中村一義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
中村 一義
基本情報
出生 1975年2月18日(39歳)
出身地 日本の旗 日本,東京都
血液型 A型
ジャンル J-POP
ロック
職業 ミュージシャン
シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
ギター
活動期間 1997年 -
共同作業者 100s
公式サイト 公式サイト

中村 一義(なかむら かずよし、1975年2月18日 - )は、日本ミュージシャン東京都江戸川区出身。血液型A型

来歴[編集]

幼い頃より、家庭内不和があり、両親との離縁を経て父方の祖父母の家へと移住する。この父方の祖父は満州の生まれであるため、中村自身は、後に100sとしてアルバム『ALL!!!!!!』をリリースした際の各種インタヴューでも語ったように、1/4中国の血を継いでいるクォーターである。当初はゴッホシャガールに影響を受け絵画に興じていたが、高校生の頃より、その表現方法を音楽へと転換する。最初に聞き始めたのは、イギリスのクリエイション・ブーム期の音楽で、当時はその影響から友人らとバンドを組み、英歌詞の曲を作っていたが、本人曰く「鳴かず飛ばず」だった。

高校卒業と時を同じくして、日本語の詩による音楽作りをはじめる。この際、より本格的な音楽活動へと打ち込むべく、大学進学用の支度金を使って楽器を購入し、当時住んでいた祖父母の家の自室をスタジオ代わりとし、デモテープなどを録音している。

1995年ファイブ・ディーに所属が決定。1997年マーキュリー・ミュージックエンタテインメントより、シングル『犬と猫』でデビューを果たす。デビュー同年には1stアルバム『金字塔』を発表。当時22歳という若さにして、セルフプロデュースによって作られたこの作品は、意味深かつ独特な日本語詞と卓越したポップセンスにより、音楽雑誌を中心に、業界において高い評価を受ける。渋谷陽一はシングルカバーに「10年に一人の天才」と書き、いとうせいこうは自身のホームページで「桑田佳祐を継ぐ日本語詞の使い手」と評した。なお、デビューと同時期に結婚をしている。

1998年、2ndアルバム『太陽』をリリース。1999年に発表したシングル『ジュビリー』を最後に、マーキュリーとのレーベル契約を終了する。2000年にインディーズレーベルよりシングル『ハレルヤ』をリリースした後、東芝EMIよりシングル『1,2,3』と、3rdアルバム『ERA』を発表する。

同年夏にはフェスへ出演し、自身初となる公式アナウンスによるライブを披露する(以前にシークレットゲストとしての演奏はあった。詳しくは後述)。

2001年に出演した「ROCK IN JAPAN FES.2001」にて構成したバンドメンバーと意気投合し、同じメンバーにて2002年に4thアルバム『100s』をリリース。同年には同メンバーと共に、自身初となるライブツアーを行い、12月には大阪城ホール日本武道館などで追加公演が開催された(後述)。また、この年にはスピッツのトリビュートアルバム『一期一会 Sweets for my SPITZ』に『冷たい頬』で参加している。
2003年に行われた「ROCK IN JAPAN FES.2003」には、やはり同じバンドメンバーを率いて「中村一義(100s)」名義で参加。2004年には完全に「100s」という名義となり、ソロ活動から本格的にバンド活動へと移行した。

以後、100sのフロントマンとして活動していたが、2012年にはソロ活動を再開。約10年ぶりのソロアルバム『対音楽』をリリースする。

楽曲について[編集]

詞については、句読点やダブルミーニングなどのことば遊びを多用し、自己のプライベートを抽象的な表現により内包するといった表現方法を駆使することが多い。またメロディについては、高い位置に設定された音階や、裏声の多用による歌唱法を特徴としている。

これらの要素により、一度聴いただけでは日本語詞として理解できないとまで言われる複雑な歌詞を擁しているが、実のところは、生や死といった観念や、時代性、日常などに基づいた非常に意味深な詞世界を作り上げている。

その詞世界については、彼と同居していた祖父から毎日のように語られた哲学や思想が色濃く反映されていることが公言されており、祖父の言葉をまとめた書籍『中村語録』が発行されているほか、祖父の逝去時には、中村本人の文章により、100s公式ホームページにその訃報が公表された(現在、公式サイトからは閲覧不可)。

