牌 〜人柱篇〜』(マージャンしとうもくしたん とうはい ひとばしらへん)と改題して2011年No.11から連載を再開。

後に実写映画化が企画され、2013年5月18日に公開された。

概要[編集]

昼は学生・夜は麻雀打ちという二重の生活をしている高校生の少年が、若年ながらも高レートの雀荘で大人たち相手に連勝していき、また、ヤクザの代打ちとしても活躍していく少年雀士の物語。対局中での描写は常にシリアスな展開で物語が進む。物語の序盤では1話完結方式で進んでいたが、早い段階でストーリー形式になった。

また、『近代麻雀オリジナル』(竹書房)で、堂嶋を主人公にしたスピンオフ作品『牌王伝説ライオン』が連載された。

あらすじ[編集]

金、女、臓器。欲望蠢く裏レート雀荘を荒らし回る高校生の少年・ケイは、冷徹なる思考、冷艶なる打牌から、裏世界では“氷のK”と呼ばれ、自宅には少女を飼っていると噂される。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

ケイ
本作の主人公。初登場時は高校1年生。本名は「(けい)」。裏レート麻雀を荒らし回っており、通称は「氷のK」。決め台詞は「凍死」「震えてるよ」。麻雀においては、非凡な記憶力と、常に最善の行動を選択する冷静で理論的な打ち方で、相手を追い詰める。他者の破滅や暴力を目の当たりにしようが、友人が死にかけようが、その冷静さは揺るがない。一人暮らし(第1話の優の発言から両親は海外在住であることが明かされる)で、自宅に異国の少女・アミナを飼っている。アミナのことになると必死さが滲み出て、それを突かれ窮地に陥ることも幾度かあった。桜輪会の代打ちとして結果を残し代打ち集団「一軍」入りを果たす。が、その過程で右足の小指を失う。
(たかし)という名の弟がいたが、保険金目当ての両親に事故を装って殺害された。この出来事が、後のケイの人格形成に大きな影響を及ぼす。
『人柱篇』では、高津とコンビを組んで羽鳥と勝負をした際に、失点の代償として自ら首を吊ることになる。一命は取り留めたものの、その後は移動の際に車椅子や杖を使用する姿が描かれる。
堂嶋(どうじま)
本作の裏主人公的なポジション。裏世界で知らない者はいない麻雀打ち。ケイとは対照的に波を読む直感型で強運の持主、それに加えて繊細な技術も持ち合わせている。一見ホストのような服装をしているため、初見の人物には軽視されることがあるが、その認識をすぐに改めさせるほどの豪快な打ち筋が特徴。
ケイの行く先によく現れ、時には最大のライバルとして立ちふさがり、時にはケイの最高の理解者として共闘することもあり、ケイとコンビ打ちで戦った際の息はぴったりであった。豪快な性格で、女好き。その趣味にはアミナのような少女も含まれるようである。相手の金品からプライドまで、とことん絞り抜く性格であり、関からは「食っても食っても満たされない餓鬼」と揶揄された。その見事な金髪と性格、波に乗って相手を一気に押し殺す強さから「ライオン」といわれる。
勝負のためには自らを犠牲にすることに躊躇しない性格。背負っているものやリスクの差からツキが逃げてしまうと感じたときは迷わず自分の体の一部などを賭けて同等のリスクを背負う。
竜凰位戦第2ラウンドではストレスによる心因性視覚障害の影響で右目に黒眼帯をしている。それでもなお勝ち抜き、第1ラウンドでの15位から3位までにのし上がったが、何人もの暴漢に襲撃されて麻雀が打てなくなるほどの重傷を負わされ、決勝戦に自分の代わりにケイを出場させるきっかけとなった。
『人柱篇』では、左目を失明したものの、それ以外には特にダメージが残っている様子はない。報復のためケイとコンビを組み、山扇会に挑み勝利したが、最終的に自分を襲わせた犯人が高津であると確信し、高津組と決別の意を示す。
読者人気も高く、『近代麻雀オリジナル』掲載の『牌王伝説ライオン』の主人公も務める。
アミナ
本作のヒロインの1人。ケイに飼われている異国の少女。人身売買により裏世界で密輸され戸籍・国籍がなく、ケイに入管に用心するようにその対策を教え込まれていた。後に裏世界の何でも屋・関による偽造ビザで自由の身となり、外出できるようになった。母国での惨い事情の生い立ち[1]や、人身売買の取引の経験の影響で、幼いながら「生きる」ことに非常にシビアな考え方を持つ。それゆえに、「お金よりも命が大事」という思想を持つ。
