全日本社会人ボクシング選手権大会

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全日本社会人ボクシング選手権大会
開始年 1949年
主催 日本ボクシング連盟
加盟国 日本の旗 日本
最多優勝 荻原千春(8回)
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全日本社会人ボクシング選手権大会(ぜんにほんしゃかいじんボクシングせんしゅけんたいかい)は、日本ボクシング連盟(JABF)が主催する社会人ボクシングの大会である。基本的に毎年12月に開催され、開催地は持ち回り。

概要[編集]

社会人を冠してはいるものの、かつては学校にボクシング部がないなどの理由でJABF加盟ジムに所属の上で参加する高校生・大学生もいた。2013年までは15歳以上(義務教育修了3年未満)も参加できたが、AIBAより通達されたため出場不可になった。また、上限も2012年までは35歳未満だった。

また、外国籍選手も出場可能である。類似した大会に全日本実業団ボクシング選手権大会も。

上位者が大会後プロに転向するケースも目立つ。以前はオリンピック日本代表や現役の全日本チャンピオン国体成年優勝者などアマチュアトップの選手も参加していたが、最近では辞退するケースが相次いでいる。

2007年からは都道府県対抗戦も行われており、元JABF会長で日本オリンピック委員会委員長も務めた柴田勝治の名を記した柴田杯が都道府県対抗優勝者に授与されている(47都道府県中、代表チームを送り込む連盟は4分の1程度)。

2012年からはそれまで春開催だった全日本女子ボクシング選手権大会も同時開催となることが発表されている[1]

2020年よりそれまで国民体育大会リハーサルとして行われてきた全日本ボクシング選手権大会が全日本女子選手権シニアの部と同時開催として東京都の墨田区総合体育館での固定開催になり、それに代わって全日本女子選手権ジュニアの部ともども国体リハーサルになる予定であったが[2]、新型コロナウイルス感染拡大の影響により複数日にかかるトーナメントの継続が困難と判断されたため、2020年大会は中止が決定された[3]。2021年も2年連続で中止[4]

2022年は第74回として開催され、本来であれば翌2023年の国体リハーサルとなる予定であったが、2023年は2020年開催予定だった鹿児島国体の延期による特別国体として開催予定であるため、開催地が北海道紋別市に変更された[5]。この年より女子部門が新設された他、全日本女子ジュニアボクシング選手権大会も併催となる[6]

歴代開催地[編集]

年月日 開催地 会場 備考
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35 1983年11月20日-23日 愛媛県 北条青少年スポーツセンター
36 1984年9月13日-16日 大阪府 大阪府立臨海スポーツセンター
37 1985年11月28日-12月1日 福岡県 大牟田市民体育館
38 1986年11月6日-9日 東京都 後楽園ホール
日野自動車体育館
39 1987年10月1日-4日 東京都 日野自動車体育館
40 1988年12月1日-4日 神奈川県 神奈川県立体育センター
41 1989年10月15日 兵庫県 姫路厚生会館
42 1990年11月27日-30日 東京都 後楽園ホール
43 1991年9月19日-22日 北海道 札幌中島体育センター
44 1992年9月24日-27日 岩手県 岩手県営体育館
45 1993年9月22日-26日 富山県 高岡市民体育館
46 1994年11月23日-27日 高知県 高知県民体育館
47 1995年12月20日-24日 京都府 龍谷大学深草学舎体育館
48 1996年12月19日-23日 島根県 益田市民体育館
49 1997年12月10日-14日 愛知県 豊田市民体育館
50 1998年12月16日-20日 大分県 津久見市勤労者体育センター
51 1999年12月15日-19日 東京都 日野市南平体育館
52 2000年12月13日-17日 埼玉県 大利根町文化体育館
53 2001年12月13日-16日 青森県 青森県武道館
54 2002年9月19日-22日 北海道 北海道立総合体育センター
55 2003年9月25日-28日 富山県 高岡市民体育館
56 2004年12月22日-26日 三重県 久居市総合体育館
57 2006年1月25日-29日 和歌山県 和歌山県立体育館
58 2006年12月21日-24日 岡山県 岡山武道館
59 2007年12月22日-26日 香川県 高松市民文化センター 今大会より柴田杯創設
60 2008年12月22日-26日 佐賀県 市村記念体育館
61 2009年12月20日-23日 東京都 日野市南平体育館
62 2010年12月1日-4日 埼玉県 和光市総合体育館
63 2011年9月14日-18日 北海道 札幌市北区体育館
64 2012年12月20日-24日 山形県 山形市総合スポーツセンター 今大会より全日本女子選手権も併催
65 2013年12月20日-23日 新潟県 加茂勤労者体育センター
66 2014年12月1日-4日 静岡県 プラザヴェルデ
67[7] 2015年12月20日-23日 大阪府 近畿大学 記念会館別館
68[8] 2016年12月21日-25日 愛媛県 多々羅しまなみドーム
69[9] 2017年12月13日-17日 鳥取県 米子産業体育館
70[10] 2018年12月20日-24日 長崎県 長崎県立総合体育館 サブアリーナ
71[11] 2019年10月17日-20日 北海道 北ガスアリーナ46
72 2020年 (中止)
73 2021年
74 2022年9月15日-19日 北海道 紋別市スポーツセンター

歴代最優秀選手[編集]

年度 受賞者 階級
59 2007 深石恭夫 ウェルター級
60 2008
61 2009
62 2010
63 2011 小森宣博 ライトフライ級
64 2012
65 2013
66 2014
67 2015
68 2016
69 2017
70 2018
71[11] 2019 鈴木康弘 ウェルター級
74 2022 男子 松本流星 ミニマム級
女子 堀内美沙紀 バンタム級

柴田杯獲得都道府県[編集]

回数は柴田杯としての数字

年度 受賞都道府県
1 2007 北海道
2 2008 北海道
3 2009 東京都
4 2010 埼玉県
5 2011 北海道
6 2012 山形県
7 2013 東京都
8 2014 東京都
9[10] 2018 愛知県

社会人選手権優勝経験のあるプロボクサー[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]