伊藤くん A to E

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伊藤くん A to E
著者 柚木麻子
発行日 2013年9月27日
発行元 幻冬舎
ジャンル 恋愛小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 242
コード ISBN 978-4-344-02458-8
ウィキポータル 文学
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伊藤くん A to E』(いとうくんエー・トゥ・イー)は、柚木麻子による日本小説。『GINGER L.』2011 WINTER 05号から2012 WINTER 09号まで連載され、加筆・修正したうえで[1]2013年9月27日幻冬舎から出版された。

2017年毎日放送の制作により、TBSほか一部同系列局で放送の「ドラマイズム」にて木村文乃主演でテレビドラマ化され、2018年には岡田将生と木村文乃のW主演で映画化された。

あらすじ[編集]

登場人物[編集]

島原 智美
[A]伊藤に長い間片思いするが、粗末に扱われ続けるデパート勤務の美人。
野瀬 修子
[B]伊藤からストーカーまがいの好意を持たれてブチ切れる、バイトに身の入らないフリーター。
相田 聡子
[C]伊藤の童貞を奪う、男が切れたことのないデパ地下ケーキ店の副店長。
神保 実希
[D]処女を理由に伊藤にふられるも、友人の売れっ子放送作家を初体験の相手に選ぶ大学職員。
矢崎 莉桜
[E]伊藤が熱心に勉強会に通う、すでに売れなくなった33歳の脚本家。
伊藤 誠二郎
本作品の狂言回し。27歳。見た目はいいが、自己中心的。自分は傷つきたくないくせに、人は平気で傷つける。

書誌情報[編集]

テレビドラマ[編集]

伊藤くん A to E
ジャンル テレビドラマ
原作 柚木麻子
脚本 喜安浩平
船橋勧
松井香奈
青塚美穂
監督 毛利安孝
稲葉博文
出演者 木村文乃
佐々木希
志田未来
池田エライザ
夏帆
オープニング ベリーグッドマン
「Pain, Pain Go Away feat.MUTSUKI from Softly
エンディング スピッツ
「冷たい頬」(第1〜2話)
「スパイダー」(第3〜4話)
「さらさら」(第5〜6話)
「運命の人」(第7〜8話)
製作
制作 毎日放送
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2017年8月21日 - 10月2日 (毎日放送)
2017年8月16日 - 10月4日(TBS)
放送時間毎週月曜0:50 - 1:20(日曜深夜)(毎日放送)
毎週水曜1:28 - 1:58(火曜深夜)(TBS)
放送枠ドラマイズム
放送分30分
回数8
公式サイト

特記事項:
TBS:初回は30分繰り下げ(1:58 - 2:28)。
毎日放送:第1・2話(A・前後編)は連続放送。
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2017年8月から毎日放送の制作により、TBSほか同系列の一部で、深夜ドラマ枠「ドラマイズム」の作品として放送。全8話。主演は木村文乃

木村演じる「Eの女」矢崎莉桜が開いたトークショーの恋愛相談企画にAからDの女が順次訪れ、それぞれが「伊藤くん」のことを矢崎に相談し、矢崎が見知らぬ伊藤の顔に身の回りの男たちを当てはめて脳内再生していくという形式になっており、岡田将生演じる伊藤本人は終盤まで登場しない。

あらすじ(テレビドラマ)[編集]

キャスト(テレビドラマ)[編集]

  • 矢崎莉桜(E):木村文乃 4年前、ドラマ『東京ドールハウス』をヒットさせた脚本家
  • 島原智美(A):佐々木希 高級革製品店の店員
  • 野瀬修子(B):志田未来 学芸員を目指しながら学習塾で事務のアルバイトをしている
  • 相田聡子(C):池田エライザ タルト店の主任店員
  • 神保実希(D):夏帆 相田の中学時代からの親友、大学院生
  • 沖田:山田裕貴 『東京ドールハウス』の主演俳優
  • 久住健太郎:中村倫也 矢崎の後輩の脚本家、通称クズケン
  • 田村伸也:田中圭 『東京ドールハウス』のプロデューサー
  • 宮田真樹:山下リオ 野瀬のルームメイト、スタイリスト
  • 伊藤誠二郎:岡田将生

スタッフ(テレビドラマ)[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 監督
毎日放送 TBS
第1話 8月21日[2] 8月16日 Aぞんざいに扱われる女 島原智美 前編 喜安浩平 廣木隆一
第2話 8月23日 後編
第3話 8月28日 8月30日 B自分の殻に閉じこもる女 野瀬修子 前編 船橋勧 毛利安孝
第4話 9月04日 9月06日 後編
第5話 9月11日 9月13日 C愛されたい女 相田聡子 前編 松井香奈 稲葉博文
第6話 9月18日 9月20日 後編
第7話 9月25日 9月27日 D高学歴の鉄壁女 神保実希 前編 青塚美穂
最終話 10月02日 10月04日 後編 毛利安孝

放送局(テレビドラマ)[編集]