かつては南部(後述)の経営する人身売買の牧場で飼われており、後に関に買い取られ、関の組織が取り仕切る裏DVD等の商品として、まっちゃん(後述)に飼われて日常的に暴力を振るわれていた。同じ商品の少女達は皆諦めきって監視が甘い時でも逃げ出そうというそぶりすら見せなかったのに対し、唯一希望を捨てずに常に良い飼い主を探しており、ケイと初めて会った時からその瞳は希望に満ちていた。ケイとまっちゃんの勝負の途中にも、まっちゃんに殴られることを覚悟の上でタガログ語の通しに関するヒントを口にしてケイに教え、ケイの勝利のきっかけを作る。
まっちゃんに勝利した時点でトータル240万の勝利を収めていたケイにより、240万の代わりに引き取られた。関は「300万以下で売る気はなかった」が、(まっちゃんとの勝負中にいざこざもあって)特別にアミナを引き渡した。関曰く「前の主人も日本人で、1年ほどある程度の教育は施されている」ため、英語混じりで片言ではあるが、ネイティブレベルの日本語が喋れる(ただし、「現実主義」や「一軍」などは理解できず、物語序盤でケイに日本語を教わっている描写が存在する)。たまにケイと麻雀をしている。
実は腎芽腫を患っており、「ケイにバレたらまた捨てられる」と隠し続けた影響で末期まで進行してしまい、腎臓移植をしなければ助からない状況に陥り入院(ケイにバレる前は密かに関から薬を貰い痛みを抑えていた)。その腎臓のドナーを見つけるのがほぼ不可能な状況であるが、それを可能にする「名簿」を入手するためにケイは竜凰位戦の優勝を目指す。
桂木 優
本作のもう1人のヒロイン。ケイの幼馴染であり、同級生。ケイに恋愛感情を抱いており、ケイが何か危険なことに加担しているのではと心配する。昔の慎重なケイに戻ってもらいたい一心で、上野と組み、賭け麻雀でケイを負かそうとするがケイに見破られ失敗。それが原因でケイとは一時期、絶縁状態になる。
その後、上野に半ば騙された形で昇心会の代打ち兼人質としてケイと対峙させられる。対局中、彼女を痛めつければケイが勝つことは無いと読んだ昇心会により「極道の男でさえも叫んでしまう」程の状況に置かれるが、自分に「ケイに対する人質としての価値」が生じてしまうことが最もケイにとって迷惑をかけることだと察し、最後までケイに助けを求めず麻雀を打ち、卓上でケイに思いを告げる。対局に勝ったケイに対して、昇心会が上野と自分の身柄の買い取りを持ちかけた際も自ら断り、ケイに今生の別れを告げる。最終的に一部始終を見ていた高津が5000万で買うという形で救われた。
『人柱篇』において、再びケイと対面、本来なら殺されるはずだった局面で、最終的な勝利のためにケイが身代わりとなり、ケイの代打ちとして羽鳥に挑む。
関 ひではる(せき ひではる)
名前の漢字表記は不明。裏世界の何でも屋。鋭い釣り目の三白眼で眼鏡をかけ、7:3分けの髪型が特徴。ケイに裏レートの世界を仲介する。ケイの才能の覚醒に立会い、まだ高校生のケイを高く評価している。
桜輪会との戦争で、ケイに「桜輪会を裏切ればアミナにビザをやる」と持ちかける。ケイはアミナのために一度はそれを承諾し、関が指示した「関を勝たせるための行動」を実行するが、その上でケイに敗北してしまう。その後、彼の仲間は殺されてしまったが、彼は「ケイとの約束を果たさせる」という意味で、高津の一存で逃がしてもらい、生き延びる。
まっちゃんの一件でケイにアミナを引き渡した後もアミナと密かに連絡を取っており、病気の痛みを抑える薬をアミナに渡していた。
第1部終盤近くにて再登場。顔を整形しており、眼鏡を外し、短髪に垂れ目という形相になっていた。羽鳥に拾われており、『人柱篇』では羽鳥のオヒキとなって対局に臨むが、勝負後に羽鳥に捨てられ、その後は桜輪会預かりの身となる。
畑山
大学生ながら刺激を求めて暴力団の桜輪会に接触し、代打ちになる。一軍の試験でケイとコンビを組むが、破滅と不確実なスリルに対面した際にメッキがはがれる。微糖の缶コーヒーを好む。初期は本気を出すと、ブラックコーヒーを頼むこともある。
後に、薬物中毒により変わり果てた姿で、桜輪会との戦争の際にタヤオ側の代打ちとして再登場する。自身の破滅とスリルを求め、ピンポイントの読みに賭けたオープンリーチを中心とする独特のスタイルを作り、序盤は「負けても何かを失うのはバックの高津だけ」という状況にある堂嶋を圧倒するが、自身の両腕も賭けて退路を断った堂嶋に盛り返されてしまう。関からの戦力外通告に加え、ケイからの度重なる挑発により、自分が求めていたものを見つけ、終盤で関の命令を無視して独自に打ち始める。
勝負が始まった時点で重度の薬物中毒であり廃人寸前の状態だったが、一皮むけ、勝負が終わった後は堂嶋と気が合い、たまに打ち合うほどの仲になる。竜凰位戦では直接対決でケイを追い詰めるほどの打ち手となるが、大辻の手の者により拉致され、ケイのことを話すように拷問され、意思を貫くために最後まで拒否し、殺害されてしまう。

