伊達泰宗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

伊達 泰宗(だて やすむね、1959年昭和34年)2月9日 - )は、伊達政宗から数えて18代目の伊達家当主、伊達宗家34代当主。

来歴・人物[編集]

33代当主・伊達貞宗の子として東京に生まれる。東京育ちだったが、父の死後仙台に移り住んだ。宮城教育大学中退。

1987年(昭和62年)には、伊達政宗の生涯を描いたNHK大河ドラマ独眼竜政宗』の監修も担当し、オープニングでもクレジットされ、第21回「修羅の母」の冒頭で伊達政宗公352遠忌法要の模様を紹介する所でインタビューで出演した。また1994年平成6年)に、安土桃山時代に絶縁した旧広島藩浅野家と398年ぶりに和解の茶事を執り行ったことでも話題になった。

学芸員の資格をもち、伊達家ゆかりの歴史遺産等の修復等も手がける、歴史の専門家である。瑞鳳殿資料館の館長、伊達泰山文庫主宰、東北放送文化事業団理事など多くの役職を務め、精力的に活動しており、政宗関連グッズや支倉常長関連グッズで手広く商売をしているが、家紋を商標登録した事には賛否両論がある。

毎年5月に開催される「仙台・青葉まつり」では山鉾に乗った仙台市長、雀踊りの仙台市民らに先んじ、大パレードの先頭集団として行進する武者行列(仙台藩士会)の先頭を歩く。

論文・著書・監修[編集]

論文[編集]

  • 『伊達家墳墓における出土遺物の保存対策』
  • 『米国博物館・美術館における展示方法と保存対策について』
  • 『仙台伊達家三藩主のDNA鑑定による科学的家系図作成の試み』

著書[編集]

  • 『伊達泰山文庫シリーズ 現代版伊達治家記録』
    1. 『伊達綱村以降歴代藩主の墓』
    2. 『伊達家系譜と家紋』
    3. 『経ヶ峯伊達家墓所とその歴史』
    4. 『伊達氏系図(巻一)中世期における伊達家の歴史』
    5. 『伊達氏系図(巻二)戦国武将から近世大名へ・伊達政宗の時代』
    6. 『瑞鳳殿遺跡発掘調査概報 伊達政宗の遺骨と副葬品』
    7. 『伊達騒動 寛文事件要説』
    8. 『伊達政宗の南蛮遣使 慶長遣欧使節要説』
    9. 『仙台藩家臣団の概要』
    10. 『伊達政宗人物誌 -伊達政宗年表-』
  • 『独眼竜政宗の素顔』
  • 『伊達家の秘話』

監修[編集]

  • 『伊達家史叢談-復刻-』
  • NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」

その他[編集]

  • 創作バレエプロデュース伊達政宗公演「ジュリア」原作

外部リンク[編集]

先代
伊達貞宗
伊達宗家当主
第34代:1981年-
次代
-