主権回復の日

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主権回復の日(しゅけんかいふくのひ)は、日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)が発効し、日本主権を回復した4月28日をさす。第2次安倍内閣によって定められた[1]。2014年時点ではいわゆる「記念日」ではない。

日本の完全な主権回復と国際社会復帰60年の節目を記念するための政府主催の記念式典を開くことが、2013年3月12日閣議決定され[1]、2013年4月28日に日本政府主催で行われた[1]

関連年表[編集]

2013年の政府主催式典に対する反応[編集]

  • 内閣官房長官菅義偉が閉会の辞を述べ、天皇皇后が退席する際、会場前方の出席者(誰が声を発したのかは未詳)から突然予定にない「天皇陛下万歳」の声が上がった[6][注 1]安倍晋三首相ら壇上の出席者も2回目の「万歳」からあわせて、万歳三唱を行った[7][8]。天皇・皇后は立ち止まり、その後出席者に何度も会釈しながら退席した[6]
  • 2013年の式典の際、政府は全都道府県知事に招待状を送り、知事本人が出席したのは26の各都道府県で、21の府県は副知事が出席するなど代理の出席で対応した[9]
肯定的な意見
批判・懐疑的な意見
  • 生活の党日本共産党社会民主党の3党とみどりの風は、世論が割れている中での式典開催を「天皇の政治利用」などと批判、欠席した[11]。 
    • 日本共産党と関係団体は政府式典に抗議して「安保条約廃棄・真の主権回復を求める国民集会」を開催している。
  • ジョン・ダワーマサチューセッツ工科大学名誉教授 専門は日本近代史)は、沖縄タイムス電話インタビューで、「主権回復の日」の式典について「沖縄抜きの平和、沖縄の主権を含まない式典は、日本政府の平和に対する無神経さを示すものだ」と指摘し、「(式典に対する)沖縄の反対は正しく、理解に値するものだ」との見解を示した[12]
  • 「主権回復の日」として式典を開催することに抗議する目的で、政府式典の同時刻に「4・28『屈辱の日』沖縄大会」が宜野湾海浜公園屋外劇場で開かれた[13]喜納昌春沖縄県議会議長や稲嶺進名護市市長、川満栄長竹富町町長らが出席した。
    • 同日には公明党沖縄県本部が、式典を批判する街頭演説を行ったほか、嘉数昇明(沖縄県元副知事・自民党沖縄県連合会元会長)は自民党本部で開催された「主権回復60周年記念国民集会」に「県民の一人として思っていることを率直に話す」ことを条件に参加して「『4・28』は、沖縄では政府が沖縄を切り捨てた屈辱の日と記憶されている」と訴えている[14][15]
  • 同日には奄美大島でも抗議集会は行われたものの[16]小笠原諸島では集会は行われなかった[17]
  • 一部の右翼民族派は「未だ真の意味で日本の主権回復は、なされていない」などとして政府式典に抗議して『4.28政府主催「主権回復祈念式典」に抗議する国民集会実行委員会』を開催した。呼びかけは統一戦線義勇軍、一水会、大悲会、野村秋介思想研究会。ほかに主権回復を目指す会などが参加している[18]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 政府広報の政府インターネットテレビでは、初めの「天皇陛下」と1回目の「万歳」の部分の音声が配信されていない(“主権回復・国際社会復帰を記念する式典(全編)”. 内閣府大臣官房政府広報室. (2013年4月28日). http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7853.html 2014年1月16日閲覧。 )(“主権回復式典ご退席時に「天皇陛下万歳」”. EconomicNews. (2013年4月29日). http://economic.jp/?p=17753 2014年1月16日閲覧。 

出典[編集]

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  1. ^ a b c “「主権回復の日」式典開催を閣議決定 安倍内閣”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2013年3月13日). http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201303120572.html 2013年11月28日閲覧。 
  2. ^ “異なる歴史観に心境複雑―主権回復の日、奄美は「痛恨の日」”. 南海日日新聞 (南海日日新聞社). (2013年4月9日). http://www.nankainn.com/kiji/back13-0406-0412.htm#%E7%81%AB 2013年4月26日閲覧。 
  3. ^ “【正論】主権国家の「実」を示し、誇る日に”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2013年4月18日). オリジナル2013年4月18日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130418033813/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130418/plc13041803230003-n1.htm 2013年4月26日閲覧。 
  4. ^ “内閣官房長官記者会見 平成26年4月28日(月)午前” (プレスリリース), 内閣官房, http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201404/28_a.html 2014年4月29日閲覧。 
  5. ^ “「主権回復の日」式典見送りは不誠実”. SankeiBiz (産経デジタル). (2014年4月21日). http://www.sankeibiz.jp/express/news/140421/exa1404211500003-n1.htm 2014年4月26日閲覧。 
  6. ^ a b “主権回復式典、安倍首相が式辞に込めた天皇陛下の思い”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2013年5月3日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050318010011-n1.htm 2013年5月7日閲覧。 
  7. ^ 主権回復の日 とは - コトバンク
  8. ^ 主権回復式典ご退席時に「天皇陛下万歳」 EconomicNews(エコノミックニュース)
  9. ^ “政府が「主権回復」式典=沖縄知事、4野党欠席”. 時事ドットコム (時事通信社). (2013年4月28日). オリジナル2013年6月29日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/3B6tf 2013年4月28日閲覧。 
  10. ^ “知事「独立回復祝う趣旨は賛成」 「主権回復の日」式典 奈良”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2013年4月26日). オリジナル2013年4月26日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130426165709/http://sankei.jp.msn.com/region/news/130426/nar13042602010000-n1.htm 2013年4月28日閲覧。 
  11. ^ 政府が「主権回復」式典=沖縄知事、4野党欠席] 時事通信 2013年4月28日閲覧
  12. ^ 平安名純代 (2013年4月28日). “4・28式典 ジョン・ダワー氏に聞く”. 沖縄タイムス (沖縄県那覇市: 沖縄タイムス社). オリジナル2013年5月6日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130506153008/http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-28_48597 
  13. ^ “きょう「屈辱の日」沖縄大会”. 沖縄タイムス (沖縄タイムス社). (2013年4月28日). オリジナル2013年4月28日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130428070815/http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-28_48598 2013年4月28日閲覧。 
  14. ^ 主権回復の日:自民沖縄県連元会長もわだかまり(13年4月27日配信『毎日新聞』)
  15. ^ 嘉数昇明・元沖縄県副知事12.4.28主権回復記念日国民集会⑦(Youtube)
  16. ^ “奄美大島 主権回復式典に抗議”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年4月28日). オリジナル2013年5月1日時点によるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2013-0501-1916-37/www3.nhk.or.jp/news/html/20130428/k10014251501000.html 2013年5月1日閲覧。 
  17. ^ “主権回復式典:小笠原は普段通りの連休”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年4月28日). オリジナル2013年7月2日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/YNSzS 2013年4月30日閲覧。 
  18. ^ 4.28政府主催「主権回復記念式典」に抗議する国民集会 - 2013年4月28日(Youtube)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]