中川勇斗

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中川 勇斗
阪神タイガース #68
くら寿司スタジアム堺にて(2022年5月21日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県小牧市
生年月日 (2004-01-27) 2004年1月27日(20歳)
身長
体重
172 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2021年 ドラフト7位
年俸 520万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

中川 勇斗(なかがわ はやと、2004年1月27日 - )は、愛知県小牧市出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。阪神タイガース所属。

経歴[編集]

小牧市立味岡小学校1年生から味岡キングスで野球を始める。小牧市立味岡中学校時代は愛知尾州ボーイズに所属[2]

京都国際高校では1年秋からベンチ入りし、2年秋から正捕手に定着[2]。2年秋の近畿大会では打率.393を記録した[3]。1学年下の森下瑠大とバッテリーを組み、3年春には甲子園に出場[4]。初戦の柴田高校戦で延長10回に決勝適時打を放ち、同校の甲子園初勝利に貢献した[5]。同大会は2回戦の東海大菅生高校戦でサヨナラ負けを喫し敗退[6]。3年夏の京都府大会では、決勝の京都外大西高校戦で4回に決勝の逆転2ランを放ち、同校初の夏の甲子園および春夏連続の甲子園出場に導いた[7][8]。同夏の甲子園では初戦の前橋育英高校で2回に決勝ソロ[9]、3回戦の二松學舍大附属高校戦で秋山正雲から2試合連続となる2ランを放つ[10]などの活躍でベスト4進出に貢献。準決勝で前川右京擁する智辯学園高校に敗れた[11]。高校通算18本塁打[2]。高校の2学年上には上野響平、1学年上に釣寿生早真之介がいる。

2021年のドラフト会議阪神タイガースから7位指名を受けた[2]。11月14日、契約金2000万円、年俸460万円で入団に合意した(金額は推定)[12]。背番号は68[13]

阪神時代[編集]

2022年は、ウエスタン・リーグ中日ドラゴンズ戦で、岡田俊哉から公式戦初本塁打を記録[14]。一軍出場は無かったが、二軍では50試合に出場し、打率.295、3本塁打と、高卒1年目にして高成績を残し、契約更改では現状維持だったものの球団からは高い評価を受けた[15]

2023年は、5月30日にプロ入り初めて一軍昇格を果たす。梅野隆太郎坂本誠志郎に次ぐ三番手捕手という立場で出場機会はなかったが、ブルペンで一軍投手の球を受けるなど経験を積み、6月9日に再び二軍に戻った[16][17]。二軍では57試合に出場し、打率.265、3本塁打という成績だった。オフシーズンの11月25日からは台湾で開催されたアジア・ウインター・ベースボール・リーグに出場したが[18]、11月29日の試合中に右足を負傷したために途中帰国した[19]

選手としての特徴[編集]

安定したスローイングとフレーミングが持ち味の捕手[2][20]。フレーミングにおいては、試合中に球審の癖を察知して捕球動作に変化を加えているという[21]

打撃では、身長172cmと小柄ながら高校通算18本塁打を記録するパンチ力を秘める[2]。二塁送球1.8秒台、50m6秒2[2]

詳細情報[編集]

背番号[編集]

  • 68(2022年 - )

登場曲[編集]

  • 「Divine Wind -KAMIKAZE-」AK-69(2022年)
  • 「Forever Young」AK-69(2023年 - )

脚注[編集]

  1. ^ 阪神 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 阪神7位の京都国際・中川勇斗「視野が広い選手になりたい」指名あいさつ 日刊スポーツ 2021年10月22日閲覧
  3. ^ プロ野球ドラフト会議 速報 スポニチ Sponichi Annex 野球 スポニチアネックス 2021年10月22日閲覧
  4. ^ 「打つのが使命」京都国際・中川勇斗、執念の一打 選抜高校野球”. 毎日新聞 (2021年3月24日). 2023年6月5日閲覧。
  5. ^ 京都国際・中川V打「ここで1本出すのが僕の使命」 日刊スポーツ 2021年10月22日閲覧
  6. ^ 東海大菅生が逆転サヨナラでセンバツ初の8強 日刊スポーツ 2021年10月22日閲覧
  7. ^ 4番・中川が“読み通り”の逆転V弾 京都国際、初めての夏甲子園切符 スポニチアネックス 2021年10月22日閲覧
  8. ^ 阪神ドラ7・中川が高卒1番乗りで1軍デビュー 甲子園に“凱旋”で初マスク”. デイリースポーツ online (2022年3月12日). 2022年3月12日閲覧。
  9. ^ ドラフト候補の京都国際・中川 決勝弾に「外で攻めてくるだろうとは思っていた」 京都大会決勝から連発 スポニチアネックス 2021年10月22日閲覧
  10. ^ 【甲子園】京都国際8強一番乗り 二松学舎を延長で破り東京勢にリベンジ 日刊スポーツ 2021年10月22日閲覧
  11. ^ 京都国際は初出場での決勝進出逃す 智弁学園に惜敗【夏の甲子園】 中日スポーツ 2021年10月22日閲覧
  12. ^ 阪神ドラ7・中川勇斗が仮契約 目標は侍ジャパンで活躍!バズーカ?キャノン?愛称で呼ばれたい”. スポニチ Sponichi Annex (2021年11月14日). 2021年11月14日閲覧。
  13. ^ 阪神ドラ1森木大智は背番号「20」/新入団選手の背番号一覧”. 日刊スポーツ (2021年12月13日). 2021年12月13日閲覧。
  14. ^ 【鳴尾浜通信】阪神D7位・中川勇斗「まさか」のプロ初本塁打からさらなる飛躍へ!”. サンスポ (2022年6月30日). 2022年12月17日閲覧。
  15. ^ 【阪神】中川勇斗、現状維持460万円でサイン「すごく勉強」秋山拓巳とのバッテリーで学び多く”. 日刊スポーツ (2022年11月9日). 2022年12月17日閲覧。
  16. ^ 【鳴尾浜通信】2年目の阪神・中川勇斗が1軍経験経て抱いた次なる目標 「絶対もう一度上がって試合に出て活躍したい」”. サンスポ (2023年6月29日). 2023年7月19日閲覧。
  17. ^ 【阪神】森下翔太と中川勇斗が2軍へ 9日から「捕手2人体制」糸原健斗と原口文仁が昇格”. 日刊スポーツ (2023年6月29日). 2023年7月19日閲覧。
  18. ^ 「2023アジア・ウインター・ベースボール・リーグ」への選手派遣について”. 阪神タイガース (2023年11月15日). 2023年11月20日閲覧。
  19. ^ 【阪神】右足負傷の中川勇斗、大けがにはならず「よかったです」来春キャンプ参加は問題ない予定”. 日刊スポーツ (2023年12月6日). 2024年1月8日閲覧。
  20. ^ 阪神 ドラ7・中川 同期ドラ1・森木との黄金バッテリー誓う「日本一を獲りたい」 デイリースポーツ 2021年10月22日閲覧
  21. ^ 【野球】阪神ドラフト7位・中川勇斗捕手の引きつけられるフレーミング技術 デイリースポーツ 2021年10月22日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]