冒険王ビィトの登場人物

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冒険王ビィトの登場人物(ぼうけんおうビィトのとうじょうじんぶつ)は、三条陸原作、稲田浩司作画の漫画『冒険王ビィト』および、関連作品の登場人物について述べる。

「声」はすべてアニメ版のキャストである。特記なき場合、二重かぎ付きの『エクセリオン』は第2期アニメシリーズ『冒険王ビィト エクセリオン』を指す。本文中における作品独自の用語については「冒険王ビィト」の項目を参照。

ヴァンデルバスター[編集]

魔人退治業「ヴァンデルバスター」(通称「バスター」)の契約を行った人間。

ビィト戦士団とその仲間[編集]

本作の主人公ビィトがリーダーを務める戦士団の一行と、それに協力するバスター。

ビィト
- 木内レイコ
本編の主人公。正義を信じており、大陸一のバスター・ゼノン戦士団にあこがれバスターの契約をする。ゼノンの実弟であるが、平和な世界で過ごしてほしいというゼノンの願いにより、物心がつく前にアンクルスの里に預けられて育ったため、別れの間際までその事実を知らされていなかった。ゼノン戦士団との別離の後3年間の修行を経て成長、「暗黒の世紀を終わらせる男」を自称し、すべての魔人を倒すため旅に出る。ゼノン戦士団の5人から授かった才牙を使うことができるが、本来才牙の生成に不可欠な天撃を苦手としている。普段は自作のを使うが、何度も壊されてその度に作り直している様子。3日間起き続け、その後丸1日寝るという特異な体質を持ち[注 1]、時間が来るとところかまわず眠りにつくため、周囲に迷惑をかけることも多い。衣食住や金銭には無頓着で、魔物が闊歩する町の外での野宿や野草・虫などの捕食を平然と行う。
アニメ版では倒した魔人から手に入れた特殊なダイスを転がして行く先を決めるという行動が追加されている。年齢は原作では不明だが、アニメ『冒険王ビィト エクセリオン』では12歳でバスターの契約をしたとされている。
エクセリオンブレード
ゼノンより託された光属性の才牙。ゼノンを参照。
バーニングランス
ライオより託された火属性の才牙。ライオを参照。
クラウンシールド
クルスより託された水属性の才牙。クルスを参照。
サイクロンガンナー
アルサイドより託された風属性の才牙。アルサイドを参照。
ボルティックアックス
ブルーザムより託された雷属性の才牙。ブルーザムを参照。
ポアラ
声 - 前田愛
ビィトの幼なじみ。ビィトが修行に行っていた間、負傷した父親に代わって家計を支えるためバスターとなり、アンクルスの里を守っていた。ビィトには「未来の嫁さん」と勝手に公言されている。ビィト戦士団の2人目となり、無鉄砲なビィトをフォローする役回りとなることが多いが、時にビィトも驚くほどの行動力を見せる。才牙は持たないが武器や天撃をバランス良く扱う。火の天撃に関してはキッスに、自分を上回ると言わしめる才能を秘めている。装備武器は一対の短剣。黒の地平に旅立つ際に手甲ナックルダスターの長所を併せ持つ武器「鉄甲銃(ガンアームド)」を新たに装備。天撃は火属性と水属性を主に扱う。火の天撃は後に仲間となるキッスの指摘によって自分に合った撃ち方を見つけ出し、魔人グリニデとの戦闘中に奥義「バーストエンド」を会得する。魔人ガロニュート撃破後にはジャケットを一新し、才牙の発動寸前にまで天力が高まる。
アニメ版では魔人に食料として乱獲され絶滅寸前の珍獣「ピンキーベアタマリン」の子供トト(声 - 吉倉万里)を死人沼付近で助け、以降行動を共にする。
キッス
声 - 久川綾
ビィトの修行時代の旧友。五属性すべての天撃の素養を持つ天才で、「世界一の天撃使い」を目指している。修行時代のビィトと別れた後戦士団に入団するが、その戦士団に信頼を裏切られて捨て駒にされ、逆に魔人に正々堂々とした紳士的な態度で勇気を認められ見逃されたことから人間不信になり、その後魔人グリニデに捕らえられ、その部下となっていた。しかし2年の時を経てビィトに再会し、元々の志を思い出し再び人間側に立って戦うことになる。
気が弱く、涙脆いところがあるが、非常に頭脳明晰で頭が回る。女性に対してきざな態度を取るが、本人に自覚はあまりない。すべての属性の天撃を使えるだけでなく、圧縮や増幅など常に工夫して使用し、本人の優秀な頭脳と合わせて強い力を発揮する。切り札である水の上位天撃「天青の氷結波」は魔人の上位冥撃を一方的に打ち破るほどの威力を持つ。ガロニュート撃破後、メダル型の飛び道具「光裂盤(ブラストサークル)」を通常武器として使い始める。
スレッド
声 - 三浦祥朗
昔ビィトと共に行動していたバスター。実力は高く、ビィトとはライバルのような間柄だった。戦士団契約を結ばず単独で行動しているが、成り行きや偶然でビィトたちと出会った時は彼らに協力して戦う。
性格はクールな現実主義者で、理想論を語りバスターとして常識外れのビィトとはよく意見がぶつかる。しかし一方で彼を非常に気にかけている。通常武器として刀槍(グレイブ)を扱い、風の天撃を得意とする。
原作では第10話でビィトたちと別れ、第33話までまったく登場しない。そのため原作者の三条は一時期、スレッドはいつ登場するのかという質問を頻繁に受けていたという[1]。アニメ版『冒険王ビィト』では、ビィトたちと別行動をとるスレッドに焦点を当てたエピソード(第49話)が存在するが、『エクセリオン』には登場しない。
サイレントグレイブ
スレッドの才牙。風の天力で生成された、中央に握りがあり両端に刃のついたグレイブ。極限まで圧縮された透明な極薄の才牙であり、高い切れ味を有するとともに、視認が非常に困難。
ミルファ
声 - 宍戸留美
魔人グリニデの勢力圏「黒の地平」の滅びた町ムスリーでビィトたちと出会うブロード・バスター。グリニデの死後、犯罪者であるキッスを本国グランシスタに送る際の付き添いとしてビィト戦士団と共に行動するようになる。
若くしてブロード・バスターとなるための「レベル40以上」「上位天撃・才牙の習得」という条件を満たしており、並のバスターでは相手にならないほどの実力を有しているが、ロマンチストで、ビィトやキッスとのめぐり合いを「運命の出会い」と感じて夢想に浸る。通常武器は天力で手錠にもなる打撃武器シルバーカフス。雷の天撃を得意とし、「天撃の落雷」を自らに落として帯電状態となり、格闘戦の能力を向上させるといった使い方をする。
アニメ版では原作より早く、ビィトたちが黒の地平で最初に訪れるテルセロンの町で会い、ムスリーで再会という流れに変更されている。
ライボルトグラスパー
ミルファの才牙。雷の天力で生成された、巨大なペンチのような武器。ミルファの雷の天撃を増幅する効果もある。主に殴りつけたり、先端を開いて敵を捕らえ雷の天力を直接当てたりといった使い方をする。非常時には先端部分が変形、光線状の天力を発射するが、天力の消費が激しく滅多に使用することはない。

