光明真言
密教 |
|---|
| 仏教 |
| 金剛乗仏教 |
| 時代・地域 |
| 初期 中期 後期 インド チベット 中国 日本 |
| 主な宗派(日本) |
| 東密 ※は、「真言宗各山会」加入 - 古義真言宗系 - ※高野山真言宗 ※東寺真言宗 ※真言宗善通寺派 ※真言宗醍醐派 ※真言宗御室派 ※真言宗大覚寺派 ※真言宗泉涌寺派 ※真言宗山階派 ※信貴山真言宗 ※真言宗中山寺派 ※真言三宝宗 ※真言宗須磨寺派 真言宗東寺派 - 新義真言宗系 - ※真言宗智山派 ※真言宗豊山派 ※新義真言宗 真言宗室生寺派 - 真言律 - ※真言律宗 台密 (〈日本〉天台宗) |
| 信仰対象 |
| 如来 菩薩 明王 天 |
| 経典 |
| 大日経 金剛頂経 蘇悉地経 理趣経 |
| 思想 基本教義 |
| 即身成仏 三密 入我我入 曼荼羅 護摩 東密 古義 (広沢流 小野流) 新義 |
| 関連人物 |
| 東密 金剛薩埵 龍樹 龍智 金剛智 不空 恵果 空海 真言律 叡尊 忍性 信空 台密 最澄 順暁 円仁 円珍 |
| ウィキポータル 仏教 |
光明真言(こうみょうしんごん)は、正式名称は不空大灌頂光真言(ふくうだいかんぢょうこうしんごん)という密教の真言である。密教経典である「不空羂索神変真言経(菩提流志訳)」や「不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言(不空訳)」に説かれる。
目次 |
[編集] 概要
23の梵字から成り、最後の休止符「ウン」を加えて、合計24の梵字を連ねる。
- 発音と意味
om amogha vairocana
オーム (聖音) 不空なる御方よ 毘盧遮那仏(大日如来)よ
オン アボキャ ベイロシャノウ
唵 阿謨伽 尾盧左曩
maha-mudra mani padme
偉大なる印を有する御方よ 宝珠よ 蓮華よ
マカボダラ マニ ハンドマ
摩訶母捺囉 麽抳 鉢納麽
jvala pravartaya hum
光明を 放ち給え フーン (聖音)
ジンバラ ハラバリタヤ ウン
入嚩攞 鉢囉韈哆野 吽
なお、amogha(アボキャ)は不空成就如来を、vairocana(ベイロシャノウ)は大日如来を、maha-mudra(マカボダラ)は阿閦如来を、mani(マニ)は宝生如来を、padme(ハンドマ)は阿弥陀如来を指すと解釈され、金剛界五仏(五智如来)に対して光明を放つように祈願している真言である[1]。
密教ではその神秘性を保つ為に梵字や陀羅尼を翻訳せずに、そのまま梵音を読誦するのが通例である。日本では、平安時代から光明真言法による加持が修されてきた。
[編集] 功徳・利益
「不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言(不空訳)」によれば、以下の功徳・利益が説かれる。
- 過去の一切十悪五逆四重諸罪や、一切の罪障を除滅する。
- 十悪五逆四重諸罪によって、地獄・餓鬼・修羅に生まれ変わった死者に対し、光明を及ぼして諸罪を除き、西方極楽国土に往かせる。
- 先世の業の報いによる病人に対し、宿業と病障を除滅する。
[編集] 光明真言曼荼羅
五字真言(अ वि र, हूं खां、a vi ra hum kham、ア・ビ・ラ・ウン・ケン)の五つの梵字(地・水・火・風・空の五大種字)を、頭から順に、向かって中央・下・左・上・右に配置し、それらを取り囲むようにして光明真言の24梵字を円周状に配置した「光明真言曼荼羅」も伝わる。