100sのバンドメンバーとの出会いまでは、一部のゲストミュージシャンを除いて、ほぼ全ての楽器を自分で演奏していた。自室(通称“状況が裂いた部屋”として、クレジットにも記載される)を中心にレコーディングを行うことから、当時、日本における宅録アーティストのはしりとして採り上げられる機会も多かった。

ライブ活動について[編集]

デビューから数年の間、一度もライブ活動を行っていなかったという、ミュージシャンとしては非常に稀有な経歴を持っていたが、 1999年4月28日に名古屋ボトムラインで行われた「CLUB SNOOZER SPECIAL」のシークレットゲストとして初のライブを行う。このイベントの東京公演(5/1赤坂ブリッツ)の一部が、VHS/DVD『90's FILMS』に収録されている。

『ERA』発表目前の2000年8月13日に、ひたち海浜公園で開催された「ROCK IN JAPAN FES.2000」における最終日のトリでの出演が告知されたが、当日の天候不良によりイベント自体が途中終了となってしまう。同年9月3日に日比谷野外音楽堂で行われた「Sweet Love Shower 2000」での演奏が、結果的に自身初の公式アナウンスによるライブとなった。

なお、翌年の2001年8月5日に行われた「ROCK IN JAPAN FES.2001」では、昨年の借りを返すとばかりに、やはり最終日のトリを務めており、前述の通り、このライブをきっかけにバンドメンバーでの活動を開始した。

2002年5 - 6月には自身初となる全国ツアー「博愛博」にて4都市12公演を行うほか、同年11 - 12月には「博愛博+」と題して、さらに7都市7公演を行っている。

バンド名義での活動後は、アルバムの発表に併せて全国ツアーが行われるなど、ライブ活動は増加している。

主なライブ[編集]

  • 2000年09月03日 - SPACE SHOWER TV SWEET LOVE SHOWER 2000
  • 2001年08月05日 - ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001
  • 2003年08月01日 - ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2003
  • 2003年08月30日 - HIGHER GROUND 2003
  • 2011年05月03日 - JAPAN JAM 2011(ヒダカトオルのセッション・ゲストとして出演)
  • 2012年 - 中村一義デビュー15周年記念ライブ「楽演 2012」
  • 2012年11月09日 - 曽我部恵一 presents "shimokitazawa concert" 番外編
  • 2012年11月29日 - 初恋の嵐 ワンマンライヴ "Storm of Last love"
  • 203年 - 中村一義&町田昌弘トーク&弾き語りライブ「まちなかオンリー!」
  • 2013年09月15日 - KOYABU SONIC
  • 2014年 - 中村一義「今年一度きりのワンマンライブ」
  • 2013年06月22日 - YATSUI FESTIVAL! 2013(「中村一義 with Hermann.H &The Pacemakers」として出演)
  • 2013年11月29日 - ダンス・ドント・ラン!presented by Hermann H.&The Pacemakers(「中村一義 with Hermann.H &The Pacemakers」として出演)
  • 2014年 - 中村一義&町田昌弘「まちなかオンリー! 2014」
  • 2014年06月14日 - 貴ちゃんナイト vol.6
  • 2014年06月21日 - YATSUI FESTIVAL! 2014
  • 2014年08月10日 - ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014
  • 2014年08月23日 - MONSTER baSH 2014
  • 2014年09月 - 中村一義・BAND LIVE TOUR 2014「RockでなしRockn'Roll」