ゼノン戦士団[編集]

大陸最強といわれた戦士団。アンクルスの戦いで散り散りになった後は行方不明となる。

ゼノン
声 - 緑川光
ゼノン戦士団を率いるバスター。ビィトの実兄。才牙エクセリオンブレードの本来の持ち主。ベルトーゼとの戦いでビィトに才牙を託した後、仲間を守るためグランシスタ王に施された封印を解いて光になりながら一騎打ちをし、以後生死不明となる。
エクセリオンブレード
ゼノンの才牙。光の天力で形成されている、翼を模した巨大な。重力制御の能力がある。戦ったことがある才牙の中で最強、とベルトーゼに言わせるほどの強力な才牙で、実力では未だゼノンに届かないビィトが使ってもなお、鋼鉄をバターのように軽々と切り裂く。眼がついており、使い手と心が通じ合った時には光る。
奥義は「ゼノンウィンザード」。相手に向かって飛び上がり、天力を込めた刃を振り下ろす。ビィトも使用できるが未完成である。ただし普通の魔人・魔物相手であれば充分な決め技。
ライオ
声 - 古川登志夫
ゼノン戦士団の切り込み隊長。才牙バーニングランスの本来の持ち主。ゼノンの台詞によれば、すぐに捨て鉢になるのが唯一の欠点。好きになる女性が毎回クルスに惚れるため、クルスの実力を認めつつ、見栄を張って彼の助力を拒否することもある。ビィトにあえて冷たい態度をとる戦士団の中では比較的ビィトと親しく接し、槍の使い方を教える。
バーニングランス
ライオの才牙。火の天力で作られた。使い手の意志によって伸縮自在で、石突を刃に変化させて双頭の槍になることもできる。使い手と心が通じ合った時には目が光る。
クルス
声 - 千葉進歩
ゼノン戦士団の頭脳。才牙クラウンシールドの本来の持ち主。常に紳士的に振る舞い、整った顔立ちの持ち主でもあるため、ライオが旅先で好意を抱く女性からことごとく惚れられている。ベカトルテで画家として生存していたが当時の記憶を失っていた。ガロニュートに人質として連れ去られ切り札とされるが、決戦時に記憶が蘇り、救出後にベルトーゼとの戦いの一部始終と、他の戦士団達の行方をビィトに語る。記憶をとりもどしてもクラウンシールドは元に戻せず、正式にビィトに託す。
クラウンシールド
クルスの才牙。水の天力の加護を受けているため鉄壁の防御力を有し、魔人の攻撃をも跳ね返す。攻撃時には鉄球に変形する。水の天力を増幅させることで魔人の毒を排出することもできる。
アルサイド
声 - 三宅健太
ゼノン戦士団の狙撃手。才牙サイクロンガンナーの本来の持ち主。非常に寡黙で、ほとんど口を開かない。
サイクロンガンナー
アルサイドの才牙。風の天力で生成されている。最大6発までの弾を込めることができるが、空気を弾丸にしているため空気のあるところなら実質無限に撃つことができる。銃口の下に伸びた刃は接近専用の武器として使うこともできる。使い手と心が通じ合った際、また危険を察知した際などにその眼が光る。
込められた弾を一度に開放する「全弾開放」、銃口の刃が前方にせり出し、そこに弾を集中させて放つ「長距離射撃」といった攻撃がある。アニメ『エクセリオン』では奥義を放つ際にも長距離射撃モードと同様の変形が行われる。
ブルーザム
声 - 一条和矢
ゼノン戦士団の重鎮。才牙ボルティックアックスの本来の持ち主。戦士団のご意見番的存在でもある仮面の巨漢。
ボルティックアックス
ブルーザムの才牙。雷の天力が基本属性の巨大な。振り回すと真空波のような攻撃を繰り出すことができ、また刃そのものの切れ味も魔人の角を切るほどではあるが、ブルーザムに比べてビィトは身体が小さく、扱いきれないこともしばしばある。石突の部分が刃になっており、非常時には斧の方の刃が外れとして利用できる。
刃中央部にある装飾が開き、周囲にいる者の全ての生命力を吸い込むという奥の手がある。翼の騎士はこれを「魔技」と呼ぶ。

翼の騎士[編集]

翼の騎士(つばさのきし)
強力な魔人との戦いの際に現れてビィトを見守り、助言、指導し、時には手助けする謎の存在。ビィトは声を聞いて最初はゼノンと認識する。通常武器は剣と拳銃。剣を篭手に装着して天力の弓を作り出し攻撃する。レベルを訊かれても答えず、才牙は「今はない」と言うが、魔人の中でも最強クラスのバロンにも一目置かれる実力の持ち主である。荒野の国サンクミールで後述するミルファ戦士団とともにバロンと戦い、その途中で光になって消える。
なお、「翼の騎士」という呼称はキッスが初めて遭遇した際に散った羽根から連想して命名するもので、本人がそう名乗るわけではない。本人はその名を聞いたとき「好きに呼べ」と言う。

ミルファ戦士団[編集]

サンクミールにおいて、ミルファが魔人バロンの襲撃に対抗するために一時的に結成する戦士団(正式登録されているかどうかは不明)。

カルロッサ
現役ブロード・バスターの最高峰と言われるほどの凄腕。サンクミールの鑑定小屋の主の救援要請にこたえてバロン戦に参加。基本武器はゴールデンカフス(ミルファのシルバーカフスと同じデザインだが硬度が上級のもの)。ミルファには「おじさま」と呼ばれている。
ヘヴンズスゥインガー
カルロッサの才牙。自身は「戦場の指揮棒(タクト)」と呼ぶ。その穂先中央の回転翼のような部分で空気を取り込み、穂先の切れ目から球状にして放出し、対象をこの球の塊の中に閉じ込め押し潰す。七ッ星魔人のバロンでさえも潰すことはできずとも完全に動きを封じ、「かなり優れた奥義」と評されるが、外部からの一斉攻撃が炸裂する瞬間に拘束力が弱まったという隙を突かれて破られる。
サバラ
カルロッサの現在の弟子。カルロッサと共にサンクミールに来て、一時的にミルファ戦士団に加わる。かなりの巨漢で、通常武器は持っていない。才牙は先端に万力が付いた巨大な鈍器。
ウル
カルロッサの現在の弟子。カルロッサと共にサンクミールに来て、一時的にミルファ戦士団に加わる。小柄で長髪。素性がわからない翼の騎士に不信感をあらわにするが、戦いの中でその実力を認める。通常は背中に背負うほどの巨大なブーメラン型の武器を使う。才牙は大きなトンファー型。

その他[編集]

