仏ヶ仙

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仏ヶ仙
標高 743.5[1] m
所在地 日本の旗 日本 鳥取県倉吉市岡山県真庭市
位置 北緯35度18分29秒 東経133度45分27秒 / 北緯35.30806度 東経133.75750度 / 35.30806; 133.75750座標: 北緯35度18分29秒 東経133度45分27秒 / 北緯35.30806度 東経133.75750度 / 35.30806; 133.75750
山系 中国山地
仏ヶ仙の位置(日本内)
仏ヶ仙
仏ヶ仙の位置
プロジェクト 山
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仏ヶ仙(ほとけがせん[1])(別名、半甲山[1])は、鳥取県と岡山県にまたがる山。岡山県側では湯原奥津自然公園に属している[1]

頂は3つ並んでおり、そのうち最東の山頂は両県の県境であり、一等三角点が設けられていて、日本海と瀬戸内海との中央分水嶺になっている。一つの山頂がこの3条件を備えている山としては、日本に8箇所しかない山の一つである[2]

地理[編集]

花崗岩の基盤に流紋岩が乗った山体で、落葉広葉樹林が広がる[3]

山頂は鳥取県の旧関金町、岡山県の旧中和村および旧八束村の境界となっていた。関金町は倉吉市へ合併し、中和・八束の両村は真庭市へ合併したため、今は両市の市境となっている。南麓には岡山市中心部を流れる旭川の源流域があり[3]、岡山県が水源涵養保安林として保護している[4]。北西麓の倉吉市側には天神川支流の小鴨川の源流があり、また北東へ約1km進むと鳥取県三朝町では、天神川本流の源流の一つである福本川の源がある。

山頂の一等三角点は「半甲山(はんこうざん)」の名称が与えられており、山の別名となっている[1]

地誌[編集]

山の名称の由来には諸説ある。一説では、岡山県側からの山容が涅槃像のように見えることから「仏ヶ仙」と呼ばれるようになった[1]。別の説では、山頂に仏像が祀られていたのが山名の由来というものである[5]。東からみると釈迦の寝姿のように見えるという説もある[6][4]

北西の峰には犬挟峠がある。

登山ルート[編集]

鳥取県側には登山路がなく[1]、岡山県側からは登山口から30分で山頂である[2]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『新日本山岳誌』p1478 仏ヶ仙
  2. ^ a b 公益社団法人 岡山県観光連盟 仏ヶ仙2014年9月19日閲覧。
  3. ^ a b 『鳥取県大百科事典』p888 仏ヶ仙
  4. ^ a b 『鳥取県境の山』p64-65 「仏ヶ仙」
  5. ^ 『日本山岳ルーツ大辞典』p847 仏ヶ仙
  6. ^ 『日本の山1000』p611「仏ヶ仙」

参考文献[編集]