仮面ライダー555の登場人物

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダー555 > 仮面ライダー555の登場人物

仮面ライダー555の登場人物(かめんライダーファイズのとうじょうじんぶつ)では、特撮テレビドラマ仮面ライダー555』に登場する主要な人物について記述する。

オルフェノクと戦う者たち[編集]

乾 巧(いぬい たくみ) / 仮面ライダーファイズ / 仮面ライダーデルタ
演 / 声 - 半田健人
職を転々としながらバイクで全国を旅していた青年。18歳(1985年生まれ)。一人称は「俺」。猫舌。九州で真理達と出会い、オルフェノクに襲われた際に真理から無理矢理ファイズに変身させられ、ファイズギアの主な使用者となる。その後も啓太郎や真理と共同生活を送るなど、なし崩し的に人類とオルフェノクとの戦いに身を投じていく。
良くも悪くも明け透けで正直であり、無愛想で常にぶっきら棒な態度を取り、本人も認める口の悪さも相まって悪い印象を与えがちである。しかし内心では感受性が強く優しい人物であり、自分が他者の期待と愛情を裏切る事を恐れてそうした態度を見せている。また何事にも無関心で不器用であることも無骨さに拍車をかけているが、本人も「自分には夢が無い」と密かに悩んでいた。また、猫舌であり熱いものは冷まさないと飲み食いできない。
行動面でも基本的に何も言わずに単独で行動し、その理由を伝えないため、真意を理解されなかったり誤解されることが多い。しかも、その誤解を自分から解こうとすらしないので、草加雅人の謀略にはまりよく立場を悪くしていた。しかし、自分と同じ猫舌である木村沙耶など、自分と同じような共通点を持つ人間に関しては、普段の様子から考えられないほどすぐに打ち解ける。
感受性の強さから、戦いの中で「何をもって倒すべき悪とするのか」について悩み、一度はファイズの使用権を放棄したこともあった。その後、戦いを継続するが、その際の決意は善悪の境界を定めることではなく、誰かを守るために誰かを倒すという罪を背負うという自己犠牲の覚悟であった。
基本的にファイズの使用者として活躍するが、ファイズギアを手放していた時に成り行きで、一度だけデルタに変身したこともある。サポート装備については、劇中で唯一オートバジン・サイドバッシャー・ジェットスライガーの3機全てを操縦した人物でもある。戦闘スタイルはヒーローらしからぬラフファイトが特徴で、倒れた敵への追い討ちも厭わない。
一方で、自身と同じく人間に対して危害を加えないオルフェノクがいることを知った後は、改心する可能性のあるオルフェノクを含めて止めを刺さないようになった。変身直後や戦闘中にたびたび手首を振る癖がある。
人間側の立場で行動していたが、中盤に過去に火事によって死亡しており、ウルフオルフェノクとして覚醒していたという事実が明かされた。この事実でライダーズギアの原理、雅人や真理の過去など多くの謎が解き明かされ、物語は終盤に向かっていく。最終的にオルフェノクでありながら人類を守るためにオルフェノクを滅ぼすことを選択し、それを成し遂げた。
決戦後は、真理や啓太郎と共に平和な日常に戻ることが出来たが、オルフェノクの運命により遠からず命が尽きるという現実を背負ったまま物語は幕を閉じる。
夢を持たない青年だったが、最後には「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに皆が幸せになります様に」という夢を持つことが出来た。
ウルフオルフェノク
  • 身長:209cm
  • 体重:128kg
  • 走力:時速300km
オオカミの特性を持つオルフェノク。俊敏な動きと強靭なジャンプ力を誇り、夜間の奇襲攻撃を得意とする。武器は全身に生えた剣のような突起・右手のメリケンサック。劇場版では足の形状が変化した疾走態に変化し、戦闘力・スピードが上昇した。
劇中では未使用だったが、肩部の突起を触手に変化させて使徒再生を行う[1]
流星塾生を襲ったと誤解されていたが、実は襲っていたのはドラゴンオルフェノクで、巧はそれを止めるためにウルフオルフェノクに変身して戦っていたのが真相であった。
客演情報
劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
仮面ライダーファイズに変身し人間解放軍の一員として戦っていたが、劇場版の作中時間より以前に、ライオトルーパー部隊との戦いで行方不明となる。その後の経緯は不明だが、倒れていた所をミナの父親に拾われて記憶を改竄され、靴職人「隆(たかし)」として、ミナとともに暮らしていた。
性格はテレビ本編と変わらないが、「隆」であったときは素直な性格で猫舌でもなかったので熱いものでも普通に飲み食いしていた。記憶を取り戻した後はファイズとして戦線に復帰するも、救世主という看板を背負わされる事には不満を溢していた。真理救出のために木場=オーガと激闘を繰り広げる中でオルフェノクとしての正体を晒し、木場の理想を継ぐ事を宣言。真理の信頼に応えるべく、救世主を目指す事を決意する。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
オルフェノクとの戦いを終えてから相応に年月が経った状態で登場(あくまでも本映画独自の設定であり、テレビシリーズの直接的な続きという訳ではない)。今でもクリーニング店で漫然と日々を送っている。猫舌なのは相変わらず。
戦いの最中に命を散らした草加雅人が最期に自分に吐き捨てた怨念の言葉が忘れられず、自分の未来に向かって歩む事にためらいを持っており、門矢士 / 仮面ライダーディケイドが昭和ライダーとの戦いに手を貸す様に接触しても「世界中の洗濯物を真っ白にする事で忙しい」と戦いを拒絶して衝動的に旅に出てしまう。
旅の途中で出会った壮年医師・神敬介と出会い少しだけ自分の気持ちに向き合い、ファイズに変身して地下帝国バダンの怪人たちを蹴散らすも、敬介は巧の正体が平成ライダーである事を知ると仮面ライダーXに変身し戦いを挑んでくる。
木場 勇治(きば ゆうじ) / 仮面ライダーファイズ / 仮面ライダーカイザ
演 - 泉政行
資産家の子息として生まれ、婚約者も持つなど恵まれた環境に育った青年。21歳(1982年生まれ)。
一人称は「俺」あるいは「僕」。両親を乗せて車を運転中に事故に遭い、2年間の植物状態を経て死亡した後、ホースオルフェノクとして覚醒したことで人生が一変する。死亡した両親の財産を奪った叔父の裏切りと恋人だった森下千恵の裏切りが発覚し、苦悩と怒りの余り、千恵の新たな恋人となっていた従兄弟の木場一彰と千恵を殺害する。
人間でなく怪物と化した自分に苦悩するが、同類である長田結花や海堂直也と出会った後は「心が人間なら人間であるはず」という考えに至り、オルフェノクと人間の共存を模索していく。その過程でオルフェノクに危害を加えるファイズを敵と認識して戦うも、私生活で知り合った巧と正体を知らずに交友を結ぶなど複雑な間柄となる。
温厚で物静かな性格。好意を抱いた相手に面倒見良く平和的に接するが、一度何かの拍子に敵と認識した相手は徹底的に攻撃するなど、人に対する評価が極端で不安定な部分がある。巧に関しても巧の一貫した好意に比べ、終盤まで憎悪と好意の間を行き来しており、そうした不安定な対人評価を雅人に利用されたこともあった。どんなオルフェノクを相手にも果敢に立ち向かっていく勇敢さもあるが、意外にもお化けといったものは苦手。
こうした負の側面は物語の進行につれ、オルフェノクと人間の対立が高まる中で一層に深まっていった。終盤に警察がオルフェノクの捕獲に動き出す中で自身もその標的にされたことで、人間を守ることに疑問を抱いてしまう。
そして、影山冴子に殺された結花が警察に殺されたと誤解したことで、人類とオルフェノクの共存から人類抹殺へと志を変え、そうした内心の変化を見抜けなかった花形の過ちもあって、スマートブレインの新社長として村上の遺志を継ぐことになる。その際に、近い立場にありつつも決して人間への愛情と信頼を捨てなかった巧とも仲間割れする。
その後も真理を人質にして雅人を殺害する、少年である照夫の生命を犠牲にして王を復活させる、捕らえた巧を裏切り者として実験体にするなど手段を選ばぬ行動を多くとり、それには唯一行動を共にしていた直也すらも失望し、最終的に勇治の元から離れてしまう。
最終話で救出された巧に敗れ、かつて自身が説いた理想を巧から諭されたことと巧の人間を守る決死に動揺し、答えが分からずに苦悩する。それから、ファイズとデルタが復活したオルフェノクの王・アークオルフェノクに圧倒されてしまう中、答えを思い出すために救援に駆け付けた。
カイザに変身して戦うも、王の攻撃でカイザギアが破壊されてしまう上に致命傷を受け、瀕死状態になった際、命を代償にして王を羽交い締めにした状態でファイズ ブラスターフォームの超強化クリムゾンスマッシュを身に受けて命を落とした。