鑑定士
声 - 京田尚子(アンクルス他)、丸山詠二(レドウ)、他
各地の鑑定小屋でバスターの契約、鑑定、情報提供などを行う人物。元々はバスターで、年老いてはいるが天撃の達人である。
アニメ版ではオリジナルの鑑定士が複数登場するが、女性の鑑定士はアニメ『冒険王ビィト』第7話、第8話に登場する鑑定士(達依久子)を除き、すべて京田尚子が演じている。
ゴラン戦士団
声 - 今村直樹(ゴラン)、斉木美帆(女バスター[注 2]
黒の地平に存在する強固な王国トロワナに常駐する戦士団。リーダーのゴランや相棒の女性バスター、シバなどで構成される。グリニデ軍団の実力を恐れ、トロワナ内に入り込んだ魔物のみを退治する仕事だけ受けていた。協力してグリニデと戦おうというビィトの提案も拒否する。『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』の記述によると、後にビィトがグリニデを倒すと積極的にトロワナの町の外へも討って出て、周辺の魔物退治を行い始める。
アニメ版ではグリニデの死後、ビィトたちと協力して魔物退治を行う。
グレスト・バドゥ組
声 - 檜山修之(グレスト)、西脇保(バドゥ)
窃盗犯としてバスター協会から指名手配されていた二人組のバスター。グレストは火の才牙レッドヴァンソードを使う。ムスリーにてミルファに逮捕される。
アニメ版では生き残ったムスリーの民から金品を巻き上げ、それに怒ったビィトたちと戦うという行動が追加されている。
アーク戦士団
工業都市ベカトルテに駐留し、警護をしている総勢10名の戦士団。バスターズジャケットにはベカトルテ特有の歯車の意匠が施されている。リーダーのアークはレベル40のベテランバスター。かなりの博識とされ、円形の才牙フルムーンシャウトを使う。メンバーには天撃が得意で、ミルファを先輩と呼ぶ女性バスターのシグサ、銃を使う男性バスターのレンドなどがいる。ガロニュートとの戦闘でアークを含む多くのメンバーが重傷を負う。

アニメに登場するバスター[編集]

ジーク戦士団[編集]

アニメ『冒険王ビィト』に登場する戦士団。行く先々でビィト戦士団と遭遇し、共闘することになる。

ジーク
声 - 玉木有紀子
ジーク戦士団を率いるバスター。命の恩人であるゼノンに憧れ、ゼノンのようなバスターになるべく努力を重ねてきた。それゆえ当初、ゼノンの弟というだけでゼノン戦士団の才牙を受け継いだビィトを敵視するが、命を救われ、その後幾度も戦いを共にするうちに友情が芽生える。美人に弱く、すぐに口説きながら夢想に浸る癖がある。魔人ガネール一味との戦いを経て以降、民衆密着型のバスターとしてビィトとは異なる道を歩み始める。
ブラスターエッジ
ジークの才牙。火の天力で生成され、大・中・小の三本の剣が一つに組み合わさった大剣(一番長いものが中央)。両脇の剣を射出する「ブラスターシュート」、炎に包まれた剣を敵に突き刺し、内部から焼き尽くす奥義「ジークインフェルノ」という技がある。
リュック
声 - 青山桐子
ナックの双子の兄で赤髪の方。火の天撃を使う。槍を武器とし、穂先に天撃を纏わせて攻撃する。
ナック
声 - 津村まこと
リュックの双子の弟で青髪の方。水の天撃を使う。兄と同じく槍を使用(穂先の形状が異なる)。兄よりもやや大人しい口調で、観察力に優れる。

シャンティーゴの住人[編集]

アニメ『冒険王ビィト エクセリオン』の舞台である天撃の町・シャンティーゴに住む人々。バスター協会とは関わらないが、住人の半数が天撃の使い手である。ここでは便宜上、バスターの契約を行っているかどうか明らかでない人物についてもあわせて述べる。

リオン
声 - 釘宮理恵
天撃の町・シャンティーゴの領主の息子。髪型は父親に似ているが顔は似ておらず、母親似であるとのことである。冥力を感知し、天力を増幅させる効果のある謎のアイテム「ブライティプライム」を持つ。人の技術と知恵で作られたものが好きで、機械弄りや科学を好む。老若男女が使えて、しかも誰もが喜ぶ、形として残るものを作るのが夢。その夢がシャンティーゴにいては叶わないから夢が叶うところへ行きたい、と町を抜け出すため何度も家出をする。論理的・科学的でないことから天撃とバスターを嫌い、理解したがらず、曖昧なことや適当なことも嫌っている。しかしリオンの本心とは裏腹に、彼の天力は次第に強くなっていく。ビィトたちとの関わりの中で精神的にも成長を遂げ、やがては立派なバスター、領主となることを誓うようになる。
パドロ
声 - 鈴木清信
シャンディーゴの領主で、リオンの父。体格は小柄で、穏やかな性格。また、家出したり自分となかなか話そうとしない息子のリオンに手を焼いている。だが戦闘においては四つの天撃隊を束ねるだけことはあり、その外見から想像できないほどの実力者。光の天撃の使い手で、リオンと同じ冥力を弾き天力を強める天力陣や、光弾を連続で放つ光の天撃の奥義「天波連撃」などの技を使うことができる。また、鑑定士と同様ブランディングを施す能力を持っている。
マチルダ
声 - 渡辺美佐
リオンの母。ブライティプライムの本来の持ち主。かつてシャンティーゴを敵から守り、戦死した。
グリファス
声 - 大友龍三郎
シャンティーゴにおける天撃の達人「シャンティーゴ四賢人」のリーダー格にして、「炎の天撃隊」隊長。通称「爆炎のグリファス」。顔立ちや言動、立ち居振る舞いが魔人グリニデに酷似しているが、あくまでも別人の人間。かもし出す雰囲気は常にキッスを畏怖させる。グリニデに似ていると言われることを嫌がり、ビィトに指摘された時は必死に怒りを堪えるが、その様子さえもがグリニデの怒り方に似ている。天撃に対して非常に厳しい考えを持っており、天撃を軽視するビィトを諌める。炎の天撃の奥義、「業火烈断(ごうかれつだん)」を会得しており、その修行は奥義を一度見せ、あとは勝手に使えというものである。
イーブル
声 - 増谷康紀
四賢人の一人で、「風の天撃隊」隊長。通称「涼風のイーブル」。氷砂糖など甘い物が好きで、ビィト達がシャンティーゴで一時経営していた宿屋へ甘味を食べによく通うが、食事代の支払いを逃れてつけを貯め、その上ポアラの作った菓子を批評する。風の天撃の奥義「風牙一閃(ふうがいっせん)」を会得しているが、滅多に見せることはない。ビィトに風の心を教えたことで、ビィトのサイクロンガンナーの使用技術に磨きがかかる。バウスに連れ去られたリオンを救うため、魔牢獄の門を開くべく門番のアートロンとの風対決の末、力尽きて死亡する。
トンガ
声 - 津久井教生
四賢人の一人で、「雷の天撃隊」隊長。通称「瞬雷のトンガ」。雷の天撃の奥義「迅雷撃破(じんらいげきは)」を会得している。口が悪く、相手の短所を率直に指摘する。ミルファに雷の天撃の極意「雷の気持ち」を伝え、ビィトには特訓を行なう。その成果として、ミルファは「電磁加速」を、ビィトも魔人との戦闘中、土壇場でボルティックアックスを使い「迅雷撃破」を会得する。
レイモンド
声 - 長嶝高士
四賢人の一人で、「水の天撃隊」隊長。通称「流水のレイモンド」。「ムキッ」と「根性」が口癖。鍛え上げられた自分の肉体を人に見せるのが好きな性格。水の天撃の奥義「水破爆裂(すいはばくれつ)」を会得している。水の天力を使って自分の精神を水に投影し、水を自在に操る。大波を起こしたり、滝を二つに割ることも可能。ビィトは彼の特訓により、クラウンシールドの解毒の要領の応用でこの奥義を使用できるようになる。
エマ
声 - 斉藤貴美子
シャンティーゴで屋台を営む中年女性。他のシャンティーゴの住人同様、基本的な天撃は使用できる。ビィト戦士団一行を暖かく見守る。
ファーニャ
声 - 埴岡由紀子
グリファスに仕える使用人の少女。外見や振る舞いがグリニデの腹心魔物ダンゴールに近い。天撃を使えるかどうかは不明。