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 1997年1月22日 犬と猫 PHCL-12010 NHK-FMミュージック・スクエア』1996年12月期 - 97年1月期オープニング曲
オリコン最高79位、登場回数4回
2nd 1997年3月26日 街の灯 PHCL-12012 オリコン最高61位
3rd 1997年3月26日 天才とは PHCL-12013 オリコン最高63位
4th 1997年5月7日 永遠なるもの PHCL-12014 オリコン最高51位
5th 1997年11月27日 主題歌/金字塔 PHCL-11001 オリコン最高43位
6th 1998年5月8日 魂の本 / あえてこそ PHCL-11005 オリコン最高40位
7th 1998年8月4日 そこへゆけ / 歌 PHCL-11006 オリコン最高39位
8th 1998年10月14日 笑顔 PHCL-11007 オリコン最高35位
9th 1999年9月22日 ジュビリー / 威風堂々 PHCL-12016 オリコン最高24位、登場回数3回
10th 2000年4月25日 ハレルヤ/恋は桃色 TOCT-22088 オリコン最高48位
11th 2000年7月19日 1, 2, 3 TOCT-22088 オリコン最高30位
12th 2000年11月8日 君ノ声 TOCT-4256 オリコン最高58位
13th 2002年1月23日 キャノンボール TOCT-4353 オリコン最高18位、登場回数4回
14th 2002年4月11日 セブンスター TOCT-4374 オリコン最高13位、登場回数3回
15th 2002年7月31日 新世界 TOCT-4393 オリコン最高16位、登場回数3回
16th 2012年2月15日 運命/ウソを暴け! VFCV-00091 オリコン最高40位、登場回数3回

オリジナルアルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 1997年6月18日
1998年12月9日(12インチアナログ盤)
金字塔 PHCL-5055 オリコン最高10位、登場回数5回
2nd 1998年11月18日 太陽 PHCL-5120 オリコン最高16位、登場回数3回
3rd 2000年9月6日 ERA TOCT-24401 オリコン最高9位、登場回数5回
4th 2002年9月19日 100s TOCT-24841 オリコン最高12位、登場回数4回
5th 2012年7月11日 対音楽 VFCV-00096/B【CD+DVD】
VFCV-00097【CDのみ】
オリコン最高19位、登場回数5回

ベストアルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2000年3月29日 90's PHCL-5146 オリコン最高76位
2nd 2003年3月26日 15 Singles+1 1997-2002 TOCT4600~4615 ※初回生産限定品
オリコン最高198位
3rd 2011年4月13日 最高宝 VFCV-00085~6/B【2CD+DVD】
VFCV-00087~8【2CD】
オリコン最高44位

BOXセット[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2011年4月13日 魂の箱 VFCV-00075~84/B オリコン最高93位

リミックスアルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2012年3月28日 6 REMIX'N BIRDS VFCV-00093 オリコン最高134位

映像作品[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 1998年12月9日 金字塔 PHVL-3812 VHS
2nd 2001年7月25日 ERARE TOBF-5088【DVD】
TOVF-1369【VHS】
3rd 2002年1月30日 90's FILMS UMBK-1519【DVD】
UMVK-1519【VHS】
4th 2002年8月28日 博愛博~haku-ai-haku~ EAST DNV-001 オンライン通販限定品
5th 2002年8月28日 博愛博~haku-ai-haku~ WEST DNV-002 オンライン通販限定品
6th 2003年3月19日 021217 TOBF-5203 ~ 5204 オリコン最高72位
7th 2013年6月18日 20121221 -博愛博 2012- KKGK-1027 ~ 1028 タワーレコードのみでの限定販売

書籍[編集]

  1. 魂の本 〜中村全録〜(2011.03.23)

その他[編集]

Tuesday Song(2002.1.23)

  • 326プロデュースのコンピレーション・アルバムに『永遠なるもの』収録

一期一会 Sweets for my SPITZ(2002.10.17)

  • スピッツのトリビュートアルバムに『冷たい頬』で参加

DISCOVER THE SONGS 1+1(2004.3.1)

  • カバー曲を集めたコンピレーション・アルバムに『恋は桃色』収録

J-Standard 003「元気」(2004.4.21)

  • コンピレーション・アルバムに『キャノンボール』収録

802 HEAVY ROTATIONS J-HITS COMPLETE 96-99(2004.12.8)

  • FM802によるコンピレーション・アルバムに『犬と猫』収録

ミュージックビデオ[編集]

監督 曲名
掛川康典生西康典 「君ノ声」
佐内正史 「笑顔」
谷篤 「運命」
中村一義 「愛すべき天使たちへ (Acoustic Ver.)」
中村友彦 「キャノンボール」「セブンスター」「永遠なるもの」「街の灯」「金字塔」「犬と猫」「主題歌」「新世界」
山口保幸 「1,2,3」
山村浩二 「ジュビリー」
不明 「そこへゆけ」「ショートホープ」「魂の本」「生きている」「天才とは」

外部リンク[編集]