住友グループ

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住友グループ
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創業家: 住友家
標章: 住友井桁マーク

住友グループ(すみともグループ)は、戦前の住友財閥の流れを汲む企業グループである。

概要[編集]

住友政友京都で開いた「富士屋」が発祥であり、企業グループとしての住友は別子銅山から始まる。 住友は三菱グループ以上に「結束の住友」として井桁マークののれんにこだわった。また、住友グループ主要企業の社長会である「白水会」においては、他の企業よりも数が少なく、それだけ直系を重視している。三菱や三井に比べて近代化には乗り遅れたものの[要出典]、その後各企業を伸ばしていき、旧住友銀行(現:三井住友銀行)等の利益を日本一に導いた。

また、早くから東京に拠点を置いた三井・三菱(創業時は大阪)両グループに対して、住友グループは長らく大阪の地に拘り続け、今も大阪に本社を置く住友グループの企業は多い。住友グループにあっては、少なくとも高度成長期までは名実共に大阪にその中心を置いていた企業が多かったことも事実であり、「住友」と言えば即座に大阪を連想することが多く実際、近畿圏においては、特に年配者層を中心に、今もってなお三井・三菱両グループよりも住友グループのプレゼンス・社会的ステータスをより一段と高く評価することが多いのもまた事実であり、住友グループの大阪での存在感は健在と言える。

住友グループの中核とされる、三井住友銀行住友金属工業(現:新日鐵住金、現在はグループを離脱)、住友化学3社を「住友御三家」、住友商事住友電気工業日本電気(NEC)3社を「住友新御三家」と呼ぶ。

住友銀行がさくら銀行と合併した際は、住友と三井の合併が進むかに見えた。しかし、住友化学三井化学のように、住友系企業と三井系企業の合併が白紙撤回になるケースもある。また、三井住友銀行となって、設立した三井住友フィナンシャルグループには同じ住友の金融系である住友信託銀行は参加しないなど、業界における住友系企業が結束するとは限らない。なお住友信託銀行は、2011年に中央三井トラスト・ホールディングス(傘下に旧中央三井信託銀行と旧中央三井アセット信託銀行の2行を有した)との株式交換により経営統合した三井住友トラスト・ホールディングスの傘下となった後、2012年4月1日には、持株会社傘下の3信託銀行が合併し、三井住友信託銀行が発足した(存続行は住友信託銀行)。

2008年には、経営危機に瀕した住友石炭鉱業(現・住石マテリアルズ)が、住石ホールディングスを設立し住友グループ広報委員会から脱会しており、同ホームページ上はグループ外企業の扱いとなっている。

1985年つくば万博の住友館では、住友グループにとって初の試みとなる、3D大型立体映像アトラクション「大地の詩」にも制作協力に関わっていた。

日本最大の組織設計事務所であり、東京タワー、東京ドーム、京都迎賓館等、日本に置ける主要な建築物の多くの設計業務をてがけている日建設計は、戦後、日本建設産業(住友商事の前身)から独立し、現在に至っている会社である。そのため、住友系企業の自社ビルはほとんどが日建設計によるものである。

現在、住友グループは博覧会などによるパビリオンへ出展していない。

主要会社[編集]

子会社や関連会社まで含めると膨大な数に上る為、ここでは、住友グループ広報委員会(33社)及び住友グループの社長会である白水会(18社)に参加している主要会社のみを挙げた。尚、白水会18社は全て住友グループ広報委員会に参加している。

社名 住友グループ広報委員会 白水会 備考
住友大阪セメント
住友金属鉱山
住友精密工業 -
住友化学
住友精化 -
大日本住友製薬 -
住友ベークライト
住友重機械工業
住友建機 -
住友電気工業
住友電設 -
住友電装 -
住友ゴム工業 -
住友理工 -
日新電機 -
明電舎 -
日本電気
日本板硝子
住友林業
住友不動産
住友倉庫
住友商事
SCSK -
住友三井オートサービス -
三井住友建設
三井住友海上火災保険
三井住友銀行
三井住友ファイナンス&リース -
三井住友カード -
SMBCフレンド証券 -
日本総合研究所 -
三井住友信託銀行
住友生命保険