暴力団関係者[編集]

高津 信義
関東一円に及ぶ暴力団組織・桜輪会傘下、高津組組長。麻雀賭博代打ち集団の「一軍」を率いる。柳の遺志を継ぎ、ケイを信頼、サポートする。
いつも冷静だが、タヤオの組織と麻雀勝負の日取りを決めるための会合では柳を撃った犯人をいきなり銃殺するという激情的な一面を持っている(その際、危うくその場で銃撃戦になりかけた)。
かつては代打ちだったが、その才能が開花する前に大辻に摘み取られ、引退した身であった。第1部終盤で大辻が命惜しさにその約定を破棄したため、『人柱篇』以降では自身も卓に着いて戦うようになる。
『人柱篇』で、竜凰位戦の際に堂嶋が襲撃されたのは高津の差し金だったことが判明。野心を露わにして、桜輪会内部の反・高津の立場の幹部を皆殺しにする。
桜輪会傘下、高津組若頭。パンチパーマのいかにもな容姿。隣部屋で残酷ショーが行われても平然としているが、親しい者には気の良い一面を持つ。
ケイを高く買っており、桜輪会代表の代打ちを決める対局の際、高津が総合的に判断してケイではなく松本を指名した際には高津に食い下がった。しかし、桜輪会対タヤオ戦の桜輪会メンバーを選抜する麻雀勝負の終了後、部屋から出た所でタヤオ側の人間に狙われ、とっさにケイを銃弾から庇って死亡してしまう。死に際までケイのことを気にかけてケイを代打ち代表とすることを頼み込んでおり、高津がケイを使うと決めることとなった。
松本
年配の桜輪会代打ちの一軍。組からは「ジイサマ」と呼ばれ慕われている。じっくりと腰をすえた重い打ち筋が特徴で、冷徹な思考を持っているとは言えまだまだ若く突っ走ることもあるケイに対し、「高校の友は一生の友」「お前さんはもっと今の時間を大切にするべきだ」と貫禄を見せたり、「(冷静な打ち方を)見せる」ために麻雀を打ったりするなど、何かとケイを気にかけていた。
アイとの勝負に敗北し、指を全て切り落とされる。その後ケイがアイを打ち負かしたことにより指を全て返してもらうが、元に戻ったかは不明。この出来事を機に、代打ちを引退する。
イケ / 池沢 春俊(いけざわ はるとし)
桜輪会傘下、高津組組員。坊主頭が特徴。性格は荒っぽいが情に厚い。死亡した柳の代わりのポジションを担う人物。
自分を拾ってくれた高津には深い恩義を感じ、またケイのことも信頼しており、『人柱篇』では2人のために自ら命を投げ出す。その後は弟分のカズが役目を受け継ぐ。
カズ
『人柱篇』から登場。桜輪会傘下、高津組組員見習い(正式な構成員ではない)。16歳の少年。倉橋の孫で、物心ついたときから極道入門した。イケの弟分で、彼を兄貴と慕う。イケ同様に情に厚い性格で、ケイの両親に対して弟の孝を保険金欲しさに殺害したことや、羽鳥に唆されてケイを売ったことを非難した。イケの死後は、彼の代わりのポジションを担い、ケイのために命を張る。対叶・南部戦の際、叶に銃撃され重傷を負うが、無事生き延びた。
倉橋
桜輪会組長で、カズの祖父。極道志望したカズに社会科見学感覚で極道の厳しさを教えるために高津組に派遣したが、カズが叶に銃撃された際には怒りをあらわにした。
黒木
『人柱篇』から登場。倉橋の側近の1人で、眼鏡をかけた坊主頭にあごひげを生やした男。カズを「坊ちゃん」と呼び慕う。ケイの高津への麻雀勝負に同席する。
本多 喜一
桜輪会傘下、高津組組員。関いわく「高津の右腕」と呼ばれた男で、通称「鬼一(オニイチ)」。高津の名簿の使用により、7年の服役から出所。高津から桜輪会の要人暗殺の依頼を受ける。
叶 正一(かのう)
大阪山扇会(さんおうかい)若頭。南部と組み、ケイと堂嶋を迎え撃つ。
敗北後、400億円以上もの損害を出してしまう破目になり、負債の不足分の代わりに自らの右手の小指を切り落としてリベンジのメッセージも込めて桜輪会に送りつけた。