一般人[編集]

バスターの契約をしていない人間。

原作に登場する人物[編集]

ポアラの両親
声 - 宇垣秀成(父親)、泉久実子(母親)
アンクルスで宿屋を営む夫婦。ゼノンから預かったビィトをポアラと共に育てた。父親は魔人ムガインが放った魔物「泥トカゲ」に腕をやられており、これがポアラがバスターになるきっかけとなった。『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』では父親はロンゴ、母親はライラと名づけられている。
アルフォード
声 - 麻生智久
トロワナの兵士。同僚と共に魔人ベンチュラの魔物に操られていたところをビィトに助けられるが、トロワナの門の前でビィトを倒すため待ち構えていた魔人フラウスキーに理由もなく狙撃され、命を落とす。
アニメ版では原作において台詞でのみ言及されていた妻(声 - 吉原ナツキ)に加え、娘も登場する。
ガントリィ
ビィトたちをベカトルテまで運ぶ飛行機乗り。熱い男と「ボイン」に目がない。
メルマーデ
ベカトルテの領主。行政が崩壊したため、国一番の資産家がそのまま領主を兼ねている。傷付き記憶を失ったクルスを介抱し、カインと名付けた。クルスに惚れている。
ガラ
サンクミールの少女。ビィトにアプローチするが断られ、後にキッスを気にかける。かつて母親を目の前で魔人に殺されている。
コルビオ
ガラの父。飛行機の整備を行う。

アニメに登場する人物[編集]

リズ
声 - 広橋涼
レドウの食堂の娘。原作に登場する、バスターを恐れる少女[注 3]に相当する人物であるが、アニメ版ではバスターが一般人に恐れられているという設定がないため、最初からビィトたちと友好的に接する。魔物襲来時はトトと共に眠ったビィトを起こしに向かう。
ロコ
声 - 松岡由貴
テルセロンの町の少女。町の創立者テルセロン公の曾孫であり、そのため愛郷心は人一倍強い。
船長
声 - 佐藤正治
小型船舶から武装客船まで動かす船長。ビィトやスレッドの活躍を見て、新進気鋭のバスターたちに期待の目を向ける。

魔人(ヴァンデル)[編集]

ある日突然地上に現れ、人間社会を蹂躙する強大な存在。名前の前についているのは「異名(二つ名)」である。

七ッ星魔人[編集]

魔人の最高位、八輝星に最も近いのが七ッ星魔人である。ビィト戦士団がグリニデを倒したことにより、ビィトは魔賓館館長シャギーに目をつけられ、ビィトを倒せば無条件に「星」を一つ貰えるという知らせが七ッ星魔人に届けられる。つまり八輝星になれるという通常では考えられない破格の条件が提示されたため、七ッ星魔人同士の争いになることが予想された。これを回避するため、ベカトルテ近海の城に一同が会し(ただし動けないベルトーゼはノアが代理)、順番を決めて一人ずつビィトと戦う「ビィト争奪戦」が始まる。なお、過去にこれと同様の「ゼノン戦士団を倒せば無条件に星を一つ貰える」という争奪戦が行われたが、当時五ッ星のベルトーゼが壊滅させたという経緯がある。しかし、その時はゼノン戦士団の生死が不明となったため、星は授与されていない。

