二千円紙幣

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二千円紙幣(にせんえんしへい)は、現在流通している日本銀行券の一つ。二千円札二千円券ともいわれる、額面2000紙幣。現在発行されている二千円紙幣は、2000年(平成12年)に発行されたD券のみ。

目次

[編集] D券

  • 額面 2000円(弐千円)
  • 表面 守礼門
  • 裏面 源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図と詞書(ことばがき)および作者の紫式部の肖像、光源氏、冷泉院
  • 発行 2000年(平成12年)7月19日
  • 寸法 縦76mm、横154mm
  • 発行中
  • 有効券

戦後初の「1」と「5」以外の単位の通貨(過去には2銭、20銭、2円、20円、200円の硬貨や紙幣が存在した)であること、公表された表面のデザインが人物でないこと(建築物は戦後の国会議事堂以来)、さらにかつてなかった最新の偽造防止技術が多数採用されていることなどから発行前から注目を浴びていた。

しかし「2」という単位に馴染みがない事やATM自販機などの機械への対応が進まないことが原因で、流通・常用されることがほとんどないのが現状である。その後、日本銀行は二千円券の利便性を主張[1]し、機械への対応も順次進められているが、一般に浸透しないから流通せずに手に入れることすらないという悪循環が依然残っている一方で、ローソンATMイーネットでは、ATMの小型化によって紙幣の収納スペースが少ないことと、二千円券を格納することにより同じ金額でも千円券の半分の枚数に抑えられるため、紙幣切れなどが起こりにくくなることから、二千円券自体が不足していない限り二千円券を優先的に出金している(なお、利用の観点から、千円券も引き出される仕様となっているため、8,000円を引き出した場合、二千円券×4枚ではなく二千円券×3枚と千円券×2枚という組み合わせで引き出される)。しかし、2009年現在では二千円券を出金しない最新型のATMに取り換えられていることが多く、二千円券を出金する旧型のATMは数を減らしつつある。

コンビニエンスストア以外では、琉球銀行[2]沖縄銀行および帯広信用金庫のATMにおいて、二千円券の出金を選択することができる。また、近畿大阪銀行のATMでも同様の機能を設定していた時期がある。

2004年のE券発行を期に普及する期待があったがそれでも浸透するに至っていない。発行のピークであった2004年頃には発行枚数で五千円券を上回るほどであったが、2008年現在では五千円券の1/3以下にとどまっている。そのため現在は生産は行われていない(普及すれば生産は再開される)。D券が発行されていた期間のうち2000年から2004年の間に製造元が「大蔵省印刷局」から「財務省印刷局」になりさらに「国立印刷局」に変わっているが、二千円券には現在は「大蔵省印刷局製造」のものしか存在しない。なお、二千円券にゆかりの深い沖縄県では、盛んに普及キャンペーンが行われた事もあり、流通量は他都道府県に比べて高くなっている。

[編集] 偽造防止技術

二千円券にはこれまでになかった偽造防止技術が多数採用されている。

深凹版印刷
凹版印刷刷版の凹部をさらに深くし、結果として券に転写されたインクが触ってわかるほどに盛り上がっている印刷である。おもて面の漢数字とアラビア数字による額面表示、「日本銀行」「日本銀行券」の文字、後述の「潜像模様」、等として印刷されている。視覚障害者が触覚で容易に券種を識別できるよう券の左右下端に配置された各券種固有のパターン(識別マーク、「●」が3つ(点字の「に」))としても印刷されている。
潜像模様
深凹版印刷技術の応用であり、印刷されたインクの縞状凹凸により表現される模様。券を傾け入射角を大きくして見るとより明瞭にその模様が目視できるもの。券の左下部に額面金額として印刷されている。
パールインク
見る角度によってピンク色の真珠様光沢が目視できるインクによる印刷。券の左右両端に配置されている。
ユーリオン
銀行券のデジタルデータ画像を画像処理ソフトウェアやカラー複写機が検出しやすくするために描かれたシンボル。ユーリオンの項を参照。
光学的変化インク
表面右上にある額面金額は、券を見る角度によって紫色、青緑色等に色が変化して見える。

光学的変化インク以外は2004年発行のE券にも採用されている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

2000円札パラダイス