ケイの学園関係者[編集]

上野 真一
ケイの同級生。自分が一番でなければ気が済まない傲慢な性格で、ケイほどではないが非凡な記憶力とイカサマを駆使して友人からゲームで金を巻き上げている。優からケイを負かして欲しいと頼まれた時は、大金を手に入れたケイから金を巻き上げたい、勝って自分の優位を示したいという意図で勝負を挑む。最初の頃はケイを上回るかのような記憶力を見せ優位に立つが、次第に本領を発揮したケイに手も足も出なくなっていき敗北する。
その後、その性格が災いして不良グループの女に手を出して借金をし、麻雀で金を稼ごうとするが、運悪く堂嶋と畑山の2人と同卓となって、昇心会のヤクザに借金を重ねてしまう。優をケイの弱点と見定め、彼女を騙して昇心会の代打ちとしてケイに挑むが、やはり力は及ばなかった。優を追い詰めてケイにイカサマさせることでそれを暴こうとするが、逆に自分が追い詰められ、プレッシャーに耐えられなくなり、勝負を放棄して逃走を試みる。当然他の組員に捕まり制裁を受け、最後はケイにも助けを求めだすが、助けようとするものは誰もいなかった。その後は消息不明になり、『人柱篇』で死亡が確認される。
吉川 幸一
ケイの同級生でクラスメイト。温厚な性格。父子家庭で母親は亡くなっている。父のギャンブルの借金返済のため、ケイに裏レートの麻雀勝負の相談を持ちかけようとしたが果たせなかった。後に妹の美幸と麻雀勝負に出場することになり、そこでケイ、優と交戦する。

その他[編集]

