優&魅衣
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『優&魅衣』(ゆうあんどみい)は、あろひろしによる日本の漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
初掲載は『月刊少年ジャンプ』1983年9月号。その後、1983年12月号から1988年7月号まで連載。『月刊少年ジャンプオリジナル』1988年2月増刊号と同年5月増刊号には外伝が、1989年2月号には番外編が掲載された。1987年にはワーナー・パイオニアからイメージアルバムが発売されている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
田舎から都会へと上京してきた高校生・相夢優は矢荷成荘(やになりそう)へ下宿することになったのだが、そこで幽霊の魅衣と不本意ながら同居することとなる。他の住人も異常な人達ばかりで、優は憂鬱な生活を送ることになるのだが、実は彼もまた、異常な体質を持っていた…
[編集] 登場人物
- 相夢優(あいむ ユウ)
- 主人公。高校2年生。田舎の高校から都会の寸鯉(すんごい)学園に転校してきた。下宿する矢荷成荘の異常な住人たちに囲まれ悩みの日々を過ごすが、実は彼も、普段かけている丸い伊達メガネを外すと野生化してしまうという(野生化中の記憶は無い)特異体質の持ち主だった。
- 性格は温和で優柔不断。苛酷な環境で生まれ育ったため、普段(メガネ着用中)でもすさまじい体力と頑丈さを誇る。部屋は201号室。
- 魅衣(ミイ)
- 幽霊。明るくてイタズラ好き。矢荷成荘の201号室の住人に憑り付く。空を飛ぶ・物を素通りする・姿を消す・他人の体を乗っ取って操る等のことが出来る。相夢優と同居中。父親は漫才師の野武生地夫(やぶ きじお)、母親は天才女優の矢田島麻紀(やたじま まき)。
[編集] 矢荷成荘の住人
- 大矢藍(おおや アイ)
- 矢荷成荘の大家の娘。相夢優のクラスメートだったが、作品中盤で相夢優が落第したために学年がずれる。普段は普通の格好をしているのだが、大家の一員として行動する際には親に倣い中世ヨーロッパの甲冑を着る。優のことが好き。
- 藍の両親
- 常に甲冑を着ている。矢荷成荘の大家は趣味で行っていて、父親(本名:大矢雄也/おおや おや)の本職は寸鯉銀行の支店長。家賃を取り立てることを生き甲斐としている。
- 小倉杏(おぐら あん)
- 202号室の住人。角刈りで学ラン着用で威勢がよく、まるで応援団員のようだが、職業は「少女ジャンプ」などで活躍する少女漫画家。締め切り破りの常習犯で、締切日前後にはいつも担当編集者を相手に忍術合戦のような攻防を繰り広げる。宴会が好き。人気作家であるにもかかわらず貧乏生活をしているが、その理由は連載終了後の番外編で明かされることとなる。
- 日向輝明(ひなた てるあき)
- 203号室の住人。名前とは対照的にとにかく暗い。自殺の名所巡りが好き。交換日記や文通の相手を常にほしがっている。存在感が無く、落ち込むと地球の自転についていけなくなる。
- 無頼出真理(ぶらいで まり)
- 205号室の住人。デパート勤務のキャリアウーマン。かつて「ブラディ=真理」というリングネームで女子プロレスラーをしていた。現在でもその怪力などの身体能力は健在。素顔でいると過去の経歴がばれるため、人前では常に覆面をつけている。
- 剛田業(ごうだ かるま)
- 206号室の住人。20歳(初登場時)。一流中学を(年ごとに志望校を変えつつ)受験し続けるが8浪中(作中で10浪目に突入)。元々は(色黒ではあったものの)普通の人間同様の容姿をしていたのだが、合格するまで髪を切らないと願掛けをしたため、いつしか全身が体毛に覆われ、モップのような姿(と身体構造)になってしまった。机アレルギー。モデルは漫画家の毛羽毛現(作者によれば、元々は創作によるキャラクターで、モデルの方が後から出てきたとのこと)。
- 長老(ちょうろう)
- 矢荷成荘に300年間住み続けているマペットのような老人。藜(あかざ)の杖を持ち、頭にパンティーを被っている。矢荷成荘の古い言い伝えに詳しく、著書「矢荷成荘全史」は150巻に及ぶ大作。
- 綾町迷子(あやまち マイコ)
- 綾町財閥の当主の孫。寸鯉学園1年生。早くに両親を事故で亡くしているが、父親が地球外からきた化け物であったためその血を引き継ぎ、満月を見ると兎娘に変身する。地核野(ちかくの)高校の不良に絡まれているときに相夢優(の体を乗っ取った魅衣)に助けられ、それ以降優のことが好きになる。
- 池内朱人芽丸(いけうち あとめまる)
- 池内グループの次期当主。綾町迷子に政略結婚を申し込むために矢荷成荘に越してきた。(事前調査で迷子と間違えた)魅衣のことも気に入り、愛人にしようと目論む。
