乗鞍スカイライン
乗鞍スカイライン(のりくらスカイライン)は、岐阜県高山市(飛騨)側から乗鞍岳畳平を繋ぐ延長14.4kmの山岳観光道路。岐阜県道5号乗鞍公園線の一部。11月から5月中旬までは積雪のため通行止め、開通期間はマイカー規制が行われており一般車両は通行できない。
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[編集] 概要
標高1,684mの平湯峠を起点とし、標高2,702mの畳平を終点とする山岳観光道路であり、かつては岐阜県道路公社の管理する有料道路であったが、2002年(平成14年)10月31日に無料開放された。
日本一の高度を走ることのできる雲上のスカイラインとして名高く、景観も格別で、夏季は観光客のマイカーで溢れかえり渋滞が続いていた。しかし付近は高山植物の宝庫でもあることから、マイカーによる著しい排気ガスによって自然破壊が進むことが問題となっていた。また、排気ガスによる悪影響以外にも、マイカー客による高山植物の摘み取り行為やゴミの持ち込み行為、鳥類など動物への威嚇行為(マイカー客が連れ込んだペットによる威嚇も含む)などの問題もあり、自然保護が叫ばれていた。
この渋滞解消と自然保護の観点から、乗鞍岳は中部山岳国立公園の特別保護区に指定されて規制が厳しくなったため、2003年(平成15年)5月15日からは(実質的には無料開放されたと同時に)通年マイカー規制となり、一般車両は走行する事ができなくなった。
こうしたマイカー規制の趣旨・目的は乗鞍スカイラインを走る路線バスでテープによる車内案内がされている。
[編集] 路線バス
平湯温泉およびその近郊にあるマイカー客用駐車場から、畳平までを片道約1時間で走る。濃飛乗合自動車とアルピコ交通の共同運行で、大半がカーブ区間を走るため車掌が乗務している。
[編集] 運賃
平湯・畳平間を結ぶ2010年現在の路線バスの運賃は運賃以下の通り。
- 大人
- 往復:2,200円
- 片道:1,380円
- 子供
- 往復:1,100円
- 片道:690円
[編集] 接続道路
乗鞍スカイラインの区間と接続している道路は以下の通り。
- 岐阜県道485号平湯久手線(起点で接続)
- 乗鞍エコーライン(長野県道84号乗鞍岳線)
[編集] 規制
いずれも全線(平湯峠ゲート・鶴ヶ池ゲート間)で規制される。
- 冬期通行止(開通期間は、概ね5月15日から10月31日まで)
- 通年マイカー乗り入れ規制(ただし、バス(定員11名以上。観光バス含む)、タクシー、自転車、道路交通法に基づく除外車両などは規制外)
- 夜間通行禁止(開通期間中)
- 5月、6月、10月 - 18:00から翌7:00まで
- 7月、8月、9月 - 20:00から翌3:30まで
[編集] 山頂駐車場
終点には山頂駐車場(乗鞍鶴ヶ池駐車場または畳平駐車場)がある。乗鞍スカイラインおよび乗鞍エコーラインがマイカー規制されている現在、これらを通行可能な車両が駐車する際には駐車料金と合わせて乗鞍環境保全税が徴収される。(緊急車両は除く)
- 大型バス:10,000円
- マイクロバス:4,500円
- タクシー:2,000円
[編集] その他
1973年(昭和48年)7月1日の開通から償還を終えた2002年(平成14年)10月末までの利用台数は約669万7,700台。最高点の標高はおよそ2,710メートル。終点畳平駐車場の標高は2,702メートル。なお、乗鞍岳畳平地域の公共交通機関の車両が走行する最高地点は乗鞍スカイラインではなく乗鞍エコーラインの長野県・岐阜県県境地点の標高2,716メートル地点であり、ここは日本の公共交通機関車両が到達できる最高地点でもある。
2002年(平成14年)当時、普通車の通行料金は1,570円、二輪車は1,100円であった。
桔梗ヶ原付近は長野県域を通行するため、全線が岐阜県に属しているわけではない。(県道については岐阜県道5号乗鞍公園線を参照)
有料道路時代は長らく自転車の通行は禁止されていたが、2003年(平成15年)からは自転車の通行が許可された。マウンテンサイクリングには絶好の道路であり、自転車で往来する者もよく見受けられるようになった。なお2004年(平成16年)からは乗鞍スカイライン・サイクルヒルクライム(サイクルロードレース)が開催されている。
東海地方のローカルニュースでは、開通の頃になるとこの道路の話題が流される。さらに同地域の道路交通情報では、開通・閉鎖の頃になると、この道路の話題が流される。
[編集] 沿革
- 1941年(昭和16年) 陸軍航空本部が航空エンジンの高地実験施設を乗鞍岳畳平に建設することを計画。そのための軍用道路として建設を開始。設計、施工は岐阜県。
- 1942年(昭和17年) 幅員3.6m、延長約15kmが完成。第2陸軍航空技術研究所の乗鞍航空実験所が畳平に設置される。
- 1948年(昭和23年) 岐阜県の県道に編入され県道乗鞍公園線となる。翌1949年(昭和24年)から濃飛乗合自動車による乗鞍登山バスの本格的な運行が始まる。
- 1969年(昭和44年)11月 岐阜県道路公社が県道乗鞍公園線を拡幅改良して、2車線の乗鞍スカイラインとする工事を開始。
- 1973年(昭和48年)7月1日 乗鞍スカイライン開通。30年の料金徴収期限付きで岐阜県道路公社が運営。
- 2002年(平成14年)10月31日 料金徴収が終了。岐阜県道5号乗鞍公園線の一部となる。
- 2003年(平成15年)5月15日 無料開放とともにマイカー乗り入れを禁止。日本の国立公園で初めて岐阜県による環境保全税が導入される。