人間魚雷

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人間魚雷(にんげんぎょらい)は小型の潜水艇で敵艦に接近し、艦船を攻撃する兵器のこと。イタリア海軍イギリス海軍等で用いられた水中移動装置か日本海軍の特攻兵器回天を指す。

概要[編集]

第二次世界大戦で使用されたイタリア海軍の開放式操縦席を持つもの

形状は操作席が艇内部にあるタイプと、操作席が開放型の操縦席を持つタイプとがある。人間魚雷とは言うものの、通常の「魚雷」とは異なり、ダイバーフロッグマンの水中移動装置である。

基本的な運用法はどれも同じであり、艦船でいうところの船首部に爆薬が搭載されており、切り離しが可能なように設計されていた。湾内停泊中などの艦艇に接近する際、魚雷攻撃を防ぐための防護ネットを潜り抜け、浅い海の底を移動するため、明るい水色に塗られていた。爆薬には時限信管が搭載されており、これを停泊中の目標艦艇船底、あるいは船底直下の海底に設置し、爆薬切り離し後の乗員を乗せた本体が離脱した後に起爆させる事を目的としている。乗組員はダイバー複数人(2名程度)で、これは爆薬の設置に必要な特殊訓練を受けたものだった。

第二次世界大戦中には、イギリス海軍(X艇、XE級)、ドイツ海軍(ビーバー、ネガー級)、イタリア海軍(CB8、SLC級)などがあった。イタリア海軍の人間魚雷はマイアーレ(豚の意)と呼ばれていた。うちSLC級は、魚雷形状をしており、そこに2名のダイバーが乗り込むタイプであった。イタリア海軍は、人間魚雷を用いて港湾に潜入し、アレキサンドリアジブラルタルにおいて、戦艦を含むイギリス軍の約10万トンの軍艦や商船を撃沈している。

より潜水艦に近い形態となり、小型潜水艇に魚雷を装備、泊地等において敵艦に接近して攻撃したり、あるいは施設潜入などに利用されるものもあったが、こちらは特殊潜航艇と呼ばれる。X艇ネガー(特殊潜航艇)などは、人間魚雷と特殊潜航艇の中間的な存在となっている。

2010年4月には北朝鮮が人間魚雷の開発及び訓練を進めているとの情報があり韓国側は警戒している。

特攻兵器[編集]

靖国神社に展示されている回天一型

日本の特攻兵器回天も人間魚雷と呼ばれる。この兵器はまさに「人間(が操縦・誘導する)魚雷」として機能する。

関連項目[編集]