共和国のための会議

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 チュニジアの政党
共和国のための会議
المؤتمر من أجل الجمهورية
フランス語の名称 フランス語: Congrès pour la République
総裁 エマード・ダーイミ（アラビア語版）
スローガン 国民主権、市民の尊厳、国家の正当性。a
創立 2001年7月25日 (2001-07-25)[1]
本部所在地 チュニス 45 Ali Darghouth,
1000
機関誌 Tunisie Avenir （フランス語）
政治的思想 自由主義、[2]
世俗主義、[3][4]
社会自由主義、
民主社会主義[5]
政治的立場 中道左派[3][6]
公式カラー Red and Green
禁止 2002年[7]
公認 2011年3月8日
人民議会
4 / 217
公式サイト
www.cpr.tn
mottamar.com
チュニジアの政治
チュニジアの政党一覧
チュニジアの選挙
^a. アラビア語: السيادة للشعب، الكرامة للمواطن، الشرعية للدولة‎[8]
フランス語: La souveraineté du peuple, la dignité du citoyen, la légitimité de l'état.[9]

共和国のための会議（きょうわこくのためのかいぎ、アラビア語: المؤتمر من أجل الجمهورية‎, al-Mu’tamar min ajl il-Jumhūriyyah ; フランス語: Congrès pour la République）は、中道左派の世俗主義のチュニジアの政党である。Al Mottamarやフランス語表記の頭文字をとってCPRとも呼ばれる。2001年に設立されたが、[10] 2011年のジャスミン革命後まで非合法化されていた。アブデルラウーフ・アヤディ（英語版）が2011年12月31日から総裁を務めていた[1][11]

歴史[編集]

設立[編集]

CPRの設立は2001年6月25日に[10] 総裁となる医師・医学教授・人権活動家であるムンセフ・マルズーキーと事務局長となるナジーハ・レジーバ（英語版）(Oum Ziad)、副総裁となるアブデルラウーフ・アヤーディ、会計となるサミール・ベン・アモル、名誉総裁のモハメド・シャクルーンなどからなる31人の人々によって宣言された[1] CPRはチュニジアにおいて「初となる」共和制的な政府の形体を導入することを目指していると宣言した。これは表現の自由と結社の自由、「自由かつ公正な」、「選挙のプロセスのすべての段階を純粋に確認できる国家の、そして国際的な監視によって保証される」選挙の維持などを指している。[10] CPRの宣言は新しい憲法と政府の異なる機能の厳密な分離、人権の保証、男女同権、個々人と集団の権利を守るための憲法裁判所を求めるものでもあった。[10] CPRはチュニジアが国家の民族自決権を維持するために、特にパレスチナ人のために、欧州連合に対して誓約の再交渉を求めた。[10]

2001年–2010年[編集]

2002年、ザイン・アル＝アービディーン・ベン・アリー政権の間、CPRは禁じられていた。[7] リーダーのマルズーキはパリに亡命した。[12] しかしながら、同党は2011年までフランスで活動をし続け、「事実上」存在を保っていた。[7]

2011年[編集]

ジャスミン革命の間のフアド・メバザ大統領代行によるベン・アリー大統領の罷免に続いて、CPRのモンセフ・マルズーキ総裁はチュニジアに帰還し、次回のチュニジア総選挙（英語版）に出馬すると表明した。[7] 彼は2011年1月18日にチュニジアに帰還した。

共和国のための会議の象徴は、モンセフ・マルズーキの特徴的なメガネを暗示している赤いメガネである。CPRの若い支持者たちはマルズーキへの支持を示すためにアクセサリーとして赤いメガネを着用すると知られている。[13][14]

2011年の憲法制定会議の選挙（英語版）で、CPRは一般投票のうち8.7%を獲得し、憲法制定国民議会（英語版）の217議席中29議席を得て、第2党となった。その後同党は最大多数のイスラム主義のアンナハダと、第3党のエタカトルと連立を組んだ。それに応じて憲法制定会議はCPRの総裁モンセフ・マルズーキを、2011年12月12日に暫定的なチュニジアの大統領に選んだ。その上でマルズーキはCPRが参与するアンナハダ主導の政府（英語版）を任命した。

2012年[編集]

2012年5月、離反したCPRの党員たちが同党を去り、「自由と民主主義の会議」を組織した。この分裂した党は元CPRの事務局長アブドルラウーフ・アヤーディによって率いられている。[15] 彼は憲法制定会議の12人の議員とともにしている。[16]

2013年[編集]

2013年2月6日、野党「民主愛国主義者運動」のベライード党首が何者かに暗殺された事件に伴い発生した政治危機を回避するため当時首相だったジェバーリがテクノクラート（実務者）内閣を提案したものの、CPRはこれを受け入れず、閣僚の引き上げまで行った。後にアンナハダも反対し、ジェバーリが辞任し代わりにラアレイエドを首相になったことで一旦騒乱は収まった。[17][18]