備考欄の「※」の会社は、三井グループでもある。

※注1:住友軽金属及び住友精密の両社は、住友金属より分離独立した会社。
※注2:三井住友銀行(旧住友銀行)と、三井住友信託銀行(旧住友信託銀行)の両行は93年頃より広報委員会に加盟。
これに伴い、「旧住友VISAカード(現:三井住友VISAカード)」から、正式社名の「旧住友クレジットサービス(現:三井住友カード)」へ名義変更した。なお80年代半ば頃から加盟していた旧住友信託銀行子会社であった、「旧住信VISAカード(現:三井住友トラストVISAカード)」(旧住信カード~現:三井住友トラスト・カードが発行)は脱退した。
※注3:2000年頃に住友建機(旧)を解体、クレーン車以外の建機事業を親会社・住友重機械が新設する住友建機(新)(旧会社の製造・販売子会社譲受後に中間持株会社となる)へ譲渡、旧会社は住友重機械建機クレーンに商号変更(後に日立建機とクレーン車事業で包括提携、事業統合して現在の社名へ変更(住友重機械工業を参照))。
※注4:三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行・日本総研・三井住友カード・SMBCフレンド証券等の金融持株会社純粋持株会社でもある)と住友商事はリース分野で包括提携、系列リース会社と系列自動車リース会社をそれぞれ2007年秋に統合させて、新会社(三井住友ファイナンス&リース住友三井オートサービス)を設立した。

かつて広報委員会に加盟していた企業の現時点の動向[編集]

  • 住友金属工業 - 2012年10月1日に新日本製鐵と合併して新日鐵住金となり、グループ離脱。
  • アンリツ
  • 住石マテリアルズ
  • 住友アルミニウム製錬 - 住友化学を中心に住友系複数社によって設立。しかし80年代に入って二度のオイルショックを迎え経営危機に陥り、82年に会社清算・解散
  • 日本パイプ製造(現・住友鋼管) - 81年頃まで加盟(以降、日本ステンレス(以下の項目を参照))。
  • ダイキン工業 - 住友金属の翼下から離れた後も当面は加盟を維持したが、住友特殊金属と同時期に広報委員会を脱退。金融機関の一部に住友系が入っていることで、現在でも辛うじて住友グループとのつながりを維持している。
  • 筒中プラスチック工業 - 戦後に住化グループ日本板硝子を中心に住友系各社によって買収。ただし加盟したのは平成以降で、2000年以降に住友ベークライト(以下、住友ベーク)の実質子会社化。2006年下期頃に親会社の住友ベークが全株主を対象にTOBをかけて完全子会社化、2007年頃に上場廃止となり、住友ベークへの吸収合併正式合意に伴い同4月期をもって脱退。
  • 日本ステンレス - 81年頃より92年頃まで加盟(住友金属による吸収合併に伴うもの)。
  • 日本電気硝子
  • 日本電気ホームエレクトロニクス(旧新日本電気から分離独立) - 日本電気の全額出資によって電子部品等の製造販売を主力事業とする会社として設立。その後に企業分割などを経て各種コンピュータ機器(同社が独自のシリーズ機種を生み出した事は大いに有名)や映像関連機器(衛星放送受信機器の(パラボラアンテナを捩った)パラボーラシリーズが有名だった)、さらにはビデオゲーム機器(のちにPCエンジンシリーズ(亜種機を含む)誕生)を手がけるなどして企業イメージ向上を図ったが、バブル崩壊や巨額赤字等により負債が膨らみ、結果的に会社解体・解散
  • 広栄化学工業 - 住友化学系列(現・住化グループ)。92年頃上場を機に広報委員会を加盟するが、わずか数年で脱退。
  • 神東塗料 - 住友化学系列(現・住化グループ)。バブル崩壊等による経営不振もあり93年で脱退。
  • 第一中央汽船 - 商船三井系列だが、住友金属やその他の住友グループ各社とも関係が深い。但し、住友金属は同社への出資比率を徐々に落とし、現在は2割を切っている。
  • 住友特殊金属(現・日立金属NEOMAX事業部) - 住友金属から分離独立。会社設立当初は磁力鋼部門のみであったが電子材料部門に進出。80年代後半よりCIを導入し、社名フォントを住友金属のものを斜体にしたものから手書き風の明朝体を斜体にしたものへと変更した。その後、90年代後半の経営不振により日立金属に同社の経営権が移動。主力商品であったNEOMAXを新社名として採用し、ダイキン工業と同時期に広報委員会を脱退した。
  • 住友シチックス(現・大阪チタニウムテクノロジーズ(旧住友チタニウム)(スポンジチタン事業)・SUMCO(旧三菱住友シリコン)シリコンウエハー事業)) - 1937年設立の大阪特殊製鉄所が起源であり、のちに大阪チタニウム製造、さらに住友シチックスへ社名を変更。住友金属と神戸製鋼から相次いで出資を受けていた。その後、神戸製鋼による事実上の資本撤退を受け住友グループ主導で経営再建を目指していたが、住友金属に吸収合併され同社のシチックス事業部となることに伴い、広報委員会から脱退した。なお、住友シチックス尼崎に譲渡されていたスポンジチタン事業は、神戸製鋼より再度出資を受けている。
  • 鳴海製陶 - 住友金属から分離独立、その後エレクトロニクス事業に進出するも住友金属が新設した子会社へ事業分割・譲渡。同社はボーンチャイナ専業となって再建を目指すも経営不振が続き、この結果MBOを行いグループから離脱(なお、広報委員会からはこの頃すでに脱退していた)。
  • 栄泉不動産 - 住友生命系のビル管理会社が発祥の中堅不動産会社。一時期、住友グループ各社や松下電器アサヒビール等も資本参加していたが、現在は同グループを離脱し、モルガン・スタンレー系の投資会社と住友生命の合弁(のち前者の主導による経営に転換)で経営再建を目指している。
  • 住友軽金属工業 - 住友金属から分離独立。その後上場して社長会の「白水会」と広報委員会に参加。その後は高度成長期やバブル期に乗り銅・アルミの圧延加工を中心に多角経営を実施していたが、バブル崩壊や経営環境変化に伴い事業再編を進め、旧住友金属との関係見直しにより系列関係を事実上切った。その後、新たなるパートナーとして古河電工アルミ事業連結子会社・古河スカイと合併してUACJに社名変更した。
  • 大阪ダイヤモンド工業 - 同じ住友電工系の東京タングステンと2000年に合併し、アライドマテリアルとなる。同社は2004年に住友電工が完全子会社化。

