京阪13000系電車

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京阪電気鉄道13000系電車
中書島駅に進入する13001編成
中書島駅に進入する13001編成
編成 4両編成6本(24両)
7両編成 2本(14両)
計38両
営業最高速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度 4.0 km/h/s(常用最大)
4.3 km/h/s(非常)
編成定員 530人(4両)・941人(8両)
車両定員 先頭車128人・中間車137人
全長 先頭車18,900 mm・中間車18,700 mm
全幅 2,792 mm
全高 先頭車4,195 mm・中間車4,116 mm
車体材質 アルミニウム合金
編成質量 126.5t
車両質量 26.0 - 36.5t
主電動機 かご形三相誘導電動機
TDK6151-C
主電動機出力 200kW
歯車比 6.07
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御方式
台車 電動車:川崎重工業KW-77D ダイレクトマウント式空気ばね台車
付随車:住友金属工業FS577 モノリンク式ダイレクトマウント空気ばね台車
備考 軌条塗油装置(曲線検知、シーケンサ制御・13501号車のみ)・ホーム検知装置・運転状況記憶装置・自動放送装置・転落防止放送装置を搭載

京阪13000系電車(けいはん13000けいでんしゃ)は、2012年平成24年)から京阪電気鉄道が導入している通勤形電車[1]

2002年2006年に導入された10000系と、2008年に導入された2代目3000系をベースに開発された。同社で導入される新造車は2代目3000系以来、4年ぶりとなる。

概要[編集]

中書島駅にて13051号車
京阪で初めて採用された片持ち式座席。奥に見える車端部座席は脚台式。座席周りの握り棒にも円弧の意匠が取り入れられている。
ドア(車内側から)および上部に設置の液晶ディスプレイ

本系列は、2200系2600系0番台の代替を目的に、2012年から川崎重工業で製造、投入されている[2]

アルミ合金製の車体とVVVFインバータ制御の採用により、2600系との比較で約35%消費電力削減が、また、2600系20両を代替することにより、運転用全体で約1%消費電力の削減が実現する見込みである(20両で年間約60万CO2排出を削減)[1]。13006Fおよび13021F以降の2次車からは前照灯および室内照明灯にLEDを採用し、更なる消費電力削減を図っている[3]

2012年、3月12日から14日にかけて寝屋川車庫に13001Fが搬入され[4][5]3月26日より試運転を実施[6]4月14日中之島駅宇治行き臨時列車で営業運転を開始した[7][8]

2013年度以降も旧型車両の置き換えとして増備予定[9]で、2014年3月には第6編成13006F4両編成が落成し、4月には7両編成を組む20番台の車号を付けた13021Fが寝屋川車庫に搬入され[10]、試運転の後、同年5月末より京阪本線中之島線鴨東線で営業運転を開始した[11]

車体[編集]

車体は大型中空押出材によるセミダブルスキン構体を採用したアルミ合金製で、一部摩擦攪拌接合を用いた箇所がある。台車はダイレクトマウント式空気バネ台車を採用している。また、前面強度の向上やオフセット衝突への対策など、車体強度の向上も行われている[1]

外観は、2代目3000系で採用された「風流の今様」のデザインコンセプトを継承する。また、京阪電鉄の一般車として、初めて製造当初から新塗装(シティ・コミューター、)で登場している[12]

エクステリアデザインとして、「風流の今様」を具現化するモチーフとしての「スラッシュ・ムーン」という円弧形状に加え、コーナーにエッジを持たせた「ウェッジシェイプ」というテーマを導入し、通勤車らしい軽快感を演出する[1]

パンタグラフ廃棄物削減を目的に、廃車発生品の下枠交差式パンタグラフを採用している。ただし、架線との摩擦摺動により発生する走行騒音を低減させるため、CFRP製のパンホーンを新たに搭載している。

内装[編集]

内装のインテリアデザインとしては、外観との調和を考慮して「京都らしさ」をイメージした墨色を取り入れ[13]、京都の石畳をイメージした床面のほか、つり革ストラップ、座席の背ずり、袖仕切りを墨色、つり革の握りと座布団を萌黄色とし、背ずりの円弧模様や袖仕切りの縁に橙色を配し、アクセントとしている。座席構造はロングシートで、1人あたりの座席幅470mmのバケットシートが採用されている[1]

また、バリアフリー対応として車椅子スペース転落防止外ほろ誘導鈴、扉開閉予告灯が設置され、荷棚の高さは従来車両よりも20mm低い1,750mm、優先座席部は従来より50mm低い1,720mmとしている。さらに、京阪の車両では初めて弱視利用者向けに配慮して客用扉の端部と出入口の足元にオレンジ色のラインが配されている[13]。2014年に製造された13006編成・13021編成以降は従来の戸閉予告ブザーに加えて、2打式ドアチャイム(JR西日本の通勤・近郊・特急形電車と同一の音)が追加[3]、室内灯はすべて蛍光灯型LED照明に変えられ照明の消費電力を半分以下に削減された[14]

