交通の教則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

交通の教則』(こうつうのきょうそく)とは、一般財団法人全日本交通安全協会が発行する運転手向けの教材。運転免許証更新時や違反講習時に必ず配布される書籍である。ウェブ上で販売もされている[1]

国が定める「交通の方法に関する教則」に基づいて作成され[2]、改正されている。「交通の方法に関する教則」は、道路交通法第108条の28第4項に基づき、国家公安委員会が作成し、全文を公表している[3][4]

内容[編集]

内容については下記の構成からなっており、道路交通法の改正等に伴い定期的に改訂されている。

  • トピックス
    新たに追加、改変された法令などを載せている。
  • 第1部 安全運転のために
    基本的な安全運転の心得などを載せている。
  • 第2部 交通の方法に関する教則
    教則の本文であり、イラスト・図表以外は、国家公安委員会が定める教則と同一である。
    標識や標示、車両の種類なども載せている。
  • 第3部 交通違反点数と講習制度など

教本の統合[編集]

2010年平成22年)5月20日に行われた行政刷新会議による事業仕分けで、運転免許証更新時の講習で必ず配布される3 - 4冊の教本について、電通への随意契約を改め『交通の教則』を改良・縮小して、運転手の免許更新費用削減すべきとの仕分け人意見があった。これを受け警察庁は、2011年(平成23年)5月12日、コスト削減のため『交通の教則』『人にやさしい安全運転』の2冊を統合し、分量も4分の1程度削減し、1冊の新教本とするという通達を発表。2012年(平成24年)4月以降の更新講習には、新教本として『わかる 身につく 交通教本』が配布されている[5]

脚注[編集]

  1. ^ 交通安全教材等のご案内(一般財団法人全日本交通安全協会)
  2. ^ 交通安全のための図書、教材 2.交通の教則(普及版)、「この本は、歩行者や運転者の皆さん方に、安全な交通の方法を理解していただくために、国家公安委員会がつくった「交通の方法に関する教則」を、イラスト、図表などを入れてわかりやすく解説した、交通のルールとマナーの基本となる本です。」、(一財)全日本交通安全協会
  3. ^ 交通の方法に関する教則 国家公安委員会告示第三号、警察庁交通局、2018年12月14日現在
  4. ^ 道路交通法 e-GOV法令検索
  5. ^ 更新時講習の教材の在り方の見直しについて

関連項目[編集]

外部リンク[編集]