五停心観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

五停心観(ごじょうしんかん)とは、大乗仏教中国仏教圏における、止行に向けて心を落ち着ける、5種の導入的な瞑想方法を総称した言葉。上座部仏教における四十業処に相当する。

内容[編集]

以下の5つ。各自の性格に合った方法を選択する。

  • 不浄観 --- (欲望)を抑制する
  • 慈悲観--- (怒り)を抑制する
  • 因縁観 --- (無知)を抑制する
  • 界分別観[1] --- 我執を抑制する
  • 数息観 --- を抑制する

脚注[編集]

  1. ^ ここでいう界は四界、すなわち四大元素の地・水・火・風のこと。