中国文明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中華文化から転送)
移動: 案内検索

中国文明(ちゅうごくぶんめい)は、中国大陸における文明である。世界で最も古い文明の一つであり、東アジアにおける中心文化であり同地域に多大な影響を与え続けた。中華文明とも。

概要[編集]

黄河・長江・遼河の文明[編集]

大きくは黄河文明長江文明、北方・東北地方の草原文明である遼河文明の三つの文明が融合したものである。

伝統的な見方によれば、まず黄河流域でを主作物とする農業文明が興り、これが自然および地理的な要素の影響を受け、次第に水稲を主作物とする長江流域へと移行、発展していった。長江文明は黄河流域の農業文明を継承、発展した物と思われていた。また、北方草原遊牧民族と黄河流域の農業民族は土地をめぐり絶え間なく争い続け、この過程で遊牧文明と農業文明が直接的な交流、融合を得続けた。

しかしながら三星堆遺跡の発見後、長江文明黄河流域文明の継承と発展の結果である”という伝統的な見方には疑問が持たれ始めている。中国文明の起源は黄河流域だけではなく、もっとほかに多くの文明がかかわっている可能性が高い。

近年は始祖の民族のひとつである華夏族の研究から華夏文明としても研究されている[1]

地域[編集]

中国は広大な地域を持ち、各地の文化は五千年もの発展を経て、中国文明の共通性を持ちながらも鮮明な地方特色を帯びている。中国文明はおおまか次の地域に分けられる。主体民族である漢族(漢民族以外に、藏族(チベット族)、蒙古族(モンゴル族)、維吾爾族(ウイグル族·新疆)、満族などの民族がそれぞれの特色を持つ地域文化を作り上げている。

  1. 中原華北および陝西の黄河流域
  2. 四川重慶一帯の長江上流
  3. 湖南湖北および江西一帯の長江中流
  4. 安徽浙江江蘇一帯の長江下流
  5. 東北地域
  6. 内蒙古地域
  7. 新疆地域
  8. 西蔵青海および四川西部のチベット地域
  9. 華南および南華東の越文化地域。

民族[編集]

中華民族

言語[編集]

文字

漢字によって漢字文化圏を形成した。

文化[編集]

思想[編集]

中国神話では盤古女媧三皇五帝などがある。

宇宙観・天文学では陰陽思想五行思想(陰陽五行思想)、 易経八卦中国暦(農暦)、二十八宿天干地支を参照。

思想・学問には、諸子百家がある。

このうち後世に注釈を経て発展したものとして朱子学()、陽明学()、考証学()がある。

宗教

中国では道教儒教仏教三教とする。道教には神仙思想もある。

科学技術[編集]

ジョゼフ・ニーダムは中国文明における造術、 印刷術羅針盤火薬の発明を四大発明とした。

数学の分野では周髀算経前漢)、九章算術祖沖之算盤を参照。

農学では斉民要術天工開物夢渓筆談

医学伝統中国医学を参照本草綱目黄帝内経も参照。

政治制度[編集]

世界観としては中国文明を「世界の中心=中華中国」とし、周辺地域を辺境とする中華思想がある。華夷秩序ともよばれる。

文学・史書[編集]

中国文学を参照

自然・動物[編集]

神話上の動物には鳳凰麒麟朱雀玄武白虎がある。

建築・彫刻[編集]

雕刻は八大名窟敦煌石窟千仏洞など。

美術工芸[編集]

工芸には青銅器漆器陶器磁器玉器金器銀器灯籠がある。

音楽楽器には古筝古琴琵琶二胡揚琴編鐘がある。

服飾は古代から明朝·現代までの漢服や、清朝から中華民國にかけてのチャイナドレスがある。

書画[編集]

文士は「琴棋書畫」と称して、将棋・書・画・の四芸を嗜むとされた。 書画には山水画花鳥画人物画がある。

書法には小篆楷書行書隸書草書がある。

娛樂[編集]

武術[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 中国歴史博物館編著『華夏文明史』 朝華出版社,2002年。王克林『華夏文明論集』山西人民出版社,2006

関連項目[編集]

外部リンク[編集]