放送対象地域 放送局 系列 放送期間 放送日時 備考
関東広域圏 TBSテレビ(TBS) TBS系列 2017年8月16日 - 10月4日 水曜 1:28 - 1:58(火曜深夜) 第1話は製作局より先行
近畿広域圏 毎日放送(MBS) 2017年8月21日 - 10月2日 月曜 0:50 - 1:20(日曜深夜) 製作局[2]
北海道 北海道放送(HBC) 2017年8月21日 - 10月9日 月曜 0:50 - 1:20(日曜深夜) 第1話のみ臨時同時ネット
熊本県 熊本放送(RKK) 2017年9月22日 - 11月10日 金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜)
広島県 中国放送(RCC) 2017年10月2日 - 10月18日 第1・2話:10月2日 23:56 - 翌0:56
第3話:10月3日 23:56 - 翌0:26
第4話:10月5日 0:11 - 0:41(4日深夜)
第5話:10月5日 23:56 - 翌0:26
第6話:10月12日 0:11 - 0:41(11日深夜)
第7話:10月12日 23:56 - 翌0:26
第8話:10月18日 0:11 - 0:41(17日深夜)
静岡県 静岡放送(SBS) 2017年10月6日 - 11月23日 金曜 0:51 - 1:21(木曜深夜)
岩手県 IBC岩手放送(IBC) 金曜 1:28 - 1:58(木曜深夜)
長野県 信越放送(SBC) 2017年10月10日 - 12月5日 火曜 2:05 - 2:35(月曜深夜)
山形県 テレビユー山形(TUY) 2017年10月11日 - 11月29日 水曜 1:55 - 2:25(火曜深夜)
石川県 北陸放送(MRO) 2017年10月12日 - 11月30日 木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜)
福岡県 RKB毎日放送(RKB) 2017年10月18日 - 12月6日 水曜 1:30 - 2:00(火曜深夜)
福島県 テレビユー福島(TUF) 2017年10月21日 - 12月9日 土曜 1:40 - 2:10(金曜深夜)
愛媛県 あいテレビ(ITV) 2017年10月27日 - 12月15日 金曜 0:56 - 1:26(木曜深夜)
中京広域圏 CBCテレビ(CBC) 2017年12月5日 - 2018年2月6日 火曜 1:31 - 2:02(月曜深夜)
沖縄県 琉球放送(RBC) 2017年12月12日 - 12月21日 第1話:12月12日 1:44 - (11日深夜)
第2話:12月13日 1:59 - (12日深夜)
第3話:12月14日 2:04 - (13日深夜)
第4話:12月15日 1:59 - (14日深夜)
第5話:12月16日 1:55 - (15日深夜)
第6話:12月19日 1:43 - (18日深夜)
第7話:12月20日 1:59 - (19日深夜)
第8話:12月21日 2:14 - (20日深夜)
新潟県 新潟放送(BSN) 2018年1月3日1月4日 第1話 - 4話:1月3日 1:35 - 3:35(2日深夜)
第5話 - 8話:1月4日 0:15 - 2:15(3日深夜)
長崎県 長崎放送(NBC) 2018年1月9日 - 2月27日 火曜 0:51 - 1:21(月曜深夜)
宮城県 東北放送(TBC) 2018年1月10日 - 2月28日 水曜 1:35 - 2:05(火曜深夜)
山梨県 テレビ山梨(UTY) 2018年1月16日 - 3月6日 火曜 1:20 - 1:50(月曜深夜)
青森県 青森テレビ(ATV) 2018年2月8日 - 3月29日 木曜 1:29 - 1:59(水曜深夜)
富山県 チューリップテレビ(TUT) 2018年2月18日 - 4月15日 日曜 2:38 - 3:08(土曜深夜)
毎日放送TBS ドラマイズム
前番組 番組名 次番組
伊藤くん A to E

映画[編集]

伊藤くん A to E
監督 廣木隆一
脚本 青塚美穂
原作 柚木麻子
製作 村田嘉邦
竹田青滋
瀬井哲也
楮本昌裕
出演者 岡田将生
木村文乃
音楽 遠藤浩二
主題歌 andropJoker
撮影 桑原正祀
編集 野本稔
製作会社 「伊藤くん A to E」製作委員会
配給 ショウゲート
公開 日本の旗 2018年1月12日
上映時間 126分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 9000万円[3]
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2018年1月12日公開。主演は岡田将生木村文乃。テレビドラマ版と同時進行で企画・製作された。

ドラマ版では原作小説同様に「伊藤くん」を狂言回しとしてA~Dの女たちを主人公としていたが、映画では岡田演じる「伊藤くん」と木村演じる「Eの女」矢崎をダブル主人公として、ドラマ(および原作)と同じ出来事の裏側を伊藤の視点で描いていくシーンが挿入されるなど、オリジナル性の強いストーリーとなっている。

あらすじ(映画)[編集]

キャスト(映画)[編集]

スタッフ(映画)[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『伊藤くん A to E』幻冬舎、2013年9月27日。ISBN 978-4-34-442555-2 巻末
  2. ^ a b 第1・2話は2話連続放送
  3. ^ 『キネマ旬報』2019年3月下旬特別号 p.62

外部リンク[編集]