信長の野望・戦国群雄伝

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信長の野望・戦国群雄伝
ジャンル 歴史シミュレーション
対応機種 PC-88SR
PC-98
MSX2
X1turbo
X68000
FM TOWNS
Windows95-XP(2000除く)
ファミリーコンピュータ
携帯電話
開発元 コーエー
発売元 コーエー
人数 1-8人
発売日 1990年2月3日FC
1998年3月7日PS
  

信長の野望・戦国群雄伝』(のぶながのやぼう・せんごくぐんゆうでん)は、1988年に光栄(現コーエー)から発売されたパソコン歴史シミュレーションゲームで、信長の野望シリーズの3作目である。単に「群雄伝」と略されることもある。後にMSX2ファミリーコンピュータなどで発売された。携帯電話向けアプリとしても移植されている。Windows版はコーエー25周年記念パックのVol.4に収録されているものはPC98版復刻で、定番シリーズのものとは別である。音楽は菅野よう子が担当している。

本作をベースにしているゲームボーイカラー用ソフト「信長の野望 ゲームボーイ版2」についてもこの項で簡潔に述べる。

目次

[編集] 内容

[編集] 概要

戦国大名を選び、全ての国を攻め取り、全国統一を目指すゲームである。

前作からの改良点は第一に、後のシリーズでは標準ルールとなる、配下武将の概念ができた。全国で約400人の実在武将が各地で大名の下に配置され、各武将の行動力パラメーターが規定値に達すると、各武将に何回でもコマンドを実行させることが出来る。ただし、行動力の回復は毎月武将の政治力の30%ずつ(最高200)なので武将の政治力の高さは重要である。次に、戦闘の野戦に朝、昼、夜の概念ができ、夜には敵部隊に夜襲を仕掛けることもできるようになった。さらには篭城戦も登場した。

内政のコマンドも幅が増え、戦闘に徹して領土拡張するか、内政をじっくりやるかプレイヤーの自由度は大きくなった。このように多くの新要素が盛り込まれた本作だが、容量不足のためか、東北九州の大名がカットされた。

また、前作同様、歴史イベントとして「本能寺の変」を発生させることができた。隠しイベントであり、本能寺の変イベントはその後のシリーズにも収録される定番イベントの一種になった。また、強大な勢力を持った大名に幕府より追討令が発せられることもある。

前作に比べてBGMの数も増えており、織田信長専用のBGM(通常時、戦闘時とも)も用意されている。一般大名のメインテーマや機能コマンドのテーマなど、その後のシリーズでもアレンジされて繰り返し使用されている曲もある。

本作で初めてとなった要素が多かったため、ファミコンソフトで1万円台と当時としては非常に高価であったにも関わらずヒットすることとなった。しかし容量の関係から登場する舞台が関東から中国四国地方までになっており、東北や九州が省略されているために伊達氏島津氏などは登場していない(伊達氏からは伊達成実が浪人として登場している)。

また合戦において野戦での夜以外は1ターンで移動先で追撃ができないため、攻め込まれた時に自国の城が1本道なら篭城戦で1の兵力(100人)であっても、敵部隊に隣接される度に1マスずつ逃げて30日持たせれば守備側の勝利に導くことができる(この方法は富山城などで使える)。「築城」コマンドで城防御度を上げれば、より効果が上がる。

[編集] 配下武将の登場

本作以降の作品より大名だけではなく、配下武将も登場するようになった。だが武将の顔グラフィックは、専用のものが用意されているのは大名と各地の有名武将のみであった。それ以外の武将は、幾つかパターンが用意されている物に、を足したり目つきを変えたりして区別していた(いわゆるモンタージュ顔)。パソコン版は機種によって解像度が違うため、顔グラフィックに200ライン用(PC-88、MSX2など)と400ライン用(PC-98、X68000など)があり顔つきが若干異なる(攻略本では400ライン用のものが掲載されている)。石田三成前田利家黒田官兵衛など一部の武将の顔は400ライン用では全面的に作り直されている。畠山義綱など以降の作品のもとになっている顔グラフィックもあるが、前田利家や小早川隆景丹羽長秀などかけ離れた顔をしている武将もいる。

戦闘時の兵種は騎馬足軽鉄砲の3種で各武将の兵種は最初から決まっており、変更はできない。シナリオ開始時の大名の兵種は基本的に「騎馬」だが、鈴木佐太夫(鉄砲)や本願寺光佐(足軽)といった例外も存在する。また、シナリオ1とシナリオ2では兵種が違う武将も一部存在する(例えば羽柴秀吉はシナリオ1では足軽だがシナリオ2では騎馬である)。

一国の統治には必ず武将が1人必要で、武将を配置しない国は空白地となるため、武将の頭数が足りないとクリアできない。これを補うため、PC版の一部機種では武将が1人死亡するごとに、架空の武将を自動生成するシステムがあった。しかし、実在武将と区別が付かなくなるおそれがあり、また容量の都合などから、ファミコン版などはこの仕様は削除された。代わりにゲーム開始時は未成年だが、しばらく経つと元服する武将(当然、実在の人物)が何人か追加された。後の作品では武将の寿命が史実より長く調整されていたり、寿命を延ばすことが出来たが、本作では亡くなった年(殺害や自害の場合、あるいは大名は除く)の3月に自動的に死亡するようになっている。

