全日本剣道選手権大会

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全日本剣道選手権大会
57e Championnats du Japon (3 nov 2009) 2.jpg
開始年 1953年昭和28年)
主催 一般財団法人全日本剣道連盟
加盟国 日本の旗 日本
前回優勝 内村良一
最多優勝 宮崎正裕(6回)
サイト http://www.kendo.or.jp/champ/
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全日本剣道選手権大会(ぜんにほんけんどうせんしゅけんたいかい)は、剣道日本選手権大会。主催は全日本剣道連盟

概要[編集]

トーナメント方式で男子剣道日本一選手を決める大会である。優勝者には天皇盃が授与され、最も栄誉ある剣道大会として位置付けられている。大会は厳粛に進行され、選手は強さのみならず、武道の精神に則った礼儀作法も求められる。

出場資格[編集]

全日本剣道連盟傘下の各都道府県剣道連盟が予選を実施する。予選の優勝者が本選に出場できる。ただし、北海道茨城県神奈川県静岡県愛知県兵庫県準優勝者も、千葉県東京都大阪府埼玉県福岡県は準優勝者と第三位者も出場できる。

第32回(1984年)から出場資格が六段以上に制限され[1]、第38回(1990年)から五段以上に緩和され、第43回(1995年)に段位制限が撤廃され20歳以上に改められた。

開催日[編集]

第30回(1982年)から毎年11月3日文化の日)。

会場[編集]

第1回(1953年)、蔵前国技館。第2回(1954年)、両国メモリアルホール。第3回(1955年)、両国国際スタジアム。第4回(1956年)から第11回(1963年)まで東京体育館。第12回(1964年)以降日本武道館。第36回(1988年)から檜舞台を廃し床面で実施。

表彰・賞品[編集]

1958年(昭和33年)、宮内庁から全日本剣道連盟天皇盃が下賜され、男子優勝者に授与している。盃は純銀製で直径255ミリ、高さ175ミリ、重量2362グラム。

放送[編集]

男子の部はNHK総合テレビジョン生放送される。視聴率2011年約4%、2012年約2%であった[2]。近年はUSTREAM動画配信も行われている。

2012年は読売新聞社が後援し、大会翌日読売新聞毎日新聞産経新聞朝日新聞東京新聞日経新聞報知新聞日刊スポーツが報道した[2]

歴代優勝者[編集]