本原
第1話に登場。一か月前の食事を覚えられる記憶力とガン牌でケイを攻めるが、それを上回る100日分前の食事を軽々と覚えているケイの記憶力に焦り、最終的に敗北。
まっちゃん
本名不明。「まっちゃん」はネット麻雀でのハンドルネーム、及び仲間内の愛称。両肩に刺青を彫ってある。アミナをはじめ、沢山の「商品」を飼っており(実際には関が統轄している)、ネット麻雀を使って一般人も巻き込んでいる。3対1のグループ打ち、(一般的な日本人がタガログ語を理解出来ないことをいいことに)隠そうともしないタガログ語による通し、その他すり替えや握り込みといったイカサマを使う、「勝負」「喧嘩」よりも「イジメ」が好きな男。両刀使いで、ハメて借金させた相手が男で小奇麗な場合はAVで掘って清算させる。
ケイも同様の手口でハメてイジメようとするが、ケイの記憶力と策略の前にイカサマを全て看破され破られる。窮地に立った途端に暴力で勝負を無効にしようとするが、ちょうどその場に現れた関に撃たれ、「商品にキズを付けすぎた(暴力を振るい続けた)挙句、無断で商品の少女達を使い、裏DVDで勝手に稼いでいた」ことが関の逆鱗に触れ、彼に脅されてそのまま勝負を続行させられる。さらに仲間だった男らからも見放され、必死に1人でケイに対抗しようとするが遠く及ばず、最終的には失血死して勝負は終わる。
レインマン
本名不明。雀荘荒らしの初老の雀ゴロ。ケイが一軍入りして、初めて依頼を受けた相手。「レインマン」は、雨の日に雀荘に姿を現すことから付けられた通り名。湿度を利用する水滴のガン牌を特技とする。ケイと対決して前半は好調だったが、後半はケイにその技を真似され敗北。ケイの噂は知っていた。
アイ
女性の麻雀打ち。過去に義父から性的虐待を受け、その経緯から異常な洞察力(彼女は「瞳」と表現する)で相手の意図を推測する。また、徹底的に負かした相手には、指を賭けさせ、切り落とした後に指をトイレに流して絶望に満ちた表情を嘲笑う趣味がある。
松本を降し、ケイと勝負して序盤はその「瞳」で圧倒するが、ケイの捨て身の全牌オープン打ちで心の隙を晒してからは一転、完敗を喫す。以降、ケイへのリベンジを求めて表の世界でも勝負を重ねて竜凰位戦に参戦し、ケイと再戦する。「私の皇帝様」と(心の中で)呼び、ケイのことを気に入っている。
決勝まで残るも、ケイはもちろん一流である大辻にも前川にも「瞳」が通じず、当初は打ち込んでばかりだったが、自ら「瞳」に頼ることを捨て、牌だけを見るようにし、大辻や前川を一蹴するほど盛り返す。終局では純正九蓮をテンパイさせトップのケイと一騎打ちとなる。
『人柱篇』8巻収録の外伝作品『アイ〜もう一つの凍牌〜』では主人公を務める。後輩の由紀を救うために身体を張り勝利を収める。
由紀
アイの高校時代の後輩。
北村 啓太郎
竜凰位戦の一次予選に参加していた無邪気な少年。優れた直感と無垢な姿勢でケイに麻雀の楽しさを思い出させる。一次予選を通過するが、ケイと間違われて家族もろとも殺されてしまう。
前川
表の麻雀世界のトッププロ。竜凰位戦の決勝に進出する。アイの「瞳」も通じず、また大辻の得意の鳴き速攻をかわして絞って手役を作る実力者であるが、大辻のイカサマに心が折られてしまう。
大辻 巌(おおつじ いわお)
数十年に渡り不敗を誇る伝説的な怪老人。75歳。常に人をおちょくる言動をするが、腕は相当立ち、他家が高い手を聴牌していた場合、その和了を阻止するために自分の聴牌を蹴ってでも別の他家に差込みにいくといった戦法をとる。
戦時中・終戦前後(当時10歳)から牌を握っており、一番軽い9ソーと一番重い1ソーのみとはいえ牌のわずかな重さの違いすらわかるほどの感覚を持つ。竜凰位戦の決勝でケイとアイ、前川の全てを敵に回してしまい、3人に追い詰められたためすり替えなどの本領を発揮、一度はまた盛り返しながら、そのイカサマを看破し利用したケイに再び追い詰められる。最後は全ての手牌がケイとアイのどちらかの当たり牌になるという状況に陥り、無様にケイに命乞いするが、口封じのため後ろ盾だった暴力団により対局中に射殺される。なお、その時手からこぼれたのはケイの当たり牌である1ソーであった。

人柱篇[編集]

