五島勉
| 五島 勉 (ごとう べん) |
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|---|---|
| ペンネーム | 倉田 英乃介 |
| 誕生 | 後藤 力 1929年11月17日(82歳) |
| 職業 | 作家 |
| 国籍 | |
| 活動期間 | 1953年 - |
| ジャンル | ルポルタージュ、SF小説 |
| 主題 | ユダヤ陰謀論、反米論、予言研究 |
| 代表作 | 『ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月、人類滅亡の日』(1973年) |
| 主な受賞歴 | 日本トンデモ本大賞特別功労賞(1999年) |
| 処女作 | 『続日本の貞操』(1953年) |
| 文学 |
|---|
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| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
五島 勉(ごとう べん、1929年11月17日 - )は、作家・ルポライター。「サソリのベン」とも呼ばれていた。
目次 |
[編集] 人物・来歴
北海道函館市出身。正教徒の家庭に生まれる。本名は後藤 力[1](ごとう つとむ)。旧制函館中学校(現北海道函館中部高等学校)から第二高等学校へ進み、後の弁護士・遠藤誠と知り合う。東北大学法学部卒業。大学在学中、小遣い稼ぎにポルノ小説を書いて雑誌に投稿し、文筆家の道に入る。大学卒業後は『微笑』『女性自身』など女性週刊誌でアンカーマンとして活動。体力の問題から走り回る取材が難しくなったため大衆小説家への転身を図り、1963年から1964年にかけて『小説・死のF104』『BGスパイ』の二作を刊行したが不人気だったので、『女性自身』時代から最も得意としていたオカルト記事の執筆を専門とするようになった[2]。1972年に海潮社より発表した『近親相愛』では近親相姦について取り扱っていた。また、倉田 英乃介(くらた ひでのすけ)の別筆名による『コイン利殖入門』という著書もある。
[編集] 『ノストラダムスの大予言』
五島が祥伝社の伊賀弘三良に「10人の預言者を扱った企画」を持ち込んだところ、伊賀がノストラダムス1本に決定。これを受け、五島は1973年に『ノストラダムスの大予言』(祥伝社)を執筆。この本は、オイルショックや公害問題の顕在化による社会不安を背景に250万部の大ベストセラーとなり、映画化もされた。五島はこの本の印税により、石神井に土地を購入し、自宅を建てている[2]。
「1999年人類滅亡」を喧伝したこの本は、当時の青少年を中心とする人々に漠然とした将来への不安やトラウマを植え付けた。たとえば、地下鉄サリン事件など一連のテロ事件を起こしたオウム真理教は、五島が紹介した形でノストラダムスの大予言を信じ込んでいて、それが彼らの終末観を促進したという見方もある[3]。後年同書にはフィクションも多数挿入されている事が判明して批判を受けることとなる[4]。ちなみに日本で「百詩篇」の誤訳『諸世紀』が広まってしまったのも、五島勉に負うところが大きい[5]。
五島はこれに先立つ1970年から1971年、創価学会の提灯本と評される[2]『池田大作という人 その素顔と愛と生き方』などを刊行していたため、『ノストラダムスの大予言』については、信者拡大のために終末論を必要としていた創価学会の思惑の反映と見なす向きもある[2]。『ノストラダムスの大予言』を境に、予言やオカルトに関する著書を量産するようになる。祥伝社からは四半世紀にわたって書き継がれた『大予言』シリーズのほか、ツングースカ大爆発、古代宇宙飛行士説、輪廻転生などに関する著書を刊行し、これらはまとめて「五島勉の『文明批評』シリーズ」と名付けられていた[6]。
祥伝社のほか、青春出版社や光文社などからも予言関連書を刊行したが、それらにおいて予言者とされた人物は、エドガー・ケイシー、アドルフ・ヒトラー、聖徳太子、イソップ、アルバート・アインシュタイン、H.G.ウェルズなど、あまり予言者扱いされない人物も含め、多岐に渡る。ファティマの聖母やヨハネの黙示録などのように、予言として知名度の高いものも扱っているが、前者には従来の「3つの秘密」を超える「第4の予言」があったと言い[7]、後者には「ハルマゲドン」を超える「ドラマゲドン」が隠されていると主張するなど[8]、他では見られない特殊な主張が含まれている。その一方で、予言関連のテーマの中には、日月神示など、ほとんど、あるいは全く触れられてこなかったものもある。