2013年4月17日、制憲国民議会は、首都チュニスのある幼稚園における3歳の少女の強姦事件を受けて提出された女性省のシハーム・バーディ大臣の不信任案を否決した。また、観測筋によれば採決の結果は予め見えており、連立政権にとっては国家の諸問題よりも自分たちの団結のほうが重要であるといえるそうだ。[19]

党役員[編集]

  • モンセフ・マルズーキ
  • モハメッド・アブー
  • Fethi Jerbi
  • Zouhour Kourda
  • サミール・ベン・アモル
  • Monia Bouali
  • Khaled Ben Mbarek[11]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c “Première liste des membres fondateurs du CPR” [First list of the founding members of the CPR] (French). Congress for the Republic (2001年7月25日). 2011年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月17日閲覧。
  2. ^ Ottaway, Marina (28 January 2011), Who Will Lead Tunisia?, Carnegie Endowment for International Peace, http://carnegieendowment.org/2011/01/28/who-will-lead-tunisia/7ev 2011年10月21日閲覧。 
  3. ^ a b “Tunisia: Key players”. BBC News Online. (2011年2月27日). http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-12214649 2011年5月30日閲覧。 
  4. ^ “Tunisia: who are the opposition leaders?”. The Daily Telegraph (London). (2011年1月18日). http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/tunisia/8265285/Tunisia-who-are-the-opposition-leaders.html 2011年2月4日閲覧。 
  5. ^ Mitchell, Jonathan; Spencer, Richard (2011年10月25日). “Tunisia's victorious Islamist party in coalition talks”. The Daily Telegraph (London). http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/tunisia/8849045/Tunisias-victorious-Islamist-party-in-coalition-talks.html 
  6. ^ Bollier, Sam (9 Oct 2011), Who are Tunisia's political parties?, Al Jazeera English, http://english.aljazeera.net/indepth/features/2011/10/201110614579390256.html 2011年10月21日閲覧。 
  7. ^ a b c d Farid, Sonia (2011年1月16日). “Moncef Marzouki declares presidential candidacy”. Al Arabiya News. オリジナルの2011年1月17日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/5voVrP3sh?url=http://www.alarabiya.net/articles/2011/01/16/133681.html 2011年1月17日閲覧。 
  8. ^ “Site du CPR” [CPR Website] (Arabic). Congress for the Republic. 2011年5月4日閲覧。
  9. ^ “Qui sommes-nous ?” [Who are we?] (French). Congress for the Republic (2001年). 2011年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月17日閲覧。
  10. ^ a b c d e Marzouki, Moncef (2001年7月24日). “Déclaration constitutive” [Founding Declaration] (French). Tunis: Congress for the Republic. 2011年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月17日閲覧。
  11. ^ a b “al-Maktab as-Siyāsī” [Party officials] (Arabic). Congress for the Republic. 2011年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月29日閲覧。
  12. ^ Chrisafis, Angelique (19 October 2011), “Tunisian elections: the key parties”, The Guardian (London), http://www.guardian.co.uk/world/2011/oct/19/tunisia-elections-the-key-parties 2011年10月22日閲覧。 
  13. ^ "Marzouki Fans", The Guardian, 21 October 2011. Retrieved 23 October 2011.
  14. ^ von Randow, Gero (20 October 2011), “Mit Facebook und Scharia” (German), Zeit, http://www.zeit.de/2011/43/Tunesien-Reportage/seite-1 2011年10月23日閲覧。 
  15. ^ Ltifi, Afifa (17 May 2012), “Tunisia’s Second Largest Democratic Party Divides”, Tunisia Live, オリジナルの2012年5月30日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20120530031856/http://www.tunisia-live.net/2012/05/17/tunisias-second-largest-democratic-party-divides/ 2012年6月6日閲覧。 
  16. ^ “Les dissidents du CPR créent le Congrès Démocratique Indépendant”, Leaders, (16 May 2012), http://www.leaders.com.tn/article/les-dissidents-du-cpr-creent-le-congres-democratique-independant?id=8460 2012年6月6日閲覧。 
  17. ^ “外務省:チュニジア共和国”. 外務省 (2013年4月). 2013年5月22日閲覧。
  18. ^ “与党第二党で連立政権を組む中道左派「共和国評議会（CPR）」の閣僚の引き上げを明らかにした同党出身のマルズーキ大統領” (2013年2月12日). 2013年5月22日閲覧。
  19. ^ “チュニジア：制憲議会は女性省大臣の不信任案を否決する” (2013年4月17日). 2013年5月22日閲覧。

外部リンク[編集]

与党
野党
結社禁止
過去に存在した政党
Portal:政治学 - Category:各国の政党 - チュニジアの政治
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