安全性向上のため、万一の事故時や急ブレーキ時に、乗客同士や車内設備との衝突で怪我をすることを防ぐよう、握り棒手摺)の増設と座席端部の袖仕切が大型化されている[1]

サービス向上としては、除湿機能を備えた全自動空調装置LCD車内案内表示器も設置[15]される[1]。また、腰掛は足元の空間を広げるために京阪では初めて片持ち式を採用した。車端部のみは情報関係などの機器を収納するため、従来の脚台式となっている。

なお、客室照明蛍光灯カバーが10000系10004F以降同様に省略されている。

車内妻面に掲出される車両番号・落成年次・製造メーカー(川崎重工業の英語略称「Kawasaki」)・禁煙ピクトグラムは、2代目3000系や8000系更新車と同様、すべて1枚のシールにまとめている。ただし、号車番号は省略されている。

自動列車停止装置[編集]

京阪は2016年度末までにATSを、現行の京阪型速度照査ATSから多情報連続制御式ATSに更新する予定のため、ATS車載器は、現行型と新型の両方が搭載されている[16]

運用[編集]

2012年4月15日第1編成が運用開始し同年7月13日 5編成そろい、2600系4連編成は宇治線の定期運用から離脱した[17]

交野線においては運用開始当初よりワンマン運転を実施[18]、宇治線でも2013年6月1日よりワンマン運転化された[19]。宇治線がワンマン化されたことにより、13000系は10000系と共通運用となったため、交野線に入線する機会も増えている。支線運用時は種別及び行先は自動更新される。

2014年3月末より2次車の13006Fが運用開始、更に同年5月30日より本線用の13021F7連が運用を開始し、同年7月23日中間車3両を抜いて宇治線で運用、翌24日には交野線で運用され、その後7連に[20]同年7月末に13022Fも導入された[3]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g 環境への配慮、バリアフリー対応、安全性向上を高次元で実現した新型通勤車 新型車両13000系20両を新造します。 (PDF, 88.6 KiB) - 京阪電気鉄道 2011年12月12日
  2. ^ 「新型車両13000系20両を新造します」京阪電気鉄道公式HP
  3. ^ a b c http://www.keihan.co.jp/info/upload/2014-05-28_13000kei-honsen.pdf (PDF, 環境への配慮、バリアフリー対応、安全性向上を高次元で実現した通勤車13000系車両がいよいよ本線で営業運転を開始!) 京阪プレスリリース 2014年5月28日。
  4. ^ 京阪13000系が寝屋川車庫に搬入される」交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2011年3月13日
  5. ^ 京阪13000系第1編成の搬入が終了」交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2011年3月15日
  6. ^ 京阪13000系が試運転」交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2011年3月27日
  7. ^ 京阪電車13000系デビュー! オープニングイベントを開催”. 京阪電気鉄道. 2012年4月14日閲覧。
  8. ^ 「京阪13000系が営業運転を開始」 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2012年4月14日
  9. ^ 平成25年度 鉄道設備投資計画 鉄道設備投資計画について~ 安全性、利便性向上などに総額約73億円を投資 ~ 京阪公式プレスリリース。
  10. ^ 株)エリエイ 月刊「とれいん」2014年5月号145頁投稿記事『13000系増備車登場』より
  11. ^ 因みに、13021F以降の編成は、13000系20番台、もしくは、13020系と呼ぶこともある。京阪13000系が本線での営業運転を開始 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2014年5月30日、6月30日閲覧。
  12. ^ 2代目3000系(と白)は現在は主に特急快速急行など優等列車を重点に運用されているため、純然たる一般車としては当系列が初となる。
  13. ^ a b 京阪電鉄が新型車両導入へ - MSN産経ニュース 2011年12月12日
  14. ^ 出典・京阪電鉄駅沖広報誌「K PRESS」2014年7月号16面『くらしのなかの京阪』
  15. ^ 京阪の車両では2代目3000系、8000系に続き3系列目の設置となる。
  16. ^ 出典:鉄道ファン2012年6月号 新車ガイド3「京阪電気鉄道13000系」より
  17. ^ 株)エリエイ 月刊「とれいん」2012年9月号143頁投稿記事『2600系が宇治線から引退』より
  18. ^ 「京阪13000系,交野線で営業運転開始」交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2012年6月10日
  19. ^ 京阪宇治線でワンマン運転開始 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、2013年6月1日
  20. ^ 株)エリエイ 月刊「とれいん」2014年9月号147頁投稿記事『13000系が4両編成で運転』より

参考文献[編集]

  • 京阪電気鉄道(株)車両部技術課「京阪電気鉄道13000系電車」、『鉄道ジャーナル』2012年5月号(通巻547号)、鉄道ジャーナル社、 pp. 90 - 92。
  • 『鉄道ファン』2012年6月号(通巻614号)、「新車ガイド3」京阪電気鉄道13000系電車。

外部リンク[編集]