西暦年 和暦年 氏名 段位 都道府県 職業 年齢 優勝回数
1953年 昭和28年 榊原正 錬士 愛知県 名古屋矯正管区法務教官 33才 1
1954年 昭和29年 小西雄一郎 錬士 福岡県 西日本鉄道 32才 1
1955年 昭和30年 中村太郎 教士 神奈川県 神奈川県警察官 33才
1956年 昭和31年 浅川春男 教士 岐阜県 37才 1
1957年 昭和32年 森田信尊 教士六段 長崎県 三菱鉱業社員 39才 1
1958年 昭和33年 鈴木守治 教士六段 愛知県 税務署 38才 1
1959年 昭和34年 中村太郎 教士七段 神奈川県 神奈川県警察官 37才
1960年 昭和35年 桑原哲明 五段 宮崎県 旭化成工業社員 21才 1
1961年 昭和36年 伊保清次 教士七段 東京都 東京都立千歳高校教員 41才 1
1962年 昭和37年 戸田忠男 五段 滋賀県 東洋レーヨン社員 23才
1963年 昭和38年 矢野太郎 教士七段 兵庫県 兵庫県警察官 40才 1
1964年 昭和39年 戸田忠男 五段 滋賀県 東洋レーヨン社員 25才
1965年 昭和40年 西山泰弘 錬士六段 東京都 警視庁警察官 29才 1
1966年 昭和41年 千葉仁 五段 東京都 警視庁警察官 22才
1967年 昭和42年 堀田国弘 教士七段 兵庫県 兵庫県警察官 41才 1
1968年 昭和43年 山崎正平 教士七段 新潟県 新潟市役所職員 45才 1
1969年 昭和44年 千葉仁 錬士六段 東京都 警視庁警察官 25才
1970年 昭和45年 中村毅 錬士六段 東京都 警視庁警察官 29才 1
1971年 昭和46年 川添哲夫 四段 東京都 国士舘大学4年生 21才
1972年 昭和47年 千葉仁 錬士六段 東京都 警視庁警察官 28才
1973年 昭和48年 山田博徳 錬士五段 熊本県 熊本県警察官 25才 1
1974年 昭和49年 横尾英治 五段 和歌山県 和歌山県教育委員会職員 24才 1
1975年 昭和50年 川添哲夫 五段 高知県 高知学芸高校教員 25才
1976年 昭和51年 右田幸次郎 四段 熊本県 教員 23才 1
1977年 昭和52年 小川功 教士七段 大阪府 大阪府警察官 34才 1
1978年 昭和53年 石橋正久 五段 福岡県 福岡県警察官 27才 1
1979年 昭和54年 末野栄二 錬士六段 鹿児島県 鹿児島県警察官 30才 1
1980年 昭和55年 外山光利 五段 宮崎県 日章学園高校教員 26才 1
1981年 昭和56年 中田琇士 教士六段 東京都 警視庁警察官 34才 1
1982年 昭和57年 石田健一 錬士六段 大阪府 大阪府警察官 33才 1
1983年 昭和58年 東一良 錬士六段 愛知県 愛知県警察官 33才 1
1984年 昭和59年 原田哲夫 錬士六段 京都府 京都府警察官 31才 1
1985年 昭和60年 石塚美文 錬士六段 大阪府 大阪府警察官 34才 1
1986年 昭和61年 岩堀透 教士七段 大阪府 大阪府警察官 34才 1
1987年 昭和62年 西川清紀 錬士六段 東京都 警視庁警察官 32才
1988年 昭和63年 林朗 錬士六段 北海道 北海道剣道連盟事務局員 30才 1
1989年 平成元年 西川清紀 錬士七段 東京都 警視庁警察官 34才
1990年 平成2年 宮崎正裕 六段 神奈川県 神奈川県警察官 27才
1991年 平成3年 宮崎正裕 錬士六段 神奈川県 神奈川県警察官 28才
1992年 平成4年 石田利也 錬士六段 大阪府 大阪府警察官 31才
1993年 平成5年 宮崎正裕 錬士六段 神奈川県 神奈川県警察官 30才
1994年 平成6年 西川清紀 教士七段 東京都 警視庁警察官 39才
1995年 平成7年 石田利也 教士七段 大阪府 大阪府警察官 34才
1996年 平成8年 宮崎正裕 錬士七段 神奈川県 神奈川県警察官 33才
1997年 平成9年 宮崎史裕 錬士六段 神奈川県 神奈川県警察官 32才 1
1998年 平成10年 宮崎正裕 教士七段 神奈川県 神奈川県警察官 35才
1999年 平成11年 宮崎正裕 教士七段 神奈川県 神奈川県警察官 36才
2000年 平成12年 栄花直輝 錬士六段 北海道 北海道警察官 33才 1
2001年 平成13年 岩佐英範 錬士六段 東京都 警視庁警察官 31才 1
2002年 平成14年 安藤戒牛 五段 愛知県 愛知県警察官 29才 1
2003年 平成15年 近本巧 錬士六段 愛知県 愛知県警察官 32才 1
2004年 平成16年 鈴木剛 六段 千葉県 千葉県警察官 32才 1
2005年 平成17年 原田悟 六段 東京都 警視庁警察官 32才 1
2006年 平成18年 内村良一 五段 東京都 警視庁警察官 26才
2007年 平成19年 寺本将司 六段 大阪府 大阪府警察官 32才 1
2008年 平成20年 正代賢司 五段 神奈川県 神奈川県警察官 27才 1
2009年 平成21年 内村良一 五段 東京都 警視庁警察官 29才
2010年 平成22年 高鍋進 錬士六段 神奈川県 神奈川県警察官 34才 1
2011年 平成23年 高鍋進 錬士六段 神奈川県 神奈川県警察官 35才
2012年 平成24年 木和田大起 錬士六段 大阪府 大阪府警察官 34才 1
2013年 平成25年 内村良一 錬士六段 東京都 警視庁警察官 33才
2014年 平成26年 竹ノ内佑也 四段 福岡県 筑波大学3年生 21才 1

各種記録[編集]

優勝回数[編集]

連続優勝記録[編集]

職業別優勝記録[編集]

警察官が最も多く、教員が次ぐ。大会初期に出場した選手の職業はさまざまであったが、昭和40年前後から警察勢が台頭し、昭和50年代にかけて教員勢と優勝を争うようになった。平成時代の優勝者は25年まですべて警察官。これらの警察官は術科特別訓練員(特練員)という選抜された剣道要員で、ほとんどが機動隊に所属している。

都道府県別優勝回数[編集]

2006年から2011年まで、熊本県出身者で6連覇を記録している(内村良一2006年2009年)、寺本将司2007年)、正代賢司2008年)、高鍋進2010年2011年))。

最年少優勝[編集]

最高齢優勝[編集]

  • 45歳:山崎正平(1968年・第16回)

入賞回数[編集]

  • 8回: 宮崎正裕(優勝6回、準優勝2回)
  • 7回: 西川清紀(優勝3回、準優勝2回、3位2回)/ 内村良一(優勝3回、準優勝3回、3位1回)
  • 6回: 川添哲夫(優勝2回、準優勝1回、3位2回)/ 原田悟(優勝1回、準優勝2回、3位3回)

兄弟出場[編集]

兄弟対決[編集]

脚注[編集]

  1. ^ この制限により宮崎正裕は六段を取得するまで出場できなかった。
  2. ^ a b 大会報道 テレビ・新聞編|第60回 全日本剣道選手権大会|全日本剣道連盟

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]