武将のパラメータについては「政治」「戦闘」「魅力」「野望」の4つのみで、後のシリーズから比べるとかなり単純なものである。政治力と戦闘力を合計した数値が150を超えている武将は、その国の軍師と位置づけられ、コマンド実行時に助言をしてくれる。ただし助言の的中率は、政治力が高い武将のほうが高い。戦闘では、1対1でしか部隊同士が対峙できないようになっているため大大名の強さが顕著にわかる。

しかし地方のマイナー大名の配下武将の評価は低く、特に「赤鬼」と恐れられた波多野家赤井直正(本作では荻野直正名義)、浅井家磯野員昌などは、後の作品の設定からは信じられないくらいに能力値が低かった。今川氏真は後の作品、例えば『革新』では政治だけは高めに設定されているが、本作では政治、戦闘ともに10台(兵士100でも、上杉謙信などの強力武将に攻撃されると一撃で全滅することもある)で魅力も低く、今川家を継がせると離反する家臣が続出するほどである。逆に毛利輝元徳川秀忠など後年の作品より明らかに能力が高く設定された武将も存在する。登場した武将の子孫から、先祖の評価が低いとする抗議もあったという。後のシリーズではこういった弱小大名家の扱いも改善されている。

それに対して、有名大名家、とりわけ武田家織田家は国力が高く、武将の能力値も高く設定されていた。上杉家北条家などは国力や大名の能力は高いものの、配下武将は大半が過小評価されている。例えば1560年時点の軍師級武将(大名本人は除く)は以下の通りとなっている。

なお本作の発表当時NHKの大河ドラマでは『武田信玄』を放送しており、ゲーム終了時の「今宵はここまでにいたしとうございます」という表示も前述大河の番組終了時のセリフでもあった。

武将以外にも、史実では難攻不落と言われた城が、ゲーム上では極めて攻略しやすい城であったり(七尾城など)、史実でも堅固ではあったがそれを加味しても異常なほど堅固な城があるなど(小田原城)、史実の調査の甘さが指摘されていた。後に出版された次作『武将風雲録』の攻略本にて、七尾城の主であった畠山義綱に「『群雄伝』は余りにもわしを馬鹿にしている。軍神といわれた謙信さえも落しあぐねたのだぞ」と述べさせている。

機種による違いとしてファミコン版では、忠誠度が100の敵将でも金1で簡単に引き抜けるというバグがあった(逆に金100などでは引き抜けない)。

[編集] 斬首時の台詞

有名武将が斬られる時には独自の台詞を吐くので、より感情移入することができた。以下、その例を挙げる。

織田信長:「人間五十年、下天の内をくらぶれば・・・」
羽柴秀吉:「露と落ち、露と消えにしわが身かな・・・」
徳川家康:「待ってるだけでは、天下は取れぬか・・・」
武田信玄:「亡き骸は、諏訪湖に沈めていただきたい・・・」
上杉謙信:「毘沙門天の御加護も尽きたか・・・」
今川義元:「貴様ごとき下郎にこの首を奪われるとは・・・無念」
北条氏康:「これで我が北条家も終わりか・・・」、「我が北条も三代限りか・・・」(PC-98版)
毛利元就:「そなたの武勇には感服いたした・・・」、「三本の矢もそなたには敵わぬか・・・」(PC-98版)

[編集] 本能寺の変

「山城国に信長がおり、兵を少数しか持っていない」「丹波国に明智光秀および明智秀満がいる」の2条件が重なると本能寺の変が起こる。(PC-88版では後者が「丹波国もしくは近江国に明智光秀がいる」という条件になっている)

[編集] 信長の野望 ゲームボーイ版2

信長の野望 ゲームボーイ版2
ジャンル 歴史シミュレーション
対応機種 ゲームボーイカラー
開発元 コーエー
発売元 コーエー
発売日 1999年4月9日
  

1999年4月9日に発売された、コーエーゲームボーイカラー用ソフト。タイトルは「ゲームボーイ版2」。『戦国群雄伝』をベースにしている。

前作『信長の野望 ゲームボーイ版』と比べると、登場武将は400人と増え、シナリオも1560年「群雄割拠」、1582年「信長の野望」の2つから選べるようになった。登場する武将の顔グラフィックは主に『信長の野望・天翔記』のものが使われている。また、前作では2人プレイをするにはゲームボーイ本体・カートリッジがそれぞれ2つずつと通信ケーブルが必要であったが、本作では自分の担当大名のターンが回ってきた際に1セットのゲームボーイ本体・カートリッジを交互に回しあうことで遊べるようになっている。

武将が謀略を仕掛け、その結果捕らえられると、1度目は解放されるものの、2度目以降は斬首されることが頻発するため、中盤以降空白国が目立つことになる(大名が仕掛けて首を切られる)仕様があった。

本作のベースとなっている『戦国群雄伝』と同じく「山城国に信長がおり、少数の兵しかいない」「丹波国に明智光秀と明智秀満がいる」の2つの条件を満たすと、一定の確率で本能寺の変イベントが発生することがある。

[編集] 外部リンク