スマートブレインから(スマートレディ個人によるもの)支給された愛車は日産・シーマ
ホースオルフェノク
  • 身長:210cm(格闘態)・220cm (激情態)
  • 全長:365cm(疾走態)
  • 体重:137kg(格闘態)・510kg(疾走態)・147kg(激情態)
  • 走力:時速360km(疾走態)
  • ジャンプ力:ひと跳び30m(疾走態)
ウマの特性を持つオリジナルのオルフェノク。ケンタウロスのような姿の疾走態にも変化可能。劇場版や最終話では、感情の高ぶりが頂点に達することで激情態にも変化した。専用武器はオルフェノクエネルギーを放出する巨大な魔剣・ホースソード。盾も持っているが、使用したのは劇場版のみ。使徒再生の時は相手の心臓を剣で突き刺す。
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
人間達にも正体を明らかにし、人間の味方としての立場をとるが、友人である巧、真理、啓太郎以外の人間には疎まれている。真理と共に記憶を取り戻した巧の帰還を喜ぶも、その矢先に盗まれたファイズのベルトを取り戻そうとして水原を(殆どは水原の自業自得であり、半ば事故だったとはいえ)死亡させてしまった事で糾弾され、結花、直也共々孤立。信用を取り戻す条件として「帝王のベルトの奪取」を言い渡されスマートブレインに潜入するも、策略に嵌ってエラスモテリウムオルフェノクの襲撃を受け、結花、直也を失う。そしてその直後に真理に化けたスマートレディの言葉を受け、人間達に裏切られたと思い込み絶望し慟哭。
オルフェノクとして人間を滅ぼす道を選び、オーガに変身する。当初は圧倒的な力で巧=ファイズを追い詰めたが、決意を固めた巧がブラスターフォームに変身した事で敗北。戦いの中で真実を悟り、真理を庇ってエラスモテリウムオルフェノクをオーガストランザーで抑えつけるものの、無数の毒針を全身に受けてしまい致命傷を負わされながらも、最期の力を振り絞ってエラスモテリウムオルフェノクを吹き飛ばし一矢報いたものの、巧と真理の眼前で力尽きて倒れてしまい、死の間際に巧に自らの理想を託して息絶えた。
園田 真理(そのだ まり)
演 - 芳賀優里亜 / 少女時代(8年前)八武崎碧
美容師を目指す少女。16歳(1987年生まれ)。
一人称は「私」。幼い頃に両親を亡くし、花形に引き取られて孤児院「流星塾」で育った。九州滞在中、義父である花形から送られたファイズギアの謎を確かめるため、東京のスマートブレイン本社に向かう途中に巧と出会う。東京に戻った後は、巧と共に啓太郎の実家に居候しながら、美容院でアルバイトをして夢を追いかけている。料理も得意で、同居人との食事シーンが非常に多いのも特徴である。特に、初期の頃は巧が猫舌である事を知ってからは、鍋焼きうどんすき焼き、熱くはないが侮辱を込めてお子様ランチを作るなど、かなり手の込んだ嫌がらせをしていた。
かなり勝気な性格で、ちゃっかりとした部分もあるが、物怖じせずに自分の意見をはっきり言う芯の強さを持つ。ただ、その気の強さから苦手に感じた相手への評価は辛辣で、相手を罵倒する際は非常に容赦なく、時に言ってはならないことも言ってしまう[2]。その一方で、アルバイト先の美容院の先生からワインディングの実演課題をうまくこなせず「あなたは美容師には向いていない」と酷評された時には、啓太郎が身じろぎするほど巧に当たり散らし、孤立すると家を飛び出し人知れず公園で一人で泣くなど打たれ弱い部分もある。巧との別離は、彼女が巧をオルフェノク故に恐れてしまったことが原因の一つであり、彼女は謝りたいと言いつつも、その後のいざこざもあって謝る機会を逃している。しかし、オルフェノクでありながらも巧や、自分を一度は殺した澤田を信じ抜き彼らに人としての心を取り戻すきっかけを作るなど、強い心を持つ。
後に“九死に一生を得た”人間からオルフェノクの王が復活するという可能性から、孤児院に子供たちが集められていたことを知る。その後、村上の意向によって「人工的に人間をオルフェノクへと強制進化させる実験」の被験者として殺害された上で、蘇生手術を受けていたことも判明する。つまり物語開始から少し以前、流星塾の同窓会に出席した真理は一度、他の元流星塾生達と共に殺害されて“オルフェノクの記号”を埋め込まれた上で蘇生していたが、記憶を改変されたためその事実を覚えていなかったのである。他の塾生と違って血縁者がいないため、流星塾生同士の絆を何よりも大切に考えている。その反面、言葉の裏の意味や他人の心の機微を察する事には長けていないので、それが原因でスパイダーオルフェノクこと澤田に殺害されて2度目の死を迎えるが、巧の尽力によってスマートブレイン社の医療技術によって蘇生し、断片的ながらも改変されていた記憶も取り戻す。この一件が、巧がオルフェノクであることを周囲に明かすと同時に巧が流星塾生を襲ったと誤解されることとなった。
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
人間解放軍の象徴的存在。行方不明となった巧=ファイズが帰って来ると信じ、救世主の存在を広める。記憶を取り戻した巧に安心するもオルフェノクに連れ去られる。本人も無意識ながらオルフェノクに対して偏見を抱いており、それが表出した事で戸惑いを見せており、巧の正体を知った際にも愕然としていた。しかしそれでも巧を信じる事を選び、巧の決意を後押しした。
菊池 啓太郎(きくち けいたろう)
演 - 溝呂木賢
「世界中の洗濯物が真っ白になるように、世界中のみんなが幸せになる」ことを夢見る青年。21歳(1982年生まれ)。一人称は「俺」。良くも悪くもお人好しの理想家で、それ故に空回りすることも多いが、終盤で人類とオルフェノクの共存への理想は、巧と結花に希望をもたらしている。真っ白な洗濯物を幸せの象徴と呼んで止まないが、その洗濯物を汚したり目茶目茶にする者は誰だろうと許さず、我儘放題に振舞い無理難題を言って自分を困らせた倉田恵子(当初は野田恵子と名乗っていた)が、トラウマから逃れるべくトランクに積んであった洗濯物をダメにした時には、流石に見過ごせず頭にきて放り出すなど怒りをあらわにする。
クリーニングの修行先の九州で巧・真理と出会い、以降2人と行動を共にする。実家は東京で創業100年の老舗クリーニング店「西洋洗濯舗 菊池」を営んでおり、巧や真理もここで住み込みのアルバイトをする。後に草加雅人も住み込むようになり、4人で生活するようになる。両親は「世界中の洗濯物を真っ白にする」ためにアフリカに渡っており、店の経営は啓太郎に任されているが、店は赤字続きである。
結花とはメル友で、本人と何度か会って想いを寄せていたが、「長田さん=結花さん」とはお互い全く気付かなかった。終盤、彼女がメル友とわかり、同時に彼女がオルフェノクだという事実も知ったが、既に巧の秘密を知り、全てのオルフェノクが必ずしも人間の敵ではないと理解していた啓太郎は、恐れることなく結花を受け入れるも、その恋は結花の死により悲恋に終わった。
啓太郎は結花の死の事実を知ることなく、直也か他の誰かの元に行ったと解釈した様子である[3]
愛車はホンダ・モビリオ・スパイク(第13話では、ホンダ・フォルツァに乗っていた)。
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
人間解放軍の一員。巧と真理の友人であり、巧の帰還を強く信じている者の1人。雅人の死後、飲めば死ぬがカイザに変身できる薬「変身一発」を飲み、カイザに変身してライオンオルフェノクを倒す。結果として死にはしなかったが、カイザのベルトが灰になった。
その後はオルフェノクの本拠地へ巧に同行するも、道中で置き去りにされる。その後、一人になった彼がどうなったかは劇中では明かされなかった。
草加 雅人(くさか まさと) / 仮面ライダーカイザ / 仮面ライダーファイズ / 仮面ライダーデルタ
演 - 村上幸平
大学生。21歳(1982年生まれ)。一人称は「俺」。「〜かな?」「貴様」が口癖。多方面に際立った才能を持ち、テニス・フェンシング・乗馬といった3つの運動部の部長を兼任する文武両道のスポーツマン[4]で、合気道にも心得がある。水難事故で両親を失っており、真理と同じ孤児院出身だったが、そうした暗い過去を感じさせない好青年。再会時には幼少期を共にした真理ですら、言われるまで分からないほどに真面目で優秀な人物に成長していた。孤児院の人間が次々とベルトを狙うオルフェノク・カイザギアの副作用で落命する中、真理を守るためにカイザに変身する。そして埋め込まれたオルフェノクの記号がカイザギアに適応したことで副作用が起こらず、以降カイザの主な使用者として巧と共にスマートブレインと戦うことを決意する。
