伊藤康祐

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伊藤 康祐
フタバ産業軟式野球部 #2
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県蒲郡市
生年月日 (2000-02-03) 2000年2月3日(24歳)
身長
体重
174 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手二塁手
プロ入り 2017年 ドラフト5位
初出場 2019年4月30日
最終出場 2023年7月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

伊藤 康祐(いとう こうすけ、2000年2月3日 - )は、愛知県蒲郡市出身の社会人野球選手、元プロ野球選手外野手)。右投右打。

兄はJR東海に所属する社会人野球選手の伊藤寛士[1][2]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学1年生で野球を始める[3]。小学4年生から中学3年生まで「岡崎葵ボーイズ」に所属して、投手兼遊撃手を務めた。中学1年生時には、ボーイズリーグの日本代表として「カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会」に出場し[3][4]、同大会で「2番・二塁手」を務め、日本チームの優勝に貢献[5]最優秀選手を受賞した[6]。中学3年生時には、NOMOベースボールクラブが行っている「JUNIOR ALL JAPAN BOY MEETS WORLD」(通称:野茂ジャパン)に選出され、ロサンゼルス遠征を経験した[7]

中京大中京高校に進学すると、1年秋にレギュラーを獲得[8]。2年秋からは主将を務めると[9]、秋季大会では「1番・二塁手」を任され、秋季県大会優勝[10]、秋季東海大会ベスト4の結果を残した[11]。3年春からは主に「1番・中堅手」を任されるようになると、3年夏の県予選では、打率.407を記録するなどチームを牽引し[8]、2年ぶりの県予選優勝を果たした[12]。初の甲子園となった第99回全国高等学校野球選手権大会では、初戦の広陵高校戦で敗れた[13]ものの、バックスクリーンへ先制の本塁打を放つなど3安打の活躍を見せた[9]。その後に行われた第28回U-18W杯の代表メンバーに選出され[14]、3試合にスタメン出場し9打数1安打という結果だった[15]。高校通算21本塁打を記録している[16]。中京大中京高校の同期には、鵜飼航丞伊藤稜がおり、鵜飼とはプロ入り後にもチームメイトとなる。

2017年10月26日に行われたドラフト会議では、中日ドラゴンズから5位指名を受け[17][18]、契約金3000万円、年俸550万円で入団に合意した[19]。背番号は49

中日時代[編集]

2018年は、一軍出場がなかった。

2019年は、4月30日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)に「1番・左翼手」としてスタメン出場し、初打席初安打を放った[20]。さらに、5月25日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、プロ入り初の猛打賞を記録した[21]。しかし、6月5日に左太もも前部の痛みで登録抹消された。最終的に、この年は18試合に出場した。

2020年は、春季キャンプを一軍でスタートするものの2月20日に降格し、一軍出場なしに終わった[22]

2021年は、開幕を二軍でスタートするも、後半戦から一軍に合流[23]。キャリアハイとなる25試合に出場し先発も経験した一方、打率.053と苦しんだ[24]

2022年は、一軍で28試合に出場し、打率.231の成績を残す。オフの11月9日に20万円増の年俸720万円で契約更改し、その後の会見で「結果を残せなかった」と悔しさを表した(金額は推定)[25]

2023年は、5月2日の阪神タイガース戦(甲子園)で一軍初昇格し[26]、同月12日のヤクルト戦でプロ初盗塁を記録する[27]。同月27日のDeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)では9回に代走出場し、二死二塁の状況で村松開人が一塁内野安打を打つ間に二塁から本塁に生還し、サヨナラ勝利に貢献した[28]。主に代走などで起用され、最終的に同シーズンは34試合に出場し、打率.150、1盗塁の成績を残した。しかし、一軍ペナントレース終了後の10月5日に戦力外通告を受け[29]、その後の11月15日に実施された12球団合同トライアウトを受けるも、7打数無安打2四球に終わった[30]

中日退団後[編集]

中日退団後は、額田郡幸田町に拠点を置くフタバ産業軟式野球部にてプレーを続けている [31]