惨劇の王者 ベルトーゼ(さんげきのおうじゃ ベルトーゼ)
声 - 石塚運昇
魔人の中でもトップクラスの実力者。人間、魔人を問わず強い相手と戦うことを至上の悦びとする。莫大な冥力に加え、相手の弱点や技の特徴を瞬時に看破する卓越した戦闘センスを持つ。一つめの星に冥力を封印する高等修練法「星呑み」を使うことも可能。五ッ星時代にゼノン戦士団と戦い壊滅させるも何者かの邪魔によって決着はつかず、その後友人ノアの造った分身体を使って戦いを重ね、三年間で七ッ星にまで昇格する。グリニデと戦うためにレドウを訪れたところ偶然ビィトと再会、圧倒的な力で攻めるもビィトの機転によって敗北する。その後も本体はキューロック山脈の居城に座して動かず、静かにビィトと戦える日を心待ちにする。ビィト争奪戦では四番手となる。
ファントムストローク / ファントムエクスプロージョン
ベルトーゼの魔奥義。黒い炎の冥力を込めた拳から放たれる強力な一撃と、それを全身から無数に放つ技。
深緑の智将 グリニデ(しんりょくのちしょう グリニデ)
声 - 大友龍三郎
知性派を自認し、策謀を好む魔人。自らが放った魔物の黒煙により黒く染まった大地「黒の地平」を勢力圏とする。初登場時は六ッ星だが、計画的な侵略により黒の地平の人口を十分の一に減らした功績から七ッ星に昇格する。力を無闇に誇示したりする粗暴な魔人を嫌い、特にベルトーゼを敵視している。3人の魔人と人間であるキッスをも配下に加えており、それぞれに逆らえば猛毒を注入される仕掛けの腕輪を身に着けさせている。
知性的な言動を取ろうと常に努めているが、本性は知性派とはかけ離れた非常に怒りやすく暴力的な性格の持ち主。精神安定作用のある秘草トラキラを液化した物に浸かり、深緑の外皮を形成することによって精神を安定させているが、その状態でさえ一度逆上すると、誰にも止めることができない勢いで暴れる。自身はその暴力的な本性を嫌っており、グリニデが嫌う暴れることしか頭に無い魔人の典型とは自分自身のことである。「深緑の智将」という異名も「血塗られた獣(ちぬられたけだもの)」という本来の異名を嫌ったグリニデが自分で広めたもので、精神を安定させるための緑の外皮が剥がれると本来の姿である真紅の身体が現れる。魔人としての力の真価は冥力全てを身体強化に使用することによる圧倒的な防御力と攻撃力であり、その暴力的な性格により凄まじい破壊力を発揮する。
数々の智謀による功績を立て、キッスの知力を借りてやがては魔賓館に頼らずに自ら魔物を生産しさらに領土を拡大することを企てていたが、配下の魔人を次々にビィト戦士団に倒され、キッスにも反逆されたことで血塗られた獣の本性を現す。激闘の末、ビィト戦士団の奇跡とも言われる反撃によって角を折られ、理性を取り戻した後に爆死する。この奇跡が「ビィト争奪戦」の幕開けとなる。
怒剛烈波(どごうれっぱ)
グリニデの魔奥義。冥力によって強化された全身の筋肉を高速振動させ衝撃波の壁を放ち、周囲全域を根こそぎ薙ぎ払う。
魔人博士 ノア(まじんはかせ ノア)
声 - 堀内賢雄
「魔」と「人」双方の研究を極め尽くした七ッ星魔人。他の魔人とは異なり争い事には興味がなく、自分の身を守るためにしか戦わない。実力を侮られることが多く、今まで自分に降り掛かった火の粉を払っていたらいつの間にか七ッ星になっていたと語る。性格が正反対のベルトーゼとは友人同士であり、ベルトーゼの分身体も自らの手で造っている。ビィト争奪戦は辞退し、動けないベルトーゼの代わりにカードを引く。バロンの素顔を目の当たりにし、魔人とは何かという疑問を抱き始める。
不動巨人 ガロニュート(ふどうきょじん ガロニュート)
西方の砂漠地帯を主戦場とする七ッ星魔人。その重厚な巨体から来るイメージに似合わず子供のような口調で話し、周到な策略を好む。体内のブロックに他の魔人から奪った魔物が大量に収納されており、それゆえに魔人界でも一、二を争う嫌われ者となっている。ベカトルテに七ッ星魔人を集め、順番を決めるカードで不正をして一番手を得る。ベカトルテ周辺でゲームのようにビィトたちを弄び、すべての魔札と魔物を投じた罠を仕掛けて勝利を確信するが、キッスの機転により防がれる。その後逆上して直接戦闘に入り体内の重いブロックを排出、すばやい動きでビィト戦士団を圧倒するが、途中で遊び心を見せたために隙を衝かれ敗北する。死の間際、ロディーナによって自分自身が弄ばれていた事実を告げられ、顔面を踏み砕かれる。
超重領域(グラビ・ゾーン)
ガロニュートの魔奥義。冥力により、周囲に重圧をかけて相手の動きを封じる。
天空王 バロン(てんくうおう バロン)
声 - 田中秀幸
飛行能力を持ち、ベルトーゼと並ぶ武闘派魔人の筆頭格とされる七ッ星魔人。強烈な冥力を放つ魔奥義を使い、肉弾戦においても強大で、技量も高い。言動はいたって紳士的で、戦闘でも正々堂々とした戦いを好むことから人間の戦士に「バロン卿(サー・バロン)」と称えられ、それを面白がった魔人の間でもその呼称が広まっている。グリニデも、ベルトーゼを粗暴と嫌う一方で同じ武闘派でもバロンには美学と知性が感じられるとして一目置き、「別格」と評する。魔人同士の争いには興味を示さず強い人間と戦うことを好み、特に将来有望な相手に対しては止めを刺さず、再戦を期して助命することも多い。過去にも味方に裏切られたキッスを救っており、後の生き方に多大な影響を及ぼしている。しかし、赤い月の夜にはバロンの人格が眠りに入るため、その性格も覆い隠される。ビィト争奪戦では二番手となり、2人の七ッ星魔人との戦いを経験しているビィトに次元の違いを認識させるほどの実力を見せるが、才牙の秘められた力によって肉体を激しく傷つけられたことで自らの慢心と甘さを悟り、動けないビィトの抹殺に向かう。
ザンガ
バロンの頭部に存在するもう一人の存在。バロンの冥力を制御する補助頭脳のようなもの。赤い月の夜や体力消耗時では彼自身を支配する。バロンとは正反対で残虐な性格。バロンのことを気にかけており「坊や(ボーイ)」と呼ぶが、バロン自身はそれを嫌がっており、普段は仮面でザンガの存在そのものを隠している。バロンの「知恵袋」「育ての親」を自称し、バロンを八輝星にするために、あらゆる労を惜しまない。
天烈掌(てんれつしょう)
バロンの技。掌から光と共に衝撃を放つ。相手の実力を試す一撃であり、並のバスターでは耐えられない。
ミーティアルシャイン
天烈掌を上回る、バロンの魔奥義。大量の「冥光球」と呼ばれる冥力の塊を自在に操り、流星の如く降り注がせる。
凶刃 ヒスタリオ(きょうじん ヒスタリオ)
完全不死の肉体を持つ七ッ星魔人。普段は寡黙で、手にしたリュート状の楽器で陰気なメロディを奏でている。戦闘時には楽器の仕込み剣を使った斬撃と魔奥義「牙流転生」を繰り出す。ビィト争奪戦では三番手となる。気が短く、ビィトの命を狙うため自分より順番が前のバロンに対し執拗に迫るが、赤い月の夜に本性を現したザンガによって返り討ちにあう。魔人の中では唯一、一人称が「オレ」ではなく「俺(オレ)」と表記されている[注 4]
牙流転生(がりゅうてんせい)
ヒスタリオの魔奥義。自身の骨で作られた剣を楽器の鞘に収め、状況に合わせて変幻自在の刃を作り出し居合い抜きを行う。
小悪魔 ロディーナ(こあくま ロディーナ)
七ッ星魔人。魔人には珍しく人間の女性のような姿をしており、物腰も柔らか。しかし、本質は他の魔人の例に漏れず残忍。シャギーと同様、地脈の扉を持つ(デザインは異なる)。ガロニュートのカードにさらに細工をし、順番を決めるが、自らは最後となる五番手を選ぶ。キッスを「人生を多くの魔人に左右される」と称し、興味を持つ。
ミスティサークレイ
ロディーナの特殊能力。印をつけた場所へ自分自身を含め自由に転送することができる。

六ッ星以下の魔人[編集]