一見して人当たり良く紳士的な性格であり、自身の能力を鼻にかけることもなく、周囲から頼もしい人物として信頼されている。対抗心から悪口を言う巧に対しても、常に笑顔で接していた。だがそれは表面的な演技に過ぎず、本質は自己中心的で権謀術数に長け、かつ好戦的な気質の持ち主である。自分に好意を示す者と利をもたらす者には仮面を被るが、本質を見抜いた人間には本性を露にして排除にかかる[5]。普段張り合う巧に言い放った「俺の事を好きにならない人間は邪魔なんだよ」という台詞はこうした部分を象徴する名台詞として記憶されている[6]。また、激情に駆られると危険を顧みずに突っ走る危うさを秘めている。幼い頃に自分を守っていた真理に対しても、当初は真摯な態度で好意を伝えていたが、好意はあっても恋愛感情はないと告げられた後も半ば妄執的な愛情で慕い続けており[7]、義父である花形に対しても彼がオルフェノクだと知ってからも、オルフェノクへの憎しみと義父への情で葛藤していた。また、真理らと同じく孤児院の陰謀に巻き込まれて命を落としており、その時のことがオルフェノクへの憎悪に繋がっており、三原に戦うように唱えたり、流星塾生が殺された際には怒りも見せるなど、そのことに関しては彼なりに仲間意識も持っている。
カイザの使用者としてオルフェノクと戦うが、悩み戦う巧に比べてオルフェノクに一切の情を見せず、むしろ憎悪を向けて冷酷に倒していく。戦闘スタイルは合気道の投げなども利用した正統派の戦い方で、息を切らさずに余裕のある戦いで敵を圧倒する。変身直後にネクタイを緩めるように襟元に触れるのが癖。しかし激情に駆られた時はその限りでなく、巧並みのラフファイトを見せる時もある。操縦技術にも長けており、サイドバッシャーを駆使した戦闘も多く、終盤に村上が変身したデルタのジェットスライガーと激闘を繰り広げた。また劇中で唯一、ファイズ・カイザ・デルタの3ライダーに変身した人物でもある。
本性を露にした中盤以降はやや孤立しながらも、むしろ「オルフェノクを滅ぼす」という信念に基づいて戦いを遂行し、自分なりの正義の下に孤児院を巡る因縁に立ち向かう。自分たちが人類側で唯一オルフェノクに対抗出来るという自覚も強く、スマートブレインにライダーズギアを差し出せば殺された真理が蘇生出来る状況に、激昂と共にライダーズギアを優先したりもする。したがって、主義が異なる上に真理が信頼を寄せる巧と激しく衝突し(巧も当初は反発していたが、雅人の心の傷を知った中盤以降は何とかして彼を救おうと試みるようになる)、巧がオルフェノクだと知った後は敵意を剥き出しにして、一時は戦闘不能な状態にまで追い込んだ。そのため、巧の処遇を巡り真理・啓太郎とも一時は意見の対立が生じ、同じくオルフェノクであり真理から好意を持たれていた勇治のことも嫌悪していた。また同様の理由から、巧・勇治の一致した立場(オルフェノクと人類の共存・オルフェノクでありながらスマートブレインと戦う)に危機感を覚え、ライダーズギアの特性・勇治の懐疑心を利用して仲違いを試みている。一方で、勇治の正体がオルフェノクであることを知った直後に共闘したり、さらには巧が人類を守ることを誓った際には、人間の心をいつ失うか分からない疑念を抱きながらもそれを受け入れたりと、状況に応じて柔軟な姿勢も見せている。そのため2人がスマートブレインと戦うために必要な戦力という認識はあり、戦いの際には経緯・因縁を後回しにして両者に協力することも多く、見事なコンビネーション攻撃を見せている。
終盤に義父である花形から全ての真相を聞かされ、その死の間際に戦わず生き残るように言い残されたが、戦いを投げ出すことは出来ず、照夫の体に宿ったオルフェノクの王の打倒に向かい、勇治にさらわれた真理を助けるため最後の戦いに赴く。勇治の罠にはまり、埋め込まれていたオルフェノクの記号が次第に消滅し、体が灰化する中で結局ラッキークローバーに敗れ、瀕死の重傷を負ったところをカイザギアを奪った勇治により首の骨をへし折られて殺害された。死体はそのまま灰化し、巧と三原が助けに駆けつけた時には既に灰と化していた。
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
仮面ライダーカイザに変身し、オルフェノクと戦う人間解放軍の用心棒。自分こそが救世主であると豪語し、傲慢に振る舞う。真理の前でもそれは変わらない。そのため、味方である解放軍のメンバーからも苦々しく思われている。真理たちの危機にかけつけ変身するが、仮面ライダーサイガには敵わず、心臓を貫かれ灰化した。
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
主に乾巧の回想シーンに登場。この映画ではオルフェノクとの戦いに敗れて絶命する直前にファイズ/巧が間に合い、巧に「なぜ守るべきものも夢も持っていない乾が生き残り、守るべきものを持つ俺が死ななくてはならないんだ」という怨念を吐き捨てて灰化する。この呪いにも似た言葉が戦いを終えた今でも巧の心を縛り付けている。
長田 結花(おさだ ゆか)
演 - 加藤美佳
17歳(1986年生まれ)。一人称は「私」。
養父母と義理の妹・道子や通っていた高校の生徒たちから陰湿ないじめと虐待を受けていたが、陸橋の階段からの転落事故により死亡し、クレインオルフェノクとして覚醒する。その後、道子に濡れ衣を着せられて家を追い出され、また高校で自分を虐げていたバスケットボール部員から自分の上履きをズタズタにされた事で怒りが頂点に達し道子を含む彼女たちを皆殺しにし、行き場を失った末に勇治と出会い、以後は行動を共にするようになる。
人間への潜在的憎悪や恐怖から、向こうから彼女に絡んでくるなど性質の悪い者たちが相手とはいえ、勇治たちには知らせず密かに殺戮を繰り返していた。そのためスマートブレイン側からは標的から外されており、かつラッキークローバーの補充候補とまで見られていた。しかし啓太郎や真理、巧との出会いから心を和らげ、人を愛せるように変わろうとする。
その甲斐あって物語が進むにつれ、初登場時のような暗い性格ではなく明るくて積極的な性格になった。上記の通り不幸な生い立ちの持ち主だが、他者を思いやる事の出来る優しい心の持ち主。しかし、預けられてた家の親族が学校でのいじめを受けた経験などから、屈折した一面も持っている。また、自分に非がないにも関わらず人の顔色を伺い、相手の機嫌が悪化したり怒ったりすると条件反射のように謝ってしまう癖があり、前半では勇治にその事を度々窘められていた。聞き分けのない照夫を鎮めるため、彼の前で自らスカートをめくるという大胆な一幕もあった。直也に想いを寄せており、奇行の多い彼のフォローに回ることが多かったが、想いは通じなかった。
料理などもマニュアル通りにやらないとできない性格で、直也の想い人であるとは知らず自分とは正反対である大雑把な真理とは、友人とも言える間柄になるが、中盤で片思いとはいえ直也の想い人が彼女であった事に気付くと、嫉妬の念のようなものを抱くようになる。その後は、複雑な心情を持ちながらも自分の幸せよりも直也の意思を優先させ、勇治と一緒に真理に直也と交際してほしいと願い出るが、当時それどころではなかった真理に断られる。また、言葉のあやとは言え直也を「バカ」呼ばわりした真理を怒りの目線で睨み付け、たじろがせる事もあった。その後は、単純でお人よしな承認欲の強い直也を持ち上げて真理にプロポーズさせフラれるように仕向けた。身持ちは結構固い方で、メル友である啓太郎に(当然クリーニング屋で働いてる菊池が同一人物だとは知らずに)自分から「手でも握ったらどうですか?」というメールを送ったため、その通りに啓太郎が手を握った途端にビンタをかますなど恋愛や男女間のルールや順序を守らない人間には結構シビア。
終盤で警察の研究機関に捕らえられ実験材料にされてしまうが、同じく捕えられていたクラブオルフェノクに救出されて警察から逃れる。その後、元気をなくしていた所、真理たちの計らいでクリーニング店に住むようになり、その際に啓太郎が結花から届いたメールを読んだことで彼がメル友だと知り、オルフェノクの正体も知られ啓太郎を拒絶するも、啓太郎が自身を受け入れてくれたことで啓太郎とデートの約束をした。
その後、もう一度信じて欲しいという警察の伝言に乗って巧、勇治と共に赴くが、警察の襲撃を受け、その際に重傷を負ってしまう。辛くも逃げのびるも、先の実験の後遺症で変身能力を失ってしまい、待ち構えていたロブスターオルフェノクになす術なく致命傷を負わされ、啓太郎に最後のメールを送り灰となって消滅した。作中で結花の死を知っていたのは勇治・巧のみであり、冴子に殺された真相は誰一人知ることはなかった。
クレインオルフェノク
  • 身長:203cm
  • 体重:112kg
  • 飛行速度:時速480km
ツルの特性を持つオルフェノク。人間態でも高感度の聴覚や高いジャンプ力を有する。人を殺す時は大腿部からオルフェノクエネルギーを放出する光の翼を広げ、触れた者の心臓を焼き尽くす。口部からは超高周波を発生させることも可能。