主な準系列[編集]

ここでは、住友グループ以外の企業の内、旧住友銀行の融資系列で主なものを挙げる(五十音順)。

金融ビッグバン時に旧住友銀行との間で、ホールセール(法人向け)証券会社の「大和証券SBキャピタルマーケッツ」(「三井住友銀行」発足後は「大和証券SMBC」へ社名変更)を合弁で設立する提携関係があった。2006年にTBSによって大和証券とSMFGが資本提携するというスクープ報道が流れたが、2009年にSMBCが日興コーディアル証券(現:SMBC日興証券)の買収を実施し、合弁および提携関係が解除されたため、大和証券グループ100%子会社の「大和証券キャピタル・マーケッツ」となった後、2012年4月1日付けで、リテール(個人向け)とホールセールを一本化した「(3代目)大和証券」に統合された。

提供番組[編集]

現在のところ、住友グループとして提供・協賛する番組は存在していないため、全て過去のもの。

なお、NEC軽井沢72ゴルフトーナメントフジテレビジョン製作・長野放送協力)でも、NECが住友グループの企業であることから一部のグループ傘下企業が番組を協賛しているが、上述の各番組のような住友グループ各社全体での提供や共通CMの放送はしていない

企業CMイメージソング[編集]

グループメッセージ[編集]

  • 「躍進する住友グループ」(1963年 - 73年)
  • 「大きな愛を育てよう」(1973年 - 79年)
  • 「明日の世代を育てよう」(1979年 - 84年)
  • 「未来の芽 大切に」(1984年 - 93年)
  • 「大切なこと 人から人へ」(1993年 - )

その他[編集]

  • 社章 - 井桁マークの社章は「住友」と名乗らない企業(日本電気明電舎等)では基本的に使われないが、「住友」と名乗る企業でも合併があった会社(大日本住友製薬三井住友銀行住友ゴム工業=ダンロップ等)でも使われていないものがある(住友ゴム工業は、現在、住友ゴムグループとして、井桁マークを用いている)。また、あまり知られてはいないが各企業ごとに井桁マークの色が異なる。
    • 住友大阪セメント:淡緑色
    • 住友金属鉱山:淡水色
    • 住友軽金属:黒色
    • 住友精密工業:淡橙色
    • 住友鋼管:濃青色
    • 住友化学:赤色
    • 住友精化:橙色
    • 住友ベークライト:淡緑色
    • 住友重機:青色
    • 住友建機:青色
    • 住友電工:濃青色
    • 住友電装:淡青色
    • 住友電設:紫色
    • 住友ゴム:淡青色
    • 住友林業:緑色
    • 住友不動産:黄色
    • 住友倉庫:濃赤色
    • 住友商事:水色
    • 住友生命:赤色

関連項目[編集]

外部リンク[編集]