死人沼の策士 ムガイン(しびとぬまのさくし ムガイン)
声 - 稲葉実
アンクルス付近を攻略するの塊のような姿の二ッ星魔人。策略を好み、物事が計算通りに運ばないことを最も嫌う。グリニデと同じようにモンスターを大量に展開して侵略するタイプの魔人である(繁殖力に劣る沼の章のモンスターを使用しているため、侵略範囲はグリニデには遥かに及ばない)。戦闘時は沼の水を刃に変化させ腕に巻きつける。また、腹部から同じような刃を数枚出して高速で回転させ、敵の体を切断する技も持っている。死人沼でビィトに敗れるが配下の魔物を喰い復活、アンクルス前で再戦して一度は優位に立つも、ポアラの乱入によって窮地を脱したビィトのクラウンシールドの前に敗れ消滅する。
『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』の記述によれば、三ッ星への昇格が内定していたとされている[2]
金色の博徒 キャンバル(こんじきのばくと キャンバル)
声 - 私市淳
賭け事を好む五ッ星魔人。ベルトーゼと賭けをして負け、城を奪われた上に命まで奪われる。
アニメ版ではこの場面はカットされ、原作において魔賓館でグリニデを侮辱し、肩を砕かれる四ッ星魔人ライリーと同様の役回りを演じる。その後、ガネールに対する借金を帳消しにする代わりにビィト戦士団と戦い、途中参戦したジークの奥義によって倒される。
原作では一人称は「ボク」だが、アニメ版ではライリー同様「オレ」となり、粗野な口調となっている。原作では腕に仕込まれた剣、アニメ版では火の冥撃を武器とする。
鮮烈の紅弾 フラウスキー(せんれつのこうだん フラウスキー)
声 - 古川登志夫
グリニデ配下の五ッ星魔人。殺し屋として強いバスターの抹殺を命じられている。全身が生体武器になっており、特に左腕をもぎ取った銃と、もぎ取った後の穴から飛び出す榴弾が主力武器。種の形をした本体が破壊されなければ肉体をいくら破壊されても死なず、何度でも再生することができるため、不死身の魔人と呼ばれている。普段は冷徹だが、小動物や子供など小さく弱い生物が大好きで、それらに対しては非常に優しい。
グリニデからビィト抹殺を命じられ、自身の特殊能力を駆使してビィトを幾度にも渡り苦しめるが、サイクロンガンナーの使用方法に気づいたビィトの前に倒され死亡する。
クリムゾンブラッダー
フラウスキーの技。とげ状に変化した無数の頭髪を高速射出する。
黒蜘蛛 ベンチュラ(くろぐも ベンチュラ)
声 - 津久井教生
グリニデ配下の三ッ星魔人。偵察役を任されている。クモのような特徴を持ち[3]、6本の手と2本の足から粘液質の糸を出す能力があり、移動や敵の捕縛に用いる。三ッ星にしても非力で小心者だが虚栄心は誰よりも強く、分不相応な手柄を得ようとしてはロズゴートらに叱責される。最期はビィトに倒されたフラウスキーを救い出して恩を売ろうとしたところを、サイクロンガンナーの長距離射撃モードでフラウスキーの中枢ごと心臓を貫かれて死亡する。
闇軍師 ロズゴート(やみぐんし ロズゴート)
声 - 草尾毅
グリニデ配下の五ッ星魔人。フードで素顔を隠しており、グリニデの片腕として魔物の指揮も任されている。優れた冥撃使いであり、上位冥撃である業火の冥撃流を最強の攻撃技(最終冥撃)としている。ドクガのような特徴を持っており[3]、身体から様々な性質の鱗粉を放出する能力を持つ。
かつてグリニデが部下に誘いに来た際、自らが発した些細な言葉が逆鱗に触れ、逆上したグリニデによって左眼を潰され、城や配下の魔物もすべて叩き潰される。その事件がきっかけで力への絶対的な信奉と、グリニデへの心からの忠誠に目覚める。
フラウスキーとの戦いで消耗したビィトたちの前に現れ、魔奥義イリュージョンミストを使って抹殺しようとするが、途中から命を捨てて反旗を翻し参戦したキッスに圧倒される。最後はビィトとの連携攻撃により放たれた天青の氷結波を受け死亡する。
イリュージョンミスト
ロズゴートの魔奥義。毒鱗粉を周囲に放ち、バスターの天力を封じ、毒に侵す。鱗粉を集めて防御にも用いる。
鋼鉄の牙 バレアス(こうてつのきば バレアス)
自称ベカトルテ近海最強の五ッ星魔人。サメのような特徴を持った[4]鉄を好物として食べる魔人であり、鉄を食べることで体内で武器にして取り出すことができる。ビィトが放ったボルティックアックスの真空波によって身体を分断されるが、瀕死の重傷から回復するため、星を捨ててまでガロニュートの配下となる。後にベカトルテを襲うが、スレッドに倒される。
オーシャンズエンペラー
バレアスの武器生成能力によって造り出される、巨大な魚の骨のような形状の剣。まったく活躍することなく、出した瞬間ビィトに根元から斬られる。
鋼鉄の角 エルダー(こうてつのつの エルダー)
自称ベカトルテ近海最強の五ッ星魔人。油を好物として飲む魔人であるが、バレアスとは仲が悪かったとされる。管状の口から冥撃や、冥力を込めた粘液を吐き出す。アーク戦士団と組んだビィトたちに倒され重傷を負い、逃走した先で遭遇したガロニュートの配下となる(バレアス同様星を失っているが、経緯は不明)。後にバレアスと共にベカトルテを襲うが、スレッドに倒される。
鋼鉄の爪 ディアム(こうてつのつめディアム)
自称ベカトルテ近海最強の五ッ星魔人。サンゴのような特徴を持ち[4]、鉄を好物として食べる魔人である。マニヨン島に居城を構え、防御を固めて漁夫の利を画策していたが、ロディーナの「ミスティサークレイ」によって突然飛ばされてきたガロニュートに問答無用で殴り殺され、城を奪われる。なお彼ら以外にもベカトルテには「近海最強」「鋼鉄の - 」と名乗る魔人がいる。
烈風の狩人 ハーティス(れっぷうのかりうど ハーティス)
飛行能力を持ちすばやい動きを得意とする四ッ星魔人。サンクミール周辺で飛行機を攻め落としていたが、ビィト戦士団に倒される。

魔賓館[編集]

シャギー
声 - 中尾隆聖
魔賓館館長。ウサギのような姿をした魔人。全魔人の評価と監視を兼任しており、神出鬼没で地中から呼び出す「地脈の扉」を通じてどこにでも現れる「世界一多忙な魔人」。バスターの間でもその存在は広く知られているが、姿を見た者はほとんどいないため「幻の魔人」と呼ばれる。慇懃な口調が特徴で、魔人の戦いを遠くから楽しみつつ眺めている。全ての魔人が持つ冥力制御器官「角」を持たないように見えるが、頭部にあるウサギの耳のような器官がそれである[5]
タロトス
声 - 梁田清之
魔賓館の管理官。カメのような姿をした魔人。常に魔賓館中央のカウンターに座し、魔人からの魔物の注文を受け付けている。
暗黒なる瞳(ダークネス・アイズ)
魔賓館の地下深くに鎮座する、全魔人の創成主にして全能の神とされる存在。姿は巨大な瞳そのもの。その存在を知る者は一握りしかおらず、シャギーのみが謁見する権限を持つようである。

アニメに登場する魔人[編集]

アニメ『冒険王ビィト』に登場する魔人[編集]

