停滞空間

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停滞空間』(ていたいくうかん)は、アイザック・アシモフの短編SF小説(原題:The Ugly Little Boy)、また同作を収録した短編集(原題:Nine Tomorrows)の日本語版タイトル。

短編[編集]

1958年に発表された。タイムトラベル技術によって4万年前から現代に連れて来られたネアンデルタール人の子供と、世話を任された看護師の女性との交流を描いた作品で、アシモフのベスト短編の一つに数えられる傑作である。

1992年に、ロバート・シルヴァーバーグによる長編版が出版された(未訳)。

短編集[編集]

1959年刊行。「停滞空間」はじめ(原題通り)9つの短編が収録されている。アシモフ本人の解説文は無いが、前後に2篇の詩が収録されている。

収録作品[編集]

  • みよ、いまここに成し遂げる! (I Just Make Them Up, See!) (詩)
  • プロフェッション (Profession)
  • ナンバー計画 (The Feeling of Power)
  • やがて明ける夜 (The Dying Night)  ※短編集『アシモフのミステリ世界』にも収録されている。
  • ヒルダぬきでマーズポートに (I'm in Marsport Without Hilda) ※短編集『アシモフのミステリ世界』にも収録されている。
  • やさしいハゲタカ (The Gentle Vultures)
  • 世界のあらゆる悩み (All the Troubles of the World)
  • ZをSに (Spell My Name with an S)
  • 最後の質問 (The Last Question)
  • 停滞空間 (The Ugly Little Boy)
  • 返送票 (Rejection Slips) (詩)