人毛醤油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています詳細
本来の表記は「人毛醬油」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。

人毛醤油(じんもうじょうゆ)とは、中華人民共和国2004年に報道された粗悪食品の一つで、頭髪などの人毛を原料として製造した醤油である。

尚、「醤」の字は上部が「將」である形(つまり醬)が印刷標準字体であるが、文字化けを引き起こす虞が大いにあるため、記事内では例外を除き、簡易慣用字体である「醤」を使用する。ただしこの簡易慣用字体とは新字体のことではない。[1]

目次

[編集] 製造

頭髪は、中国東北部華北などにおいて、1キログラムあたり1元(人民元)の対価で理髪店から収集し、簡単な選別作業ののち、再び1キログラムあたり1.8ドル程度で山東省河北省などの化学工場に転売される。工場で塩酸の水和他の化学的な提練を経てアミノ酸溶液にする。この溶液が中国各地の中小の工場に再び転売されて醤油の材料となった。醤油には中国政府によってアミノ酸含有量に規制があるが、人毛醤油はコストダウンのために大豆などの一般的な醤油原料の使用を減らし、頭髪に由来するアミノ酸で補ったものである。

[編集] 報道

記者たちの間で頭髪を原料にした醤油のことが話題になっていたところから取材が始まった。頭髪からアミノ酸を抽出して作られた醤油は、秘密裏に日本などの外国へ輸出されるという。2004年1月、中国のテレビで不潔な人毛を含む醤油のことを暴露する番組「毛髪水醤油」が放送された。どのようにしてアミノ酸の液体または粉末を精製するのか訊ねると、製造者は人毛からだと答えた。人毛は国内の美容院や理容店、病院から集められた。収集した頭髪には、ゴミ(使用済みのコンドームや、使い古した病院綿、使用済みの生理用品、使い古した注射器など)が混入しているという。その後、中国政府は人毛を使って醤油を作ることを禁止した。

[編集] 危険性

そもそも人毛は水銀ヒ素などの含有量が大きいが、原料とされた頭髪は染色されているものが含まれている上にゴミも混入しており、きわめて不衛生であったという。よってや塩素プロパノールなどのほか、発癌てんかんを引き起こす怖れのある有害物質を含んだものも流通したとされている。

[編集] 日本における人毛醤油

日本国内で昭和初期に大門一夫により毛髪の研究の一環として、人間の廃毛髪を原料とした醤油の研究が行われた。 醤油に良く似たものが出来たが、コスト的に商業レベルの実用には耐えない物であったため広まることは無かった。 しかし、大門一夫の著作物で研究が紹介されその著作が美容関係者で広く読まれたことから都市伝説として広まったと思われる。

研究結果として、同じ方法で髪の毛ではなく大豆類の植物の茎や葉、搾りかすや皮などを粉砕したものを用いたほうがコスト的にも品質的にも優れた物が出来た。

中国においても人毛よりも大豆類の不要部分を集めたほうがコスト的にも品質的にも商業的に有利なはずなので人毛醤油の実在そのものに疑いの余地がある、とする見解もある。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 平成12年12月8日 国語審議会答申「表外漢字字体表」http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/kokugo/toushin/001218c.htm

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語