アニメ版の『冒険王ビィト』にのみ登場する魔人は以下の通り。ガネールのみ『エクセリオン』にも登場する。

赤熱の烈火 ギルス(せきねつのれっか ギルス)
声 - 川津泰彦
冥撃の獄炎と大鎌を使う三ッ星魔人。ひとつの町を攻めていたところをビィトに倒される。
地獄の稲妻 ザンデ(じごくのいなずま ザンデ)
声 - 中田和宏
雷の冥撃を得意とする五ッ星魔人。雷の冥力を剣状に変化させて武器とする。ベルトーゼに対抗心を持ち、ベルトーゼが目をつけていたアンクルスの里を先に襲撃するが、ゼノン戦士団の前に倒される。
銀色の魔手 メルモンド(ぎんいろのましゅ メルモンド)
声 - 千葉繁
才牙をコレクションする四ッ星魔人。水の冥撃に加え、水から武具を造り出す、身体を液状化するなど多彩な能力を持つ。才牙を奪うため、ジークを拉致しビィトを居城へおびき寄せるが、ビィトのエクセリオンブレードによって倒される。
シルバームフリージング
メルモンドの魔奥義。足下に描いた冥力陣にバスターを誘い込み、生きたまま凍結させることで才牙を残す。
闇の爪 シャデリコ(やみのつめ シャデリコ)
声 - 坂口候一
「暗殺者」と恐れられる、コウモリのような姿をした二ッ星魔人。攻撃を受けても身体をコウモリに変えて四散することでかわすことができる。港町レドウ郊外の森でスレッドに倒される。原作でスレッドに倒され、死体として登場する二ッ星魔人に設定を加えたもので、外見は大きく異なる。
ゲームボーイアドバンス用ゲーム『冒険王ビィト バスターズロード』では原作に近い姿で敵として登場する。
暗黒の世紀の催促人 ガネール(あんこくのせいきのさいそくにん ガネール)
声 - 龍田直樹
『月刊少年ジャンプ』誌上で公募され、採用された読者オリジナルの三ッ星魔人。算盤を片手に魔人相手に高利で金貸しをしている。この世は魔札が全てと思っており、魔札を集めることを至上の喜びとしている。腕力はないが、口から変幻自在の粘液を吐き出す。キッスをグリニデの元に連れて行き魔札を得ようとするが、魔札、魔物、居城、配下の魔人など全てを失い行方不明になる。『エクセリオン』第23話では、魔賓館で魔物を値切る姿が描かれている。
ゼニア
声 - 乃村健次
ガネールに仕える五ッ星魔人。既に死んでおり、ガネールに操られている。操られている限り何度倒しても蘇る。ポアラによって弱点を看破され、ビィトに倒される。
紫紺の激流 ヤギール(しこんのげきりゅう ヤギール)
声 - 増谷康紀
キャンバルの賭け事仲間の四ッ星魔人。腕の刃が武器。キャンバル同様、ガネールの依頼でビィト戦士団と戦い、ゼノンウインザードにより一刀両断にされる。修行時代のビィトとキッスに遭遇したことがあるが、再会場面ではまったく言及されない。
ランパード
声 - 谷山紀章
居合[注 5]を得意とする五ッ星魔人。サドラムの町を支配し、住人を酷使していたが、親戚を尋ねてきた少女ルイーザの依頼を受けたスレッドによって倒される。
暁の影法師 バラサ(あかつきのかげぼうし バラサ)
声 - 橋本晃一
キノコ型の五ッ星魔人[注 6]。随所に四字熟語を交えて話す。グリニデの侵攻から逃れるため数十年間地中に潜んでいたが、グリニデ亡き後「黒の地平」を我が物にせんと画策、ターミッツの港町を支配した。爪での斬撃を得意とし、水が豊富にあれば、菌糸を伸ばしていくらでも生命力を吸収するキノコや分身体を作ることができる。当初は分身であることを隠してビィト達と戦うが敗北し、直後に分身体を大量に出現させて消耗を図りあと一歩のところまで追い詰めながらも、ビィト戦士団のチームワークの前に敗れ去る。

アニメ『冒険王ビィト エクセリオン』に登場する魔人[編集]

アニメオリジナルストーリーである『冒険王ビィト エクセリオン』にのみ登場する魔人は以下の通り。初期の段階ではジェラ、アートロン、ストローガ、ハングは「魔牢獄第○房筆頭」と呼ばれるが、ジェラが死亡し、残る三名が魔牢獄の秘密を知りバウスに忠誠を誓ってからは、本来の二つ名で呼ばれることとなる。また、魔牢獄にはここに挙げた魔人以外にも多数の魔人が収容されているが、途中からまったく登場しなくなり、言及もされなくなる。

バウス
声 - 西凛太朗
魔牢獄獄長。囚人魔人の冥力を縛る拘束具を開閉する錠前と鍵、黒い魔物を生み出す「魔銃器グーランガ」を持ち歩く。強力な冥撃と優れた格闘能力を兼ね備え、囚人魔人達をたやすく捻じ伏せる実力の持ち主。全力で戦う際には両腕から刃がせり出す。
強大な力を持つリオンを手に入れて魔牢獄を起動させ、魔賓館を破壊し自らが魔人の頂点に立つという野望を実現させようとするが、シャギーにより己の正体を明かされ、更にビィト戦士団によって魔牢獄の中枢と砲台を破壊されたことでその野望は打ち砕かれる。その後、己のプライドを賭け、魔銃器グーランガの弾を自らに撃ち込むことで魔人の肉体を捨ててビィトと戦い、敗れる。
魔銃器グーランガ
岩や樹木などに弾を撃ち込むことにより、黒い魔物(グラウモンスター)を生み出す銃。この魔物は通常の個体を凌ぐ戦闘力と天力に対する強い耐性を持ち、並の天撃や才牙で倒すことは難しい。バウスの所有物であるが、配下の魔人に貸し与えることが多い。
ハウリングドプレッシャー
バウスの魔奥義。冥力を込めた拳で何度も殴りつけ、更にその冥力を圧縮して大爆発を引き起こす。
憎悪の炎 ジェラ(ぞうおのほのお ジェラ)
声 - 三浦祥朗
魔牢獄第一房筆頭。火の冥撃を得意とし、全身からを放つ囚人魔人。その二つ名の通り、常に怒っていて囚人達の中でも特に凶暴な性格。武器は三叉戟。緒戦でビィトによって顔に傷を付けられ、後に復讐を挑むが、胸の拘束具を壊され巨大な炎の竜の姿となって暴走、ビィトが放ったレイモンドの奥義「水破爆裂」によって水蒸気爆発を起こし、跡形もなく消え去る。
重鉄騎 アートロン(じゅうてっき アートロン)
声 - 楠大典
魔牢獄第二房筆頭。風の冥撃を得意とする囚人魔人。常に「パッション」が不足している芸術家肌で、突然奇声を上げたり、戦闘中に絵を描き始めたりといった奇行が目立つが、その身に纏っている鎧の装甲は極めて重厚で、生半可な物理攻撃や天撃では傷一つつけられない。車輪として移動手段にも利用することができる巨大なバーベルを武器とする。魔牢獄の門前でイーブルと戦い一度は戦闘不能となるが、魔牢獄に乗り込んだビィトとキッスの前に現れ、戦いを挑む。最期はビィトがイーブルから受け継いだ奥義「風牙一閃」により拘束具ごと胸を撃ち抜かれ、爆死する。
千の腕 ストローガ(せんのうで ストローガ)
声 - 竹本英史
魔牢獄第三房筆頭。雷の冥撃を得意とする囚人魔人。主な武器は手足に仕込まれた刃だが、全身にも無数の刃が仕込まれており、切られても再生する。雷の力を吸収すると力が増す。普段は比較的冷静だが血の匂いを好み、笑い声を上げながら執拗に敵を攻め立てる。魔牢獄内部でビィト・キッス組と戦闘、ビィトが土壇場で放ったグリファスの奥義「業火烈断」により、拘束具ごと両断されて爆死する。
死の強奪者 ハング(しのごうだつしゃ ハング)
声 - 一条和矢
魔牢獄第四房筆頭。水の冥撃を得意とする囚人魔人。魔人すら喰らう食欲の持ち主。液体状の体を持ち、物理攻撃は受け付けず、氷漬けにされて砕かれたり、蒸発させられても死ぬことはない。気体になった時にはそれを吸い込んだ人間を支配し操作することも可能。巨大なトンファー状の刃が武器だが、あまり使うことはない。出撃するたびにミルファと戦い、魔牢獄前の決戦においてもポアラ・ミルファ組と交戦する。液化能力で苦戦を強いるが、トトが持っていた片栗粉によって能力を封じられ、ポアラのバーストエンドによって拘束具ごと燃やし尽くされる。
史上最弱魔人 ニャンジャマー(しじょうさいじゃくヴァンデル ニャンジャマー)
声 - 小野坂昌也
魔牢獄に収容されている、太ったネコのような外見を持つ囚人魔人。その冥力は極めて低く、門にも気づかれない。あまりにも弱すぎるため、魔人の根絶を目指すビィト戦士団にも見逃される。魔牢獄の崩壊からも生き延び、腹心のチューバと共にシャンティーゴの支配を画策するが、ビィトの一睨みで退散する。
強欲君主 ハーデン(ごうよくくんしゅ ハーデン)
声 - 楠見尚己
ニンテンドーDS版ゲーム『冒険王ビィト ヴァンデルVSバスターズ』に登場、発売前にアニメ版にも登場する六ッ星魔人。黄金に目がなく、黄金の情報を元に単身シャンティーゴの町を襲撃する。天撃をどれほど受けても動じない。バウスよりも格上であることを自認している。シャンティーゴに黄金がないことが判明すると、助けに現れた配下魔人と共に撤退する。
君主の配下魔人
ニンテンドーDS版ゲームにも登場する、ハーデン配下の五ッ星魔人。エクセリオンブレードを受け止めるほどの力量を持つ。主人に黄金の情報が誤りであることを伝え撤退する。ゲーム版では「禁断の魔人モード」でプレイヤーが操作する主人公でもある。

