優性

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優性(ゆうせい)はメンデルが発見した遺伝の法則の内、優性の法則に使われている。

ある対立形質に着目し、その純系の親世代Pにおいて交雑して出来た一遺伝子雑種に現れる形質優性もしくは優性形質、現れない形質を劣性もしくは劣性形質と呼ぶ。

優性、劣性は「優れている、劣っている」という意味で使われていないことに注意すべきである。上記のようにこの2つの優劣は単に表現型としてその形を表す際の力関係のことである。したがって個々の性質の優劣とは関わりない。たとえば品種改良の際などは優れていると認められる形質は往々にして劣性である。しかし、優生学のように、この言葉をそのまま優れた形質の意味に使う例もある。このような場合、それは遺伝学の用語とは全く異なるものである。

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エンドウの種子の「優性、劣性」

エンドウの対立形質として種子の形が丸いものとしわになったものがある。ただし、丸いものとしわのものの中間の形はないものとする。

親世代として純系の丸いエンドウと純系のしわエンドウを交雑し、雑種第一代の一遺伝子雑種の種子を得ることが出来た。この雑種の種子の形質はすべて丸い形質であった。

したがって、丸い形質が優性形質で、しわ形質は劣性形質であると考えられる。

この例は厳密ではないので、優性の法則を参照してもらいたい。