交換関係
より一般的な導入として、交換子も参照
交換関係(こうかんかんけい、英: commutation relation)は演算子としてあらわされた物理量が満たす量子力学特有の関係。
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定義 [編集]
二つの演算子(
、
とする)に対して、
![AB-BA\equiv[A,B]](http://upload.wikimedia.org/math/0/c/b/0cbbba7b02280830e602dca1763e4eda.png)
を交換子[1]と言う。交換子も演算子であり、特に
、
がともにエルミートであるとき、交換子は歪エルミートとなる。量子力学において、この交換子を規定する関係が交換関係である。
普通の数はかける順序を逆にしても値は同じだが、量子力学における演算子は必ずしもそうではなく、
が
にならない場合がある。
のとき、
と
は可換である、あるいは
と
は交換するという。
のとき、
と
は非可換である、あるいは
と
は交換しないという。
性質 [編集]
交換子で定義される交換関係は次の性質を満たす。
![[A,A]=0](//upload.wikimedia.org/math/c/c/3/cc327ab60c1c2503199d1442b4fe674f.png)
(交代性)
(線形性)
(ライプニッツ則)
(ヤコビの恒等式)
正準交換関係 [編集]
演算子には物理量に対応するものがあり、特に正準共役な変数同士の交換関係を正準交換関係[2]と言う。正準共役な関係にある、座標と運動量において、座標を
、運動量を
とすると、
という 交換関係が成り立つ(
で
はプランク定数)。勿論、古典論では上記の結果はゼロ(
)となる。
反交換関係 [編集]

を反交換子[3]といい、これから規定される関係を、反交換関係 と言う。特に正準共役な変数同士の反交換関係を正準反交換関係[4]と言う。
という表式もしばしば用いられる。反交換子もまた演算子であり、特に
、
がともにエルミートであるとき、反交換子もまたエルミートとなる。反交換関係はフェルミ粒子などを扱う際に用いられる。
ポアソンの括弧式 [編集]
解析力学において、 正準座標
と 正準運動量
の関数
と
に対して、
で定められる量をポアソンの括弧式という。 ポアソンの括弧式は次のような関係式を満たしている。


(
、
は定数)
(ヤコビの恒等式)
交換関係と同様の関係式を満たしており、量子力学での交換関係は古典力学のポアソンの括弧式に相当する。(正準量子化の項も参照)
脚注 [編集]
- ^ 英: commutator
- ^ 英: canonical commutation relations、CCR
- ^ 英: anticommutator
- ^ 英: canonical anticommutation relations、CAR
![[A,A]=0](http://upload.wikimedia.org/math/c/c/3/cc327ab60c1c2503199d1442b4fe674f.png)
(交代性)
(線形性)
(ライプニッツ則)
(![[q_i,p_j]=q_i p_j-p_j q_i=i \hbar \delta_{ij}](http://upload.wikimedia.org/math/8/8/2/8827c075be76a3432069429dbef9b3e9.png)



(
、
は定数)
(