魔物(モンスター)[編集]

魔人が魔賓館で購入し、その配下として人間社会に害を与える存在。ここでは魔人の片腕として言葉と名前を与えられた「腹心魔物」および、名前のついた個体について述べる。

原作に登場する魔物[編集]

ハザン
声 - 島田敏
ベルトーゼの腹心魔物。オオカミ獣人型の魔物ハウンドソルジャーの上位種「ハウンドナイト」を強化したもの。ベルトーゼの希望により戦闘力を強化されている。
ダンゴール
声 - 埴岡由紀子
グリニデの腹心魔物。固い外殻を持つダンゴムシ型の魔物「プロテク虫」を強化したもの。グリニデに寵愛され、執事としての役が果たせるよう魔賓館で言葉と名前を与えられた。極めて高い防御力を誇り、グリニデが逆上した時に暴力をその身に受けることによって、グリニデの怒りを発散させるという重要な役目も担っている。グリニデに絶対的な忠誠を誓っているが、凶暴な本性を露わにしたグリニデの最後に残された理性によって逃がされる。
アニメ版では爆発の光を見て主の死を悟り、号泣する姿が描かれている。
ウゴ
声 - 西脇保
かつてグリニデの腹心魔物として仕えた、ハサミムシ型の魔物「サムニョール」。ロズゴートに対してグリニデが激怒した際に巻き添えとなり死亡した。
シンシア
ロディーナが飼っているペット。種族は小型だが獰猛な性格と旺盛な食欲を持ち、特に人肉を好むという魔物「マーグチン」。獰猛だが、ロディーナに抱かれている時は大人しい。やはり人肉を好み、ロディーナの持つ「謎のエサ袋」に入った「おやつ」を貪り食う。

アニメに登場する魔物[編集]

バットン
声 - 伊藤健太郎
アニメ『冒険王ビィト』に登場。ロズゴートの腹心魔物。種族は飛行能力を持ち、弾丸を生み出して銃で攻撃する魔物「ナイトスナイパー」。魔物使いの荒いロズゴートに辟易しており、主人を失った後、魔物にも寛大な態度で接するグリニデに仕えるという「野望」を実現させるためにビィト戦士団をさまざまな罠で倒そうとするが、ことごとく失敗し撃退される。後にランパードに仕えることになるも、スレッドに主人を倒された上、天撃の旋風で吹き飛ばされ行方不明になる。
チューバ
声 - 雨蘭咲木子
アニメ『エクセリオン』に登場。ニャンジャマーの腹心魔物。種族は小さなネズミ型の魔物「ジャーマウス」。冴えない主人に苦労させられており、厳しい物言いもするが、ニャンジャマーに対しては忠誠を誓っており、他のジャーマウスが愛想を尽かして逃げていく中、見捨てることなく仕える。同種族のジャーマウスに顔が利くようで、協力を要請する時はチューバを通して行われるようである。

脚注[編集]

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JCは「ジャンプ・コミックス」の略。

注釈[編集]

  1. ^ これを作中で簡単に「3日に一度寝る」と言う場合があるが、「2日間起きて、3日目に寝る」と言う意味ではない。『冒険王ビィト エクセリオン』の東映アニメーション公式サイトのあらすじ ([1]) には「4日のうち1日しか寝ない」と記述されている。
  2. ^ アニメ『冒険王ビィト』第23話、第46話のエンディングクレジットにおける表記。
  3. ^ 『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』17頁では「スズ」と名づけられている。
  4. ^ 『JUMP COMICS PERFECT BOOK 1 ドラゴンクエスト ダイの大冒険』139頁(1995年 集英社 ISBN 4-08-858881-9)によると、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』では子供のキャラクターは「ぼく」「おれ」、青年以上、または自分を一人前と思い込んでいるキャラクターは「ボク」「オレ」と一人称の表記を使い分けている。『冒険王ビィト』でも同様かどうかは不明だが、ビィトは「おれ」、ゼノンやベルトーゼなどは「オレ」と表記されている。
  5. ^ アニメ『冒険王ビィト』第49話、スレッドの台詞より。実際の居合は鞘を抜く瞬間に敵を斬るものであるが、劇中ではそのような場面はない。
  6. ^ 公式サイトより。劇中では一度も星を見せることはなく、星に関する言及もない。

出典[編集]

  1. ^ JC『冒険王ビィト 10』そで部分のコメント。
  2. ^ JC『冒険王ビィト グランドアベンチャー』「魔賓冥典」29頁。
  3. ^ a b JC『冒険王ビィト 4』205頁。
  4. ^ a b JC『冒険王ビィト グランドアベンチャー』「魔賓冥典」41頁。
  5. ^ JC『冒険王ビィト グランドアベンチャー』「魔賓冥典」3頁。

参考文献[編集]