五寸釘光

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五寸釘 光(ごすんくぎ ひかる)は、高橋留美子の漫画作品及びそれを原作とするアニメ『らんま1/2』に登場する架空の人物。アニメでの声優二又一成。テレビドラマでは金井勇太が演じる。

人物[編集]

早乙女乱馬天道あかねのクラスメート。乱馬が風林館高校に転校してくる前からあかねに想いを寄せており[1]、乱馬を逆恨みしている。

暗い性格で、趣味は藁人形を打つこと[2]盗撮。字を書くときは手が震えており、そのため彼の書く字は常に波打っている。見た目は貧相で、目の下にはいつもクマがある[3]。しかし、性格や見た目に反して行動力はあり、朝のロードワークを行うあかねを待ち伏せするため、一晩中他人の家の庭で待機していたこともある。また、作中で何度か変装を披露している[4]。また、あかねにクロロホルムを嗅がせたり、乱馬が「貧力虚脱灸」を喰らって弱体化した時には助けるふりをしてどさくさまぎれに九能・ムース・九能校長と共に乱馬を攻撃したりもしている[5]

漫画では初期から登場するキャラクターの1人で、物語の本筋に絡むことは少ないが、モブキャラとして多くの話に登場している。アニメでも無印の時点で既に登場が予定されており、専用BGMも制作済みだったが、彼が登場する前に無印が放送終了になってしまったため登場しなかった。熱闘編ではオリジナルキャラクター・猿隠佐助に役を譲る形となり登場が見送られ[要出典]、後半に転校生として登場することになった。登場後はアニメオリジナルの話も制作されたが、総じてアニメでは漫画よりも出番が減少している[6]

五寸釘が買った怪しいもの[編集]

紙人形12枚セット
五寸釘が行商人から買った紙人形。この紙人形に命令を書き、それを人の背中に貼ると、貼られた人間が命令通りに動く。紙人形を剥がすと命令から解除されるが、そのままだといつまでも書いた命令通りに動く羽目になる[7]。また、あくまで紙人形に書かれた命令通りなので、場合によっては書いた者の意に反した行動をとってしまう[8]。なお、既に貼ってある紙人形の上に新たな命令を書いた紙人形を貼ることで、命令を上書き出来る。
五寸釘はあかねの背中に貼ろうとしたが尽く失敗し、九能帯刀交換日記をしたり、乱馬とデートしたりする羽目になった。
奇跡の鎧ファイト一発
五寸釘が通販で買った鎧。特撮ヒーローに出てくるロボットのような外見をしている[9]
一度着ると自動ロックされ、「憎くて憎くて憎くて強いやつ」と鎖でつながっていないと動けなくなり、その人物を一発ぶん殴らないと脱ぐことが出来ず、また制限時間以内に相手を殴ることができないと爆発する仕組みになっている。そのかわりに強力かつ頑丈で、着る事によって怪力も身につき、乱馬を鎖で絡めとり軽々と振り回せるほどで、また乱馬の本気の突きを受けてもビクともしなかった。五寸釘は制限時間以内に乱馬を殴ることができず、乱馬共々爆発に巻き込まれてしまった。

その他[編集]

  • ゲーム『らんま1/2 爆烈乱闘篇』では戦闘キャラクターとして登場し、プレイヤーが操作することもできる。

脚注[編集]

  1. ^ あかねは五寸釘の思いに全く気づいていない。
  2. ^ 藁人形・釘・金槌をセットで持ち歩いている。
  3. ^ なお、彼の家族も全員彼と同じ顔である。
  4. ^ しかし、実際は変装しきれていない。
  5. ^ ただし序盤のみ登場で、良牙に吹っ飛ばされてからの中盤からは登場していない。
  6. ^ ただし、アニメ本編に登場する前、熱闘編のOPに一度顔を出している。
  7. ^ アニメでは五寸釘がその一例で、デートと称して紙人形の秘密を聞き出したらんまに、「走ってみろ」と書いた紙人形を貼られたことで走り続ける羽目になり、あかねとのデート前日の夜では緊張のあまり眠れなくなった際、「グッスリねむれ」と書いた紙人形を自分に貼った結果、いつまでも眠り続けた(なお、前者は新しく「止まれ」と書いた紙人形を貼ることで命令を上書きし、後者は寝返りをうった際にベッドか落ちた衝撃で紙人形が剥がれて目覚めた)。
  8. ^ アニメでは、九能帯刀に間違えて「楽しいおつき合いをして下さい」と書いた紙人形を貼ってしまった際、「お付き合い」の「お付き」を平仮名で書いたせいか、交際という意味の「付き」合いではなく木刀での「突き」合いになってしまい、帯刀に木刀で突かれ続けてボロボロになり、あかねに「明日デートしてください」と書かれた紙人形を貼ることが出来たものの、「明日」と書いてしまったためにいつまでもデートの予定は明日になり、結局デートをすることが出来なくなった。
  9. ^ 外見のモチーフは、五寸釘役の二又も出演しているドラマ『特警ウインスペクター』のファイヤー[要出典]