選手としての特徴[編集]

50メートル5秒8のスピードが武器。形原中学時代には陸上部に駆り出され、100mを11.2秒で2位、愛知県選抜として4×100mリレーに出場したこともある[9][32]外野手の他に二塁手も務めるユーティリティープレイヤー

人物[編集]

憧れの選手は松田宣浩[3]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2019 中日 14 33 32 6 6 1 0 0 7 1 0 0 1 0 0 0 0 8 0 .188 .188 .219 .406
2021 25 21 19 4 1 1 0 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 9 0 .053 .053 .105 .158
2022 28 27 26 3 6 3 0 0 9 1 0 0 0 0 1 0 0 5 0 .231 .259 .346 .605
2023 34 22 20 2 3 0 0 0 3 0 1 1 2 0 0 0 0 3 1 .150 .150 .150 .300
通算:4年 101 103 97 15 16 5 0 0 21 2 1 1 5 0 1 0 0 25 1 .165 .173 .216 .390

年度別守備成績[編集]



外野












2019 中日 10 12 1 1 0 .929
2021 16 13 1 0 1 1.000
2022 19 8 0 0 0 1.000
2023 16 3 0 0 0 1.000
通算 61 36 2 1 1 .974

記録[編集]

初記録
  • 初出場・初先発出場:2019年4月30日、対読売ジャイアンツ3回戦(東京ドーム)、1番・左翼手で先発出場
  • 初打席・初安打:同上、1回表に髙橋優貴から中前安打
  • 初打点:2019年5月8日、対広島東洋カープ9回戦(ナゴヤドーム)、2回裏に大瀬良大地から遊ゴロ
  • 初盗塁:2023年5月12日、対東京ヤクルトスワローズ6回戦(明治神宮野球場)、8回表に二盗(投手:尾仲祐哉、捕手:西田明央[33]

背番号[編集]

  • 49(2018年 - 2023年)