劇場版ではホースオルフェノクと同様に激情態へと進化しており、専用武器として猛毒を持つ弓矢を持つが未使用。激情態から脚部を変化させて飛行する飛翔態にも変身可能。
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
劇場版では啓太郎ではなく、完全に海堂一筋になっており、内向的な性格のテレビ版と比較すると快活なものとなっており、時々海堂を尻に敷くような発言もするなど精神的に余裕のあるところも見せた。スマートブレイン潜入の際、エラスモテリウムオルフェノクが発射した毒針を数発受けた挙句、壁に叩き付けられ死亡した。
海堂 直也(かいどう なおや) / 仮面ライダーファイズ / ライオトルーパー
演 - 唐橋充
23歳(1980年生まれ)。一人称は「俺」だが、「俺様」を用いることもある。元音大生で、クラシックギターで天才的な才能を発揮していたが、その才能を妬んだ教授が仕組んだバイク事故で演奏家生命を絶たれる[8]。その後、無頼の日々を送っていた折、偶然居合わせた喫茶店で、勇治と結花の教育をスマートブレインから任されていた戸田英一(スクィッドオルフェノク)が店内の人間を無差別に襲った際に犠牲者となるが、それによってスネークオルフェノクとして覚醒する。以後、その覚醒を目撃した勇治や結花と生活や行動を共にする。オルフェノクとして、人々を襲う側に回ろうとしていた矢先に夢を託せる後輩と出会い、音楽への未練に終止符を打つ。後に巧がスマートブレインにファイズギアを返却した際は、一時ファイズとなって役に立たないオルフェノクの処分を担っていた。
露悪的な性格で、時に感情の赴くまま奇矯な行動に出るが、本心では人間を愛しており、常に周囲を気にかけている。「〜ちゅうか」が口癖。共に暮らす3人のオルフェノクの中で唯一オリジナルではない。また最も人間臭く、勇治たちを見捨てて逃げたこともあれば、後述の照夫を不器用ながら気にしたり、勇治の生き方を尊敬もしていた。また25話で小林義雄(ラビットオルフェノク)と人間を捨てようと奔走した果てに、彼に「人間を捨てようと思っても、捨てられない所が俺様の良い所だ」と言っている。恋愛に関しては一途で、真理に一目惚れして幾度もプロポーズを重ねるが、彼女にはその気持ちを受け入れてもらえず、その恋は実ることはなかった。その後は気が逸れたのか、特に真理を意識する場面はなくなっており、気分屋でもある。また、意外ではあるがタマネギが苦手。
物語後半、偶然居合わせたビル火災の現場から少年・鈴木照夫を救出、当初は鬱陶しがっていたものの、次第に自分と同じで周囲を撥ね付ける照夫に同情していく。照夫へと注がれた情愛はやがて人類を守ろうとする決意へと変わる。終盤に勇治からライオトルーパー部隊の隊長に選ばれるも、真理と照夫を戦いに巻き込もうとすることを知ったことで反発する。人類抹殺を選んだ勇治の心変わりに絶望して彼の元を離れ、自分がかつての勇治のように人間を守ることを誓う。その後、照夫に宿っていたオルフェノクの王を倒さんとする巧たちと戦う道を選び、最終的に人間側についたオルフェノクの中では巧と直也だけが生き残った。最終決戦後は保育士として働いている三原と里奈の姿を確認した後、死んでいた勇治や結花に思いを馳せつつどこへともなく旅立っていった。
スマートブレインから(スマートレディ個人によるもの)支給された愛車はホンダ・CB1300SF
2度だけオルフェノクに変化する時「変身」の掛け声をしている。
本作のテーマは最終回における海堂の「っちゅうか、オルフェノクの力ってのは一体何なのかねぇ〜」という台詞に集約されている。
スネークオルフェノク
  • 身長:209cm
  • 体重:130kg
ヘビの特性を持つオルフェノク。牙から放つ、敵を失血死させる猛毒が武器。当初は素手で戦っていたが、終盤や劇場版では円状・直状の刃が一体となった2本の小剣を武器にしていた。
ゲーム版では蹴り技主体の戦法が採用されている。
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
結花に想いを寄せているが中々言い出せないでいる。スマートブレインに潜入した際、秘めた想いを告げて結花の最期を看取った後、激昂してエラスモテリウムオルフェノクに挑みかかるが、呆気なく喰い殺された。
木村 沙耶(きむら さや) / 仮面ライダーデルタ
演 - 斉藤麻衣
18歳(1985年生まれ)。一人称は「私」。流星塾の出身者で、デルタギアの最初の適応者。真理によれば温厚だが芯の強い性格である(小説版では流星塾一の美人と評されている)。巧・真理が一向にクリーニングの仕事を手伝わないので、啓太郎が新人アルバイトを募集した際にやってきた。猫舌であり、同じ性質の巧が妙な(?)仲間意識を持った。しかし彼女の本当の目的は、デルタギアの力に溺れないであろう人間=巧に近づき、どういう人間か知った上でデルタギアを渡すことだった。デルタギアを塾生たちの手に委ねたところ、力に溺れた塾生たちの間に亀裂が生じ、澤田と共にギアを回収したが、澤田はスパイダーオルフェノクに覚醒してしまい、そのため誰にも知らせずにとった行動であった。「西洋洗濯舗 菊池」でアルバイトをしつつ、デルタとして巧を影からサポートしていたが、巧の人柄を知ってデルタギアを託そうとした瞬間、澤田(スパイダーオルフェノク)に殺され、ギアは北崎に奪われた。死亡する際、オルフェノク同様青い炎を上げて死んだことやデルタギアに適合できたことなどから、澤田同様オルフェノクに覚醒していた可能性がある。
客演情報
HERO SAGA『MASKED RIDER 555 EDITION -ロスト・ワールド-
劇場版には登場していないが、前日談となる小説では、触れただけで使徒再生の効果を生み出す『青いバラ』によって流星塾生がほぼ全滅した中で唯一人オルフェノクに覚醒したことが三原から雅人に告げられている。
小説『異形の花々』
ドラゴンオルフェノクの正体として登場する。
三原 修二(みはら しゅうじ) / 仮面ライダーデルタ
演 - 原田篤
流星塾の出身者。一人称は「俺」。控え目で戦いを嫌い、当初はオルフェノクとの戦いへの関わりを避けようとし続けていて、デルタギアを託されて戦うよう求められても、生来の気弱な性格から拒絶した。しかし雅人の戦う姿を見て、また里奈の叱咤激励を受けて自身も戦うことを決意し、一時は戦意を喪失しかけるものの、覚悟を決めてデルタギアの最終的な装着者となる。変身当初は巧や雅人といった戦い慣れしている2人に比べれば力不足であったが、巧や雅人、直也との共闘では十分に活躍している。終盤では自らがデルタギアを放棄しようとしたせいで事故にあった里奈の言葉を受け、デルタとして戦う覚悟を決め、その後の雅人の死をも受け入れるなど精神的成長を見せ、弱音を吐くこともなくなり、北崎の変身した最大の強敵であったドラゴンオルフェノクとの対決では勝利の立役者となった。巧との個人的な関わりは薄く、当初は彼がオルフェノクであることからやや懐疑的に見ていたが、共闘を経て強く信頼するようになり、彼に強く反発する雅人を咎めたこともあった。
普段は里奈と共に養護施設「創才児童園」(スマートブレインが“流星塾”と同様の目的で設立した養護施設であったが、戦いが終わった後も存続している)でアルバイトの保育士をしている。自分たちと同じ境遇の子供達の力になりたいという理由からである。最終決戦の後日、里奈と創才児童園で談笑していた。
愛車はホンダ・フォルツァ
オルフェノクと人間の戦いに参加し、最後まで戦い抜いた上で、明るい生活に戻ったことが明示された数少ない人物である。
三原役の原田篤は後に「普通の人間がいきなり変身して戦えと言われても出来る訳がない。それが出来た三原は強い心を持った人間だと思う」という主旨のコメントを残している。事実、多くの流星塾生はデルタに変身した場合はその力に取り憑かれてしまっていたが、三原は決して力に溺れることはなく、それがデルタの正装着者となる決め手だった。
客演情報
HERO SAGA『MASKED RIDER 555 EDITION -ロスト・ワールド-
劇場版には登場していないが、前日談の小説では、デルタとしてライオトルーパーver.2と戦ったが、雅人の策略で窮地に追い込まれ、直後に『青いバラ』に触れてしまい灰化、死亡している。
阿部 里奈(あべ りな) / 仮面ライダーデルタ
演 - 河西りえ
流星塾の出身者。一人称は「私」。気丈な性格で、強い意思の持ち主。1度だけデルタに変身したことがあるが、その後も精神に変調をきたすことはなかった。デルタギアが三原の手に渡ってからは彼のパートナー的存在になり、普段は三原と共に「創才児童園」のアルバイト保育士をしつつ、三原を支えた。
最終決戦の後日、三原と創才児童園で談笑していた。真理を除く最初に登場した流星塾生で唯一、最後まで生き残った人物である。