羽鳥(はとり)
政治家・羽鳥秀夫の1人息子である御曹司北海道美瑛町在住。第1部終盤近くから登場。
生まれてから政治家である父親に「いい子」であることを強要され続け、その鬱憤から高校受験を控えた折、父の第11期の選挙中に万引きを犯す。そのときの興奮が病み付きとなり、高校時代に母親が死に、父は1年前に他界して自由の身になったのを機に大学を中退し、過去に味わったスリルを求めるようになり、多くの遺産を元手に悪友たちと共に殺人を含めた数多くの犯罪に手を染めた。なお、愛人のいた父親のことは嫌悪していた。ネット麻雀「天下荘」でランキング1位であった。ハンドルネームは「アイスマン」。
竜凰位戦で優勝し、日本一となったケイにアミナの返還と名簿を賭けた勝負を申し込む。
南部(なんぶ)
アミナの(まっちゃんに飼われる前の)元飼い主を名乗る男。サングラス、オールバック、無精ひげが特徴。
関によれば、元は芸能関係の仕事をしていたらしく、「超がつくほどのロリコンであり、その性格が災いして芸能界で多く問題を起こした」ことがあるらしい。その上、性欲を満たすために海外へと渡って東南アジアに大きなコネをつくり、少女を輸入する闇商売を始めたという。アミナもそのうちの1人であり、関は彼からアミナを買い取った。その一方、元代打ちでもあったらしく、かつて九州では名の通った裏プロであったが、アイドルを自殺に追い込んだ件の落とし前として右手の指を全て切断されている。
雀卓の仕掛けを利用したイカサマをケイに見破られ、スーリヤ、リーニャの代わりに叶と共にケイ・堂嶋に挑むも敗北。その後、南部は叶に逃がされるものの、後ろから追ってきた暴漢数人に襲われる。
スーリヤ、リーニャ
南部が飼っている双子の少女。長髪がスーリヤで短髪がリーニャ。南部の代打ちとしてケイ、堂嶋と交戦する。南部に調教される過程で、歯を全て抜かれている。叶・南部の敗北後、行くあてがなくなったため、堂嶋に付いてきた。
吉川 美幸(よしかわ みゆき)
吉川幸一の妹。兄と共に裏レートの麻雀勝負に参戦する。
吉川 幸太
吉川幸一の父。「吉川モータース」という工場を経営しているが、ギャンブルによる借金で工場を担保にされ、息子達に麻雀勝負をにさせることになったうえ、関に唆されてさらに借金を重ねる。

単行本[編集]

  • コンビニコミック 志名坂高次 『裏レート麻雀闘牌録 凍牌』〈秋田トップコミックス ワイド〉 秋田書店
    1. 少年地獄編 2009年1月10日初版発行 ISBN 978-4-253-24591-3
      • 物語序盤 - 桜輪会対関一派との抗争編を収録
    2. 少女地獄編 2010年1月10日初版発行 ISBN 978-4-253-24592-0
      • 上野&優VSケイ(優の麻雀地獄編)、アイ編、アミナの過去編を収録
    3. 竜凰位戦死闘編 上巻 2011年9月10日初版発行 ISBN 978-4-253-24314-8
      • 単行本7巻第67話 - 単行本10巻第90話までを収録
    4. 竜凰位戦死闘編 下巻 2011年9月10日初版発行 ISBN 978-4-253-24315-5
      • 単行本10巻第91話 - 単行本12巻最終話までを収録

実写映画[編集]

凍牌 裏レート麻雀闘牌録
監督 小沼雄一
脚本 小沼雄一
原作 志名坂高次
製作 香月淑晴
出演者 前田公輝
茜音
市瀬秀和
一條俊
東亜優
深水元基
吉沢眞人
岩田丸
本宮泰風
音楽 宇波拓
撮影 小林嘉弘
製作会社 ケイズエンターテインメント
エスピーオー
配給 エスピーオー
公開 日本の旗 2013年5月18日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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前田公輝主演。キャッチコピーは「どうしたのオジさん、震えてるよ。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 殺人・略奪が後を絶たなかった環境で育ったことをケイに話している場面がある。

外部リンク[編集]