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 兄を超えて「世界一」に スピードで勝負する伊藤康祐”. 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2020年2月9日閲覧。
  2. ^ 【硬式野球】4年生特集『結束』第5回 ~伊藤寛士、内沢航大、新井悠太朗~”. スポーツ法政. 2020年2月9日閲覧。
  3. ^ a b c “【中日】ドラ5伊藤康、天国の星野さんへ恩返し 小学校時代にキャッチボール&米国観光”. スポーツ報知. (2018年1月8日). https://hochi.news/articles/20180107-OHT1T50282.html?page=1 2018年3月6日閲覧。 
  4. ^ 2012カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会 チーム星野 役員選手名簿
  5. ^ 2012 カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会 大会結果|大会情報 (海外派遣試合)”. 公益財団法人日本少年野球連盟. 2018年3月6日閲覧。
  6. ^ “世界少年野球MVP伊藤君が表敬”. 東海日日新聞. (2012年9月11日). https://www.tonichi.net/news/index.php?id=23967 2018年3月6日閲覧。 
  7. ^ JUNIOR ALL JAPAN 2014”. NOMOベースボールクラブ. 2018年3月6日閲覧。
  8. ^ a b 兄と同じく日本代表へ!伊藤康祐【Players report】”. Clipee (2017年8月29日). 2017年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月6日閲覧。
  9. ^ a b c 伊藤康祐(中日ドラゴンズ)」『週刊ベースボールONLINE』ベースボール・マガジン社。2018年3月6日閲覧。
  10. ^ “中京大中京―桜丘(決勝) - 試合結果 - 秋季愛知大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2016/619/147567/ 2018年3月6日閲覧。 
  11. ^ “至学館―中京大中京(準決勝) - 試合結果 - 秋季東海大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2016/652/148177/ 2018年3月6日閲覧。 
  12. ^ “中京大中京―栄徳(決勝) - 試合結果 - 全国高校野球選手権愛知大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2017/421/156891/ 2018年3月6日閲覧。 
  13. ^ “広陵―中京大中京(1回戦) - 試合結果 - 第99回全国高校野球選手権大会”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/koshien/game/2017/400/156920/ 2018年3月6日閲覧。 
  14. ^ 伊藤 康祐|侍ジャパン選手プロフィール”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年3月6日閲覧。
  15. ^ 2017年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~U-18代表編~”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年3月6日閲覧。
  16. ^ “中日、ドラフトでU18伊藤康祐を指名の可能性も”. 日刊スポーツ. (2017年10月10日). https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201710100000017.html 2018年3月6日閲覧。 
  17. ^ “中日は未来型ドラフトだ、高校生5人に「上出来」”. 日刊スポーツ. (2017年10月26日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710260000893.html 2018年3月6日閲覧。 
  18. ^ “ドラフトで中京大中京・伊藤をドラゴンズ指名”. 東愛知新聞. (2017年10月27日). http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/1874 2018年3月6日閲覧。 
  19. ^ “中日、ドラフト5位中京大中京・伊藤康祐と合意”. 日刊スポーツ. (2017年11月16日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711160000630.html 2018年3月6日閲覧。 
  20. ^ “中日伊藤康祐「思いきっていこうと」初打席で初安打”. 日刊スポーツ. (2019年4月30日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201904300000457.html 2021年1月31日閲覧。 
  21. ^ “中日伊藤康祐プロ初猛打賞「ずっと1軍にいたい」”. 日刊スポーツ. (2019年5月25日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201905250001388.html 2021年1月31日閲覧。 
  22. ^ “中日・伊藤康フェニックス1号 仁村2軍監督「パンチ力もスピードもある」“左殺し"としても期待”. 中日スポーツ. (2020年11月14日). https://www.chunichi.co.jp/article/153861 2021年1月31日閲覧。 
  23. ^ 中日与田監督「期待している」エキシビ打率4割の伊藤康祐スタメン起用へ”. 日刊スポーツ (2021年8月12日). 2024年1月3日閲覧。
  24. ^ 【中日】4年目・伊藤康祐は60万円増で更改「どこでも出るつもり」本職は外野もキャンプでは二塁に挑戦”. スポーツ報知 (2021年11月13日). 2024年1月3日閲覧。
  25. ^ 【中日】今季28試合出場の伊藤康祐は微増更改「少ないチャンスをもらって結果を出していくしかない」”. スポーツ報知 (2022年11月9日). 2024年1月3日閲覧。
  26. ^ 【中日】ビシエド 2日阪神戦で1軍再昇格 高卒新人・山浅龍之介と伊藤康祐外も昇格”. スポーツ報知 (2023年5月2日). 2024年1月3日閲覧。
  27. ^ 【中日】「長かった」6年目の伊藤康祐がプロ初盗塁をマーク”. 中日スポーツ (2023年5月12日). 2024年1月3日閲覧。
  28. ^ 若竜の足で逆転勝ち…「完璧なファーストゴロ」を安打にした村松開人と“勇気”の生還果たした伊藤康祐”. 中日スポーツ (2023年5月28日). 2024年1月3日閲覧。
  29. ^ 伊藤康祐に戦力外通告 「打撃でチャンスをつかめなかった」トライアウト受験へ【中日】”. 中日スポーツ (2023年10月5日). 2024年1月3日閲覧。
  30. ^ 中日戦力外・伊藤康祐、トライアウトで7人と対戦もふるわず「悔しいですけど後悔はない」すがすがしい笑み”. 中日スポーツ (2023年11月15日). 2024年1月3日閲覧。
  31. ^ 2024年4月16日の投稿 - 伊藤康祐Instagramアカウント
  32. ^ 兄を超えて「世界一」に スピードで勝負する伊藤康祐”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年3月6日閲覧。
  33. ^ “【中日】「長かった」6年目の伊藤康祐がプロ初盗塁をマーク”. 中日スポーツ. (2023年5月12日). https://www.chunichi.co.jp/article/688972?rct=dragons 2023年5月12日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]