このほか、もともと小説家志望だった五島は『大予言』シリーズの商業的成功と引換に『危機の数は13』『超兵器戦争』など、ノストラダムスとは関係のない小説を何作も出版させているがほとんど売れず、1987年を最後に小説執筆を断念。と学会がトンデモ小説として光を当てるまでは、取り立てて話題にはならなかった。五島と共著を出した人物として西丸震哉がいる。
予言ものを多く書いたが、確定的な滅亡論を印象付けた初期の関連書とは異なり、1980年代後半以降には、滅亡を回避できる可能性や、予言がもつ警告としての意義を強調するようになった。2004年頃に『封印作品の謎』の著者である安藤健二の取材を受けた際にも、この線に沿ったコメントを寄せている。その一方で、五島は自著に滅亡説を煽るような虚構を織りまぜていたことに批判が出ている点などに対しては、一度として真摯に向き合ったことがない。そうしたこともあって、彼の釈明は額面通りには受け止められていない[9]。なお、五島は集英社社員の息子が社内でいじめを受け1988年頃に退社したため、無職の息子を養う必要から延々と『大予言』シリーズを書き継いだとも報じられている[2]。
1999年、と学会より日本トンデモ本大賞特別功労賞を授与された[10]。と学会メンバー以外にも、酒見賢一のように、五島の著書をエンターテインメントとして評価する声もある[11]。
かつてほどのペースではないものの、1999年以降も『やはり世界は予言で動いている・予言体系I[釈迦と日蓮]』(青萠堂、2004年)まではほぼ毎年のように著作を発表していた。その後、6年ぶりに『未来仏ミロクの指は何をさしているか』(青萠堂、2010年)を上梓し、『ムー』2010年8月号・9月号では関連するインタビュー記事に登場した。五島の『ムー』への登場は1981年以来のことである[12]。
[編集] 思想的傾向
一連のノストラダムスもので脚光を浴びた人物ではあるが、そのルポライターとしてのデビュー作は、『日本の貞操 続』(蒼樹社 1953年)であり(なお、1985年に倒語社より『黒い春』 米軍・パンパン・女たちの戦後 と改題されて復刻)、戦後間もない頃、駐留米軍による日本人女性に対する強姦事件が多発していた状況にも関わらず取り締まるべき日本の警察はまるで無力であったことや、駐留軍の性的慰安施設団体「特殊慰安施設協会」(RAA)、RAAで働く女性たちを殆ど拉致のように連れて来て働かせる暴力団の報告、RAAの閉鎖に伴い(1945年11月から翌1946年3月27日に閉鎖されるまでの短い営業期間に最盛期で7万人の女性がいたという)路上へ追い出された街娼の実態、警察予備隊の発足に伴う当時の日本の再軍備化に警鐘を鳴らす内容のものであった。
倒語社版の「まえがき」で、強姦された女性たちに対する哀悼の念を表すると同時に、こうした性的非行を行った駐留軍、なかんずくユダヤキリスト教勢力に対する日本再侵略への警戒心も書いている。一連のノストラダムス本にも強く見られるように、五島の著書には一面的、偏頗的な西洋理解に基づく[独自研究?]反ユダヤ主義(ユダヤ陰謀論)傾向が初期から見られる。その意味では、かつて全日本学生自治会総連合に関わり後には反ユダヤ主義者を標榜し、同時に国粋主義的行動が目立つ太田龍と似た思想的傾向を持つ人物と見る立場もある[要出典]。ただし、『日本・原爆開発の真実』(2001年、祥伝社)p.198-199では「私は今の憲法には、こまかい点で不備がいっぱいあると思っている。しかしそれを越えて、『(純粋な自衛以外の)戦争はいっさいしない』。この九条の理念は守りぬくべきもの。もしそこを変えたら、とたんにアメリカの意のまま、アジア大戦や中東大戦やミサイル大戦に駆り出される危険が待っているだけ」、「(護憲論への)非難者や嘲笑者・恐喝者たちは、即位の式典で『憲法を守る』と二度はっきり宣言した天皇をも、嘲笑し脅していることになるだろう」と述べ、護憲論者としての立場を明らかにしている。
[編集] 著書
- 続日本の貞操(編)蒼樹社 1953
- アメリカへの離縁状 拓文館 1956.4
- 禁じられた地帯 知性社 1958
- 白のSEX 青春出版社 1958
- 東京の貞操 青春出版社 1958
