人工衛星クイズ

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人工衛星クイズ
ジャンル クイズ番組
司会者 児玉清
出演者 福留功男
山下真司
ほか
ナレーター 大平透
国・地域 日本の旗 日本(スタジオ)
チュニジアの旗 チュニジア(第1回)
スイスの旗 スイス(第2回)
言語 日本の旗日本語
製作
制作 日本テレビ
放送
放送チャンネル日本テレビ系列
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1984年3月22日29日
放送時間木曜日 19:30 - 20:54
放送枠木曜スペシャル
放送分84分
回数2
㊙緊急指令!人工衛星とヘリコで地球の裏側と宝を探せ!(事前)
司会者福留功男
出演者山下真司
放送期間1984年3月18日
放送時間日曜日 14:00 - 15:25
放送枠日曜スペシャル
放送分85分
回数1回
番組年表
関連番組アメリカ横断ウルトラクイズ
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人工衛星クイズ』(じんこうえいせいクイズ)は、日本テレビ系列(NNS)で放送された視聴者参加型クイズ番組1984年3月22日29日の2回のみ、『木曜スペシャル』の枠で特番の形で放送された。

概要[編集]

フランス1981年1985年に制作・放送された『La Chasse aux trésor』の日本版(企画者ジャック・アントワンヌフランス語版が、原案としてスタッフクレジットに記載されている)として、同局『アメリカ横断ウルトラクイズ』の制作スタッフが新たに制作したクイズ番組。『ウルトラクイズ』のスピンオフに当たる番組であった[1]。スタッフによると、この企画は「構想7年、制作1年半」でスタッフの総勢は約200人だという[2]

男女2人のチームが地図に関する早押しクイズに答え、 正解すると指令を受け宝探しに挑戦する。宝探しは海外にいる山下真司に行ってもらい、日本テレビのスタジオと現地とを結ぶ、大西洋上とインド洋上にある人工衛星[3]を通じて指示を出す。指示は声だけが聞こえ、解答者の姿などは山下には見えていなかった。出される謎は、現地とその人々に関連する話、伝わる話や歴史、民話などから作られ[4]、宝物はその現地にまつわる品物とされている[2]。宝が隠された地域の広さは、東京23区に相当するとされていた[4]

宝探しは3段階に分けられ、第1問と第2問で宝を見つける手がかりの品を見つけ、第3問で実際の宝を探す。総制限時間は45分[2]

賞金は、第1問と第2問は、正解の品にたどり着くまでの時間により決められ、15分以内であれば30万円、以後1分超過ごとに2万円ずつ減額。第3問は、100万円からそれまでの獲得賞金を引いた残り。ただし、制限時間内に見つけられない場合は0円となる[2]

3月22日の第1弾はチュニジアの旗 チュニジア、29日の第2弾はスイスの旗 スイスアルプスレマン湖近辺で宝探しを展開。

スイスでのスタート地点は「ロッシェ・ド・ネ」山頂で、使用したヘリコプターは最高時速300kmを誇ったスイス山岳救助隊の「ベル・ジェットレンジャー206[5]。人工衛星回線はインテルサットIVと同IV-Aを使用した[6]

出演者[編集]

  • 児玉清(司会)
  • 山下真司
  • 福留功男(リポーター。『ウルトラクイズ』との関連を強調するためだけに登場するもので、番組開始前のオープニングにしか出演しない)
  • 大平透(天の声)

事前番組[編集]

開始前の3月18日には、同局の『日曜スペシャル』で事前番組『㊙緊急指令!人工衛星とヘリコで地球の裏側と宝を探せ!!』を放送[7]ららぽーと船橋ショッピングセンター(現:ららぽーとTOKYO-BAY)を舞台に、福留が司会を務め、番組の見どころを放送した。

後日談[編集]

放送されてから32年後の2016年8月24日に、テレビ朝日系列の『マツコ&有吉の怒り新党』で、視聴者からの投稿により放送された[8]

脚注[編集]

  1. ^ 1984年3月22日の各新聞テレビ欄より。
  2. ^ a b c d 週刊TVガイド 1984年3月23日号 36頁 本番組の特集ページ。
  3. ^ 1984年3月29日付 読売新聞テレビ欄 より。
  4. ^ a b 1984年3月22日付 毎日新聞テレビ欄 より。
  5. ^ 1984年3月29日付 中日新聞テレビ欄 より。
  6. ^ 1984年3月29日付 埼玉新聞テレビ欄 などより。
  7. ^ 読売新聞 縮刷版』読売新聞社、84-03-18。 ラジオ・テレビ欄
  8. ^ 2016年8月24日放送 23:15 - 0:15 テレビ朝日 マツコ&有吉の怒り新党”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2016年8月24日). 2022年3月12日閲覧。