仏ゾーン
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『仏ゾーン』(ブツゾーン)は「週刊少年ジャンプ」(集英社)の1997年12号から31号に連載された、武井宏之の漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
武井宏之初の連載作品であった。コミックスは全3巻(文庫版は全2巻)。第2巻には読切作品『デスゼロ』、第3巻(文庫版は第2巻)には手塚賞受賞作『ITAKOのANNA』が収録されている。
打ち切りであるにもかかわらず、本作品は作者のファンを中心に根強い人気があり、2003年にはCDドラマ化もされた。また、作者の代表作『シャーマンキング』との世界観の共通が暗に示されており、ゲームやジャンプフェスタ上映用アニメにキャラが登場したこともある。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
仏の王「大日如来」の命を受け、主人公のセンジュ(千手観世音菩薩)は仏の国から現世にやって来た。その命とは、現世に人間として生まれたミロク(弥勒菩薩)を守り、悟りへ導くこと。
時は現在。地上の人々は、シャカ(釈迦)の教えも忘れ、欲に溺れていた。そんな人々を救う唯一の光。それがシャカの後継者で、未来の救世主でもあるミロクだった。しかし、ミロクはまだ悟ってもいなければ、仏でもない。ただの人間である。そんなただの人間、西岸サチを悟りに導くため、センジュは彼女を連れて旅にでる。仏の敵である魔羅(マーラ)の奇襲に立ち向かいながらも、ジゾウ(地蔵菩薩)や狛犬のコマ、アンナも仲間に加え、彼らの旅は続く。
[編集] 用語
- 仏ゾーン
- 魂のみの存在であるためそのままでは現世に干渉できない仏たちが、秘術を用いて仏像に入り込むことで現世での活動を可能にした姿。仏ゾーンが破壊された場合、中の仏は仏国土に帰還する。その体は元になった仏像の素材の影響を受け、この特性は仏ゾイドも同様(センジュは木造であるため水に浮かぶ、仏ゾイドのバトウは塑像であったため脆い等)。
- 仏ゾイド
- 仏敵である魔羅が、秘術を用いて仏像に入り込むことで現世での活動を可能にした姿。基本的な原理は仏ゾーンと同じ。
- 仏国土
- 仏たちの住む世界。
- 欲界
- マーラや邪鬼達が住む世界。
[編集] 登場人物
- センジュ
- 声: 朴璐美
- 大日如来の命令により、西岸寺の千手観音像のボディを借りて現世にやってきた、千手観音菩薩(が、その割に仏に関することの知識が素人レベル)。衆生をもれなく救うという強い信念を持つが、普段は至って楽観的で[1]、物事に執着せず、飄々とした性格[2]。だが、アシュラとの戦いで耐久限界を越えた千手アーマーが壊れ、バトウに戦力外通告(実際には狂言)を受けた際はサチと離れなければならないことに悲しみ、そう強く思う自分自身に戸惑う様子を見せた。また、この直後自分自身の意思でサチの元へと戻った時「君は僕が守りたい」と宣言して彼女を赤面させている。
- 必殺技は左右二十本の腕による怒涛の連続パンチ「千手パンチ」。相手のチャクラを受け止め、そのまま相手に返す「因果応報」。
- 『シャーマンキング』では、旅の中で悟りを開いて如来に進化した、サティの持霊である大日如来ダイニチが登場する。
- 西岸 サチ(さいがん サチ)[3]
- 声: 小林沙苗
- とある温泉街の貧乏寺・西岸寺の和尚に拾われて育った孤児の少女。救世主・弥勒菩薩の生まれ変わりとして、悟りを開く運命にある。和尚の男手一つで育ったためか勝気な性格だが[4]、センジュのひたむきさに、次第に心を開いてゆく[1]。彼に対しては恋愛感情に近いものを持っているようで、彼に近付く女性に対してやきもちを焼くこともあった。鋭いツッコミの使い手。
- 『シャーマンキング』では、サチの成長した姿と思われる女性、「サティ・サイガン」が登場している。