- サラリーマン研究 文芸評論新社 1958
- 戦後残酷物語 あなたの知らない時に 大和書房 1963(銀河選書)
- 死のF104 アサヒ芸能出版 1963(平和新書)
- BGスパイ デパートを燃やせ 芸文新書 1964
- 世界の廃墟物語 失なわれた栄華の跡を求めて 大和書房 1965(銀河選書) のち光文社文庫
- 危機の数は13 芸文新書 1966
- 現代の英雄 日本が狭すぎる5人の男 大和書房 1968(ペンギン・ブックス)
- (秘)東京ローズ残酷物語 ある女スパイと太平洋戦争 ノーベル書房 1969 「東京ローズの戦慄」光潮社
- 戦後の暴力史 かくて悲劇はくりかえされるか……(編)大和書房 1970(ダイワブックス)
- 生命の若者たち 池田会長と一千万人の記録 大和書房 1970
- 池田大作という人 その素顔と愛と生き方 若木書房 1971
- 生命の旗の下に 世界に拡がる妙法の輪 高橋猛共著 大和書房 1971
- 愛のパズル 異性はあなたに何を求めているか 大和書房 1971(ダイワブックス)
- 近親相愛 海潮ブックス 1972
- コイン利殖入門 暴騰をつづける価値の収集 倉田英乃介 青春出版社 1973 プレイブックス
- ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月、人類滅亡の日 祥伝社ノン・ブック 1973
- 実説大予言 地球は冷え、乾き、人々は飢える 西丸震哉共著 祥伝社 1974 ノン・ブック
- 宇宙人謎の遺産 彼らこそ地球文明の影の支配者だ 祥伝社 1975(ノン・ブック)
- カバラの呪い 祥伝社 1976(ノン・ノベル)
- 運命周期律 あなたを支配する謎の正体 青春出版社 1977.8(プレイブックス)
- ツングース恐怖の黙示 遥か原爆以前に,突如,起きた核爆発の謎 祥伝社 1977.1(ノン・ブック) 改題「狙われた地球」
- 超兵器戦争 祥伝社 1978.4(ノン・ノベル) のち双葉文庫
- カルマの法則 生命転生の秘密 あなたは死後どうなるか 祥伝社 1978.7(ノン・ブック)
- ノストラダムスの大予言 2 1999年の破局を不可避にする大十字 祥伝社 1979.12(ノン・ブック)
- ノストラダムスの大予言 3 1999年の破滅を決定する「最後の秘詩」 祥伝社 1981.2(ノン・ブック)
- 影の軍団 近未来パニック・ロマン 双葉ノベルス 1981.8 のち文庫
- ファティマ・第三の秘密 法王庁が封じ続けた今世紀最大の予言 人類存亡の鍵を握る 祥伝社 1981
- ノストラダムスの大予言4 1999年、日本に課された“第四の選択" 祥伝社 1982.7(ノン・ブック)
- 第三の黙示録 日本滅亡を狙う戦慄のコンロン計画 祥伝社 1983.12(ノン・ブック)
- ノストラダムスの大秘法 祥伝社 1983.4(ノン・ブック)
- ハルマゲドンの大破局 ついに解読されたユダヤ予言の謎 光文社 1984(カッパ・ビジネス) のち文庫
- 2000年5月5日 ポール・シフト!? 三笠ブックス 1984.6
- 運命周期の大秘法 双葉文庫 1985.7
- 黒い春 米軍・パンパン・女たちの戦後 倒語社 1985.10(空洞の戦後叢書 2)
- 幻の超古代帝国アスカ ついに発見された人類最古の地球文明 祥伝社 1985.5(ノン・ブック)
- 地球少年ジュン ノストラ・コネクション 1-3 祥伝社 1986(ノン・ポシェット)
- ノストラダムスの大予言 5 ついに解けた1999年・人類滅亡の謎 祥伝社 1986.2(ノン・ブック)
- The last day 地球終末の日はいつか 光文社文庫 1987.1
- ノストラダムスの大予言 スペシャル日本編 祥伝社 1988.1(ノン・ブック)
- 1999年以後 ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図 祥伝社 1988.10(ノン・ブック)
- カバラの幸運術 古代ユダヤの秘法 生まれた曜日があなたの運命を左右する 光文社 1988.12(カッパ・ブックス)
- ユダヤ深層予言 なぜ、ダニエルに「終末の日」が見えたか 祥伝社 1989.9(ノン・ブック)
- ノストラダムスの大予言 中東編 祥伝社 1990.11(ノン・ブック)
- 「1998年日本崩壊」エドガー・ケーシーの大予告 日本人これから10年戦慄の興亡 青春出版社 1990.2(プレイブックス)