スマートブレイン社の関係者[編集]

スマートブレイン社とはオルフェノクによる世界制覇を目指す巨大企業。

村上 峡児(むらかみ きょうじ)
演 - 村井克行
35歳(1968年生まれ)。スマートブレイン社長。行方不明となった前社長・花形の代理を経て社長に就任した。感情に流されず常に実益を重んじる冷静さと、時には敵であった人物をも迎え入れる度量の広さで、スマートブレインを取り纏めている。
しかし、公的な利益を優先して個々の事情は意に介さない冷徹さで、他の会社を強引にスマートブレイン傘下に吸収したり、王のために生贄になることを(自分も含めて)当然と考えている。
ラッキークローバーや澤田など上級オルフェノクすらも圧倒する力を持ち、ファイズ・カイザ・デルタの三者と互角に戦いを繰り広げるなど、戦闘面でも際立った能力を発揮する。オルフェノクに覚醒した後、巧や木場のようにオルフェノクの身でありながら人間との共存に向けて尽力するも叶わず、人間から迫害を受けた過去を匂わせており、その時は涙をのんで言葉を詰まらせていた。オルフェノクの繁栄と人間の絶滅を願い、3本のベルトの確保と「オルフェノクの王」の探索のために暗躍する。
物腰は一見紳士的だが、他者に対する口調はかなり慇懃無礼で、一度激情に駆られると態度が豹変する。特に、自分の期待を裏切る人間には容赦がなく澤田が勝手にデルタギアを流星塾生たちに渡した際には、普段からは想像出来ないほどに激昂し、オルフェノク形態で澤田を滅多打ちにしている。
エリート意識が非常に強く「独自基準に基づく10段階評価」(「上の上」から「下の下」までの9段階と、1度だけ口にした「それ以下」)を下すのが口癖である。寝起きが悪い上に居眠りが多く、居眠りから起こされると激昂する悪癖がある。
終盤、村上の思想を危ういと感じた花形の復帰と、その意を受けた勇治の社長就任によって失脚に追い込まれる。しかし地位を失ってもなおオルフェノクの繁栄と人類根絶という夢を棄てず、アークオルフェノク覚醒のために照夫を巡って巧たちに直接戦いを挑む。その際、一時的に三原からデルタギアを奪いデルタに変身している。
ファイズ、カイザ、デルタの3ライダーと互角の戦いを繰り広げたが、3ライダーの必殺技を同時に受け敗退し、逃走する。しかし弱ったオルフェノクの存在を感知したアークオルフェノクに見つけられてしまう。だが同じく捕食されていった者たちとは異なり、人類滅亡の礎となれることに歓喜しながら自らの命をアークオルフェノクに捧げ、絶命した。その遺骸は灰化せずに石化していたが、一部始終を見届けていた花形に足先で蹴られた時に灰化した。
「人として生きようとするオルフェノク」である巧や勇治に対する、「オルフェノクとして生きようとするオルフェノク」の代表格ともいえる存在である。
愛車はホンダ・インスパイア
ローズオルフェノク
  • 身長:212cm
  • 体重:127kg
  • パンチ力:2.5t
  • キック力:4t
バラの特性を持つオルフェノク。変身の仕方が他のオルフェノクと異なり、バラに包まれて変身し、また体色が純白に近い。頭部には薔薇の花のようなものが収まっており、クリアパーツ越しに青く発光する。
ファイズと同等の身体能力を持つことに加え、額から爆発する薔薇の花びらを無数に出して相手にダメージを与える、強力な念動力で敵を吹き飛ばす、テレポートを使うなど、特殊な能力を数多く有する強力なオルフェノク。
デザインモチーフはハカイダー。村上を演じた村井による提案に由来する[9]
客演情報
劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
劇場版では頭部だけの存在となり、生命維持装置の中にいる。闘技場で真理をエラスモテリウムオルフェノクの生け贄にして人間を排除しようとしたが、ファイズにその作戦を阻止され失敗した上にサイガ、オーガ、エラスモテリウムオルフェノクを倒されて、スマートブレイン社やオルフェノクたちの期待を裏切ったためスマートレディに処刑された。
花形(はながた)
演 - 中康治
50歳(1953年生まれ)。スマートブレイン元社長で、物語開始の数年前に突如として失踪していた。
スマートブレインに深く関わってきた人物であり、自身を含めたオルフェノクの利益を代表する立場にあった。オルフェノク種が現時点では短い寿命しか持たない不完全な存在でしかなく、「王」の復活により究極の生命体として完成すること、そして「王」は九死に一生を得た子供に宿る事実を突き止め、王を探し出すために孤児院「流星塾」を創設した。
オルフェノクの力に覚醒した人間が力に溺れて心を失っていく姿を目の当たりにして、オルフェノクでありながら「オルフェノクは滅ぶべき存在である」と確信、オルフェノクを滅ぼす手段を探すことに奔走する。スマートブレインから強奪した3本のベルトを流星塾生に託し、また地下に眠る流星塾校舎にてライオトルーパーを開発することで、彼らが王を討つように仕向けていた。
常に冷静で穏やかな第一印象から流星塾生たちからは「優しいお父さん」と呼び慕われていたが、ライオトルーパー開発のために、流星塾校舎に迷い込んでしまった地下鉄工事作業員を捕縛して、試作した変身ベルトの実験台にしていたことから、冷酷非情な一面も持ち併せていることが伺える。
終盤で勇治を、自らと同じく人間のためにオルフェノクを滅ぼせる人物と見込み、スマートブレインの社長に推薦して社内から村上一派の放逐を目論んだが、肉体の限界によりそれを見届けることはできず、その後の勇治の豹変を知ることもなかった。最期は灰化して死にゆく身体を雅人に見せ、「これ以上カイザに変身すれば、同じように死ぬことになる」と忠告して灰化した。花形の死を唯一見届けた雅人も花形が死んだことを周りの人間に伝えることなく、その直後に勇治に殺されたため、花形の死を知る者は誰もいない。
ゴートオルフェノク
  • 身長:207cm
  • 体重:121kg
  • 走力:時速310km
ヤギの特性を持つオルフェノク。その疾走速度はファイズアクセルフォームやドラゴンオルフェノクをも上回るほか、ラッキークローバー相手でも優位に渡りあうだけの力を持つ。共鳴振動波を角から出して、巨大な建造物さえ破壊できる。
琢磨 逸郎(たくま いつろう)
演 - 山崎潤
25歳(1978年生まれ)。ラッキークローバーの1人。出歩く時は常にウィリアム・バトラー・イェイツの詩集を持ち歩き、愛読するほど知性派で几帳面。村上のように紳士的な面も持ち、年下の巧や雅人に対しても「乾さん」「あなた」と呼ぶ。クローバーでの定番は「モンキーズランチ」。
プライドが高く、裏切り者数人を1人で簡単にいなすなどオルフェノクとしての実力に自信を持つ。しかし、一度自分の中で確かなものが崩れると取り乱し、時折冴子に甘える幼稚性と、自分より強い相手に対しては臆病になるもチャンスがあれば仕返しする気弱さと卑屈さも持っていて、ある意味で人間性を失っているとは言えない。巧からファイズギアを2度も奪って変身しているが、1度目は雅人からカイザギアを奪おうとした際に返り討ちに遭い奪還され、2度目はスマートブレインの地下にある流星塾に巧と雅人が逃げ込んだ際に花形の攻撃を受け変身を解除され、取り返されている。
自分では歯が立たない上に、常識や理屈が全く通じない北崎のことは非常に恐れており、抵抗できずになすがままにイジメられていたため、北崎が3ライダーとの戦いで弱った際にはワザと階段から突き落とし、最期を迎える直前にはそれまでの鬱憤を晴らすかのように仕返しをした。また、そのせいで北崎登場後のしばらくの間は、ラッキークローバーのコメディリリーフのような存在としても描かれていた。
スマートブレイン社長就任後の村上の態度の変化に不信を抱き、またデルタが登場してからは戦いに恐怖心を持つようにもなっており、そのためかライダーズギアの力を欲するようになっていた。
北崎がアークオルフェノクに無残に殺され捕食されるさまを見てからは一層恐怖心が増し、また人間の姿を捨てて完全なオルフェノクになった冴子の姿に恐怖し、ラッキークローバーの元を逃亡した。
最終決戦後、自らの弱さを自覚した結果、最後まで人間として生きるために、真面目に汗を流して工事現場で働いていた。
センチピードオルフェノク
  • 身長:210cm
  • 体重:131kg
  • 走力:時速200km
ムカデの特性を持つオルフェノク。アクセルフォームほどではないが高速移動能力を持つほか、鞭による攻撃を得意としている。人間体のままで光弾を放つ能力を発揮したこともある。
デザインモチーフは『キカイダー01』のレッドハカイダーの怪人態・朱ムカデ[10]
影山 冴子(かげやま さえこ)
演 - 和香
24歳(1979年生まれ)。ラッキークローバーの紅一点。
「クローバー」のオーナー・バーテンダー。クールな性格でプライドが高い。どんな相手でも「君」「ちゃん」付けで呼ぶ。相手を誘惑するように話すが、その本心は冷酷で人の心を完全に捨て去っており、自分の意に添わなかったり従わない人間に対しては怒り狂い残酷な本性を現す。オルフェノクとして生きる者や利用価値があるオルフェノクには気遣いを見せる面もある。狙った標的に“末期の酒”として最高級のシャンパンを贈る趣向がある。一度琢磨と共にファイズギア・カイザギアを巧と雅人から奪い、カイザに変身している。劇中唯一カイザに変身した女性であり、なおかつ唯一カイザに変身した後も最後まで生き残った人物でもある(劇場版でカイザに変身した啓太郎は除く)。
終盤、警察による襲撃からの逃亡を試みた結花の前に突如として現れ、変身能力を失った彼女を抹殺する。それは勇治に誤解と絶望を与え、彼の行動を大きく変化させる原因となった。また、勇治がスマートブレインの社長となったことでラッキークローバーも彼の指揮下となったことに不満を露にするが、これらの出来事の発端が自身の暗躍であったことは冴子本人も気付かなかった。