- ジゾウ
- 声:CDドラマ…くまいもとこ、アニメ…田中真弓
- センジュの幼なじみ。2500年もの間、弥勒菩薩の転生を地上で待ち続けていた。頑固で石頭。よくセンジュに(二重の意味で)「石頭」と呼ばれキレる。おにぎりが好き[1]。センジュとは対照的なリアリストであり、全ての衆生を漏れなく救いたいという彼の理想を「甘い」と批判する。しかし、その一方で「それでもセンジュならなんとかしてしまうかもしれない」という気持ちも持っており、そのことに関しては自分でも戸惑っているようであった。六人兄弟の末っ子で、長兄は閻魔大王だと言う設定があった。
- 『シャーマンキング』完全版では、ガンダーラの一員「大栄」の持霊として登場。
- コマ
- センジュのペットの狛犬。センジュを慕い、仏国土から地上へやってきた。好物はチーズ[1]。
- 恐山 アンナ(きょうやま アンナ)
- 声: 林原めぐみ
- 恐山のイタコに育てられた孤児の少女。霊の能力をトレースする「行動のイタコ」。普段は養祖母と2人で、恐山ふもとのオンボロ旅館「安井旅館」を営んでいる[5]。
- 『シャーマンキング』完全版及び最終公式ガイドブックにおいては、現在はL.Aに在住していて、小山田まん太のホームステイ先の家主であり、三代目イタコのアンナの師匠となっているらしい。(ただし、シャーマンキングの設定にのみ登場する初代アンナがこの作品のアンナと同一人物であるかは曖昧な形で伏せてある。)
- アシュラ
- 声: 石田彰
- センジュの眷属である天竜八部衆の頭、阿修羅。自分を救ってくれた釈迦を尊敬する一方、その教えを忘れ堕落し尽くした人間を憎悪している。
- 本作の天竜八部衆は興福寺の八部衆像がモデルで、アシュラ以外のメンバーはクバンダ、ゴブジョウ、カルラ、ヒバカラ、キンナラ、ケンダツバ、シャカラ(興福寺の八部衆は本来の八部衆の摩睺羅伽の代わりに畢婆迦羅を加えているため本作品のヒバカラも摩睺羅伽の蛇をモチーフにしたデザインになっている)。
- 『シャーマンキング』では「サミ」と「マミ」の持霊がアシュラとなっており、完全版にて後姿だけ登場した。
- バトウ
- 声: 小西克幸
- センジュの先輩。観音菩薩中、最高の戦闘能力を誇る馬頭観音菩薩[6]。
- 『シャーマンキング』完全版において、ガンダーラの一員「コメリ」の持霊として登場。
- 箕浦組・マイク箕浦
- 声: 青森伸・山田真一
- 西岸寺を取り壊そうと企んでいた暴力団。センジュに救われてからは、全員出家して西岸寺の僧侶となった。
- 七福神
- インドへ渡るための移動手段として宝船を手配するためセンジュに呼ばれたが、マーラによって七福神像を破壊される仏国土に帰った。
- 純慧(じゅんけい)
- 声: 家中宏
- 鎌倉時代から続く仏師の名派、慧派の跡継ぎ。侍に妹を殺された憎しみから殺人に走ったが、後に憎しみを慈しみに変える心を悟り、牢内の柱を砕いた茶碗のかけらで削り、センジュの仏ゾーンの媒介となっている千手観音像を彫った後に打ち首に処された。
- おせん
- 純慧の妹。侍に切り捨てられてしまった。純慧がおせんを想ってセンジュを彫ったためか、センジュの顔立ちにはおせんの面影が残っている[7]。
- 大日如来
- 弥勒菩薩の転生を察知し、センジュを人間界に送り出した。
- アイゼン
- 愛染明王。大日如来の側近。
- フドウ
- 不動明王。大日如来の側近。
[編集] CD
- シャーマンキング S.F.O.V II「求道」(センジュ)
- 仏ゾーン 覚醒の章
- 仏ゾーン 試練の章
- 仏ゾーン 悠久の章
[編集] ゲーム
- PS2 シャーマンキング ふんばりスピリッツ
- センジュが使用可能キャラとして出演。バトル画面でジゾウ、コマも登場。
[編集] アニメ
- シャーマンキング ふんばりの詩 地蔵ナイト
- 特別編集DVD『哀しみのかたち』及びマキシシングル『S.F.O.V V』に収録