- 聖徳太子「未来記」の秘予言 1996年世界の大乱、2000年の超変革、2017年日本は 青春出版社 1991.9(プレイブックス)
- ノストラダムスの大予言 残された希望編 祥伝社 1992.2(ノン・ブック)
- エドガー・ケーシーの最終予告1998年“裁きの救世主" その謎の正体は?そして人類の運命は… 青春出版社 1992.12(プレイブックス)
- 2000年聖徳太子からの最終告知 幻の予言書“先代旧辞"の封印は切られた その日、旧文明は全滅し、“新しいアマテラス"が来る 青春出版社 1993.12
- イソップ物語の謎 隠された予言 “人類の遺産"が発信する戦慄のメッセージ 祥伝社 1993(ノン・ブック) 「イソップ物語その恐ろしい真相」文庫
- ノストラダムスの大予言 地獄編 祥伝社 1994.4(ノン・ブック)
- アマラの法則 カルマを超える あなたは死後こうなる 祥伝社 1995.8(ノン・ブック)
- 死活の書 ノストラダムスの超法則 1995~1999 and α? <迫り来るシレーヌの大破局>を覆す恐るべき未来バイブル 青春出版社 1995.1(プレイブックス)
- 天と地の予言書 聖なる予言者<聖徳太子>の“救いの創世記" 「1999年ハルマゲドンか希望か」ノストラダムスを超える衝撃 青春出版社 1995.6(プレイブックス)
- 1999年日本「大予言」からの脱出 終末を覆す「来るべきものたちの影」 光文社 1996.1(カッパ・ビジネス)
- 神々の陰謀 ハルマゲドンの真の密約を追って 扶桑社 1997.3 「世界最終戦争の秘密」文庫
- 赤い糸・黒い糸の書 ノストラダムス・幸運の秘法 見えない「愛と運命の糸」をひき寄せられる 青春出版社 1997.3(プレイブックス)
- アジア黙示録 ハルマゲドン・シフトが日本を襲う 光文社 1997.10(カッパ・ブックス)
- ザ・ラスト・イヤー 「死海文書」・ノストラダムス・アインシュタイン日本人への最後の警告 光文社 1998.11(カッパ・ブックス)
- ノストラダムスの大予言 最終解答編 祥伝社 1998.7(ノン・ブック)
- 聖母マリア悲しみの大予言 20世紀世界の権力者たちを陰で動かしてきた極秘手記 青春出版社 2000.7(プレイブックス)
- アザーズ 別のものが来る ケーシー・ホーキング・ビルゲイツも予見する人類と日本の超・創世紀 青萠堂 2000.4
- 日本・原爆開発の真実 究極の終戦秘史 米国を戦慄させた破壊力と昭和天皇の決断 祥伝社 2001.9(ノン・ブック)
- イスラムvs.アメリカ「終わりなき戦い」の秘予言 青春出版社 2002.1(プレイブックス)
- やはり世界は予言で動いている 光と闇の奥書 青萠堂 2004.7(予言体系 1)
- 未来仏ミロクの指は何をさしているか 青萠堂 2010.3
[編集] 参考文献
- 高木彬光『ノストラダムス大予言の秘密―1999年7月はたして人類は滅亡するか!』ぶんか社、1974 (角川文庫)
- 志水一夫『大予言の嘘―占いからノストラダムスまで その手口と内幕』
- 山本弘 『トンデモ ノストラダムス本の世界』
- 志水一夫 『トンデモ・ノストラダムス解剖学―本当のことを、みんな知らない』 ISBN 488718493X
- 山本弘 『トンデモ大予言の後始末』 ISBN 4896914694
- 許光俊「五島勉、『ノストラダムスの大予言』への道」(『99年の滅亡を夢見て』ISBN 4787271105)
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 超常現象大事典・著者正誤表
- ^ a b c d e 『噂の眞相』1999年3月号。
- ^ 旧教団オウム真理教の事件とその動機について
- ^ 批判としては、後継の志水一夫や山本弘の文献などがある。
- ^ 志水一夫『トンデモノストラダムス解剖学』pp.14-15
- ^ 『ノストラダムスの大予言IV』初版オビ他
- ^ 『聖母マリア・悲しみの大予言』青春出版社
- ^ 『アジア黙示録』光文社
- ^ 山本弘、後掲書など。
- ^ と学会公式サイト内「日本トンデモ本大賞」
- ^ 酒見賢一・MMR「(対談)オカルトと漫画が発想の原点」『IN-POCKET』1994年1月号、pp.16-17
- ^ 『ムー』2010年8月号、p.96
