人魂
人魂(ひとだま)とは、主に夜間に空中を飛ぶ光り物である。鬼火(おにび)、狐火、火の玉などとも言われ混同されるが、人魂は人の体から抜け出た魂が飛ぶ姿であるとされるので、厳密には違うものである。
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[編集] 諸相
形態については全国に共通する部分もあるが地域差も見られる。顔があって言葉を発すると言う地方もある[どこ?]。余り高くないところを這うように飛ぶ。色は赤・橙・青白などで、尾を引くが、長さにも長短がある。人が死んだ直後又は死ぬ直前に体から出ると言われるが[誰によって?]、生きている人の体から魂が人魂となって抜け出し、その人は人事不省に陥ったが、再び人魂が戻ってきて正気を取り戻した、との言い伝えも各地に伝わる[どこ?]。昼間に見た例も少数ある。沖縄県では人魂を「タマガイ」と呼び、今帰仁村では子供が生まれる前に現れるといい[1]、土地によっては人を死に追いやる怪火ともいう[2]。
古くは古代の文献にも現われており、現代でも地方では目撃報告がある。また同様の現象は外国にもあり、写真も取られているが、時代の移り変わりの影響を受け、第二次世界大戦後は、特に都会地を中心に、未確認飛行物体として認識される傾向が強くなっているようである。
[編集] 正体
一説によると,戦前の葬儀は土葬であったため、遺体から抜け出したリンが雨の日の夜に雨水と反応して光る現象は一般的であり、庶民に科学的知識が乏しかったことが人魂説を生み出したと言われるが[誰によって?]、人や動物の骨に含まれるリンは発光しないので該当しない。昔から、蛍などの発光昆虫や流星の誤認、光るコケ類を体に付けた小動物、沼地などから出た引火性のガス、球電、さらには目の錯覚などがその正体と考えられた[誰によって?]。実際に可燃性ガスで人工の人魂を作った例もある(山名正夫・明治大学教授のメタンガスによる実験、1976年)。20世紀後半には空中に生じたプラズマであるとも唱えられたが[3]、これらで説明できないものもあり、様々な現象により生じると考えられる。
[編集] 脚注
- ^ 民俗学研究所編著 『綜合日本民俗語彙』第2巻、柳田國男監修、平凡社、1955年、894頁。
- ^ 高橋恵子 『沖縄の御願ことば辞典』 ボーダーインク、1998年、61-63頁。ISBN 978-4-938923-58-7。
- ^ 大槻義彦 『「火の玉(ヒトダマ)」の謎 人魂の正体を追って40年 科学とロマンの奮戦記!』 二見書房〈二見ブックス〉、1986年、257頁。ISBN 978-4-576-86129-6。