最終決戦の際、アークオルフェノクの力により人間の体を捨て不死身になる。決戦後も生存しており、アークオルフェノクの死骸を流星塾の理科室に隠し持って水槽内に保管していた。
愛車はホンダ・S2000
ロブスターオルフェノク
  • 身長:212cm
  • 体重:119kg
エビの特性を持つオルフェノク。武器はサーベルと両腕に装備されたシェルクラブで、フェンシングに近い剣戟が主な戦闘スタイル。また酒に自らの力を込め、それを対象にかけるだけで人間体のオルフェノクを灰化させることもできる。
デザインモチーフは『キカイダー01』のシルバーハカイダーの怪人体・銀エビ[11]
北崎(きたざき)
演 - 藤田玲
16歳(1987年生まれ)。いつも猫背でみすぼらしくも奇妙な色気を出す格好の少年。
倦怠感を感じさせる話し方をし、「ヤダなぁ〜」が口癖。ラッキークローバーのメンバー中でも最強とされており、自分自身でも「王様」だと考えており、プライドを傷付けられるとドスの聞いた喋り方に変わり、激しい怒りを見せる。同窓会で流星塾生を殺害した張本人。触れる物全てを灰化させる特殊能力を持ち、投げたダーツや紙飛行機や飲んだ後のグラスは本人の意思と関係なく灰になってしまう。本人はそれを快く思っていないようで、普通の人間は触っただけで一気に灰化し、オルフェノクやベルトの力で変身している者でも少しずつ灰化していく。
良い意味でも悪い意味でも気分屋で、相手側から喧嘩を売られても気が乗らないと戦わなかったり(その代わり取り巻きのようなオルフェノクを差し向けた)、機嫌が悪いと相手が誰だろうと凶暴な本性を剥き出し襲い掛かる。何にでも興味を持つ一方、飽きっぽく、自分こそ世界一強いと信じる幼児性を示し、人の心を見透かしたような態度を取る不思議な少年。常に面白いことを求めており、そこには道徳観はおろか損得勘定すらない。ただ、ゲームをするにもフェアでなければならないという独自のポリシーを持っており、例えそれが自分に対して有利な不公平だったとしても良しとしない。当初はオルフェノクの姿でなく、入手したデルタギアで巧たちと戦闘するが、その後「飽きた」という理由でギアを手放し澤田に渡す。
クローバーでの定番は「オリーブ抜きのマティーニ」。しかし、未成年なので当然酒は飲めずいつも注文するだけして、冴子に奢っていた。デルタに変身した直後にゆっくりと拍手するような形で両手の指をクロスさせるのが癖。
終盤、「オルフェノクの王を倒した者が次のオルフェノクの王」という考えを琢磨・冴子に持ち出すも、滅びを迎えようとしているオルフェノクの未来に全く関心を示さない考えから2人に突き放される。さらにファイズとデルタの必殺キックを同時に食らって致命傷を負い、琢磨にそれまでの復讐をされた挙句、最後は人間体で弱って逃走中のところをアークオルフェノクに殺害され、硬化した死骸は貪り食われた。
本作品放映時点では、この役を演じた藤田(放送開始時:14歳)がライダー装着者、及び怪人の人間態を演じた最年少の俳優であった[12]
ドラゴンオルフェノク
  • 身長:225cm(魔人態)、215cm(龍人態)
  • 体重:167kg(魔人態)、119kg(龍人態)
の特性を持つオルフェノクで、劇中唯一、架空の動物をモチーフとする。両腕の龍頭装甲を武器としたパワー主体の魔人態と、アクセルフォームをも凌ぐスピードを誇る龍人態に変身できる。強力なエネルギー弾を撃ちだすことも可能なほか、本編で披露されることはなかったが、設定上では飛行能力や角からの放電など多彩な能力を持っている。
人間体でも触れただけでその物体を灰にしてしまう能力を持ち、これは本人の意思に関係なく発動する(ただし、灰化するタイミングはある程度時間差がある)。
デザインモチーフは『キカイダー01』のギルハカイダーの怪人体・ブラックドラゴン[13]
小説『異形の花々』では、木村沙耶の正体という設定。また、初期案ではテレビ版でも木村沙耶を正体とする案もあった模様である。[要出典]
J(ジェイ)
演 - ケネス・ドゥリア
26歳(1977年生まれ)。ラッキークローバー初期メンバーの1人。筋骨隆々を誇る黒人青年。クローバーでの定番は「生ビール」。
寡黙な性格で、人間とかけ離れたオルフェノク故の孤独からか愛犬のチャコ(チワワ)にしか心を開かず溺愛しており、そのチャコに危害を加えた者には、我を忘れてオルフェノク態となり、容赦なく襲いかかる。ラッキークローバーのメンバーの中では珍しく温厚であり無益な殺害を好まないタイプである。任務であれば容赦なく人間を殺害するが、逆にチャコと触れ合っていた倉田恵子には優しさを見せ、「犬から目を離しちゃだめ」と注意されて素直に謝る等、人間味のある面も見せており、根は優しい人物であることが窺われる。
3つの命を持っていたが、格闘態は西田カイザのカイザスラッシュ、剛強態は草加カイザのカイザスラッシュで、凶暴態はファイズのクリムゾンスマッシュを跳ね返された後グランインパクトを上空から受けて倒され死を迎えた。飼い主を失ったチャコは恵子が引き取った。
クロコダイルオルフェノク
  • 身長:216cm (格闘態、剛強態)、222cm(凶暴態)
  • 体重:143kg(格闘態)、149kg(剛強態)、158kg(凶暴態)
  • パンチ力:3t(格闘態、剛強態)、4.5t(凶暴態)
ワニの特性を持つオルフェノク。3つの命を持ち、最初の格闘態から倒されるたびに、防御力が上昇した剛強態、パワーが上昇した凶暴態へと強化再生する。格闘態は両腕に装着するワニ歯形状のバックラー(凶暴態時にも使用)、剛強態はファキールス・ホーン、凶暴態は巨大な剣「クロコダイルソード」を武器とする。オルフェノクの力を武器にまとわせることで、威力を上昇させる技なども持っている。
デザインモチーフは『キカイダー01』のブルーハカイダー怪人体・青ワニ[14]
澤田 亜希(さわだ あき)
演 - 綾野剛
流星塾の出身者。スパイダーオルフェノクの正体。口数は少ないが、沙耶と共にデルタギアの力に溺れないなど強い意志の持ち主。ヒップホップ系の音楽を好み、よくヘッドホンで大音量で聞きながら行動している。折り紙が得意だが、相手を襲う際は犯行予告代わりのように作品を燃やす。
スマートブレインの実験によってオルフェノク化した唯一の成功例で、覚醒と同時に書き換えられた記憶を取り戻し、オルフェノクとして生きるしかないと決意、戦いと殺人を重ね、少年時代から想いを寄せていた真理を殺すことによって人の心を完全に棄てようとした。反対にいじめていた雅人からは恨まれており、容赦のない攻撃を受けている。
一度はラッキークローバーの補充要員となるものの、北崎から受け取ったデルタギアを、勝手に流星塾生側に渡してしまったため、村上の激怒を買って逃亡した。その後、ラッキークローバーに入るべく命を狙う巧を含めたスマートブレインの追っ手に追われながらも、再び真理を狙うが、人の心を完全には捨て切れず、自分の余命が長くないことを悟る。自分や同じオルフェノクである巧を怖れようとせずに信じる真理や巧とのふれあいを通じて、彼らの強さを知り巧の身代わりにラッキークローバーと戦うが、乱入してきた雅人の攻撃で致命傷を受ける。
最期は真理と巧に看取られながら人間としてもオルフェノクとしても生きられなかったと自分の本心を明かし、灰化して死亡した。他の流星塾生を失敗作と断じ、自身を成功作と嘲笑しながらも結局は巧の言うように、他の流星塾生と同じく被害者であった悲しい存在であり、迷いながらも最終的に人間として生きたことは、巧が人類を守る決意を固める切っ掛けとなった。
直接的な描写はないが、話の流れからスパイダーオルフェノクに覚醒する前にデルタに変身していたと思われる。また、流星塾生の同窓会で塾生を襲っていたのが当初巧だと思われていたが、オルフェノクに覚醒した際、記憶操作によって改変させられていた記憶が戻り、真犯人が北崎と同窓生の青沼だということを雅人と真理に伝えている。
スパイダーオルフェノク
  • 身長:209cm
  • 体重:126kg
クモの特性を持つオルフェノク。人間にオルフェノクの記号を埋め込んだことで唯一オルフェノク化した人工オルフェノクで、戦闘力は高いが寿命が短い。蛇腹状の手足によって壁を這い回る能力を持ち、蜘蛛の巣を連想させる巨大な八方手裏剣を武器にする。
小説『仮面ライダーファイズ』では、小説『異形の花々』から追加された5年後の話で衰弱死した雅人がこの姿に覚醒して復活している。
スマートレディ
演 - 栗原瞳
スマートブレインのスポークスウーマン。社長秘書のような立場にあるらしいが、オルフェノクになった人間の世話をしたり、スマートブレインの企業CMに出演したりと、活動の幅は広い。正体は一切不明であり、「ハーイ♪」など幼児に対する保育士のような口調で喋る。当初はラッキークローバーを恐れていたがその理由は明かされず、中盤以降はラッキークローバ-候補にも普通に接していた。全体を通し、誰に対しても慇懃無礼とも言える雰囲気を持ち続けていた。
最終回では花形・村上・勇治といったそれぞれの社長を失ったスマートブレイン社が解散を始めて、本社ビル内の施設撤去を眺めていた。
劇中CM、オープニングなどでを連想させる描写がなされていたが、最後まで正体は不明であった[16]
愛車はホンダ・NSX
客演情報
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
本編同様村上の側近として活動し、機械で真理の姿に変装して木場を陥れるなどの暗躍を行う。しかし、最後はスマートブレインの黒幕たちの意志により村上を処刑した。
小説版では「フィギュアめいた」と形容され、首筋のスイッチで真理の姿になるなど、人間ではない或いは特殊なオルフェノクかのような表現がみられる。