- 執事頭の奥三飯太郎(おくみつ いいたろう)と執事のヒツジたちが常に付き従う。執事頭の名前を「おくさんいいだろう」、彼の名前を「いけないしゅじんがまる」と読んではいけない。
[編集] 相夢の家族
3人とも、普段から着用しているメガネが外れると、理性を失い性格が反転し、それぞれ違った反応を見せる。
- 相夢由和(あいむ ユワ)
- 優の姉。非常に厳格な性格で、優の生活環境を叩き直すために矢荷成荘に単身乗り込むほど。普段は実家を離れて生活しているようだ。
- 相夢湯杏(あいむ ゆあず)
- 田舎に住む優の父。絵に描いたような豪快な人物で、酒の飲み比べで小倉を負かすほどの酒豪でもある。
- 相夢夕(あいむ ゆう)
- 田舎に住む優の母。貞淑な女性。息子である優と名前の発音が同じであるため、湯杏は彼女のことを「お夕」と呼ぶことで区別している。
[編集] その他
- 出手恋斜三(でてこい しゃざん)
- 優たちの担任教師で、担当教科は数学。名前と容姿のモデルはアニメ「大魔王シャザーン」から。
- 屋色さかえ(ヤシキ さかえ)・山乃神狗郎(ヤマノカミ クロウ)・本田抜作(ホンタ ヌキサク)
- 優の幼馴染の3人組。田舎での優の唯一の友達だったが、狗郎ののぞき癖や抜作(通称・ポン田)の度を越した食欲などのせいで、優からは疫病神扱いされている。正体はそれぞれ、座敷童子・カラス天狗・化けダヌキ。
- 担当
- 本名不明。小倉の漫画を掲載している雑誌の編集者。原稿の取立てのためなら山奥にさえついてくるほど仕事熱心で、小倉とも対等以上に渡り合える身体技能を持つ。
- 十二代目ゴンザレス
- 代々矢荷成荘の世話を見ている大工(初代はポルトガル人)。「ゴンザ」「ゴンじい」と呼ばれる。背中に「権」の字が描かれた羽織を常に着ている。「今世紀最後の名人」と称されるほどの腕を持ち、頻繁に破壊される矢荷成荘がすぐに元に戻るのはこの人のおかげである。江戸っ子気質で威勢がよく面倒見もいいが、年のせいか時折痴呆状態になる。
- 魔院美影(マイン みかげ)
- 優が地核野高校の総長を倒し南部番長連合の総長になったことを機に、連合から優のところへ派遣されてきた女学生。正体は北部番長会の総番。紫藺(しい)という姉と、葉杏(はあず)という妹がいる。スカートの中に秘密が隠されている。
- 奈緒(なお)
- 化け猫。かつて優に命を救われたことがあり、その恩返しを果たすため矢荷成荘にやって来る。
- 氷頭(ひず)
- 藍に近づき彼女を口説き落とそうとする若い男。正体は優と藍を引き離すために美影に雇われたプロのジゴロ。
- 道尾幸司(みちお こうじ)
- 普段はどこにでもいるような社会人だが、ひとたび事件が起こるとヘルメットを被りツルハシを振るって町の道路を掘り返す変態。登場してもストーリーやメインキャラには全く絡まず、我が道を進む特異な人物。優&魅衣外伝「道尾幸司物語I、II」の主役を務めた。
[編集] 建築物
- 矢荷成荘
- 物語の主な舞台。2階建て、正確な部屋数は不明。しばしば住人たちによる宴会や、家賃を滞納している住人と大家との攻防戦が繰り広げられる。特に年末年始のノンストップ耐久宴会は、地域の風物詩となっている。
- 寸鯉学園
- 優たちの通う高校。作中何度も到壊しては立て直され、その度に飛行・巨大ロボットへの変形・合体などの怪しい機能が付加されていく。作品の初期は「寸鯉学園」という校名だったが、作品終盤ではなぜか「寸鯉高校」と改名している。
- 相夢家
- 最寄り駅の「土井中駅」から山二つ超えたところにある。あたりは日本最大の秘境といわれる途方もない山奥で、本当に生物かどうか疑わしいような怪しい猛獣が生息し、探検隊がやってくるほど。裏山から湧出する原油で水車をまわし、発電をしている。
[編集] イメージアルバム
CDとLPが1987年9月25日ワーナー・パイオニアより発売された。
- キャスト
- 相夢 優 - 塩屋翼
- 魅衣 - 川浪葉子
- 大矢 藍 - 荘真由美
- 綾町 迷子 - 江森浩子
- 小倉 杏 - 銀河万丈
- 剛田 業 - 堀川亮
- 日向 輝明 - 戸谷公次
- 無頼出 真理 - 一本木蛮
- 大家(父) - あろひろし
- 音楽
- このイメージアルバムは「イメージカプセル」のブランド名で作られており、イメージカプセルにおいてアルバム化された漫画作品群は制作スタッフが同じである事から、起用される作曲家や歌手、構成(最初に序章、2曲目にオープニング相当の歌、A面の最後に漫画家の協力した曲、B面の最初はBGM風…)などもよく似ている。特にドラマを収録した作品では、同じイメージカプセルの他作品の曲をBGMとして(場合によっては歌入りの曲から歌を抜いて)流用する例が多い。当作には山本貴嗣『エルフ17』、ゆうきまさみ『究極超人あ〜る』、柊あおい『星の瞳のシルエット』などの曲が流用されている。また『超新星フラッシュマン』のBGMも『あ~る』『優&魅衣』に流用されているが、これは田中公平が前3者いずれの作品も担当していたため。


