主体暦

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主体暦(しゅたいれき、주체력、チュチェリョ)とは、金日成が生まれた1912年元年とする、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の紀年法である。暦法はグレゴリオ暦を採用している。西暦(キリスト紀元)から1911を減じた値となる。

西暦2014年は、主体暦103年である。

使用[編集]

北朝鮮国内は元より、在日本朝鮮人総聯合会などでも使用されている。国家の樹立者であり、かつ永久国家主席である金日成の生誕年である1912年を元年とする[1]。他の紀年法と同様に元年を1年として計算するため、金日成の生誕周年と暦の年数の間には1年の差があり、金日成生誕100周年に当たる2012年は「主体暦101年」となる。無期限の紀年法であり、暦法はグレゴリオ暦であるため、年数以外の月日については西暦と共通する。

北朝鮮では、成立から一貫して西暦を公用年号として用いていた。しかし、金日成3周忌と建国49周年に当たる1997年9月9日に、新たな紀年法として主体暦の使用が始まった。そのため、「主体元年」から「主体86年9月8日」までは、同時代的には使われていない。

西暦との対照表[編集]

主体 86年 87年 88年 89年 90年 91年 92年 93年 94年 95年
西暦 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
平成 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年
主体 96年 97年 98年 99年 100年 101年 102年 103年 104年 105年
西暦 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
平成 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年

他の紀年法との一致[編集]

主体暦は、日本大正、及び中華民国(台湾)民国紀元と元年が一致するので、「主体N年」は「大正N年」と「民国N年」に相当する。但し、大正は1912年7月30日から1926年12月25日までの期間なので、完全には一致しない。もっとも、大正元年である大正天皇即位年と、主体元年である金日成の誕生年と、中華民国の成立年が偶然にも同年であるというだけで、これら3つに関連性は全くない。

脚注[編集]

  1. ^ 日本の元号である大正や中華民国の紀年法である民国紀元も1912年が元年であるが、いずれも主体暦と関係はない。

関連項目[編集]