流星塾関係者[編集]

流星塾とは花形がオルフェノクの王を探し当てるために創設した私塾。

増田(ますだ)
演 - 山西道広
流星塾の先生。同窓会の日に起こったことを伝えようとするが、クロコダイルオルフェノクに襲われて死亡する。
高宮 航太(たかみや こうた)
花形がカイザギアを送った人物。巧=ファイズの戦いをカイザの姿で遠くから眺めていたが、その後死亡した。そのためカイザの変身後の姿でしか登場していない。
西田 清高(にしだ きよたか)
演 - 河崎芳明
巧の前に現れた最初のカイザ。クロコダイルオルフェノクを倒すも、ベルトの力に適合できず死亡する。
犬飼 彰司(いぬかい しょうじ)
演 - 渡辺琢磨
真理にカイザギアの写真を送る。待ち合わせの場所でクロコダイルオルフェノクに襲われ死亡する。
神道 貴久(しんどう たかひさ)
演 - 近田慎太郎
仲間を守るためカイザに変身するが、クロコダイルオルフェノクの攻撃に敗れて死亡する。
上条 晴子(かみじょう はるこ)
演 - 林裕子
徳本たちとカイザのベルトの正装着者を探していた。クロコダイルオルフェノクに襲われ死亡する。
徳本 恭輔(とくもと きょうすけ)
演 - 佐伯俊
カイザのベルトの正装着者を探し、里奈達と行動を共にしていた。その後、デルタに変身して力に溺れ、澤田に殺される。
新井 賢(あらい けん)
演 - 本田博仁
デルタの力に溺れ、徳本と共に澤田に殺される。
河内 勇樹(かわち ゆうき)
演 - 檜尾健太
デルタのベルトの力に溺れ、新井と麻美を襲う。フロッグオルフェノクに殺される。
伊藤 麻美(いとう あさみ)
演 - 倉澤薫
デルタのベルトの力に溺れた河内に殺される。ちなみに、彼女以外の死亡した流星塾の関係者はオルフェノクに殺されるか、カイザのベルトに適合できなかったために死んだため遺体は全て灰化してしまったが、彼女は人間である河内に殺されたため、唯一遺体がそのまま残った。
太田 信吾(おおた しんご)
演 - 川久保拓司
三原とは対照的に、流星塾生たちが結束して戦っていくことを望んでいた。同様に澤田を説得しようとするが、逆に澤田に殺害された。
青沼(あおぬま)
演 - 栗原一馬
同窓会以前にオルフェノクとして覚醒したいた流星塾生。スマートブレインの策に加担し、流星塾の同窓会の日、ドラゴンオルフェノクと共に塾生の命を奪った。
スロースオルフェノク
  • 身長:208cm
  • 体重:120kg
ナマケモノの特性を持つオルフェノク。同窓会の日以前に覚醒して人間の心を失っている。両腕の長い爪が武器。スマートブレインの研究機関と内通し、塾生を罠にかけた。悲鳴を聞いて駆けつけたウルフオルフェノクの拳を受けて倒された。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの怪人として登場する。

その他[編集]

