九能帯刀

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らんま1/2 > らんま1/2の登場人物 > 九能帯刀

九能 帯刀(くのう たてわき)は、高橋留美子の漫画『らんま1/2』、及びその派生作品に登場する架空の人物。アニメでの声優は鈴置洋孝。「熱闘編」第65話~第68話、『高橋留美子展』で上映されたオリジナルアニメでは辻谷耕史。ドラマでは永山絢斗が演じる。

人物[編集]

風林館高校の剣道部主将であり、自称「連戦連勝 高校剣道界期待の超新星『風林館高校の蒼い雷』」。クラスは2年E組で、天道なびきとは同級生。父は風林館高校の校長で、聖ヘベレケ女学院に通う九能小太刀は実妹。

早乙女乱馬が転校してくるまでは、「風林館高校最強の男」(かつ「最悪の変態」)と言われていた。乱馬とは初戦こそ引き分けるものの、以後は乱馬に勝負を挑んでは軽くあしらわれるパターンが定着してしまう[1]。 自分自身について「顔よし、姿よし、頭よし、リッチで幸せ、人格者、その上強くて賢いパーフェクト人間」と自画自賛している。確かに容姿・武道の腕・財力・学力等には優れているが、作者は帯刀の自信過剰ぶりについていけないと発言している。また、自信過剰に加えて思い込みの激しい面があり、一般人でも気づくようなことでも気づけない場面が何回か見られる。が、(乱馬となびきを除く)他者には善意で接するなど心根は善良である。

一人称は「ぼく」[2]。かつて父に無理やり丸坊主にされたことがあり、丸坊主には人一倍の嫌悪感を持っている。ペットとして犬のアルマジロ君を飼っている。

恋愛[編集]

天道あかねに惚れており、風林館高校の全生徒に「天道あかねに勝たなければこの九能帯刀が交際を認めない」と宣言している[3]

その後、乱馬(女状態)と出会い、戦うが敗北。敗戦後、乱馬(女状態)にも惚れてしまう。乱馬(女状態)を「おさげの女」と呼んでいる[4]。 以降、あかねと乱馬(女状態)の2人に交際を迫るようになるが、そのしつこさから作中では変態扱いされ、2人からは敬遠されている[5]

変態ではあるが、基本的に女性には優しく顔もよいため、帯刀の性格を知らない女子からはモテる。恋愛に対しては真面目な面もあり、交際に際しては「まずは交換日記から…」と発言している。あかねと「おさげの女」の2人の惚れているという現状は二股に該当するため、日頃から2人のどちらと交際するべきか葛藤している[6]

[編集]

九能流剣法の達人。特に突きの破壊力は作中屈指であり[7]、まともに受けると乱馬でさえ一撃で倒れる。アニメでは回によって強さがかなり変動しており、ムースに瞬殺されることもあれば、響良牙とまともに渡り合うこともある。

愛の障壁粉砕剣(あいのしょうへきふんさいけん)
普段使っている高速の連続突きに名前をつけたもの。
旋風剣(せんぷうけん)
アニメオリジナル。八宝斎が作った秘薬・高速飛燕唐[8]を飲み、パワーアップした帯刀が得た技。刀を回転させて旋風を起こす。

関連項目[編集]

満願丸
戦国時代より、ある寺の境内の石に突き刺さったままの伝説の聖刀。選ばれし者しか抜くことができないとされ、作中で帯刀が引き抜くことに成功する[9]
どんな願いでも3つまで叶えることができる[10]。また、願いは刀を抜いた本人の声でしか叶えられない。
すいか島
島のいたるところにスイカがある伝説の修行場。帯刀はスイカ割り大会のためにこの島を訪れ、秘剣を得ようと必死で修行した。あまりに激しい修行のため帯刀は記憶喪失になるが、代わりに秘剣(乱馬曰くスイカを見ると条件反射で無意識にスイカを切りつける体質になった)を修得することに成功する。
鳳凰の卵
卵を頭の上に乗せた者は秘剣『鳳凰剣』を会得できるという、封印されし卵。実際は、頭の上に乗せた卵から雛が孵り、最初に見た者を敵と思い込み、巣立つまで攻撃し続けるという代物。雛が巣立つまでは約100年かかるため、雛の成長を促す餌もある。
男桜
九能家の庭にある桜の木。九能家に伝えられている古文書「男桜悲伝」によると、その幹に乙女の名を刻印した場合、桜の木が刻印した男に憑依してその乙女を生贄とするらしい[11]
帯刀はこの桜の幹に「おさげの女」と自分との相合傘を刻印してしまったため、憑依された帯刀はおさげの女性ばかり狙う連続交際申込み魔になってしまう。
宮本武蔵の木刀
アニメで登場。武蔵の霊が宿っており、帯刀に取り憑いた。木刀を破壊すれば霊は消える。
騒動の解決後、佐々木小次郎の刀の鞘、塚原卜伝の鍋の蓋、加藤清正の虎の皮などの品々が発見されている。
武楽器
アニメで登場。九能家の蔵に眠っていた物で、かつて弁財天により作られたと言われる物。帯刀が手にした物は鼓で、一時はそれにより乱馬を圧倒した。
対になる物に琵琶があり、それはウクレレが壊れた校長に小太刀が渡し、親子喧嘩の元となった。

声優について[編集]

当初は神谷明が推薦されていた。その後推薦された猿隠佐助は千葉繁が担当している。 また、『熱闘編』での一時期の代役および『高橋留美子展』のオリジナルアニメで帯刀を演じた辻谷は後に『犬夜叉』で弥勒を演じる事となる。

脚注[編集]

  1. ^ ただし特殊な道具を手に入れたり、霊や伝説の生き物に憑かれたりした場合、乱馬を一時的ながら圧倒することもある。
  2. ^ アニメでは、激昂したときのみ稀に「俺」になる。
  3. ^ そのため、あかねは毎朝、自分との交際を求める運動部員に戦いを挑まれる羽目になった。また帯刀自身もあかねに何度も戦いを挑んでいるが全敗している。
  4. ^ 作中で「おさげの女」の名前が「早乙女乱馬」であることを確認しているが、それにも関わらず「おさげの女」が乱馬の変身した姿であることに気づかなかった。また、妹・小太刀のように乱馬と同姓同名であることも気に留めず、「ついに本名がわかった!」と喜んでいただけだった。その後も乱馬(男状態)との区別のためか、「おさげの女」と呼び続けている。
  5. ^ アニメでは一度なびきまでも好きになったことがあり、なびきと交換日記を交わしていた。尤もなびきは交換日記を乱馬と八宝斎に書かせていた。
  6. ^ 自室と剣道部の部室にらんまとあかねのポスターが貼り付けてある。
  7. ^ 突きの剣圧で銅像を破壊するほど。
  8. ^ 八宝斎曰く「煎じて飲むと、光の速さとツバメのしなやかさが思いのままになる秘薬」らしいが、実際には帯刀に下着泥棒の囮をさせるために、八宝斎が自分の爪を秘薬と偽ったもの。
  9. ^ 帯刀が100万人目の挑戦者だったため。
  10. ^ アニメでは、「残りの願いを増やす」という願いはルール違反らしく、刀から怒りの鉄拳が飛ぶ。
  11. ^ 生贄とされた乙女は結界により男桜の木の下から出られないが、一晩楽しくデートをすれば生贄は解放される。