光岡・オロチ

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光岡・オロチ
(光岡・大蛇)
右斜め前から[1]
Mitsuoka Orochi 01.jpg
右斜め後ろから[1]
MITSUOKA Orochi.JPG
第40回東京モーターショー出品
「大蛇・兜」
Mitsuoka Orochi Kabuto.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2007年 - 2014年予定
設計統括 寺尾公伸(開発責任者)
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン 3MZ-FE型 3311cc V型6気筒 DOHC EFI
最高出力 233ps(172kW)/5600rpm
最大トルク 33.4kgm(328Nm)/4400rpm
変速機 5速AT
駆動方式 MR
サスペンション 独立懸架式ダブルウィッシュボーン (前後)
全長 4560mm
全幅 2035mm
全高 1180mm
車両重量 1580kg
ブレーキ ベンチレーテッドディスク (前後)
タイヤ 前:245/45ZR18
後:285/40ZR18
トーヨー プロクセスT1R
-自動車のスペック表-

オロチ(大蛇、Orochi )は光岡自動車乗用車クーペ)である。 光岡ではオロチをファッションカーというカテゴリーに分類している。

概要[編集]

オロチの最大の特徴は、そのエクステリアである。車体サイズは全長4560mm、全幅2035mm、全高1180mmであり、日本車としては珍しい規模の幅広で低い車体を持つ。その名の通り日本神話に登場するヤマタノオロチにヒントを得た有機的なデザインは非常に珍しく、これまでの日本車とは趣が異なっている。また、光岡の他車と違い、エンジン供給こそ受けるがベース車がなく、自社製のフレームを使用している。キャッチコピーは「このクルマは、如何なる獲物も、喰い破る。 異端系、最上位クラス。」。

歴史[編集]

コンセプトモデル[編集]

第39回モーターショー出品
「大蛇・ヌードトップロードスター」

オロチの初登場は、光岡が初めてモーターショーに出展した2001年開催の第35回東京モーターショーである。第一次コンセプトモデルホンダ・NSXのエンジンにオリジナルのパイプフレームとボディをかぶせた仕様だった。この時点でわずか数十名ながら購入希望が寄せられ、それを受けて商品化が決定したという。[2]

この反響を受け、2年後の2003年第37回東京モーターショーに登場した第二次コンセプトモデルは、日本の保安基準に適合すべく、大規模なフェイスリフトを実施した。また、フェラーリ・512TRを参考にした自社製シャシを採用するなど、その内容も大きく変化しており、市販化に向け作業は進行した。

2005年開催の第39回東京モーターショーにおいて、三度目(乗用車部門)となる出展をした光岡自動車は、プレスデー初日となる10月19日に「大蛇」市販化の概要を発表した。この時のパワートレーンは2003年に発表されたものと同様である。この第39回モーターショーには、追加バリエーションとしてシザードア採用のロードスターモデル「オロチ ヌードトップロードスター」をデザインスタディ扱いで出展していた。

市販モデル[編集]

2006年10月2日、光岡は大蛇の市販を発表し、翌日より予約を開始した。

大蛇のパワー&ドライブトレーンには、レクサス・RX330[3]用である、3MZ-FE型3.3リッターV6エンジンと、アイシンAW製5速ATの組み合わせがそのまま採用され、横置きミッドシップレイアウトを取り、ステアリングホイールはスズキ製。また、ブレーキはホンダ・レジェンド用を、内装の一部パーツにマツダ・ロードスターと同一製品を採用している。イヤーモデル制を導入している。

1580kgの車重に対し233馬力と控えめなエンジン出力や、ATのみのトランスミッション、足回りも過大入力に対応していないなど、必ずしもスポーツ走行を重視したものではないが、スタイリングを手がけた青木孝憲によると、「ファッションスーパーカー」という言葉をコンセプトとし、「優越感にひたって雰囲気を楽しめるが、スーパーカー特有の扱い難さを極力排し、日常的に使えるクルマ」に仕上げたという。そのため静粛性を考慮したエンジンの設定や、足回りやバケットタイプも柔らめの設定であるなど、走行性能よりも居住性を重視した設計となっている。またMRではあるが、ボディに対して比較的小型のエンジンを横置きにしてあるため、エンジンとボディの後端まで間に小型のトランクスペースが存在する。トランスミッションがATのみとなった事情は、日本の交通事情(渋滞など)を考慮し、高額な型式認定を受ける車型を減らし、販売価格を抑えるためと説明している。

400台の完全受注生産となり、内装色については25色、ボディーカラーについては約300色の中からオーダーが可能で、特別色の配合についても受け付ける。手作業での生産の為、最後の1台ができるのは製造開始から4年後と言われ、2007年4月23日には予約者への納車が開始された[4]

輸出用として左ハンドル仕様も公開されており、主だった違いはハロゲンライト仕様の設定など細部にとどまる。

2008年1月30日には特別限定車として大蛇・零(オロチ・ゼロ)を発表。ボンネットヘッドライトなどの装飾を少なくし、塗装を一色に絞り、コストを抑えた廉価モデルとなる[5]。車両本体価格は934万5,000円。「自動車人気復興大作戦」というオロチプロジェクトの一環として計画された。

2008年9月26日 オロチ2009モデルを発表・予約開始。変更点は内外装の仕様変更のみ。従来のボディー300色と内装本革20色はオプションとし、新たに標準色を設定することで価格を抑えている。また、をイメージしてカーボンエアロパーツを装着した大蛇・兜(オロチ・カブト)も5台限定で発売。なお、オロチ・ゼロは設定されていない。

2009年12月、アメリカのギターメーカーであるリッケンバッカー社とのコラボレーションによる特別限定車、「オロチ・リッケンバッカー」を発表。五台を限定で予約発売した。車体にリッケンバッカーのトラスロッドカバーの形を模したエンブレムと、シートにギターの弦とテールピースの形状をデザイン化したステッチを施す等の意匠が施されている。

2010年6月4日 特別仕様車「Gold Premium」を設定し発売。「オロチ ゴールドプレミアム」は、装飾品を豪華にした特別仕様車。“ファッションスーパーカー”と銘打ったその仕様は、ゴールドパールのボディカラー、専用フロントリップスポイラーとリアウィング、エンブレムなどが装備として追加。インテリアもシートやステアリングホイールが赤ステッチ入りの黒いアルカンターラ仕上げとなる。排気系では4本出しスポーツマフラーが専用品となっている。20台の限定で価格は1050.0万円。

2014年4月16日に生産終了がアナウンスされた。また同月23日に最終モデルである「ファイナル・オロチ」が発表される予定となっている。[6]

年譜[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 写真のリアウィングはオプションである
  2. ^ MotorMagazine - ニューモデル速報 : 光岡自動車 大蛇(オロチ)
  3. ^ 日本名・ハリアーやハイランダー(クルーガー)の輸出仕様。
  4. ^ オロチの納車が開始、購入者の年齢や職業も明らかに
  5. ^ スーパーカー「大蛇・零(オロチ・ゼロ)」を発売 光岡自動車 - MSN産経ニュース
  6. ^ - 光岡 オロチ 生産終了…自動車史に残る“大蛇”はやがて神話に[写真蔵]
  7. ^ 翌2003年に発売されたマイナーチェンジ版「アウトモデリスタ U.S.-tuned」にも収録されている。
  8. ^ 2006-2007 あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー
  9. ^ 白と黒が登場、白は天海祐希が、黒は竹野内豊が搭乗していた。
  10. ^ 第0弾時点では敵としてのみ登場したが、9月14日稼働開始の第1弾では正式にカードとして登場した。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]