添野 錠二(そえの じょうじ)
演 - 石田太郎
仁丹が好物のベテラン刑事。上層部が「事件性はない」とする変死事件を、刑事の勘に従って追う。高校のバスケットボール部員が集団で死亡した事件を追ううち、結花に嫌疑をかけるが、南の介入によって捜査から外されてしまう。定年退職後は私立探偵になるという。一人娘・ひかるは、真理のアルバイト先である美容室に勤めている。
沢村(さわむら)
演 - 岩川幸司
添野直属の部下の刑事。終盤、警察の対オルフェノク秘密機関に拘束された結花の釈放に動く勇治と巧の仲立ちに入るが、南の意を受けたバットオルフェノクに銃撃され、オルフェノクとそれに対する人間側の歪んだ行動を目の当たりにする。
森下 千恵(もりした ちえ)
演 - 勝村美香
事故以前まで勇治と交際していた。看護婦の話によれば、事故後の半年間は昏睡状態に陥った勇治の回復を願い、毎日病院にお見舞いに来ていたようだが、その後は容体が一向に回復しない勇治に見切りをつけたのか、パタリとお見舞いに来なくなったという。勇治の従兄弟の一彰と交際していたことが原因で、一彰は勇治に殺害され、その遺体が彼女の部屋で灰化した。一彰の死亡に恐怖しつつ、この事件に関する警察の執拗な聞き込みに混乱し、勇治に頼りつつも警察から逃げるためその場凌ぎで勇治を警察に突き出し、その後よりを戻そうとしたが裏切ったことが勇治の怒りを買い、オルフェノクに変身する勇治に殺害される。
自分可愛さに立場をすぐ変えており、友人からは良い評価を受けておらず、それが勇治と兄・義正の暴走を引き起こす一因になった。大学の知り合いの話によれば、生前はかなり遊んでいた口で派手好きだったため、同性の知り合いからは嫌われていたようである。そのため、死んでからも誰一人として彼女の死を悲しんでくれる者はおらず、寧ろ死んでくれて清々したと陰口を叩かれる有様であった。
森下 義正(もりした よしまさ)
演 - 松尾敏伸
千恵の兄。妹の死の真相と犯人への復讐に奔走していた。フライングフィッシュオルフェノクに襲われてオルフェノクとして覚醒する。妹を美化しすぎるあまり千恵の友人の元へ訪れた際、千恵の実態に対する辛辣な悪評に自分の中のギャップに耐え切れず、オルフェノクの力で殺害する。千恵の兄なだけあって、自分にとって都合の悪い事を責任転嫁するきらいがあり、その罪悪感を「千恵の名誉を守るため」「復讐するために与えられた力」と正当化し、千恵の大学に訪れて無関係の人を含めて無差別に襲撃する。千恵を殺害したのが自身である罪悪感から勇治は何も出来なかったが、奪われていく命を守るために戦いを覚悟し復活した巧が変身したファイズのスパークルカットを受け絶命した。
アルマジロオルフェノク
  • 身長:213cm
  • 体重:137kg
  • パンチ力:3.5t
アルマジロの特性を持ったオルフェノク。頑強な装甲に覆われたボディと、さらに強固な盾、剣で武装している。
『スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの怪人として登場し、最終決戦ではバルイーグルと戦った。
長田 道子(おさだ みちこ)
演 - 大久保綾乃
結花の義理の妹。元々一人っ子で両親の愛情を独占してきたが、家族を亡くした結花が自分の家に引き取られてから、両親の愛情が結花に行ってしまう事を極度に恐れるあまり、結花のことを激しく憎むようになる。友達や所属しているバスケットボール部の部員を総動員して、結花がバイトで稼いだ金を巻き上げたり、両親に嘘を吹き込んで虐待されるさまを見ては楽しんでいた。下校途中で車に轢き逃げされた時に結花に助けられたことにも腹を立て、「突き飛ばされた」とさらなる嘘を両親に吹き込んで結花を家から追い出すという悪辣極まりない行為を平然と行ったが、オルフェノクに覚醒した結花の襲撃の巻き添えでバスケットボール部のメンバーともども死亡した。
鈴木 照夫(すずき てるお)
演 - 渡辺彼野人
スマートブレイン所有のビルの火災で両親を失った少年。その際、啓太郎と直也に救われて創才児童園に預けられるが、事故のトラウマで心を閉ざしてしまった。火災の時に両親を助けなかったという理由で直也を逆恨みしており、彼を呼び出してそのことを糾弾しており、その後も直也が面会に来るたび彼を責めていた。また、啓太郎に対して物を投げつけたりなど我儘の限りを尽くしていたが、結花に怒られて(上記のとおり結花は自分のスカートをめくって)以降は大人しくなった。創才児童園を先輩格の児童たちからのいじめに耐えられなくなり抜け出したところを、行く当てもないの気にかけた直也に引き取られた。その後は直也に懐くようになり、巧たちに対しても心を開くようになる。実は体内にオルフェノクの王を宿しており、時折王の意識が表面化しては人間を襲っていたが、照夫自身にその自覚はなかった。最終的には勇治により体内のアークオルフェノクを覚醒させられ、その復活と同時に死亡した。
アークオルフェノク
  • 身長:216cm
  • 体重:149kg
人間体 演 - 小林俊 怪人態 声 - 家中宏
オルフェノクの王。活動初期は青年姿で現れ、怪人態はバッタに酷似するが、自身に関する事柄は一切が不明である。直也が保護した照夫の体内に宿り、最終回で勇治の手で覚醒した。仲間と見なしたオルフェノクを不死身の体にするが、敵と見なしたオルフェノクの命は容赦なく奪い、その際に光の鞭で鉱物のように固めて自らの糧に変えて喰らう。自由自在に動き滑空可能な特殊なマフラーを纏い、鋼鉄さえも難なく破壊する握力や驚異的な跳躍力を誇る脚力など、他のオルフェノクを圧倒的に凌駕する身体能力を持ち、高い戦闘能力を誇る。アークオルフェノクが死ねば全てのオルフェノクが滅びると言われており、当初は倒そうとしていた勇治も、それを知ってからは護ろうとした。また、アークオルフェノクの覚醒には多くのオルフェノクの生贄が必要で、その際に危険分子からアークオルフェノクを守護するために3本のベルト(ファイズ、カイザ、デルタのライダーズギア)が開発されたとされている。覚醒後は、ファイズとデルタを圧倒し、ロブスターオルフェノクを不死身にさせた。ブラスターフォームに変身するファイズ・勇治が変身するカイザ・デルタとの最終決戦では、カイザギアを破壊して勇治を負傷させ、ファイズを苦戦させるが、最期は瀕死の勇治によって身動きを取れなくされ、ファイズ・ブラスターフォームの超強化クリムゾンスマッシュを受け倒されるが、遺体は灰化せずに残り、冴子に回収され復活の時を待っているシーンで幕を閉じた。
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』では大ショッカー傘下の怪人として登場、スクィッドオルフェノクの棍棒を所持している。最終決戦で仮面ライダーディケイド仮面ライダー電王(ソードフォーム)に一撃で軽くいなされている。
『スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの大幹部として、『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』ではスペースショッカーの怪人として登場する。
南 雅彦(みなみ まさひこ)
演 - 小川敦史
警察庁の高官。オルフェノクの撲滅を企み、非公式の対オルフェノク機関を組織、付属する研究所で拉致したオルフェノクを実験材料にしていた。機動隊を率いて勇治や結花を捕獲しようとするも、冴子の暗躍により結花が抹殺されたことで、勇治からは結花の死を招いた張本人として認識されてしまい、激昂した勇治の襲撃を受けて死亡する。死の間際、「お前達オルフェノクは決して人間には勝てない」と捨て台詞を残した。
利用出来る者は徹底的に利用することを信条とし、オルフェノクに関する情報を最も多く掴んでいるとしてスマートブレインとも連携し(村上とも関わりがあったが、組織の構成員が彼を含めてオルフェノクであるとは知らなかった様子)、自分の任務の障害と見るや沢村の謀殺を図ったりもした。

劇場版のみの登場人物[編集]

小説版のみの登場人物[編集]

勇介(ゆうすけ)
結花と啓太郎の子供であり、オルフェノクと人間のハーフである。結花は彼を妊娠したまま死亡したが、その死骸である灰の中から手を突き出していたところを直也に拾われた。名前は勇治の名前からとったもので、直也は結花が妊娠していることを知った際に自分の名前から取って「直助」にしようとしており、それに対して勇治は自分の名前からとった勇介にしようと提案して争った。勇治は人類とオルフェノクの共存の足掛かりになると考えていたが、結花が死亡したことで彼の命も失われてしまったと考え絶望してしまう。
勇治の死後、突然菊池クリーニング店に居候を始めた直也が連れてきた。直也は自分の子だと話すが、啓太郎が実の父であることを感じ取っているのか啓太郎に一番懐いている。
5年後を描いた後日談では事実上の主役となっている。半年前から突然急激な成長を始め、精神的には5歳児だが肉体はほぼ成人と呼べるほどになり、真理は手を焼いていた。しかし知識と精神の発達も早く、歴史や科学を学んだ結果人間とオルフェノクの存在に疑問を抱くようになった。母の断末魔がまれにフラッシュバックすることがあり、それを紛らわすために夜に外出して、オルフェノク対策委員会のカイザを殺害している[17]。イエローダイヤモンドのように光る人間の姿に変身する能力を持ち、オルフェノクとはまた異質な姿となる。
オルフェノクとして復活した雅人からは「人間は闇、オルフェノクは光」と吹き込まれ、自分の存在意義に悩まされるが、カイザを殺害したことで雅人と敵対することになる。その後真理を誘拐した雅人のもとに現れ、人間として生きることを伝えて対決。ファイズに変身した巧の乱入もあって雅人を倒し、さらに真理と巧を逃がすため今度は自分がファイズに変身してオルフェノクに立ち向かった。

脚注[編集]

  1. ^ 「週刊 仮面ライダー オフィシャル データファイル」の記述より。
  2. ^ 巧役の半田は「初期は特にきつい性格」と評していた。
  3. ^ 特撮ニュータイプ』2004年3月号、溝呂木賢のインタビュー記事より。
  4. ^ 初登場回のクレジットは同話の展開上、「草加雅人」ではなく「キャプテン」となっていた。
  5. ^ 雅人役の村上幸平は、雅人について「彼はヒーローだけども、普通のヒーローが言ったりやったりしてはいけない事が出来る『逆ヒーロー』」(2005年のトークイベントの際)と評している。
  6. ^ 後に脚本家である井上敏樹の監修でTシャツ化もされている。
  7. ^ 真理に求めているものは恋愛感情というよりは失った母性に近いものがあり、「真理は俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ!」と口にしていた。
  8. ^ この教授もまたオルフェノク(オウルオルフェノク)で、密かに学生を襲っていたが、自分を超える才能のある学生は殺さずに才能だけを潰していた。直也は事故が仕組まれたものだったと見抜いていたが、教授が事故の犯人であることは知らなかった。
  9. ^ 超辞典 2011, p. 734.
  10. ^ 超辞典 2011, p. 452.
  11. ^ 超辞典 2011, p. 808.
  12. ^ ライダー装着者では2007年公開の『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』でミニ電王こと小太郎を演じた溝口琢矢(公開当時12歳)が、怪人の人間態では2008年放送の『仮面ライダーキバ』でバッシャーことラモンを演じた小越勇輝(放送開始時:13歳)が、それぞれ2013年時点で最年少の俳優である。
  13. ^ 超辞典 2011, p. 551.
  14. ^ 超辞典 2011, p. 293.
  15. ^ 超辞典 2011, p. 437.
  16. ^ スタッフは特に設定を設けていない[15]
  17. ^ 小説版では母の結花も同じく母の断末魔をトラウマとして抱えており、それを紛らわすために殺人を犯していた。結花は彼に自分が与えられることのなかった母の愛情を注いでやろうと考えていたが、皮肉にも彼もまた同じトラウマに悩まされてしまった。

参考文献[編集]